玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*青梅の塩船観音寺

2024年05月02日 | 捨て猫の独り言

 4月下旬に、春のつつじで知られる青梅市にある塩船観音寺を訪ねた。愛用の都バス梅70に乗り、初めてのバス停である河辺駅入口で降りる。そこでつぎの都バス梅77甲の塩船観音寺入口行きの時刻表を見るとまだ時間があったので、出発点を確認しようと一区間を戻って河辺駅まですこし歩いてみた。

 駅前のバス停では、観音寺に行くと思われる人たちの行列ができていた。なかなかの人気らしい。バスを10分ほど乗り、やや坂道を歩くこと7分で山門に到着だ。つつじ祭りの期間だけは特別に入場料が発生するという。駐車場経営はかきいれどきのようだ。近隣の人たちには初詣の場所でもある。

  

 境内の地形は小高い丘に囲まれすり鉢状になっていて船の形に似ている。仏が衆生を救おうとする阿弥陀仏の本願は船にたとえられる。そこから塩船観音と呼ばれるようになったという。親鸞の高僧和讃に「生死の苦海ほとりなし、ひさしく沈めるわれらをば、弥陀弘誓(ぐぜい)の船のみぞ、乗せて必ず渡しける」とある。

  

 ここは真言宗醍醐派の寺で、本堂(観音堂)や山門(仁王門)などは室町時代のものという。早咲き、中咲き、遅咲きの数えきれないつつじが、丘の斜面に順に咲き、初夏の紫陽花、秋の彼岸花もあり、花と歴史の寺と呼ばれる。つつじ山の最上部には2010年に建立された高さ15mの平和観音立像があった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« *九州への旅② | トップ | *九州への旅③ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

捨て猫の独り言」カテゴリの最新記事