赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

Ⅰ.中国スパイ気球、その後

2023-03-10 00:00:00 | 政治見解



Ⅰ.中国スパイ気球、その後 :230310情報

「アメリカの戦争はよその国でやるもの」というのがアメリカ人の認識だそうです。その分、真珠湾攻撃や、9.11のテロは国土を蹂躙されたと激怒します。これと同様の事例が、中国のスパイ気球事件でした。これにより、政治的に反中であったアメリカが、国民を上げて反中になったと言われており、中国はもう取り返しのつかない事態にまで陥ったと伝えられています。

2月9日には、アメリカ議会下院において、419対0の全会一致で、「中国は嘘つき」と認定してしまいました。アメリカは40年続けてきた対中政策を転換することになるこの決議、一体どういう決議案なのでしょうか? また、今後の米中関係にどんな影響があるのか、それを知らないと日本はどうなるのでしょうか?…

台湾独立運動家の意見を掲載してみます。



■2/9米:中国譴責決議案を採決

アメリカ議会下院は2月9日に中国譴責(けんせき)決議案を採決しました。これは中国スパイ気球に対する批判で、賛成419票、反対0票の全会一致で可決。この決議案そのものに法的効力があるわけではありませんが、アメリカ国民の民意をストレートに反映したものと言えます。

米国下院の任期は2年と上院よりも短く、そのため下院の方が民意に敏感なのです。しかも、中国スパイ気球の公表からこの非難決議が採択されるまでわずか1週間という時間で、与野党を超えて全員一致というのも珍しいのです。


■どんな議案か?

決議案の中身はどんな内容か?
大きく4点あり、
1.中国のアメリカに対する公然な主権侵害に抗議する。
2.中国の虚偽の主張で国際社会を欺こうとしていることに対する批判。
3.米政府に対して今後の迅速な反応と再発防止策を促す。
4.米政府に対して詳細の説明を要求。
この決議案のメッセージをまとめると、「中国は信頼できない国、嘘つきな国」ということになります。中国が事実を否定し、嘘をつき続けているからです。


■習近平がとれる最善の策

本来中国が取れる、最善の策とは「誠実」な対応です。つまり、
1.事実を認める。
2.謝罪する。
3.処分する。
4。賠償する。
この4つをすれば本来は丸く収まるのです。


■中国、習近平が強気一辺倒なワケ

しかし、習近平は強気一辺倒で証拠もある事実を認めていません。最善の策をとれない2つの理由があると考えられます。
② 一つ目。本当のバカだから思いつかない。
②二つ目。権力が強固になっているように見えるが、実はそれほど強固ではない。
習近平の思うようにはできないから。強い人間ほど自分の過ちを認めることができる。弱い人間ほど自分の過ちを認めることができない。そういうものですが、習近平は国内からの批判を恐れているので、最善の策を取ることができないのです。


■なぜ中国政府は嘘をつくのか?

それは中国人文化が関わっています。以前も紹介しましたが、中国文化と中国人文化は違います。
・中国文化は書物の中にしか存在しない文化。
・中国人文化は噓つきの文化。
なのです。中国人の親は子供に正直になってはいけない、と教えます。嘘を奨励しているのです。


■日本人が知らない中国人体質

中国人評論家「陳破空(ちん はくう)」は、中国人はそもそも噓つきの体質と言い切りました。中国人は嘘をつくことに慣れているのです。嘘は自分の賢さを証明する。嘘をつかない人間は馬鹿。そう考えられているのです。

また莫言(ばくげん)という中国のノーベル文学賞受賞者が受賞式で「私は謙遜な人間」と発言しました。陳破空氏によるとこれこそが中国人の体質なんです。本当に謙遜な人間は公の場で「自分が謙遜な人間だ」とは言いません。こういった所から中国人の嘘つき体質が分かります。


■今後の中国との付き合い方は?

今回、アメリカ議会下院は全員一致で中国は嘘つきだと認定しました。この噓つきな国とどう付き合えば良いのか?

これまで性善説で中国と付き合ってきたのですが、やっとアメリカが目覚め、中国の本質と向き合うようになったと言えます。

目覚めるまで約40年間もかかりましたが、それだけ大きな転換になる可能性があります。アメリカが変われば、
世界の流れが変わります。日本政府もこの決議案を重く受け止め参考にして欲しいと思います。


(つづく)



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