玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*映画・碁盤斬り

2024年05月16日 | 捨て猫の独り言

 つぎは昨年12月末のブログ「たかお日記」からです。「脚本家の加藤正人さんが石川県でお仕事されていたので、追いかけて(?)金沢で合流。昨夜は六軒もハシゴした。加藤さんは僕がタイトル戦に出たらよく対局場まで応援に来てくれました。それにしても昨夜のお酒は美味しかった!加藤さんが脚本された映画「碁盤斬り」来年5月の公開が待ち遠しいです」

 「天地明察」「凪待ち」「日本沈没」の脚本家は、囲碁五段の実力という。その加藤さんと高尾九段の年齢差は23歳もある。「加藤さんとは飲みに行ったり、競馬に行ったりいつもお世話になっています」なんとうらやましいお二人の交流だろう。また高尾九段は無頼派棋士と呼ばれた藤沢秀行の弟子らしいとつくづく思う。

  古典落語の演目に「柳田格之進」がある。別名「柳田の堪忍袋」もしくは「碁盤割」。誇り高い武士の生きざまを描いた人情噺だ。妻に先立たれ娘と二人暮らしの格之進、ここまでは落語と同じ。加藤氏は冤罪事件に巻き込まれた武士が、囲碁を武器に娘のために命を懸けた仇討ちを誓う物語にした。映画に先立ち、加藤正人著「碁盤斬り・柳田格之進異聞」が文春文庫から出ている。

 

 5月12日のたかお日記では、碁盤斬りがイタリア映画祭で「ブラック・ドラゴン賞」を受賞と紹介している。また同日の朝日新聞には主演の草彅剛のインタビュー記事があった。「自分のこと褒めるのって、恥ずかしいじゃない?でも17日公開の碁盤斬りを見て初めて自分をかっこいいと思えた。ちゃんとした顔してる、いい男だなって。照れくさくなく、客観的に。こんなの初めてだよ」

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