赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

Ⅰ.ウクライナで最終決戦か!?

2023-03-02 00:00:00 | 政治見解



Ⅰ.ウクライナで最終決戦か!? :230302情報

今年の初め、国際情勢を冷徹に観察するある専門家が「将来、歴史の教科書に載るであろう『大きな戦い』が近づいている」と述べていました。

にわかには信じがたい話ではあったのですが、その方の予測通り、大きな戦いが始まっているようです。

2月14日付のロイター記事
北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は13日、「懸念されていたウクライナでのロシアの新たな大規模攻撃がすでに始まっている」と述べた 。
ウクライナ侵攻から1年が近づく中、ロシア軍は13日、ウクライナ東部のバフムトを攻撃。NATOの事務総長は、「長い間恐れられていたロシアの大規模攻撃が始まった」との見方を示した 。


この大決戦について、この専門家は、
① 世界の軍幹部が注目しているロシア軍の「戦略家」ゲラシモフとは何者か?
② プーチンの盟友、ベラルーシのルカシェンコは、なぜ「プーチンに殺される」ことを恐れているのか?
③ ロシア軍によるキーウ再侵攻はあるのか? 

ウクライナ軍を二正面作戦に追い込みたいロシアの思惑から、ウクライナの大決戦を予測しています。

その1月初めの予測をここに掲載いたします。



「ロシア・ウクライナ最終決戦」の予兆…! 歴史の教科書に載るであろう「大きな戦い」が近づいている。

昨年2月24日にはじまったロシア・ウクライナ戦争。電撃戦でウクライナの首都キーウを陥落させるプーチンの作戦は挫折し、予定外の長期戦になっている。その後も敗北をつづけるプーチンだが、これまでの劣勢を挽回すべく、「大きな戦い」の準備を開始した。


ロシア軍、3つの大敗北

まず、これまでの大きな流れを振り返ってみよう。

2022年2月24日にウクライナ侵攻を開始してから、ロシア軍には大きな敗北が3回あった。

1回目は、首都キーウ攻略に失敗したこと。プーチンは当初、「ウクライナ侵攻は、2~3日で終わる」と見ていた。「ゼレンスキーは逃亡し、キーウは速やかに陥落するだろう」と。しかし、ロシア軍はキーウを落とすことができなかった。

2回目は9月11日、ハルキウ州での戦いに大敗した。プーチンは、この敗北に衝撃を受け、二つの重要な決断を下している。9月21日に「動員令」を出したこと、そして9月30日にルガンスク州、ドネツク州、ザポリージャ州、ヘルソン州をロシアに併合したことだ。

3回目の敗北は、11月11日にヘルソン州の首都ヘルソン市を失ったこと。ロシアは、9月末に「併合」した州の州都を、40日後に奪われてしまった。この事実は、これまでプーチンを支持してきたロシア国内の極右勢力をも激怒させている。

これらに加え、「象徴的な大敗北」もいくつかあった。

2022年4月、ロシア黒海艦隊の旗艦「モスクワ」が撃沈されたこと。
7月、ウクライナ軍に黒海の要衝「ズメイヌイ島」を奪還されたこと。
10月、ロシア本土とクリミア半島を結ぶ「クリミア大橋」を爆破されたことなどだ。


ロシア軍にも勝利がなかったわけではない

5月には、ドネツク州マリウポリを陥落させた。ロシア軍はこの地で、「ロシア系住民に残虐行為を行っていた」とされるアゾフ連隊に勝利した。また7月には、ルガンスク州の制圧に成功している。

とはいえ、大きな流れでは、ウクライナ軍が優勢だ。「自国領を侵略から守っている」ウクライナ軍の士気は、「他国の領土で戦う侵略者」ロシア軍より高い。さらに、ウクライナは、欧米から資金、武器、情報の支援を大量に受けている。

一方、ロシアは、北朝鮮から武器、弾薬を買い戻し、イランからドローンを購入している。中国は、ロシアから原油、天然ガスを安く輸入しているが、武器支援は行っていない。

国際社会を味方につけたウクライナが、孤立しているロシアを、徐々に押し戻しているのが現状なのだ。


(つづく)



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