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●森達也監督「福田村事件」…《関東大震災の混乱で差別意識を背景に惨殺されたのは「朝鮮人」だけではありません》(デモクラシータイムス)

2022年05月07日 00時00分44秒 | Weblog

[※ 『NNNドキュメント’17記憶の澱』(2017年12月3日(日))↑]


(20220424[])

【森達也監督【焦点インタビュー】初めて劇映画を作る理由 関東大震災の惨劇をいま世に問う】(https://www.youtube.com/watch?v=nRadMmKyqJ0
《デモクラシータイムス》
《ご存知ですか? 森達也さんが監督になって初めて劇映画を撮ろうとしています。その構想段階の話を、監督と脚本家、プロデューサーにうかがいます。テーマは、歴史の向こうから今につながる「差別」関東大震災の混乱で差別意識を背景に惨殺されたのは「朝鮮人」だけではありません。讃岐の行商人の集団15人のうち、9人が虐殺された「福田村事件」を取り上げます。なぜ、彼らは襲われ、殺されなければならなかったのか、その構造をダイナミックに提示する映画、それを実現するのは、制作費を支えるあなたの力です。
 まずは、森さんたちの心意気をお聞きください。
 ゲストは、
  森達也さん(映画監督)
  佐伯俊道さん(脚本家)
  井上淳一さん(プロデューサー)
  小林三四郎さん(プロデューサー)
 聞き手は、
  鈴木耕(編集者・ライター)
 収録は、2021年1月26日》

 森達也さん《歴史って何のためにあるか、僕たちは何のために歴史を学ぶのか、やっぱり同じ失敗をしないために学ぶんだと思うんですよね。でも今、特にこの国では、自分たちの失敗みたいなことに対して目を背けたがる傾向がとても強くなってて》。《記憶の澱》を封じ込め、歴史を美化し、暴走…。《加害者性》は無視され、《被害者性》ばかりが強調される。森監督は、さらに、《本当は加害の記憶をしっかり持たなきゃいけないと思う》《歴史修正主義は進み、かつて考えられなかったような発想が、現在の日本社会の主流になりつつある》とも。

   『●大矢英代さん「私たちは、過去の歴史からしか学べません
            …私たちが何を学ぶのかが今、問われている」①
   『●<金口木舌>《「若い人たちに伝えるには記録に残すしかない」…
     77年前、勇ましい掛け声の中で日本は破滅に突き進んだ。戦争体験を…》

 昨年末のKSB瀬戸内海放送の記事【【特集】語り継がれなかった悲劇…森達也監督が「福田村事件」を映画化へ 香川】(https://news.ksb.co.jp/article/14027855)によると、《いま、97年前に起きたある事件が映画化に向けて動き始めています。関東大震災の直後、香川県から千葉県に行商で訪れていた一行が村の自警団に襲われて9人が殺害されました。福田村事件です。この事件を、発生から100年の節目となる2023年に映画化しようと、映画監督らが香川県を訪れました》。

 2019年09月18日 のKSB瀬戸内海放送の映像記事【【特集】関東大震災後の悲劇 「福田村事件」が問いかけるもの】(https://www.youtube.com/watch?v=TgC6HDj_QCw)によると、《ksb5ch 「福田村事件」をご存知でしょうか? 関東大震災直後の混乱の中、千葉県で、香川県から行商で訪れていた一行が朝鮮人に疑われたことをきっかけに殺されるという事件が起きました。それから96年の月日がたちました。事件を風化させないためには。そして、「福田村事件」が、現代に問いかけるものを考えます》。




 望月衣塑子さんつぶやき:

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https://twitter.com/ISOKO_MOCHIZUKI/status/1515835532173262849

望月衣塑子@ISOKO_MOCHIZUKI

【取材、執筆】今こそ作って欲しい映画。

来年は関東大震災から百年。
多くの在日朝鮮人がデマで虐殺され、福田村では朝鮮人と間違われた、被差別部落の出身の行商団9人が殺害された2歳の子どもや妊婦も巻き添えに

森達也監督らがクラウドファンディングを開始


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tokyo-np.co.jp

デマと誤解で9人殺害…「福田村事件」を映画にしたい 森達也監督がクラウドファンディング:東京新聞 TOKYO Web

1923(大正12)年の関東大震災の直後、広がったデマをもとに朝鮮人虐殺が相次ぐ中、香川県の被差別部落出身の行商団9人が千葉県福田村(...
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午前8:32  2022年4月18日
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 《瞬く間にデマを善人が鵜呑みにし…上原正三さん「琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない》。
 望月衣塑子記者による、東京新聞の記事【デマと誤解で9人殺害…「福田村事件」を映画にしたい 森達也監督がクラウドファンディング】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/172370)によると、《1923(大正12)年の関東大震災の直後、広がったデマをもとに朝鮮人虐殺が相次ぐ中、香川県の被差別部落出身の行商団9人が千葉県福田村(現野田市)で自警団に殺害された。ドキュメンタリー作品で知られる映画監督の森達也さん(64)は、この「福田村事件」を題材に初めての映画づくりに挑む。震災から100年となる2023年の公開を目指し、映画製作の資金をクラウドファンディングで募っている。(望月衣塑子)》。

   『●加害者性と被害者性…「私たち一人一人が被害者となり、
              加害者となり得る戦争。戦争はどこかで今も…」
   『●沖縄出身脚本家上原正三さん、「民意を顧みず、
     基地を押し付け…沖縄を植民地としてしか見ていない証拠」
    《■「怪獣使いと少年」で問うた人間の心の闇
    《登場人物の少年は北海道江差出身のアイヌで、メイツ星人が化けた
     地球人は在日コリアンに多い姓『金山』を名乗らせた。1923年の
     関東大震災で、『朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ』『暴動を起こした』
     などデマが瞬く間に広がった市井の善人がうのみにし、軍や警察と
     一緒になって多くの朝鮮人を虐殺したんだ。『発音がおかしい』
     『言葉遣いが変』との理由で殺された人もいる。
     琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない
    《あの回の監督は東條昭平が務めたんだけど、彼が僕の意をくんで、
     演出をどんどん強めていくんだ。例えば、『日本人は美しい花を作る手を
     持ちながら、いったんその手に刃を握ると、どんな残虐極まりない行為を
     することか…』という隊長のセリフは僕の脚本にはなく、東條が付け加えた
     そういう意味では、30歳前後の若者が血気盛んに作ったんだね》
    《でも当初、メイツ星人は群衆に竹槍で突き殺されていた。これも僕の
     シナリオではなく、東條が演出で変えた部分。さすがにこのシーンは
     生々しすぎて子ども番組の範疇を超えると…。それでこの場面は撮り直して
     拳銃に変わり、オンエアされた》

   『●瞬く間にデマを善人が鵜呑みにし…上原正三さん「琉球人の俺も、
                        いたらやられていた。人ごとではない」
    《「そうだ、やられる前にやってしまった方がいい」
     「やっちまえ」-。ト書きはこう続く。(集団の暴徒になっている
     …「帰ってきたウルトラマン」…「怪獣使いと少年」…ただ自分の
     星へ帰ることだけを願う宇宙人と、それを手助けする少年にデマに
     扇動された一般市民が襲いかかる▼脚本は上原正三さん。一つの
     事件を題材にしている…▼その追悼文は日本人にとっての「お守り」
     だったかもしれぬ。それが失われ、かつての過ちを忘れたとき
     「やっちまえあの怪物がこの世に再び現れまいか。それを恐れる》

   『●この《レイシスト・歴史修正主義体質》な小池百合子東京「ト」知事に
        「2,912,628票」「3,661,371票」も投じてしまった都民の皆さん

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https://news.ksb.co.jp/article/14027855

【特集】語り継がれなかった悲劇…森達也監督が「福田村事件」を映画化へ 香川
2020/12/17 19:38

 いま、97年前に起きたある事件が映画化に向けて動き始めています。関東大震災の直後、香川県から千葉県に行商で訪れていた一行が村の自警団に襲われて9人が殺害されました。福田村事件です。

 この事件を、発生から100年の節目となる2023年に映画化しようと、映画監督らが香川県を訪れました。

(森達也 監督)
歴史って何のためにあるか、僕たちは何のために歴史を学ぶのか、やっぱり同じ失敗をしないために学ぶんだと思うんですよね。でも今、特にこの国では、自分たちの失敗みたいなことに対して目を背けたがる傾向がとても強くなってて。このテーマで一本映画を撮れれば、とは思ったことは確かですね」

 そう語るのはオウム真理教の信者たちを撮影した「A」など、多くのドキュメンタリー映画を世に送り出してきた森達也監督。

 福田村事件の映画化に向けて森監督や脚本家プロデューサーらが丸亀市にある香川人権研究所を訪れました。


大震災後に起こった“悲劇”…香川県からの薬売りの一行15人を自警団が襲撃

 1923年9月1日、関東大震災が起こり、被災地では大きな混乱が広がりました。

 朝鮮人による略奪や放火を伝えるデマが広がり、警戒を強めていた自警団などによる虐殺事件が相次いだのです。

     (【資料画像】埼玉県の自警団)

 9月6日、千葉県北部にある福田村でも香川県からの薬売りの一行15人が朝鮮人と疑われ、地元の自警団に襲われました。そして、妊婦や幼児を含む9人が殺され、遺体は利根川に流されたのです。

     (妊婦や幼児を含む9人が殺され、遺体は利根川に流された)

(森達也 監督)
「福田村の彼らは、残虐で冷酷な人たちなのか、絶対違うんですよ。家族思いの、あるいは村思いの、でもそんな人たちがなんかのきっかけで豹変する

     (香川人権研究所/喜岡淳 理事長)

(香川人権研究所/喜岡淳 理事長)
「被差別部落の場合は、地元で差別を受けやすいからよそへ行ったり、仕事に就きづらいので、自営業になる…」

     (朝鮮人による略奪や放火への警戒啓発を伝えるポスター)

 犠牲者は香川県内の被差別部落出身者でした。部落問題に詳しい人権研究所理事長の喜岡淳さんは、行商の形態や当時の香川県の状況について説明しました。

 事件には、部落差別から行商に出た一行が朝鮮人差別によって被害に遭うという、複合的な差別の問題がありました。


「被害者が“被差別部落出身”だから…」語り継がれることがなかった事件

 翌日、監督らは事件の被害者の出身地の被差別部落を訪れました。

 この地区出身で、千葉福田村事件真相調査会・元会長の中嶋忠勇さん(82)の案内で、被害者が住んでいた家などを見て回ったり、墓に手を合わせたりしました。

 福田村事件が世に知られるようになったのは、1980年代に香川県内で真相解明の動きが起こってから。事件から半世紀以上も経ってからです。

(千葉福田村事件真相調査会 元会長/中嶋忠勇さん[82])
「親父も何も言わなかったですね。誰も福田村に関しては、私たちの部落で発言した人はおりませんね」

 中嶋さんは18歳頃に兄から話を聞くまでは、この事件について全く知らなかったと言います。

(千葉福田村事件真相調査会 元会長/中嶋忠勇さん[82])
Q.被差別部落であったこと。それが(語り継がれなかった)原因の一つとしてあったとお考えでしょうか?
「あったと思います。僕の考えではね、あると思いますね」


加害の記憶をしっかり持たなきゃいけない

(森達也 監督)
「極論すれば、被害の側って偶然なんですよ、たまたまその場にいた人たち。でも、加害の側は、実は僕たちと一番つながっている部分で、100年前に僕が、関東にいて震災があって、村に住んでて、『朝鮮人が井戸に毒投げ入れてるよ』っていうふうな声を聞いたら、僕もくわかすき持って立ち上がってるかもしれないし、本当は加害の記憶をしっかり持たなきゃいけないと思う。そういう映画にしたいです」

 福田村事件を題材にした長編劇映画は、関東大震災からちょうど100年後の2023年9月1日公開を予定しています。
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/172370

デマと誤解で9人殺害…「福田村事件」を映画にしたい 森達也監督がクラウドファンディング
2022年4月18日 06時00分

 1923(大正12)年の関東大震災の直後、広がったデマをもとに朝鮮人虐殺が相次ぐ中、香川県の被差別部落出身の行商団9人が千葉県福田村(現野田市)で自警団に殺害された。ドキュメンタリー作品で知られる映画監督の森達也さん(64)は、この「福田村事件」を題材に初めての映画づくりに挑む。震災から100年となる2023年の公開を目指し、映画製作の資金をクラウドファンディングで募っている。(望月衣塑子)

     (映画製作の資金を募るクラウドファンディングは15日から
      始まった(『福田村事件』(仮)製作運動体提供))


◆赤ん坊を抱き命乞いする母親まで

 1923年9月1日に関東大震災が起き、火災などが相次ぐと「朝鮮人が井戸に毒薬を投げた」といったデマが広がった。同4日、千葉県に戒厳令が敷かれ、朝鮮人らを取り締まる自警団が結成された。

 生存者の証言などによると、香川県の行商団15人は福田村にある利根川の渡し船の料金所で「言葉が変。朝鮮人ではないか」と疑われ、隣村含む数百人の村人が集まった。行商団は「いろはにほへと」と繰り返し言わされたり、「君が代」を歌わされたりしたが、疑いは晴れなかった

 その場にいた警察官が上司の指示をあおぐために現場を離れると、村人たちは一斉にすきや鎌で襲いかかり、赤ん坊を抱き命乞いする母親を竹やりで刺し、川を泳いで逃げる人を小舟で追いかけて日本刀やとび口で襲ったという。2、4、6歳の3人の子供と妊婦を含む9人が殺害された

 しかし、事件を巡る逮捕者は8人のみで、昭和天皇即位の恩赦ですぐに釈放された。生き残った被害者の6人は数十年間、沈黙を貫いたという。


◆「ナイーブ過ぎる」テレビでは断られ

 森さんは二十数年前、新聞で福田村事件の慰霊祭の記事を読んだ。村人が口を閉ざし、世間に知られていなかったことに衝撃を受け、テレビ番組で取り上げようとさまざまなプロデューサーに持ち込んだが、朝鮮人虐殺と部落差別の問題が重なり、「ナイーブ過ぎる」断られた

     (クラファン開始前夜祭「中川五郎ライブ+シンポジウム
      『なぜ日本映画は負の歴史を描いてこなかったか』で、
      映画製作への思いを語る森達也監督=3月31日、渋谷区の
      ロフトヘヴンで(樹よう子さん撮影・提供)」

 森さんは2年前、映画監督の荒井晴彦さんと井上淳一さんらが福田村事件を題材に映画製作に取り組んでいることを知る。その後、井上さんから提案があり、森さんが監督を務めることになった。

 東京都の小池百合子知事は2017年から、関東大震災での朝鮮人犠牲者を追悼する式典への追悼文の送付を取りやめた。政府は昨年4月、「従軍慰安婦」という表現は誤解を招く恐れがあるとして「慰安婦」とするのが適切とする答弁書を閣議決定。朝鮮半島から日本本土への労働者の動員を「強制連行」と表現するのも不適切とした。これを受ける形で、複数の教科書会社が教科書での表現を「従軍慰安婦」を「慰安婦」に、「強制連行」を「動員」などに変えた

 交流サイト(SNS)上では南京大虐殺はなかった」「従軍慰安婦はいなかったなどデマも拡散している。森さんは「歴史修正主義は進み、かつて考えられなかったような発想が、現在の日本社会の主流になりつつある」と話す。


◆「熱狂する集団心理の危うさと、個を貫く大切さ」

 それでも「映画はあくまでエンタメ。教条主義的なものや啓発的なものにする気はない。韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』のようにエンタメとして楽しませながらも社会派の映画を作りたい」と意気込む。

 描きたいのは「被害者よりも加害者の側の視点。彼らは、恐らく普通のよき父であり、よき母であったかもしれない。リーダーやその場の空気に流されこうなってしまったのかもしれない。オウム真理教を描いたドキュメント映画『A』 『A2』でも描こうとしたのは、熱狂する集団心理の危うさと、個を貫く大切さだ」と強調する。

 ウクライナ侵攻についても「プーチン大統領に理は全くない。しかし、なぜ、冷静な政治家プーチンがこんな暴挙を犯したか、検証しようと言うだけで『プーチン支持か』と批判が来るかつて『オウムを応援するのか』と批判された時の声と重なる。ロシア軍機がウクライナの砲弾で撃ち落とされると歓喜に酔う群衆の声にぞっとする一色にものごとをみるな、と言い続けたい」 

 クラウドファンディングの詳細は、「A―port」内のプロジェクトページで確認できる。

【関連記事】森達也監督のテレビドキュメンタリー4作品、異例のDVD化 業界の自主規制に一石
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コメント
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●《「人権意識」が徹底して欠如し、差別を差別とも思わず…沖縄の市民を「侮辱」…》お維への批判を、条例を根拠に封じる狙いはないの?

2022年03月16日 00時00分53秒 | Weblog

【↑ 『適菜収 それでもバカとは戦え真相究明と責任追及を“大阪ノーサイド”なんて冗談じゃない』 (2020年11月14日、日刊ゲンダイ)】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/281280


(2022年02月27日[日])
琉球新報【<社説>大阪ヘイト条例合憲 実効性ある県条例制定を】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1474255.html)。

 《ヘイトスピーチの抑止策を定めた大阪市の条例が、表現の自由を保障する憲法の規定に反するかどうかが争われた住民訴訟で、最高裁は初めて合憲と判断した。ヘイトスピーチについて、「差別意識を助長したり、犯罪行為を扇動したりするもの」と認定し、差別を抑止する必要性を指摘した点に意義がある。沖縄県をはじめこれから制定を検討している自治体には、判決の趣旨を踏まえて、ヘイト根絶へ向けた実効性のある条例が求められる。大阪府は特定の人種や民族への差別をあおるヘイトスピーチを抑止するため、2016年に条例を施行した。専門家らでつくる審査会がヘイトに当たるかどうかを検討し、答申を受けた市長がヘイトと認めた場合、実施団体や個人名を公表できる。判決は「表現の自由の制限は合理的でやむを得ない限度にとどまる」と指摘。条例には「表現の自由に配慮しつつ、抑止を図る趣旨が認められる」と述べた。氏名や団体名を特定するための強制的な手段も定められておらず、制限は合理的だとした》。

 《差別を抑止する必要性》があり、《ヘイト根絶へ向けた…条例》は必要でしょう。

   『●日本社会は歪んでる: ネオナチやヘイトスピーチ集団に
                「信奉」される議員が取り巻くアベ様

   『●ヘイトスピーチ、自らの言論の自由を狭めている
   『●「とある暴力集団」による「暴力犯罪」、
           そして「歪んだ社会」ニッポン
   『●(政界地獄耳)《一方、日本では一体何が起きているか。
      官製嫌韓ヘイトをメディアがあおっているお粗末さだ》
   『●《記者…個人に140万円の損害賠償》SLAPP訴訟…
      川崎市議選元候補者が《「差別する自由」を求めている》?
   『●《京都朝鮮学校事件は…有罪が確定した、れっきとした
     暴力犯罪》…「歪んだ社会」の歪みは改善されただろうか?
   『●沖縄出身脚本家上原正三さん、「民意を顧みず、
     基地を押し付け…沖縄を植民地としてしか見ていない証拠」
    《■「怪獣使いと少年」で問うた人間の心の闇
    《登場人物の少年は北海道江差出身のアイヌで、メイツ星人が化けた
     地球人は在日コリアンに多い姓『金山』を名乗らせた。1923年の
     関東大震災で、『朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ』『暴動を起こした』
     などのデマが瞬く間に広がった市井の善人がうのみにし、軍や警察と
     一緒になって多くの朝鮮人を虐殺したんだ。『発音がおかしい』
     『言葉遣いが変』との理由で殺された人もいる。
     琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない

   『●瞬く間にデマを善人が鵜呑みにし…
     上原正三さん「琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない」
    「瞬く間にデマを善人が鵜呑みにし、警察や軍人らと共に狂気の暴走…
     「怪獣使いと少年」の脚本を書いた上原正三さんは「琉球人の俺も、
     いたらやられていた。人ごとではない」と。「関東大震災朝鮮人虐殺事件」は、
     とんでもない史実であり、反省の意味を込めて、長く記憶され、
     語り継がれなければならない。歴史を抹消し、修正することは許されない。
     「数」の議論に落とし込んでよいような事件ではない。「震災死」と
     同一視して良いものではなく、「人災」と呼ぶ人も居る。悍ましい虐殺だ」

   『●【<金口木舌>島人のこころ】《沖縄出身の脚本家、上原正三さん
       …沖縄に対する日本本土の差別、無理解が創作活動の原点に》
    「「怪獣使いと少年」を、《今回上原さんを偲(しの)び、
     円谷プロがネットで特別公開している》。リンクはこちら
     (https://galaxy.m-78.jp/tv_9-6.html)。」

   『●沖縄差別:目取真俊さん「多くの日本人が
     その嘘っぱちを信じている、というよりも、信じたいんでしょう」
   『●翁長雄志さん「那覇市長として…東京のど真ん中で体感した
           むき出しの沖縄差別に「衝撃を受けた」という」
    「翁長雄志さん「那覇市長として…
     東京のど真ん中で体感したむき出しの沖縄差別
     「衝撃を受けた」という」」

   『●安仁屋眞昭さん《沖縄では民意よりも米軍が優先。
      沖縄の戦後は終わっていない》…何度事故・事件が起きようとも
   『●本土と沖縄を一緒にするなとでも? 《…燃料タンクと数十センチの
      水筒という落下物によって事故の重大性を比較するのは無意味だ》

 大阪でそういう条例が出来たことは素晴らしいのだけれど、《メディアコントロール》下の大阪でお維への批判が抑制される方向に向かわないか? 《大阪府は特定の人種や民族への差別をあおるヘイトスピーチを抑止するため、2016年に条例を施行した。専門家らでつくる審査会がヘイトに当たるかどうかを検討し、答申を受けた市長がヘイトと認めた場合》…《専門家らでつくる審査会》がお維から独立したものとなり得るのか、お維の《市長》がまともな判断をするのか、できるのか?
 《こうした「人権意識」が徹底して欠如し、差別を差別とも思わず、ナチスを肯定する歴史修正主義者と手を結び、沖縄の市民を「侮辱」してきた維新の政治家たち》…そんなお維については頭の隅に入れておくべきである。お維への批判を、条例を根拠に封じる狙いはないのだろうか? 結果として、お維が悪用しはしないのか…。《大阪府警…機動隊員が反対派市民に対し「触るな、土人が」と差別に基づいた暴言を吐いたことが問題…〈…出張ご苦労様〉などと投稿。「土人」というあからさまな差別語を投げつけたことが問題になっていたにもかかわらず、知事だった松井氏はわざわざ機動隊員を労うという差別の肯定》…そんな大阪市長がねぇ?

   『●橋下元大阪〝ト〟知事の問題というよりも、投票者・支持者の問題?
   『●大石あきこ氏のつぶやき…〝文通費〟を《吉村知事。…飲みしろに
     使ったんですか? 「ブーメラン反省」では済まない大問題ですよね》
   『●《「ブーメラン反省」では済まない大問題》を《男性アナウンサーは
      吉村知事が自己申告したことを「潔いというか」と紹介する始末》
   『●「れいわ新選組にビビるゆ党」お維の大阪「ト」知事三代…
     《「ブーメラン反省」では済まない大問題》等々を騒がないマスコミの皆さん
   『●大阪市長がお維議員30人と焼き鳥屋で《反省会》…「ルールに従え
     ないなら、組織を出るべきだと思う」by 松井一郎元大阪「ト」知事
   『●《足立議員は…「…」を犯罪者集団であるかのように取り上げ、
     「破防法を適用すべき」とまで主張…だったら、まず維新に適用すべき》
   『●お維の大阪府と包括連携協定の下足番広報紙…《メディアの役割は
     府政の監視をし、その政策を客観的・批判的な視点から報じること》
   『●数多のお維案件の中でもかなり醜悪な一つ ――― リコール署名偽造
     事件《指示系統や資金の流れなどは依然としてつまびらかではない》
   『●「レッテル貼り」「印象操作」「デマ」で醜態をさらすお維…《弁舌の
       巧みさでは…ドイツで政権を取った当時のヒットラーを思い起こす》
    《その上、松井氏にいたっては、2016年に沖縄県の高江で進められて
     いた米軍ヘリパッド建設工事で大阪府警から派遣されていた
     機動隊員が反対派市民に対し「触るな、土人が」と差別に基づいた
     暴言を吐いたことが問題となった際、〈表現が不適切だとしても、
     大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのが
     わかりました。出張ご苦労様〉などと投稿。「土人」という
     あからさまな差別語を投げつけたことが問題になっていたにも
     かかわらず、知事だった松井氏はわざわざ機動隊員を労うという
     差別の肯定と受け止められる言動に出た》

   『●無関係を装いつつテレビに出まくる「れいわ新選組にビビるゆ党」お維の
         オーナー・弁護士センセが、あぁ情けなやぁ~スラップ訴訟とはねぇ
   『●《「どのような人権感覚を持っているのか」を問いただされるべきは、
      むしろ》お維の《創設者》《いちコメンテーター》《いち民間人》


 大阪繋がりで。ブログ主が初めてヘイトスピーチを意識したのはこの件だ。反吐が出そうなヘイト者。在りもしない特権には大騒ぎしてヘイトをまき散らし、一方で、明確に存在する在日米軍特権には沈黙する卑怯者たち。

   『●「日本の恥と呼ぶべき存在」
    《鶴橋で行われた街宣で、女子中学生が「鶴橋大虐殺」の演説をしたことは
     ネットで話題になっていましたし、韓国でも報じられていたようです》

   『●この《レイシスト・歴史修正主義体質》な小池百合子東京「ト」知事に
        「2,912,628票」「3,661,371票」も投じてしまった都民の皆さん
    《ところが、小池都知事は知事に就任した翌年、2017年、突如として
     この朝鮮人犠牲者に対する追悼文を取り止めてしまったのだ。しかも
     その背景には、「関東大震災の朝鮮人虐殺はなかった」という
     差別デマを主張するヘイト団体と小池氏の関係がある。
      そのひとつが「日本女性の会 そよ風」というヘイト団体だった。
     「そよ風」はヘイト団体・在特会の関連団体で、「慰安婦」問題や
     関東大震災朝鮮人虐殺の否定などを主張しており、2013年には
     大阪・鶴橋で「いつまでも調子にのっとったら、南京大虐殺ではなく
     『鶴橋大虐殺』を実行しますよ!」などとジェノサイドを先導した
     ヘイトデモに協力。北海道支部長の女性は桜井誠・元在特会会長の
     「日本第一党」の副党首まで務めている》


 最後に…、お維《創設者》初代大阪「ト」知事は《いち民間人》のごとく、大石あきこさんや日刊ゲンダイを訴えているように見えますが…、随分と大きな影響力をお持ちの《民間人》ですね? 市民や報道への萎縮効果抜群だね。まさにSLAPP。お維への批判封じの効果抜群だ。
 【れいわ新選組 衆議院議員 大石あきこ 橋下徹に訴えられたってよ 記者会見】(https://www.youtube.com/watch?v=BOdRMqMpMc8)#れいわ新選組 #大石あきこ #山本太郎 …是非、ご覧ください。

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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1474255.html

<社説>大阪ヘイト条例合憲 実効性ある県条例制定を
2022年2月22日 05:00

 ヘイトスピーチの抑止策を定めた大阪市の条例が、表現の自由を保障する憲法の規定に反するかどうかが争われた住民訴訟で、最高裁は初めて合憲と判断した。

 ヘイトスピーチについて、「差別意識を助長したり、犯罪行為を扇動したりするもの」と認定し、差別を抑止する必要性を指摘した点に意義がある。沖縄県をはじめこれから制定を検討している自治体には、判決の趣旨を踏まえて、ヘイト根絶へ向けた実効性のある条例が求められる。

 大阪府は特定の人種や民族への差別をあおるヘイトスピーチを抑止するため、2016年に条例を施行した。専門家らでつくる審査会がヘイトに当たるかどうかを検討し、答申を受けた市長がヘイトと認めた場合、実施団体や個人名を公表できる。

 判決は「表現の自由の制限は合理的でやむを得ない限度にとどまる」と指摘。条例には「表現の自由に配慮しつつ、抑止を図る趣旨が認められる」と述べた。氏名や団体名を特定するための強制的な手段も定められておらず、制限は合理的だとした。

 県内でも那覇市役所前などでの外国人を対象にしたヘイトスピーチが問題になった。このため現在、県はヘイトスピーチを規制する条例制定作業を進めている。検討過程で「差別的言動」を外国人に向けられる発言に限定し、県民向けなどは対象外となった。当初案にあった差別的言動をした人の氏名を公表する措置も削除した。

 これでは実態にそぐわず、実効性に疑問がある。なぜなら外国人にとどまらず、沖縄が標的にされているからだ13年に東京都で県内首長たちがデモをしてオスプレイ配備撤回を求める中、おまえら中国人の手先か」「死ねなどの言葉を浴びせかけられた

 16年10月、北部訓練場のヘリパッド建設に抗議する市民に大阪府警の機動隊員が「土人」と、差別的発言をして問題になった。ネット上では差別的な沖縄ヘイト投稿がたびたび問題になる。

 今回の最高裁判決は「特定の個人」だけでなく、「人種または民族全体等の不特定かつ多数」という表現で、集団に対するヘイトスピーチの規制は合憲だと判断した。

 この最高裁判例に従えば、「不特定かつ多数」には沖縄県民に対する差別も含まれると解釈できるのではないか。県は対象の幅を広げるべきだ。

 現在、大阪市を含め2都府6市区町で条例が制定されている。このうち川崎市は全国で初めて刑事罰を定めたが、ネットの投稿は対象外になっている。短文投稿で交流するSNS「ツイッター」では、沖縄県民に対しても「土人」「猿」など蔑称を用いた投稿が見られ、一部は削除されずに放置されているという。

 ネットへの対応を含め、県は、差別を許さないという毅然(きぜん)とした姿勢で条例制定に取り組んでもらいたい
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●アベ様は《「不安な気持ちが他の人々への差別や誰かを排斥しようとする行動につながることを強く恐れます」と述べたが、説得力は皆無》

2020年05月14日 00時00分21秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



琉球新報のコラム【<金口木舌>自粛警察】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1118608.html)。
今日の東京新聞』(http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/)から、再びすいません、コピペ・マゴビキさせて頂きました。いつも、ごめんなさい。【本音のコラム 「自警団社会」 斎藤美奈子】(http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/entry/2020/05/06/000000

 《▼ミュージシャンの七尾旅人さんが自粛を巡り、SNSで「争う必要のなかった場所にまで分断と排斥が進行している」と書き込み、政府を批判した。仕事を失った音楽関係者を支援するネット配信に取り組む ▼今、必要なのは社会に敵を作りだし、恐怖をあおることではない。そもそも監視する相手が違うだろう。非常時だからこそ、権力を持つ者に対し一層目を光らせる必要がある》。

   『●ドサクサ壊憲…《殺し合いを強いられる側が狂った火事場泥棒のシナリオ
       に乗ってしまったら、取り返しのつかないことに》(斎藤貴男さん)
   『●憲法の日に違憲に壊憲したいと言う…松元ヒロさん「私たちがこう言えば
       いいじゃないですか。『憲法に合わなかったら、政府を”変える“』」
   『●アベ様により報道・メディアは統制され、私権のみがますます制限…
     この期に及んでも、お預けした税金は市民のためには満足に使われず
   『●森ゆう子議員「本気度が足りない」…アベ様は《国民がどれくらい
     コロナに苦しんでいるかの数字ぐらい連日頭に入れておく》べきなのに…
   『●青木理さん「たかが検査なんですよね…検査がこれだけ増えない
     というのは…明らかに政府が無能だからだと思いますよ」と一刀両断!

 《市民が市民を監視し非難する。コロナ禍は人の心までむしばんだのか》《相互監視の中で密告が横行する社会といえば、戦前を思い起こす》。荒んだ社会…市民同士が批難・監視し合い、分断され行く…。《今、必要なのは社会に敵を作りだし、恐怖をあおることではない。そもそも監視する相手が違うだろう。非常時だからこそ、権力を持つ者に対し一層目を光らせる必要がある》。
 《行動は自粛しても(政権への)批判は自粛しちゃだめだ…ひるまず「マジか!」を続けよう》(斎藤美奈子さん)。《殺し合いを強いられる側が狂った火事場泥棒のシナリオに乗ってしまったら、取り返しのつかないことに》(斎藤貴男さん)。〝放火〟泥棒に縄を綯わせる様な愚かなことが…。

 斎藤美奈子さんも、《メディア、特にNHKは、片方では差別するなといいつつ、何を嬉々(きき)として彼女の行動履歴をこと細かに報じているのだろうか。攻撃せよといわんばかりだ。自粛警察と聞いて思い出すのは、関東大震災時の自警団である。「朝鮮人が放火した」「井戸に毒を入れた」などの流言が人々の疑心暗鬼に火をつけ、最終的には大勢の朝鮮人が自警団と称する市民の手で虐殺された、その事実を思い出そう》と。

   『●自民党亜種トファの小池都知事が「震災時に
      朝鮮人が虐殺された史実の否定にもつながりかねない判断」を…
   『●瞬く間にデマを善人が鵜呑みにし…
     上原正三さん「琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない」
    「瞬く間にデマを善人が鵜呑みにし、警察や軍人らと共に狂気の暴走…
     「怪獣使いと少年」の脚本を書いた上原正三さんは「琉球人の俺も、
     いたらやられていた。人ごとではない」と。「関東大震災朝鮮人虐殺事件」は、
     とんでもない史実であり、反省の意味を込めて、長く記憶され、
     語り継がれなければならない。歴史を抹消し、修正することは許されない。
     「数」の議論に落とし込んでよいような事件ではない。「震災死」と
     同一視して良いものではなく、「人災」と呼ぶ人も居る。悍ましい虐殺だ」

   『●朝鮮人虐殺…黒澤明監督「何をかくそう、
     その変な記号というのは、私が書いた落書きだったからである」
   『●詩人萩原朔太郎「朝鮮人あまた殺され…
     われ怒りて視る、何の慘虐ぞ」: 歴史の事実を抹消したがる人々…

 アベ様らの不作為は、最早犯罪的、人災…<それにつけてもアベ様の無能さよ>。
 琉球新報の【<社説>PCR検査の拡充 政府の無為無策問われる】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1118607.html)によると、《新型コロナウイルスの感染拡大で世界が出口に向けた模索を始める中で、ウイルスの有無を調べるPCR検査が日本は際立って少ない。国内の正確な感染実態を把握せず、どのように社会経済活動の再開を判断できるというのか。政府の出口戦略には、科学的根拠において不備があると言わざるを得ない。安倍晋三首相は4月6日の政府対策本部でPCR検査の実施可能数を全国で1日2万件に増やすと公言した。だが、現状の実施数は1日8千件前後と一向に増えておらず、対応の遅れが明らかだ。他国と比較したPCR検査の不十分さは政府の専門家会議も認めている。専門家会議が4日に示した資料から人口10万人当たりの検査数を見ると、日本が187・8人なのに対し、隣国の韓国では1198人、米国は1752・3人だ。イタリアは3159人、ドイツは3043・5人と3千人を超える国もあり、日本とは桁が違っている》。

 森ゆう子議員「本気度が足りない」…アベ様は《国民がどれくらいコロナに苦しんでいるかの数字ぐらい連日頭に入れておくべきなのに…無為無策、犯罪的不作為。
 【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/緊急事態宣言延長「きりがいい」ってたまったもんじゃない】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/272850)によると、《酷いもんだよ。4月30日、国会で安倍首相は森ゆうこ議員に「どのくらいの国民が新型コロナに感染しているのか?」と訊ねられ、答えられなくて逆ギレしてたバカなの? 感染者数は、コロナ対策の一丁目一番地みたいなもんじゃん。つまりあの方、コロナというか国民に、まったく関心がないらしい》。
 《関心》があるのは、自身の政治〝生命〟。市民の生活や命には全く関心なし。

   『●《韓国…国防予算の削減…新型コロナウイルス対策に振り向け…極めて
       合理的な判断…その合理は日本では通用しない…》(立岩陽一郎氏)

 美ら海破壊も止めて、軍事費削れ。
 琉球新報の【<社説>地上イージス計画 コロナ禍に兵器爆買いか】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1119291.html)によると、《政府が地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」を陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)に配備する現行計画案を断念し、秋田県内の国有地を軸に選定し直す方向で調整に入った。秋田県の佐竹敬久知事をはじめ地元が強く反対する中で、ごり押しは許されない。当然の帰結である。問題なのは事ここに至っても配備の方針を堅持していることだ。候補となる国有地は、新屋演習場を選んだ過程で浮上した場所が想定されている。ご都合主義も甚だしい》。

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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1118608.html

<金口木舌>自粛警察
2020年5月8日 06:00
七尾旅人 緊急事態宣言 金口木舌

 「緊急事態宣言が終わるまでライブハウスを自粛してください。次発見すれば、警察を呼びます」。東京のダイニングバーの看板に4月、張り紙があったという。店舗は自主休業中で、張り紙が見つかった日は歌手のライブを無観客でネット配信していた

▼新型コロナウイルスの感染拡大を受け、店舗に休業を求める嫌がらせが相次いでいる。「自粛警察」とネット上で呼ばれる行為だ。市民が市民を監視し非難する。コロナ禍は人の心までむしばんだのか

新型コロナ関連の110番は4月、東京都内で前月の約6倍に達した。警視庁によると「自粛しなければいけないはずなのに、公園で子どもが遊んだり高齢者が集まったりしている」「居酒屋の営業は良いのか」などの苦情があるという

▼ネット上には感染者の氏名や所属先を暴く真偽不明の情報もあふれる。相互監視の中で密告が横行する社会といえば、戦前を思い起こす

▼ミュージシャンの七尾旅人さんが自粛を巡り、SNSで「争う必要のなかった場所にまで分断と排斥が進行している」と書き込み、政府を批判した。仕事を失った音楽関係者を支援するネット配信に取り組む

今、必要なのは社会に敵を作りだし、恐怖をあおることではない。そもそも監視する相手が違うだろう。非常時だからこそ、権力を持つ者に対し一層目を光らせる必要がある
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http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/entry/2020/05/06/000000

今日の東京新聞
購読している東京新聞の記事を紹介します。読者の応援ブログです。
2020-05-06
本音のコラム 「自警団社会」 斎藤美奈子

本音のコラム「自警団社会」斎藤美奈子/25面

 「自粛警察」の動きが止まらない。営業中の店に「警察を呼びます」などの張り紙が貼られる。他県ナンバーの車が嫌がらせを受ける。私が特にゾッとしたのは、山梨県から東京に戻ったという女性の報道である。

 メディア、特にNHKは、片方では差別するなといいつつ、何を嬉々(きき)として彼女の行動履歴をこと細かに報じているのだろうか攻撃せよといわんばかりだ

 自粛警察と聞いて思い出すのは、関東大震災時の自警団である。「朝鮮人が放火した」「井戸に毒を入れた」などの流言が人々の疑心暗鬼に火をつけ、最終的には大勢の朝鮮人が自警団と称する市民の手で虐殺された、その事実を思い出そう。

 病院関係者が排斥されるのは言語道断だけれども、最初は屋形船、いまはパチンコ店。スケープゴートが次々つくられ、テレビ局は潮干狩りやバーベキューをする人にマイクを向ける。あなたのその自警団的行動がリンチを誘発するのよ

 4日の会見で、安倍晋三首相は「不安な気持ちが他の人々への差別や誰かを排斥しようとする行動につながることを強く恐れます」と述べたが、説得力は皆無。誰かが書いた原稿を彼は読んだだけだし、この人たちは負の歴史を認めてこなかったからだ。都知事をはじめ自治体の長も大同小異。差別するなというなら、過去の歴史を少しは学んでよね。(さいとう・みなこ/文芸評論家)
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●【<金口木舌>島人のこころ】《沖縄出身の脚本家、上原正三さん…沖縄に対する日本本土の差別、無理解が創作活動の原点に》

2020年01月18日 00時00分13秒 | Weblog

【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]



内間健記者による、沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]ウルトラマン 上原正三さんを悼む】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/520865)。
東京新聞のコラム【筆洗】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2020011402000153.html)。
琉球新報のコラム【<金口木舌>島人のこころ】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1057120.html)。

 《宇宙人と暮らす身よりのない子どもが、周囲の人々から偏見の目で見られ、迫害を受ける。その結果、人のために怪獣と戦うことをためらう-。「帰ってきたウルトラマン」第33話「怪獣使いと少年」だ。単なるヒーロー物にとどまらない内容…▼「怪獣使いと少年」は関東大震災で起きた朝鮮人虐殺事件がモチーフ。差別と集団心理の恐ろしさを描き、名作と名高い》。
 《▼「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」などの脚本家上原正三さんが亡くなった。八十二歳。千本を超える作品。昭和の怪獣少年たちには忘れられぬ大恩人である…▼「…憎しみがトークを鬼にしました。愛して許すことがトークを本当の姿に戻したのです」。アンヌ隊員の最後のセリフ。上原作品の原点だろう。今、見たい。》
 《沖縄出身の脚本家、上原正三さん…▼沖縄に対する日本本土の差別、無理解が創作活動の原点にあった。…▼約50年前、「帰ってきたウルトラマン」で差別問題に触れ「日本人は美しい花をつくる手を持ちながら、いったんその手に刃を握ると、どんなに残忍極まりない行為をすることか」というせりふを書いた》。

 《「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」などの脚本家上原正三さん》が、1月2日に、お亡くなりになりました。ご冥福をお祈り申し上げます。

 沖縄タイムスの記事【ウルトラマンを支えた沖縄出身の脚本家・上原正三さん死去】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/519697)によると、《上原正三さん(うえはら・しょうぞう=シナリオライター)が2日午後10時31分、肝臓がんのため死去した。82歳。…1937年、那覇市生まれ。中央大学卒。65年、円谷プロに入社し、66年「ウルトラQ」でデビュー。故金城哲夫さんと共に初期ウルトラマンシリーズの脚本を手掛けた。69年からはフリーとなり、「帰ってきたウルトラマン」「秘密戦隊ゴレンジャー」「宇宙刑事ギャバン」など多くの作品でメインライターを務めた。2018年、自身の少年時代を描いた小説「キジムナーkids」(現代書館)で坪田譲治文学賞受賞》。

 《少数者への差別など、時に怪獣よりも恐ろしい人間の闇を描いた》脚本家だったようです。代表作は、「帰ってきたウルトラマン」第33話「怪獣使いと少年」、《関東大震災で起きた朝鮮人虐殺事件がモチーフ。差別と集団心理の恐ろしさを描き、名作と名高い》。《「琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない」と》。《沖縄に対する日本本土の差別、無理解が創作活動の原点》。

 《ヘイトがはびこる今、私たちはこの言葉に反論できるだろうか78星雲へと旅立った島人の警鐘である》。

   『●日本社会は歪んでる: ネオナチやヘイトスピーチ集団に
                「信奉」される議員が取り巻くアベ様

   『●ヘイトスピーチ、自らの言論の自由を狭めている
   『●「とある暴力集団」による「暴力犯罪」、
           そして「歪んだ社会」ニッポン
   『●(政界地獄耳)《一方、日本では一体何が起きているか。
      官製嫌韓ヘイトをメディアがあおっているお粗末さだ》
   『●《記者…個人に140万円の損害賠償》SLAPP訴訟…
      川崎市議選元候補者が《「差別する自由」を求めている》?
   『●《京都朝鮮学校事件は…有罪が確定した、れっきとした
     暴力犯罪》…「歪んだ社会」の歪みは改善されただろうか?

 「怪獣使いと少年」を、《今回上原さんを偲(しの)び、円谷プロがネットで特別公開している》。リンクはこちらhttps://galaxy.m-78.jp/tv_9-6.html)。

   『●沖縄出身脚本家上原正三さん、「民意を顧みず、
     基地を押し付け…沖縄を植民地としてしか見ていない証拠」
    《■「怪獣使いと少年」で問うた人間の心の闇
    《登場人物の少年は北海道江差出身のアイヌで、メイツ星人が化けた
     地球人は在日コリアンに多い姓『金山』を名乗らせた。1923年の
     関東大震災で、『朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ』『暴動を起こした』
     などのデマが瞬く間に広がった市井の善人がうのみにし、軍や警察と
     一緒になって多くの朝鮮人を虐殺したんだ。『発音がおかしい』
     『言葉遣いが変』との理由で殺された人もいる。
     琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない

   『●瞬く間にデマを善人が鵜呑みにし…
     上原正三さん「琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない」
    「瞬く間にデマを善人が鵜呑みにし、警察や軍人らと共に狂気の暴走…
     「怪獣使いと少年」の脚本を書いた上原正三さんは「琉球人の俺も、
     いたらやられていた。人ごとではない」と。「関東大震災朝鮮人虐殺事件」は、
     とんでもない史実であり、反省の意味を込めて、長く記憶され、
     語り継がれなければならない。歴史を抹消し、修正することは許されない。
     「数」の議論に落とし込んでよいような事件ではない。「震災死」と
     同一視して良いものではなく、「人災」と呼ぶ人も居る。悍ましい虐殺だ」

   『●「子や孫、未来を生きる世代のため」に壊憲?…
     「憲法9条…軍隊は禁止…子どもたちに、うそはいけない」

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/520865

[大弦小弦]ウルトラマン 上原正三さんを悼む
2020年1月12日 08:30

 宇宙人と暮らす身よりのない子どもが、周囲の人々から偏見の目で見られ、迫害を受ける。その結果、人のために怪獣と戦うことをためらう-。「帰ってきたウルトラマン」第33話「怪獣使いと少年」だ。単なるヒーロー物にとどまらない内容

▼脚本を書いたのは上原正三さん。初期ウルトラマンシリーズを故金城哲夫さんと支えた。その上原さんが亡くなった。82歳だった

▼那覇高校時代、「シェーン」に感動、脚本家を志望した。「俺は琉球人だ」との気概で上京した1955年当時、部屋を貸してもらえないなど沖縄差別を体験。しかし「俺の目で見てやる」とひるまなかった。「ウチナーンチュを標榜(ひょうぼう)してヤマトゥで生きる」。金城さんの誘いで円谷プロへ入り、66年に「ウルトラQ」でデビュー。特撮の黄金期を支えた

▼69年にフリーとなり「帰ってきたウルトラマン」でメインライターを務めた。「秘密戦隊ゴレンジャー」などヒット作を数多く手掛けた

▼「怪獣使いと少年」は関東大震災で起きた朝鮮人虐殺事件がモチーフ。差別と集団心理の恐ろしさを描き、名作と名高い。今回上原さんを偲(しの)び、円谷プロがネットで特別公開している

▼自伝的小説「キジムナーkids」で坪田譲治文学賞を受賞、活動の幅を広げていた。まだまだ新作に触れたかった。作品の数々に感謝したい。(内間健
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2020011402000153.html

【コラム】
筆洗
2020年1月14日

 <酋長(しゅうちょう)だの土人だの唐手(からて)だの泡盛だのの同義語でも眺めるかのように、世間の偏見達(たち)が眺めるあの僕の国か!>-。山之口貘の詩「会話」。「僕の国」とは山之口の故郷、沖縄である▼一九三五(昭和十)年発表の作品だが、その二十年後も沖縄への偏見は変わっていなかった。五五年、一人の若者が沖縄から上京する。沖縄出身と言うとけげんな顔をされた。「(沖縄には)土人もいるんでしょうね」と聞かれた。青年は答えた。「僕も土人です」▼「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」などの脚本家上原正三さんが亡くなった。八十二歳。千本を超える作品。昭和の怪獣少年たちには忘れられぬ大恩人である▼怪獣ものでありながら描いていたのは自身も味わった偏見や差別への怒りと悲しみだろう。「正義のヒーローより地べたから見上げる怪獣や世をすねた怪人に共感を抱いていた」と言う。怪獣や宇宙人にも事情がある。マイノリティーへの理解と情が作品に重厚さを加え、子どもたちをはっとさせた▼髪の毛が赤いという理由だけで地球人に迫害されたトーク星人の怒り。上原さんの「300年間の復讐(ふくしゅう)」(「ウルトラセブン」)はボツになっている▼「…憎しみがトークを鬼にしました。愛して許すことがトークを本当の姿に戻したのです」。アンヌ隊員の最後のセリフ。上原作品の原点だろう。今、見たい。
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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1057120.html

<金口木舌>島人のこころ
2020年1月15日 06:00
ウルトラマン 沖縄戦 差別 金口木舌

 幼い頃、遊び仲間から「ちぶるまぎー」とからかわれた。そのおかげで「ウルトラセブン」に登場する怪獣チブル星人が気になった

▼後に沖縄出身の脚本家、上原正三さんと金城哲夫さんがウルトラマンシリーズに関わっていることを知った。上原さんの訃報に接し、幼少時の記憶がよみがえった

▼子ども番組に多くの作品を残した上原さんに「無風地帯」という習作がある。1958年、中央大学在学中に書いたもので、沖縄戦と米統治下の沖縄を描く

沖縄に対する日本本土の差別、無理解が創作活動の原点にあった。沖縄には土人もいるんでしょうと問われた上京当時の体験をコラムに書いている。「そんな無邪気な無知に対して『僕も土人です』と笑顔で答えたりもした」

▼あるインタビューで「沖縄は隆起サンゴ礁の島なんだ。島人(しまんちゅ)はね、そのサンゴ礁の呼吸に合わせて生きている」と語った。沖縄人の生き方を、オニヒトデの被害に遭っても蘇生するサンゴに例えた。上原さんも島人を任じたのであろう

▼約50年前、「帰ってきたウルトラマン」で差別問題に触れ「日本人は美しい花をつくる手を持ちながら、いったんその手に刃を握ると、どんなに残忍極まりない行為をすることか」というせりふを書いた。ヘイトがはびこる今、私たちはこの言葉に反論できるだろうか78星雲へと旅立った島人の警鐘である
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●【<金口木舌>サケ漁は自己決定権】…《アイヌ民族は先住民族と認められたが、権利回復の闘いは沖縄同様、道半ば》

2019年09月18日 00時00分19秒 | Weblog

[サケ漁をするアイヌ民族の畠山敏さん…東京新聞2019年9月2日)↑]



琉球新報のコラム【<金口木舌>サケ漁は自己決定権】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-988821.html)。

 《北海道紋別市の川でアイヌ民族畠山敏さんが道の許可を得ずに儀式用のサケ十数匹を捕獲し、道警の家宅捜索を受けた。畠山さんは「サケ漁をするかどうかは自己決定権」と主張する…▼アイヌ民族は先住民族と認められたが、権利回復の闘いは沖縄同様、道半ばだ。「アイヌモシリ(北海道)に土足で上がり込んできた和人には左右されない」と訴える畠山さんの言葉は重くて深い》。

   『●《アイヌ民族…サケの捕獲は認められた先住権…
     儀式用のサケ十数匹を捕獲…サケ漁をするかどうかは自己決定権だ》

    《畠山敏さん(77)が、サケの捕獲は認められた先住権だとして、
     道の許可を得ずに儀式用のサケ十数匹を捕獲した。道職員が制止する
     場面もあったが、畠山さんは「サケ漁をするかどうかは自己決定権だ」
     として決行した。》

 《「わが国の統治が及ぶ前から北海道に住み、独自の文化を保っており、先住民族に該当する」》…そう認められたアイヌの人々。《国連人種差別撤廃委員会は昨年8月、土地や資源に関するアイヌの権利保護を日本政府に勧告していた》。なのに、《儀式用のサケ十数匹を捕獲》により、《道警の家宅捜索を受けた》そうだ。
 《アイヌ民族は先住民族と認められたが、権利回復の闘いは沖縄同様、道半ばだ》…沖縄の人々も、《土足で上がり込んできた和人に》虐げられている。《基地問題などで自己決定権が侵害され続けている》。《狩猟・漁労民であるアイヌ民族を農耕化を通して強制的に同化した …▼沖縄も近代以降、皇民化教育などで同化政策にさらされた》。

   『●『ドキュメント 憲法を獲得する人々』読了(4/4)
    「【田中伸尚著、『ドキュメント 憲法を獲得する人々』】……
     その他、「「神主の娘」の意見陳述」の木村さん、
     「揺れる心で「アイヌ宣言」」の多原さん、
     「在日だけど、日本社会の一員だから」の徐さん、
     「沖縄に基地があるかぎり」の中村さん」

   『●「「希望はTPP。」なのか」
      『週刊金曜日』(2013年4月12日、939号)

    「平田剛士氏【アイヌ人骨〝発掘〟研究の実態は依然不明 
     北大のずさんな管理が発覚】・・・・・・」

   『●「安倍首相の暴走と「妄想」」
      『週刊金曜日』(2014年2月7日号、978号)について

    「平田剛士氏【いまだ返還されず 全国12大学にアイヌ遺骨1636体!】、
     「遺骨を返還すれば大学自体も癒される。アイヌも力を得て、
     誇りを取り戻せるはず……より人間的な大学に変わるための
     チャンスととらえることもできる」」

   『●「国が象徴空間に集約することに我慢がならない。
               先祖の遺骨をコタンに返してほしい」
    「「研究目的」(!!)で勝手に盗掘して「大量の遺骨や副葬品が
     返還されないまま」に放置する大学人、そして、政府のいい加減な対応。
     …当事者が「嫌だ」と言っているにもかかわらず、平気で「人権侵害」。
     「墓を暴いて先祖の遺骨を集めた学者たちの責任をあいまいにしたまま、
     国が象徴空間に集約することに我慢がならない先祖の遺骨をコタンに
     返してほしい」と云う叫びにどう応えるつもりか?」

   『●沖縄出身脚本家上原正三さん、「民意を顧みず、
     基地を押し付け…沖縄を植民地としてしか見ていない証拠」
    《■「怪獣使いと少年」で問うた人間の心の闇
    《登場人物の少年は北海道江差出身のアイヌで、メイツ星人が化けた
     地球人は在日コリアンに多い姓『金山』を名乗らせた。1923年の
     関東大震災で、『朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ』『暴動を起こした』
     などのデマが瞬く間に広がった市井の善人がうのみにし、軍や警察と
     一緒になって多くの朝鮮人を虐殺したんだ。『発音がおかしい』
     『言葉遣いが変』との理由で殺された人もいる。
     琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない

   『●沖縄差別・沖縄破壊の「やりたい放題」…
     「歴史的暴言」から想起されるナチソネ氏や「産経のドン」等々
    《日本の近現代史の中で「土人」という言葉が使われていた例で
     僕が思い出すのは、1899年に制定された「北海道旧土人保護法
     という法律だ。アイヌ民族についての「旧土人」という
     表現および法律の内容が差別的であるとの批判が高まり、1997年、
     アイヌ文化振興法施行に伴って廃止された。アイヌ保護を名目とは
     していたがアイヌの土地の没収、アイヌ語使用の禁止、アイヌ固有の
     風習の禁止などが含まれていた》

   『●「差別意識に基づく、官憲による歴史的暴言」…
      ガルトゥング氏「非常に深刻な状況となる兆候…」と警鐘
    《土人とは、土着の人を指す言葉で、軽蔑や侮辱の意味を含んで使われる。
     かつてアイヌの人々に対しても使われたことがある。官憲が沖縄に
     住む人を土人と呼んだことは先例に従えば、琉球民族が日本人とは違う
     歴史を持つ先住民族であると公に認めたことになる

   『●「亡命」させられた辛淑玉さんは「一時帰国するにも勇気がいる…」とは、 
                        一体ニッポンはどんな国なのか?
    「ブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊
     辛淑玉さんの裁判を応援する。】(…)では、《…辛さんへの攻撃をはじめ、
     ネトウヨ・ファシスト勢力の沖縄や在日、アイヌ、その他への差別と
     暴力を許さないために、力を尽くしたい憎悪を向けられている者が
     泣き寝入りし、逃げていたら、いつか実体的に抹殺される》」

   『●【<金口木舌>二風谷判決と沖縄】:
     「わが国の統治が及ぶ前から北海道に住み…先住民族に該当する」
    《「わが国の統治が及ぶ前から北海道に住み、独自の文化を保っており、
     先住民族に該当する」。1997年3月、札幌地裁で言い渡された判決に
     原告のアイヌ民族の人々は驚き、涙を流した ▼司法の場で初めてアイヌを
     先住民族と認めた、二風谷(にぶたに)ダム建設を巡る訴訟の判決だ…
     ▼しかし政府は沖縄の人々の権利保護を求めた国連自由権規約委員会
     勧告を無視

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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-988821.html

<金口木舌>サケ漁は自己決定権
2019年9月13日 06:00
自己決定権 アイヌ 先住民族 国連 金口木舌

 北海道紋別市の川でアイヌ民族畠山敏さんが道の許可を得ずに儀式用のサケ十数匹を捕獲し、道警の家宅捜索を受けた。畠山さんは「サケ漁をするかどうかは自己決定権」と主張する

▼4月に成立したアイヌ施策推進法はアイヌを「先住民族」と明記したが、先住権は規定しなかった。儀式用のサケの捕獲は手続きが簡略化されたが、道から許可を得る必要があることに変わりはない。国連人種差別撤廃委員会は昨年8月、土地や資源に関するアイヌの権利保護を日本政府に勧告していた

▼国は1899年に制定(1997年廃止)した北海道旧土人保護法で、狩猟・漁労民であるアイヌ民族を農耕化を通して強制的に同化した

▼上村英明恵泉女学園大教授はアイヌ施策推進法を「アイヌ民族の権利はどこにもなく謝罪を含む政府の歴史検証もない。政府施策の根拠法であっても、国際水準の人権法ではない」と批判している

沖縄も近代以降、皇民化教育などで同化政策にさらされた。戦後の米国統治下で多くのウチナーンチュが民主主義を求めて闘った。現在も基地問題などで自己決定権が侵害され続けている

▼アイヌ民族は先住民族と認められたが、権利回復の闘いは沖縄同様、道半ばだ。「アイヌモシリ(北海道)に土足で上がり込んできた和人には左右されない」と訴える畠山さんの言葉は重くて深い。
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●《アイヌ民族…サケの捕獲は認められた先住権…儀式用のサケ十数匹を捕獲…サケ漁をするかどうかは自己決定権だ》

2019年09月16日 00時00分06秒 | Weblog

サケ漁をするアイヌ民族の畠山敏さん… 東京新聞2019年9月2日)(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201909/images/PK2019090202100232_size0.jpg)↑】



東京新聞の記事【先住権か違法な漁か アイヌ、許可得ずサケ捕獲 儀式用十数匹】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201909/CK2019090202000252.html)。

 《北海道紋別市の川で1日、アイヌ民族の畠山敏さん(77)が、サケの捕獲は認められた先住権だとして、道の許可を得ずに儀式用のサケ十数匹を捕獲した。道職員が制止する場面もあったが、畠山さんは「サケ漁をするかどうかは自己決定権」として決行した。四月に成立したアイヌ施策推進法は、アイヌを先住民族と明記》。

   『●《産経新聞が「日本は人権守る側に立て」と論陣》!? 
         例えば、辺野古破壊では、沖縄の人々の人権は?
    「阿部岳さんのコラム【[大弦小弦]香港と沖縄と人権】…
     《▼産経新聞が「日本は人権守る側に立て」と論陣を張っている。
     政府に香港市民への連帯を促す。中国の敵は味方、という発想かも
     しれない。それでも人権の一点なら幅広い層が一致できる 
     ▼人権に国境がないことも確認できればなお良い。沖縄でも人々は
     基地の集中と新設によって危険にさらされ、自己決定権を奪われている》」

 《アイヌ民族…サケの捕獲は認められた先住権…儀式用のサケ十数匹を捕獲…「サケ漁をするかどうかは自己決定権だ」》。
 琉球新報のコラム【<金口木舌>二風谷判決と沖縄】によると、《わが国の統治が及ぶ前から北海道に住み、独自の文化を保っており、先住民族に該当する》と。さらに、「二風谷ダム建設差し止め訴訟」で、《▼町出身でアイヌ民族として初めて国会(参院)議員も務めた萱野茂さん(故人)らが、土地の明け渡しを拒否して法廷で闘った。判決はダムが完成していたことから建設差し止め請求を棄却したが、土地収用の違法性を指摘した》。

 「二風谷ダム建設差し止め訴訟」について、Wikipediaから(「二風谷ダム」の項)。《しかし、ダムが建設される二風谷地区は、アイヌ民族にとって「聖地」とされてきた。チプサンケと呼ばれるサケ捕獲のための舟下ろし儀式を始めとして当地はアイヌ文化が伝承される重要な土地であった。このため計画発表と同時に地元のみならず道内のアイヌから強い反対運動が起こった。…しかしアイヌ関係者のうち萱野茂貝澤正の両名はアイヌ文化を守るため頑強にダム建設に反対。所有する土地に対する補償交渉に一切応じず補償金の受け取りも拒否した。このため北海道開発局は両名への説得を断念し土地収用法に基づき1987年(昭和62年)に強制収用に着手した。これに対し両名は強制収用を不服として1989年(平成元年)に収用差し止めを事業者である建設大臣に求めたが1993年(平成5年)4月にこれは棄却された。請求棄却に反発した両名は翌月土地収用を行う北海道収用委員会を相手に札幌地方裁判所へ行政訴訟を起こした。いわゆる「二風谷ダム建設差し止め訴訟」である。両名とその弁護団はダム建設の差し止めを求めたが、真の目的はアイヌ民族の現状を広く一般に認知させ、アイヌ文化を国家が保護・育成させることであった。この間萱野は日本社会党の参議院議員(比例代表区)として国政にも参与している》。

   『●『ドキュメント 憲法を獲得する人々』読了(4/4)
    「【田中伸尚著、『ドキュメント 憲法を獲得する人々』】……
     その他、「「神主の娘」の意見陳述」の木村さん、
     「揺れる心で「アイヌ宣言」」の多原さん、
     「在日だけど、日本社会の一員だから」の徐さん、
     「沖縄に基地があるかぎり」の中村さん」

   『●「「希望はTPP。」なのか」
      『週刊金曜日』(2013年4月12日、939号)

    「平田剛士氏【アイヌ人骨〝発掘〟研究の実態は依然不明 
     北大のずさんな管理が発覚】・・・・・・」

   『●「安倍首相の暴走と「妄想」」
      『週刊金曜日』(2014年2月7日号、978号)について

    「平田剛士氏【いまだ返還されず 全国12大学にアイヌ遺骨1636体!】、
     「遺骨を返還すれば大学自体も癒される。アイヌも力を得て、
     誇りを取り戻せるはず……より人間的な大学に変わるための
     チャンスととらえることもできる」」

   『●「国が象徴空間に集約することに我慢がならない。
               先祖の遺骨をコタンに返してほしい」
    「「研究目的」(!!)で勝手に盗掘して「大量の遺骨や副葬品が
     返還されないまま」に放置する大学人、そして、政府のいい加減な対応。
     …当事者が「嫌だ」と言っているにもかかわらず、平気で「人権侵害」。
     「墓を暴いて先祖の遺骨を集めた学者たちの責任をあいまいにしたまま、
     国が象徴空間に集約することに我慢がならない先祖の遺骨をコタンに
     返してほしい」と云う叫びにどう応えるつもりか?」

   『●沖縄出身脚本家上原正三さん、「民意を顧みず、
     基地を押し付け…沖縄を植民地としてしか見ていない証拠」
    《■「怪獣使いと少年」で問うた人間の心の闇
    《登場人物の少年は北海道江差出身のアイヌで、メイツ星人が化けた
     地球人は在日コリアンに多い姓『金山』を名乗らせた。1923年の
     関東大震災で、『朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ』『暴動を起こした』
     などのデマが瞬く間に広がった市井の善人がうのみにし、軍や警察と
     一緒になって多くの朝鮮人を虐殺したんだ。『発音がおかしい』
     『言葉遣いが変』との理由で殺された人もいる。
     琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではな

   『●沖縄差別・沖縄破壊の「やりたい放題」…
     「歴史的暴言」から想起されるナチソネ氏や「産経のドン」等々
    《日本の近現代史の中で「土人」という言葉が使われていた例で
     僕が思い出すのは、1899年に制定された「北海道旧土人保護法
     という法律だ。アイヌ民族についての「旧土人」という
     表現および法律の内容が差別的であるとの批判が高まり、1997年、
     アイヌ文化振興法施行に伴って廃止された。アイヌ保護を名目とは
     していたがアイヌの土地の没収、アイヌ語使用の禁止、アイヌ固有の
     風習の禁止などが含まれていた》

   『●「差別意識に基づく、官憲による歴史的暴言」…
      ガルトゥング氏「非常に深刻な状況となる兆候…」と警鐘
    《土人とは、土着の人を指す言葉で、軽蔑や侮辱の意味を含んで使われる。
     かつてアイヌの人々に対しても使われたことがある。官憲が沖縄に
     住む人を土人と呼んだことは先例に従えば、琉球民族が日本人とは違う
     歴史を持つ先住民族であると公に認めたことになる

   『●「亡命」させられた辛淑玉さんは「一時帰国するにも勇気がいる…」とは、 
                        一体ニッポンはどんな国なのか?
    「ブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊
     辛淑玉さんの裁判を応援する。】(…)では、《…辛さんへの攻撃をはじめ、
     ネトウヨ・ファシスト勢力の沖縄や在日、アイヌ、その他への差別と
     暴力を許さないために、力を尽くしたい憎悪を向けられている者が
     泣き寝入りし、逃げていたら、いつか実体的に抹殺される》」

   『●【<金口木舌>二風谷判決と沖縄】:
     「わが国の統治が及ぶ前から北海道に住み…先住民族に該当する」
    《「わが国の統治が及ぶ前から北海道に住み、独自の文化を保っており、
     先住民族に該当する」。1997年3月、札幌地裁で言い渡された判決に
     原告のアイヌ民族の人々は驚き、涙を流した ▼司法の場で初めてアイヌを
     先住民族と認めた、二風谷(にぶたに)ダム建設を巡る訴訟の判決だ…
     ▼しかし政府は沖縄の人々の権利保護を求めた国連自由権規約委員会
     勧告を無視

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201909/CK2019090202000252.html

先住権か違法な漁か アイヌ、許可得ずサケ捕獲 儀式用十数匹
2019年9月2日 夕刊

      
     (サケ漁をするアイヌ民族の畠山敏さん(舟上左)らと、
      捕獲をやめるよう呼び掛ける道職員(左)=1日、北海道紋別市で)

 北海道紋別市の川で1日、アイヌ民族の畠山敏さん(77)が、サケの捕獲は認められた先住権だとして、道の許可を得ずに儀式用のサケ十数匹を捕獲した。道職員が制止する場面もあったが、畠山さんは「サケ漁をするかどうかは自己決定権だ」として決行した。

 四月に成立したアイヌ施策推進法は、アイヌを先住民族と明記。だが昨年八月、国連の人種差別撤廃委員会日本に土地や資源に関するアイヌの権利保護を勧告したにもかかわらず、先住権は規定されなかった

 畠山さんは午前五時半ごろからアイヌの伝統的な丸木舟に乗り、前日に川に張った網に掛かったサケの回収を開始。駆け付けた道職員は川岸から「違法な状態なので、やめてくれませんか」などとたびたび制止した。

 これに対し、近くで見ていた先住権の専門家やアイヌらは「先住民族の漁は国際的に認められている。申請が必要なことがおかしい」「生活の権利を奪っておいて法律違反とは非常に勝手だ」と反論。畠山さんは漁を午前七時ごろに終えた。

 畠山さんは「道からは歩み寄りも何もない。アイヌモシリ(北海道を指すアイヌ語)に土足で上がり込んできた和人には左右されない」と話した。一九九七年に司法の場で初めてアイヌを先住民族と認めた二風谷ダム訴訟で原告だった貝沢耕一さん(73)も様子を見ており「畠山さんは、自分のことだけでなくアイヌ全体のことを考えてやっているすごい勇気だ」と激励した。

 漁で捕ったサケは、この日開かれた豊漁祈願の伝統儀式カムイチェプノミで供えられた

 畠山さんによると、同日午後、警察官が来て「網を撤収したか」「これが漁をした網か」などと尋ねた。畠山さんが「逮捕してくれ」と応じると「そういうことじゃない。後で話だけ聞かせてくれ」と話して帰ったという。
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●【<金口木舌>二風谷判決と沖縄】: 「わが国の統治が及ぶ前から北海道に住み…先住民族に該当する」

2019年01月01日 00時00分52秒 | Weblog


【<金口木舌>二風谷判決と沖縄】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-845214.html)。

 《「わが国の統治が及ぶ前から北海道に住み、独自の文化を保っており、先住民族に該当する」。1997年3月、札幌地裁で言い渡された判決に原告のアイヌ民族の人々は驚き、涙を流した ▼司法の場で初めてアイヌを先住民族と認めた、二風谷(にぶたに)ダム建設を巡る訴訟の判決だ…▼しかし政府は沖縄の人々の権利保護を求めた国連自由権規約委員会の勧告を無視》。

   『●「なぜ巨大な権力にあらがえるのか。人々は「世代の責任」を語る」
                             「子を守る「風かたか」になる」
    「『前田朗Blog』の記事【国連人権理事会で沖縄の山城博治釈放要求発言】
     (…)によると、《64人の日本の刑事法研究者が山城博治の即時釈放を
     求めている。山城(64歳)は沖縄でもっとも有名な平和活動家であり、
     軽微な犯罪で140日間も身柄拘束されている。昨年10月17日に
     平和への権利を求めて米軍基地反対行動したために逮捕された。弁護団は
     保釈を要求しているが却下された。家族との面会もできない。この身柄拘束は
     国際自由権規約に違反する。われわれは山城の釈放を求める》」

   『●「人治主義国家」「放置国家」アベ様王国ニッポンへの
          国際社会の眼差し…恥ずかしき「非文明的な国」
    「東京新聞の社説【対日人権勧告 聞きっぱなしにするな】」
    《人権問題を扱う法務省は、二〇二〇年の東京五輪に向けて
     「人権大国・日本」を掲げている。このスローガンに恥じないためにも、
     より多くの勧告に耳を傾け、改善に取り組んでほしい》

 番犬様や「在日米軍特権」のために、基本的人権が著しく侵害される沖縄。「日米共犯」で、「森」を殺し、「美ら海」を殺し、さらに、ニッポン政府は、「人殺し」のための米軍基地を沖縄に押し付けている。いま、巨大で恒久的な新基地建設のために辺野古を破壊している。沖縄の皆さんの民意は、何度踏みにじられるのか。

 萱野茂さんについては、Wikipediaから(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%90%B1%E9%87%8E%E8%8C%82)。《萱野 茂(かやの しげる、1926年6月15日 - 2006年5月6日)は、日本のアイヌ文化研究者(博士(学術))であり、彼自身もアイヌ民族である。アイヌ文化、およびアイヌ語の保存・継承のために活動を続けた。二風谷アイヌ資料館(シシリムカ二風谷アイヌ資料館)を創設し、館長を務めた。政治活動面ではアイヌ初の日本の国会議員(1994年から1998年まで参議院議員)。在任中には、「日本にも大和民族以外の民族がいることを知って欲しいという理由で委員会において史上初のアイヌ語による質問を行ったことでも知られる…。息子の萱野志朗は、萱野茂二風谷アイヌ資料館館長、世界先住民族ネットワーク・AINU代表、FMピパウシ運営者、世界先住民族サミット2008の実行委員会最高責任者》。

   『●『ドキュメント 憲法を獲得する人々』読了(4/4)
    「【田中伸尚著、『ドキュメント 憲法を獲得する人々』】……
     その他、「「神主の娘」の意見陳述」の木村さん、
     「揺れる心で「アイヌ宣言」」の多原さん、
     「在日だけど、日本社会の一員だから」の徐さん、
     「沖縄に基地があるかぎり」の中村さん」

   『●「「希望はTPP。」なのか」
      『週刊金曜日』(2013年4月12日、939号)

    「平田剛士氏【アイヌ人骨〝発掘〟研究の実態は依然不明 
     北大のずさんな管理が発覚】・・・・・・」

   『●「安倍首相の暴走と「妄想」」
      『週刊金曜日』(2014年2月7日号、978号)について

    「平田剛士氏【いまだ返還されず 全国12大学にアイヌ遺骨1636体!】、
     「遺骨を返還すれば大学自体も癒される。アイヌも力を得て、
     誇りを取り戻せるはず……より人間的な大学に変わるための
     チャンスととらえることもできる」」

   『●「国が象徴空間に集約することに我慢がならない。
               先祖の遺骨をコタンに返してほしい」
    「「研究目的」(!!)で勝手に盗掘して「大量の遺骨や副葬品が
     返還されないまま」に放置する大学人、そして、政府のいい加減な対応。
     …当事者が「嫌だ」と言っているにもかかわらず、平気で「人権侵害」。
     「墓を暴いて先祖の遺骨を集めた学者たちの責任をあいまいにしたまま、
     国が象徴空間に集約することに我慢がならない先祖の遺骨をコタンに
     返してほしい」と云う叫びにどう応えるつもりか?」

   『●沖縄出身脚本家上原正三さん、「民意を顧みず、
     基地を押し付け…沖縄を植民地としてしか見ていない証拠」
    《■「怪獣使いと少年」で問うた人間の心の闇
    《登場人物の少年は北海道江差出身のアイヌで、メイツ星人が化けた
     地球人は在日コリアンに多い姓『金山』を名乗らせた。1923年の
     関東大震災で、『朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ』『暴動を起こした』
     などのデマが瞬く間に広がった市井の善人がうのみにし、軍や警察と
     一緒になって多くの朝鮮人を虐殺したんだ。『発音がおかしい』
     『言葉遣いが変』との理由で殺された人もいる。
     琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない

   『●沖縄差別・沖縄破壊の「やりたい放題」…
     「歴史的暴言」から想起されるナチソネ氏や「産経のドン」等々
    《日本の近現代史の中で「土人」という言葉が使われていた例で
     僕が思い出すのは、1899年に制定された「北海道旧土人保護法
     という法律だ。アイヌ民族についての「旧土人」という
     表現および法律の内容が差別的であるとの批判が高まり、1997年、
     アイヌ文化振興法施行に伴って廃止された。アイヌ保護を名目とは
     していたがアイヌの土地の没収、アイヌ語使用の禁止、アイヌ固有の
     風習の禁止などが含まれていた》

   『●「差別意識に基づく、官憲による歴史的暴言」…
      ガルトゥング氏「非常に深刻な状況となる兆候…」と警鐘
    《土人とは、土着の人を指す言葉で、軽蔑や侮辱の意味を含んで使われる。
     かつてアイヌの人々に対しても使われたことがある。官憲が沖縄に
     住む人を土人と呼んだことは先例に従えば、琉球民族が日本人とは違う
     歴史を持つ先住民族であると公に認めたことになる

   『●「亡命」させられた辛淑玉さんは「一時帰国するにも勇気がいる…」とは、
                              一体ニッポンはどんな国なのか?
    「ブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊
     辛淑玉さんの裁判を応援する。】(…)では、《…辛さんへの攻撃をはじめ、
     ネトウヨ・ファシスト勢力の沖縄や在日、アイヌ、その他への差別と
     暴力許さないために、力を尽くしたい憎悪を向けられている者が
     泣き寝入りし、逃げていたら、いつか実体的に抹殺される》」

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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-845214.html

<金口木舌>二風谷判決と沖縄
2018年12月7日 06:00
アイヌ 先住民族 琉球人遺骨返還訴訟

  「わが国の統治が及ぶ前から北海道に住み、独自の文化を保っており、先住民族に該当する」。1997年3月、札幌地裁で言い渡された判決に原告のアイヌ民族の人々は驚き、涙を流した

▼司法の場で初めてアイヌを先住民族と認めた、二風谷(にぶたに)ダム建設を巡る訴訟の判決だ。ダムに水没した地域を含め、平取町(びらとりちょう)二風谷沙流川(さるがわ)沿いはアイヌの伝統的な舟下ろし行事「チプサンケ」が伝わる聖地だった

▼町出身でアイヌ民族として初めて国会(参院)議員も務めた萱野茂さん(故人)らが、土地の明け渡しを拒否して法廷で闘った。判決はダムが完成していたことから建設差し止め請求を棄却したが、土地収用の違法性を指摘した

▼判決の根拠の一つに、民族的マイノリティーの権利保護を定めた国際自由権規約27条があった。政府が2008年にアイヌ民族を先住民族と認める前の画期的な判断だ。判例は4日に京都地裁に提起された琉球遺骨返還請求訴訟でも訴状に引用された

旧帝国大学の人類学者が持ち去った遺骨を取り戻す運動もアイヌ民族が先行、一部で返還を勝ち取っている。近代以降の同化政策など、アイヌと沖縄に共通する点は多い

▼しかし政府は沖縄の人々の権利保護を求めた国連自由権規約委員会の勧告を無視している。米軍基地問題を含め、政府は沖縄に対する政策を見直す時期に来ている。
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●「子や孫、未来を生きる世代のため」に壊憲?…「憲法9条…軍隊は禁止…子どもたちに、うそはいけない」

2018年03月16日 00時00分37秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



沖縄タイムスの磯野直さんによるコラム【[大弦小弦]ウルトラマン生誕50周年を記念してNHKは昨夏、名作ベスト10…】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/82131)。
琉球新報のコラム【<金口木舌>子どもの内なる力】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-665492.html)。

 《▼日本国憲法は今年、施行70年を迎える。安倍晋三首相は20日の施政方針演説で「子や孫、未来を生きる世代のために、国民的な改憲議論を訴えた ▼そもそも「権力者を縛る」という立憲主義の理念からすれば、改憲議論を首相に指示されるのは筋違いだ。だが、それが国会でまかり通っている》。
 《▼特撮テレビ番組「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣使いと少年」…脚本担当の上原正三さん…物語のモチーフは関東大震災時の朝鮮人虐殺群衆が持つ恐ろしさや…》。


 《主人公が所属するのは科学特捜隊、ウルトラ警備隊、MAT(怪獣攻撃隊)など、いずれの組織にも「名称はない。上原さんら作り手の「日本には憲法9条があり、軍隊は禁止。まばたきもせず見てくれる子どもたちに、うそはいけないとの信念からだった》そうだ。
 アベ様やその信者の皆さんは、「子や孫、未来を生きる世代のため」に壊憲したいそうだ? 《私たちを守ってくれる真のウルトラマンは憲法のはず》だというのに。そして、《主人公が所属するのは科学特捜隊、ウルトラ警備隊、MAT(怪獣攻撃隊)など、いずれの組織にも「名称はない。上原さんら作り手の「日本には憲法9条があり、軍隊は禁止。まばたきもせず見てくれる子どもたちに、うそはいけないとの信念からだった》そうだ。「子や孫、未来を生きる世代のため」に壊憲したい人たちの気が知れない。

   『●前泊博盛さん「在日米軍は、本土から…ウルトラマンに
               見えるが、沖縄から見ると怪獣でしかない」
    《「国家の暴走を縛る憲法と立憲主義が、時の権力者の恣意で
     着物のように簡単に脱ぎ捨てられた米軍統治時代よりも
     ワジワジして(怒って)いる」。…真のウルトラマンは憲法》。
    「《前泊博盛(まえどまりひろもり)沖縄国際大教授(55)は言う。
     「在日米軍は、本土からは外国の脅威を倒してくれる
     ウルトラマンに見えるが沖縄から見ると怪獣でしかない
     私たちを守ってくれる真のウルトラマンは憲法のはず》。
     その「真のウルトラマン」を殺そうとしているのがアベ様ら自公および
     「癒(着)」党の議員達。「本土」の自公・「癒」党投票者の愚かさと、
     手も足も出ない「本土」マスコミの情けなさ」

 《関東大震災時の朝鮮人虐殺》をモチーフに「怪獣使いと少年」の脚本を書いた上原正三さんは「琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではな」と言う。歴史を抹殺したい人々は、戦争できる国に逆戻りし、くら~い暗いアンナ世に戻りたいと思っているらしい。馬鹿じゃなかろうか。

   『●『抵抗人名録 私が選んだ77人』読了(2/2)
    「朴慶南さん、「石原慎太郎の「三国人発言」などに
     怒りを露わにする彼女」。兄貴分は梁石日。
     「暴徒と化した日本人から朝鮮人のいのちを守った横浜の
     鶴見警察署長、大川常吉のことを知り、ペンで顕彰した」」

   『●沖縄出身脚本家上原正三さん、「民意を顧みず、
     基地を押し付け…沖縄を植民地としてしか見ていない証拠」
    《■「怪獣使いと少年」で問うた人間の心の闇
    《登場人物の少年は北海道江差出身のアイヌで、メイツ星人が化けた
     地球人は在日コリアンに多い姓『金山』を名乗らせた。1923年の
     関東大震災で、『朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ』『暴動を起こした』
     などのデマが瞬く間に広がった市井の善人がうのみにし、軍や警察と
     一緒になって多くの朝鮮人を虐殺したんだ。『発音がおかしい』
     『言葉遣いが変』との理由で殺された人もいる。
     琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない

   『●自民党亜種トファの小池都知事が「震災時に
      朝鮮人が虐殺された史実の否定にもつながりかねない判断」を…
   『●瞬く間にデマを善人が鵜呑みにし…
     上原正三さん「琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない」
    「瞬く間にデマを善人が鵜呑みにし、警察や軍人らと共に狂気の暴走…
     「怪獣使いと少年」の脚本を書いた上原正三さんは「琉球人の俺も、
     いたらやられていた。人ごとではない」と。「関東大震災朝鮮人虐殺事件」は、
     とんでもない史実であり、反省の意味を込めて、長く記憶され、
     語り継がれなければならない。歴史を抹消し、修正することは許されない。
     「数」の議論に落とし込んでよいような事件ではない。「震災死」と
     同一視して良いものではなく、「人災」と呼ぶ人も居る。悍ましい虐殺だ」

   『●朝鮮人虐殺…黒澤明監督「何をかくそう、
     その変な記号というのは、私が書いた落書きだったからである」
   『●詩人萩原朔太郎「朝鮮人あまた殺され…
     われ怒りて視る、何の慘虐ぞ」: 歴史の事実を抹消したがる人々…

 マガジン9の鈴木耕さんによる記事【言葉の海へ 第2回:とても偏った読書案内(鈴木耕)】(http://maga9.jp/kotoba170906/)によると…:

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ものすごく面白い少年たちの物語 
『キジムナーkids』(上原正三/現代書館 1700円+税)…》

 実は、この小説もメインの舞台は沖縄である。前述の『キジムナーkids』は敗戦直後の焼け野原の話だったけれど、本書はいまの沖縄だ。
 出てくる人物たちが尋常じゃない。
 語り手である有馬次郎(ジロー)は世界を放浪した後で沖縄へたどり着き「精神科 うるま病院」の職員として働いている。この病院の院長の霧山は、かつて「60年安保闘争」の際、全学連を率いて30万人もの人間を動かし、国会を包囲した人物。霧山は闘争の後、沖縄へ移り住む。沖縄戦で傷つき心を病んだ人たちが多い沖縄でこそ精神医療が必要だという信念で、数十年間にわたって治療を続けてきた。
 しかし彼は今、末期がんに侵されている。
 霧山の周辺には、乙姫さまと呼ばれる「医者半分、ユタ半分」の不思議な老女や、かつてセックス教団と呼ばれた新興宗教に関わった副院長の田島など、実にさまざまな個性の人間たちが出没する。
 話は沖縄にとどまらない。ジローは、人工衛星の乗組員で友人のジムと交信している。宇宙から見える地球、地上のほんの小さなアジアの片隅の島で、駐留米軍の精神科医や、アメラジアンの青年たち、戦争PTSDを抱える患者などが必死に自分の道を探して生きようとする。
 かつて「全体小説という文学」ジャンルが野間宏氏らによって提唱されたことがあったと記憶するが、本書はまさに、地球全体を包含するような小説である。
 読者は、いったいどこへ連れていかれるのか分からない。だから引きずり込まれる小説の快感を味わう。読者の予想や想像をまったく寄せ付けない流れは、真の意味での「読書の快感」なのだ。
 やがて「GRANDMOTHERS COUNSEL」という老齢女性(国際的おばあたち)集団が現れ、沖縄での「平和の祭典」開催が図られる。ここからの急展開も、読者の先読みを許さない。
 そして、静謐な終幕。
 少し前のツイッターで、ぼくは早々と「これは今年のNO.1だ」と書いてしまったが、その感想は再度ページをめくってみても変わらない。「この小説は今年のNO.1である」と、改めて断言したいと思う。
 ここでもひとつ付け加えておこう。著者は高名な小説家だが、現在73歳である。この年齢でこれだけの想像力(創造力でもある)を自分のものとしている精神の若さには驚かされる。

ものすごく大切なルポルタージュ
ルポ沖縄 国家の暴力――現場記者が見た「高江165日」の真実』(阿部岳/朝日新聞出版 1400円+税) ………
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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/82131

[大弦小弦]ウルトラマン生誕50周年を記念してNHKは昨夏、名作ベスト10・・・
2017年1月31日 08:04 磯野直 ウルトラマン 憲法

 ウルトラマン生誕50周年を記念してNHKは昨夏、名作ベスト10を視聴者の投票で決めた。1位は「ウルトラセブン」の最終回「史上最大の侵略」、2位は「帰ってきたウルトラマン」の第33話「怪獣使いと少年

▼属性で人を差別しない大切さを描いた「史上-」の脚本は故金城哲夫さん、日本人の集団心理の恐ろしさを告発した「怪獣-」は上原正三さん(79)。「金城と2人、沖縄でワンツーを取ったんだよ」と上原さんは喜ぶ

▼主人公が所属するのは科学特捜隊、ウルトラ警備隊、MAT(怪獣攻撃隊)など、いずれの組織にも「名称はない。上原さんら作り手の「日本には憲法9条があり、軍隊は禁止。まばたきもせず見てくれる子どもたちに、うそはいけないとの信念からだった

▼日本国憲法は今年、施行70年を迎える。安倍晋三首相は20日の施政方針演説で子や孫、未来を生きる世代のために、国民的な改憲議論を訴えた

そもそも「権力者を縛るという立憲主義の理念からすれば、改憲議論を首相に指示されるのは筋違いだ。だが、それが国会でまかり通っている

▼「夢のある世界を子どもたちに」との思いで脚本を書き続けた上原さんの次回作は、全編しまくとぅばを話す沖縄発のヒーロー物という。必殺技は光線や武器を使わず、敵を説得すること。見たい。(磯野直
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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-665492.html

<金口木舌>子どもの内なる力
2018年2月15日 06:00

 孤児の少年は「宇宙人だ」と言われ、いじめられた。小屋で老人と二人暮らし。その老人こそが宇宙人で、体は地球の環境汚染でむしばまれていた。少年は老人の星で一緒に暮らす夢を抱く。難破した宇宙船を探すため、必死に穴を掘る

▼特撮テレビ番組「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣使いと少年」である。老人は「宇宙人は殺せ」と押し寄せた住民から少年を守り、警官の銃弾を浴びて死ぬ。このため老人が念力で封印していた怪獣が現れる

▼ウルトラシリーズ最大の問題作とされる。テレビ会社幹部から「結末が陰惨」などと酷評され、放映する代わりに監督は助監督に降格、脚本担当の上原正三さん(那覇市出身)も最終回まで干された

▼上原さんによると、物語のモチーフは関東大震災時の朝鮮人虐殺群衆が持つ恐ろしさや、いじめられても夢に向かって穴を掘る少年を描きたかったという

▼上原さんはこのほど、優れた児童文学に贈られる坪田譲治文学賞を受賞した。作品は沖縄戦直後、戦争で傷ついた少年たちがたくましく生きる物語「キジムナーkids

▼上原さんは、子どもには「透視能力」があるという。それが戦後の混乱を生き抜いた原動力だと。「魔法の目」は、はるかかなたに光を見いだし、生きる糧にする。そんな子どもの内なる力を大人たちは忘れていないか-。上原さんの問い掛けは続く。
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●詩人萩原朔太郎「朝鮮人あまた殺され…われ怒りて視る、何の慘虐ぞ」: 歴史の事実を抹消したがる人々…

2017年11月18日 00時00分21秒 | Weblog


東京新聞の社説【朝鮮人虐殺 歴史は抹消できない】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017090602000139.html)と、
辻渕智之記者の記事【歴史から目背けないで 都知事が朝鮮人追悼文取りやめ 波紋】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201708/CK2017083102000146.html)。

 《歴史の事実は消すことができない。当たり前のことに、小池百合子東京都知事は疑問符をつけるのだろうか。関東大震災での朝鮮人虐殺犠牲者を弔う追悼文を出さなかった…
     近日所感
    朝鮮人あまた殺され
    その血百里の間に連なれり
    われ怒りて視る、何の慘虐ぞ
 大震災の混乱の中、多くの朝鮮人が無残に殺害された光景をモチーフにした詩人萩原朔太郎の三行詩。朝鮮人虐殺は動かせない史実である》。
 《関東大震災後、朝鮮人が暴れているという流言を東京の住民が信じ、朝鮮人を殺した。しかも流言の拡散には、警察などの行政が加担した。歴代の都知事が追悼文を出してきたのは、二度と起こさない責任が行政にあるからだ…流言にあおられて朝鮮人を殺した日本の人たちも、われに返れば罪悪感にさいなまれたはず。その思いを託されたのが追悼式。それなのに「六千人虐殺に根拠はない」と主張する人たちは、日本人に逆に泥を塗っているように見える。そうした主張をする人たちが追悼文の送付取りやめを称賛している。知事は暗に力を貸したことになる》。

 東京新聞の記事【小池氏、虐殺の認識語らず 「歴史家がひもとくもの」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201709/CK2017090202000113.html)によると、 《例年実施されてきた都知事と墨田区長の追悼文読み上げは行われなかった。「いろいろ歴史の書の中で述べられている。さまざまな見方がある」。都庁の定例会見で、虐殺について小池知事はこう答えた。さらに「虐殺の事実はどう認識するか」と質問されたが「書かれているものがある。どれがどういうのかというのは、歴史家がひもとくものではないか」と述べ、事実を認める言葉は聞かれなかった》、《◆史実 戦前の公文書記載 …政府中央防災会議の報告書によれば、朝鮮人虐殺は当時の行政などの公的記録から確認できる。司法省の「震災後に於ける刑事事犯及之に関連する事項調査書」では、二百三十三人が殺害されたことが分かる。起訴事件分だけで一部にとどまる。朝鮮総督府の東京出張員が調べたという文書「関東地方震災ノ朝鮮ニ及ホシタル影響」では、殺された「見込数」として、東京約三百、神奈川約百八十、埼玉百六十六など計約八百十三人を挙げている。東京都公文書館所蔵の「関東戒厳司令部詳報」中の「震災警備ノ為兵器ヲ使用セル一覧表」は、軍の記録だ。軍隊の歩哨や護送兵の任務遂行上のやむをえない処置として十一件五十三人の殺害が記録されている》。
 アサヒコムの記事【追悼式で異変も 「右派」色強める小池百合子に大ブーイング】(https://dot.asahi.com/wa/2017090600012.html)によると、《式には、もう一つ例年にない“異変”があった。会場からわずか20メートルほどの地点で「そよ風」という右派団体が同時刻に集会を開催。「六千人虐殺は本当か!」と虐殺を否定するようなメッセージが日の丸とともに掲げられた小池知事の判断はこうした流れを助長してしまった》。


 トファおよび小池百合子東京「ト」知事のヘイト体質、歴史修正主義が露見。小池「ト」知事による「震災時に朝鮮人が虐殺された史実の否定にもつながりかねない判断」であり、それは、巷のヘイトな人々の歴史修正主義・史実否定、さらなるヘイト・暴力を生み出している。海外のお客様を「オ モ テ ナ シ」してオリンピックをやろうという首都・東京の知事がトンデモの「ト」であり、《こうした流れを助長してしまった》、《知事は暗に力を貸したことになる》…ずかしい状況。

   『●『抵抗人名録 私が選んだ77人』読了(2/2)
    「朴慶南さん、「石原慎太郎の「三国人発言」などに
     怒りを露わにする彼女」。兄貴分は梁石日。
     「暴徒と化した日本人から朝鮮人のいのちを守った横浜の
     鶴見警察署長、大川常吉のことを知り、ペンで顕彰した」」

   『●沖縄出身脚本家上原正三さん、「民意を顧みず、
     基地を押し付け…沖縄を植民地としてしか見ていない証拠」
    《「怪獣使いと少年」で問うた人間の心の闇
    《登場人物の少年は北海道江差出身のアイヌで、メイツ星人が化けた
     地球人は在日コリアンに多い姓『金山』を名乗らせた。1923年の
     関東大震災で、『朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ』『暴動を起こした』
     などのデマが瞬く間に広がった市井の善人がうのみにし、軍や警察と
     一緒になって多くの朝鮮人を虐殺したんだ。『発音がおかしい』
     『言葉遣いが変』との理由で殺された人もいる。
     琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない

   『●自民党亜種トファの小池都知事が「震災時に
      朝鮮人が虐殺された史実の否定にもつながりかねない判断」を…
   『●瞬く間にデマを善人が鵜呑みにし…
     上原正三さん「琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない」
    「瞬く間にデマを善人が鵜呑みにし、警察や軍人らと共に狂気の暴走…
     「怪獣使いと少年」の脚本を書いた上原正三さんは「琉球人の俺も、
     いたらやられていた。人ごとではない」と。「関東大震災朝鮮人虐殺事件」は、
     とんでもない史実であり、反省の意味を込めて、長く記憶され、
     語り継がれなければならない。歴史を抹消し、修正することは許されない。
     「数」の議論に落とし込んでよいような事件ではない。「震災死」と
     同一視して良いものではなく、「人災」と呼ぶ人も居る。悍ましい虐殺だ」

   『●朝鮮人虐殺…黒澤明監督「何をかくそう、
     その変な記号というのは、私が書いた落書きだったからである」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017090602000139.html

【社説】
朝鮮人虐殺 歴史は抹消できない
2017年9月6日

 歴史の事実は消すことができない。当たり前のことに、小池百合子東京都知事は疑問符をつけるのだろうか。関東大震災での朝鮮人虐殺犠牲者を弔う追悼文を出さなかった。真意を語ってほしい。

  近日所感

 朝鮮人あまた殺され
 その血百里の間に連なれり
 われ怒りて視る、何の慘虐ぞ

 大震災の混乱の中、多くの朝鮮人が無残に殺害された光景をモチーフにした詩人萩原朔太郎の三行詩。朝鮮人虐殺は動かせない史実である

 市民団体が主催して一日に開かれたその犠牲者の追悼式に、小池氏は追悼文を送るのを取りやめた。地元墨田区の山本亨区長も、同じように送付を見合わせた。

 大震災の発生直後に「朝鮮人が暴動を起こした」といったデマが瞬く間に広がった。あおられた民衆が組織した自警団や住民が、朝鮮人を見つけ出しては殺傷した。

 知事名の追悼文は、少なくとも石原慎太郎氏の時代から歴代知事は毎年送ってきた。小池氏も去年は送ったではないか。

 こうつづられている。「極度の混乱のなか、多くの在日朝鮮人の方々が、言われのない被害を受け、犠牲になられたという事件は、わが国の歴史の中でも稀(まれ)に見る、誠に痛ましい出来事でした」

 知事として、負の歴史と正面から向き合う姿勢が伝わる。この追悼文が今年はなくなった。歴史に目をつぶり、学ぶべき教訓を無意味化するにも等しい

 その理由を記者会見で問われると、小池氏は、大震災の遭難者を弔う都慰霊協会主催の大法要の場で「全ての方々へ哀悼の意を表している」と繰り返した。聞く限り、真意はよく分からない。

 災害による落命と、民族差別を背景にした虐殺とは性格が異なるのに、不幸な出来事ひとくくりにもした。虐殺の史実については「歴史家がひもとくものではないか」と述べるにとどまった。

 追悼式の会場に立つ慰霊碑には、六千人余という犠牲者数が刻まれている。それを疑う声はある。

 国の中央防災会議の報告書は、殺された朝鮮人らは震災全体の死者十万五千人余の「1~数%」と推計する。虐殺の事実は否定できない

 首都直下地震をはじめ大災害時に、小池氏は人命救助を指揮する責任を負う人心を惑わし、暴走を招きかねないデマの拡散を防ぐのも重要な任務である。過去の教訓を蔑(ないがし)ろにしてはならない
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201708/CK2017083102000146.html

歴史から目背けないで 都知事が朝鮮人追悼文取りやめ 波紋
2017年8月31日 朝刊

 東京都の小池百合子知事が、9月1日に営まれる関東大震災の朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文送付を今年からやめた判断に、波紋が広がっている。式が開かれる地元の墨田区長も追悼文の送付を断るなど、追随する動きも出ている。小池氏らに再考を求める作家と在日コリアンが、懸念の理由を語った。 (聞き手・辻渕智之

     (関東大震災朝鮮人虐殺について話す加藤直樹さん
      =29日、東京都新宿区で)


◆作家・加藤直樹さん(50) 差別否定する行政を

 関東大震災後、朝鮮人が暴れているという流言を東京の住民が信じ、朝鮮人を殺した。しかも流言の拡散には、警察などの行政が加担した。歴代の都知事が追悼文を出してきたのは、二度と起こさない責任が行政にあるからだ。

 小池知事は定例会見でも「虐殺」「殺された」という言葉を避け、「災害に続くさまざまな事情によって亡くなられた方々」と表現した。虐殺があったかどうか分からないとの立場を表明したに等しい

 虐殺は正当防衛だったとする主張が三月の都議会であった。政府中央防災会議の報告書も否定する誤った主張だが、知事の言葉や判断は結果的に容認することになりかねず逆に負のメッセージを送っている

 僕は東京・大久保で生まれ育った。在日の級友も多かった。そんな多様性が大久保の誇りだし、東京の醍醐味だ。でも差別がまかり通るようでは、マイノリティーの人たちは安心して暮らせない。そして、民族差別がもたらした最悪の事態が虐殺だった

 災害の後、民族差別的なデマは今でも流れる。きちっとそれを否定する行政を望むし、それが防災の大きな柱だと思う。「ダイバーシティ」(多様性)を重視するとよく言う知事だからこそ、再考してほしい。

<かとう・なおき> 関東大震災での朝鮮人虐殺を描いたノンフィクション『九月、東京の路上で』などの著書がある。


     (小池都知事が関東大震災朝鮮人追悼式への追悼文を
      取りやめた判断について話す在日朝鮮人の申静子さん
      =30日、東京都杉並区で)

◆在日コリアン2世 主婦・申静子さん(73) 肩身狭く生きづらい

 かつて、日本に行った息子が帰らないと、故郷の朝鮮のお母さんたちは家の戸を夜も閉めなかったと聞く。虐殺され、遺骨も出てこない。生きていると信じ、帰ってきたら、入ってこられるようにと。

 天災と人災は違う。そういう歴史から小池知事は目を背けている

 流言にあおられて朝鮮人を殺した日本の人たちも、われに返れば罪悪感にさいなまれたはずその思いを託されたのが追悼式。それなのに「六千人虐殺に根拠はない」と主張する人たちは、日本人に逆に泥を塗っているように見える。そうした主張をする人たちが追悼文の送付取りやめを称賛している。知事は暗に力を貸したことになる

 在日はどんどん肩身が狭く、生きづらくなっている。何でも北朝鮮と結び付けられ、「不満なら朝鮮に帰れ」と。私たちも逃げ道をつくり、政治問題を口にしない。「朝鮮料理」は「韓国料理」と言い換える。

 地元の杉並区にある朝鮮初級学校を支援している。学校と交流する町内の人は「災害が起きたら、帰れない子は家で寝泊まりさせてあげる」と言ってくれる。一方で「校庭に避難させて」とも。弱い者同士は助け合っている。だからこそ、権力者の小池知事の判断が残念でならない

<シン・ジョンジャ> 20代から東京都内に居住する在日コリアン2世。両親は現在の韓国南東部から来日した。
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●朝鮮人虐殺…黒澤明監督「何をかくそう、その変な記号というのは、私が書いた落書きだったからである」

2017年09月04日 00時00分41秒 | Weblog


リテラの記事【黒澤明も証言、関東大震災時の朝鮮人虐殺は紛れもない事実だ!小池百合子、ネトウヨの歴史修正に騙されるな!】(http://lite-ra.com/2017/09/post-3425.html)。

 《〈人の手で虐殺された犠牲者も自然災害によって命を落とした犠牲者と同じ、よって虐殺された朝鮮人らへの別途追悼の辞は手間だ不要だと言っているのに等しい。〉〈大震災など非常事態時に流言飛語が飛び交うことがあるという歴史の教訓、朝鮮人や中国人に対する差別・偏見が無辜の人々の命を奪う行動にもつながったという過去の歴史的事実目をそむけるものである。〉…そのなかの「証言者」の一人に、世界的映画監督・黒澤明がいる…〈関東大震災は、私にとって、恐ろしい体験であったが、また、貴重な経験でもあった。それは、私に、自然の力と同時に、異様な人間の心について教えてくれた。〉…〈しかし、恐怖すべきは、恐怖にかられた人間の、常軌を逸した行動である。〉…虐殺を引き起こした朝鮮人暴動デマは、警察が拡散! 正力松太郎も加担》。


 《小池百合子、ネトウヨの歴史修正に騙されるな!》…いや~もう手遅れでしょう。騙されるというよりも、ヘイト体質、石原慎太郎氏や橋下徹氏、松井一郎氏に続き、トンデモの「ト」知事に認定です。

   『●沖縄出身脚本家上原正三さん、「民意を顧みず、
     基地を押し付け…沖縄を植民地としてしか見ていない証拠」
    《■「怪獣使いと少年」で問うた人間の心の闇
    《登場人物の少年は北海道江差出身のアイヌで、メイツ星人が化けた
     地球人は在日コリアンに多い姓『金山』を名乗らせた。1923年の
     関東大震災で、『朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ』『暴動を起こした』
     などのデマが瞬く間に広がった市井の善人がうのみにし、軍や警察と
     一緒になって多くの朝鮮人を虐殺したんだ。『発音がおかしい』
     『言葉遣いが変』との理由で殺された人もいる。
     琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない

   『●自民党亜種トファの小池都知事が「震災時に
      朝鮮人が虐殺された史実の否定にもつながりかねない判断」を…
   『●瞬く間にデマを善人が鵜呑みにし…
     上原正三さん「琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない」
    「瞬く間にデマを善人が鵜呑みにし、警察や軍人らと共に狂気の暴走…
     「怪獣使いと少年」の脚本を書いた上原正三さんは「琉球人の俺も、
     いたらやられていた。人ごとではない」と。「関東大震災朝鮮人虐殺事件」は、
     とんでもない史実であり、反省の意味を込めて、長く記憶され、
     語り継がれなければならない。歴史を抹消し、修正することは許されない。
     「数」の議論に落とし込んでよいような事件ではない。「震災死」と
     同一視して良いものではなく、「人災」と呼ぶ人も居る。悍ましい虐殺だ」

 歴史否定につながる判断…トファ小池百合子東京「ト」知事。「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文送付を断った理由がどうやら、古賀俊昭議員(自民)による「ト」な都議会一般質問に共鳴したためのようです」。《こうした過去の悲劇と加害の事実を曖昧にし、行政がヘイトクライムに加担したことへの反省を無に帰すものというほかない。それどころか“虐殺否定論”に立つ歴史修正主義勢力を勢いづかせ、朝鮮人や韓国人に対する憎悪を掻き立てさえするものだ》…小池「ト」知事の愚行。《こうしたヘイトデマ・ヘイトクライムの流れに同調する人間に、知事たる資格など断じてない》!
 そして、【報道特集】(2017年9月2日)を見て驚きました。墨田区議会議員大瀬康介氏は「虐殺はないです…作り話です…ありませんね、無いです」…。タマゲタネ、「数へのイチャモン」でも酷いのに、歴史・史実の全否定とは…トファ小池都知事もそれを肯定しているの? いよいよ「ト」知事化する…。史実否定、そして、「怪獣使いと少年」に学ばない本質的愚者。

 同番組では、さらに、神奈川県での朝鮮人らに対する迫害・虐殺についても報道。鶴見警察署大川常吉署長は、「朝鮮人約300人と中国人約70人を鶴見警察署内に保護」した人物」。暴徒から匿ったことに対する非難に、「鮮人の反乱事件は何かの理由により発生した全く根もなき流言蜚語と断定します…たいした謀等起こすべき事絶対無い者と確信します…署は飽く迄も之を保護します」。大川さんのお墓のある東漸寺には、在日朝鮮人の団体による顕彰碑「故大川常吉氏之碑」が建てられた。

   『●『抵抗人名録 私が選んだ77人』読了(2/2)
    「朴慶南さん、「石原慎太郎の「三国人発言」などに
     怒りを露わにする彼女」。兄貴分は梁石日。
     「暴徒と化した日本人から朝鮮人のいのちを守った横浜の
     鶴見警察署長、川常吉のことを知り、ペンで顕彰した」」

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http://lite-ra.com/2017/09/post-3425.html

黒澤明も証言、関東大震災時の朝鮮人虐殺は紛れもない事実だ! 小池百合子やネトウヨの歴史修正に騙されるな!
2017.09.01

     (黒澤明『蝦蟇の油』(岩波書店))

 1923年9月1日の関東大震災発生から、94年が経過した。大地震の混乱のなか、「朝鮮人が暴動を起こした」「井戸に毒を入れた」等のデマが広がり、日本人らが多くの朝鮮人を惨殺した。いわゆる“朝鮮人虐殺”である。
 しかし、本サイトでも既報のとおり、小池百合子都知事は、本日、東京都墨田区の都立横網町公園で行われる朝鮮人犠牲者の追悼式典をめぐり、都知事が例年送っていた追悼文を拒否。先月の会見でも「様々な被害で亡くなられた」「様々な歴史的認識がある」などと述べ、朝鮮人虐殺という歴史事実への言及を、あからさまに避けていた
 これを受けて、追悼式典を主催する「9.1関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典実行委員会」も先月に抗議声明を出している。

   〈人の手で虐殺された犠牲者も自然災害によって命を落とした
    犠牲者と同じ、よって虐殺された朝鮮人らへの別途追悼の辞は
    手間だ不要だと言っているのに等しい。〉
   〈大震災など非常事態時に流言飛語が飛び交うことがあるという
    歴史の教訓、朝鮮人や中国人に対する差別・偏見が無辜の人々の
    命を奪う行動にもつながったという過去の歴史的事実に目をそむける
    ものである。〉(抗議声明より)

 あまりにも当然の抗議だろう。実際、小池都知事の決定の背景には、近年、ネット右翼や右派市民団体を中心に拡散されている「朝鮮人虐殺はなかった」なる“虐殺否定論”がある。
 たとえば、都議会で都知事の朝鮮人犠牲者追悼文とりやめの端緒となる質問をした自民党・古賀俊昭都議は、トンデモ虐殺否定本である『関東大震災 朝鮮人虐殺の真実』(工藤美代子/産経新聞出版)を引用しており、また“虐殺否定論”をもとに各地の朝鮮人追悼碑の撤去運動などを行っている在特会系右派市民団体「そよ風」から、事前にレクチャーを受けていたことも本サイトの記事で指摘したとおりだ。
 だが、関東大震災の際、デマによって大規模な朝鮮人のジェノサイドが起き、警察や軍がこれに加担したのは、保守系の歴史学者も認めている歴史的事実であり、なにより、当時を生きた人々による膨大な証言が残されている
 そのなかの「証言者」の一人に、世界的映画監督・黒澤明がいるのをご存知だろうか。1910年に現在の東京都品川区で生まれた黒澤は、中学2年生時に被災。自伝『蝦蟇の油』(岩波書店)のなかで、当時を振り返ってこう書いている。

   〈関東大震災は、私にとって、恐ろしい体験であったが、また、
    貴重な経験でもあった。
     それは、私に、自然の力と同時に、異様な人間の心について教えてくれた。〉


少年だった黒澤明監督の目の前で、父親が「朝鮮人だろう」と棒を持った人々に取り囲まれ……

 被災時に黒澤少年が教わったという「異様な人間の心」とはなにか。繰り返し襲う揺れ、裂けた道路、舞い上がる土埃、空の半分を隠すほど高くそびえる大火災の黒煙。右往左往する人々を見ながら震えていた黒澤少年は「ああ、これがこの世の終わりか」と思ったというが、黒澤はこう特筆している。

   〈しかし、恐怖すべきは、恐怖にかられた人間の、
    常軌を逸した行動である。〉

 これまでの研究で、9月1日の少なくとも午後3時頃以降には「社会主義者及ビ鮮人ノ放火多シ」「朝鮮暴行」「鮮人二百名襲来シ放火強姦井水ニ投毒」などの流言飛語が広まり、警察もこうした「浮説」を把握していたことがわかっている。その異常な状況のなかで迎えた夜のことを、黒澤はこう述懐するのだ。

   〈下町の火事の火が消え、どの家にも手持ちの蠟燭がなくなり、
    夜が文字通りの闇の世界になると、その闇に脅えた人達は、
    恐ろしいデマゴーグの俘虜になり、まさに暗闇の鉄砲、
    向こう見ずな行動に出る。
     経験の無い人には、人間にとって真の闇というものが、
     どれほど恐ろしいか、想像もつくまいが、その恐怖は人間の正気を
    奪う。
     どっちを見ても何も見えない頼りなさは、人間を心の底から
    うろたえさせるのだ。
     文字通り、疑心暗鬼を生ずる状態にさせるのだ。
     関東大震災の時に起った、朝鮮人虐殺事件は、この闇に脅えた
     人間を巧みに利用したデマゴーグの仕業である。〉

 実際、黒澤少年は〈髭を生やした男が、あっちだ、いやこっちだと指差して走る後を、大人の集団が血相を変えて、雪崩のように右往左往するのをこの目で見た〉という。そして、朝鮮人を追いかけ、殺して回ろうとする人々が、日本人も「朝鮮人」として暴行を加えようとした現場にも、立ち会っていた。

   〈焼け出された親類を捜しに上野へ行った時、父が、ただ長い髭を
    生やしているからというだけで、朝鮮人だろうと棒を持った人達に取り囲まれた。
     私はドキドキして一緒だった兄を見た。
     兄はニヤニヤしている。
     その時、
        「馬鹿者ッ!!」
    と、父が大喝一声した。
     そして、取り巻いた連中は、コソコソ散っていった。〉

 実は、黒澤のように「朝鮮人か」と言われて、殺害されそうになったという証言は数多くあり、官庁の記録にも殺害された人数などが記されている。
 たとえば、当時、19歳で千駄ヶ谷に住む早稲田大学聴講生だった演出家・千田是也は、こんな談話を残している(毎日新聞社・編『決定版昭和史 昭和前史・関東大震災』所収)。


「あいうえおを言え!」「教育勅語を言え!」「歴代天皇の名前を言え!」と迫られ、答えに詰まると…

 千田の周囲では、震災発生から翌日には「朝鮮人が日ごろの恨みをはらしに来る」などの朝鮮人襲来の噂が広まっていたという。若い者は自警団に出ろといわれた千田は、登山杖を持って別の大学生と警備にあたることになった。しかし、夜になっても誰も来ないので、偵察のために千駄ヶ谷駅の線路の上の土手を登っていったところ、こんなことがあったという。

   〈すると内苑と外苑をつないだ道路(当時は原っぱだったが)の方から、
    提灯が並んでこっちにやって来るのが見えた。あっ、“不逞朝鮮人”だ
    と思い、その方向へ走っていった。不意に私は、腰のあたりを
    一発殴られてしまった。驚いてふりむくと、雲をつくような大男がいて
    「イタァ! チョウセンジンダァ!」と叫んでいる。〉

 「朝鮮人」と間違えられ、殴られた千田は、提灯を持った人々に取りまかれ、「畜生、白状しろ!」と小突きまわされたという。千田は弁明するが、聞いてもらえない。

   〈私はしきりに、日本人であることを訴え、早稲田の学生証を見せたが
    信じてくれない。興奮した彼らは、薪割りや木剣を振りかざし
    「あいうえおを言え!」「教育勅語を言え!」と矢継ぎ早に要求してくる。
    この二つはどうにか切り抜けたが「歴代天皇の名前を言え!」
    と言われたときはさすがに困った。こちらは中学を出たばかりだから
    半分くらいしか覚えていない。〉

 このとき千田は、殺されることを覚悟したというが、たまたま知り合いが声をかけて、事なきをえることができた。千田は〈私は殺(や)られずに済んだが、ちょっと怪しいというだけで、日本人も含めた罪のない人々がいったい何人殺されたのだろう〉と語っている。千田が思うのは、〈異常時の群集心理で、あるいは私も加害者になっていたかもしれない〉ということ。彼の本名は伊藤圀夫という。芸名は、そのときの自戒を込めて、千駄(センダ)ヶ谷のKorean(コレヤ)にしたのだという。
 どうだろうか。黒澤や千田の体験談は、朝鮮人虐殺に関する膨大な証言のほんの一部であり、直接的な朝鮮人への暴行・殺人の目撃談などを挙げていけばきりがないのだが、このように、疑心暗鬼にかかった群衆が「怪しい」と思った人間を見つけ次第「朝鮮人」として殺しにかかったことは、紛れもない事実なのである。それはつまり、不審(と勝手にみなした)人物はすべて「朝鮮人」とされ、その属性こそが虐殺の“理由”となったということを意味している。
 また、朝鮮人虐殺に関する研究では、一般の日本人が虐殺の「加害者」となってしまった背景には、当時の日本人の朝鮮人への蔑視と、植民地支配等に対する「報復」を恐れたという心理状態も要因のひとつであったと指摘されている(吉村昭『関東大震災』など)。震災時の異常心理が、朝鮮人への差別意識と結びついて引き起こされたのが、朝鮮人虐殺というヘイトクライムだったのだ。
 ひっきょう、関東大震災での朝鮮人虐殺が、ただの震災時の混乱のせいでもなければ、小池都知事が「様々な被害」というように“震災関連死”として一緒くたにできるものでは決してないのである。


虐殺を引き起こした朝鮮人暴動デマは、警察が拡散!正力松太郎も加担

 さらに、大規模な朝鮮人虐殺が引き起こされたのは、行政・警察や軍が、あろうことかデマを信じ、新聞記者にまことしやかに話し触れ回るように要請するなど、虐殺の動きに加担していたことも大きな原因だった。これは当時、警視庁の官房主事でトップ2の立場にあった元・読売新聞社主の正力松太郎も〈朝鮮人来襲の虚報には警視庁も失敗しました〉と明かし、デマであったことを認め、反省の念を示していることである。

   〈折から警視庁より不逞鮮人の一団が神奈川県川崎方面より
    来襲しつつあるから支給帰庁せよとの伝令が来まして急ぎ帰り
    ますれば警視庁前は物々し警戒線を張っておりましたので、
    私はさては朝鮮人騒ぎは事実であるかと信じるに至りました。(略)
     しかるに鮮人がその後なかなか東京へ来襲しないので不思議に
    思うているうちようやく夜の10時ごろに至ってその来襲は虚報なる
    ことが判明いたしました。(略)警視庁当局として誠に面目なき次第で
    ありますが、私共の失敗に鑑み大空襲に際してはこの点特に
    注意せられんことを切望するものであります。〉(『悪戦苦闘』早川書房)

 翻って、今回、朝鮮人犠牲者に対する追悼メッセージの送付をとりやめにした小池都知事の判断は、こうした過去の悲劇と加害の事実を曖昧にし、行政がヘイトクライムに加担したことへの反省を無に帰すものというほかない。それどころか“虐殺否定論”に立つ歴史修正主義勢力を勢いづかせ、朝鮮人や韓国人に対する憎悪を掻き立てさえするものだ。
 周囲を見渡すと、状況は、94年前とよく似ている。安倍政権は、歴史認識で韓国や中国と反目するのと同時に、軍事の増強へと邁進しながら、「やられるまえに潰せと言わんばかりに“北朝鮮危機”を煽り立てている。書店には、侵略戦争と植民地支配を正当化するトンデモ論と差別主義をごった混ぜにしたこうした過去の悲劇と加害の事実を曖昧にし行政がヘイトクライムに加担したことへの反省無に帰すものというほかない。それどころか“虐殺否定論”に立つ歴史修正主義勢力を勢いづかせ、朝鮮人や韓国人に対する憎悪を掻き立てさえするものだ、ネットでは日々レイシズムが洪水のように垂れ流されている。そうしたなかで、犯罪報道があると無根拠に「朝鮮人の仕業だろう」などとがなりたてるヘイトデマが跋扈する。2014年の広島土砂災害時に起きた空き巣被害が「外国人による犯罪」というヘイトデマがネット上で拡散されたり、昨年の熊本大地震では「熊本の井戸に朝鮮人が毒を入れている」という悪質なヘイトデマツイートが出回ったり、関東大震災時の朝鮮人虐殺を彷彿とさせる災害時のヘイトデマも増えている。
 黒澤明は、前掲の自伝のなかで、被災時のこんなエピソードを「馬鹿らしい話」として記していた。

   〈町内の、ある家の井戸水を、飲んではいけない、と云うのである。
     何故なら、その井戸の外の堀に、白墨で書いた変な記号があるが、
    あれは朝鮮人が井戸へ毒を入れたという目印だと云うのである。
     私は惘れかえった
     何をかくそう、その変な記号というのは、私が書いた落書きだったから
    である。
     私は、こういう大人達を見て、人間というものについて、
    首をひねらないわけにはいかなかった。〉(『蝦蟇の油』より)

 はたして、現在でも、同じような流言が次々と表出している事実を、私たちは無視してはならない。すくなくとも、国際都市である東京で、こうしたヘイトデマ・ヘイトクライムの流れに同調する人間に、知事たる資格など断じてないのは確かだ。

(編集部)
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●瞬く間にデマを善人が鵜呑みにし…上原正三さん「琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない」

2017年09月02日 00時00分33秒 | Weblog

三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017082702000141.html

 《「そうだ、やられる前にやってしまった方がいい」「やっちまえ」-。ト書きはこう続く。(集団の暴徒になっている)…「帰ってきたウルトラマン」…「怪獣使いと少年」…ただ自分の星へ帰ることだけを願う宇宙人と、それを手助けする少年にデマに扇動された一般市民が襲いかかる▼脚本は上原正三さん。一つの事件を題材にしている…▼その追悼文は日本人にとっての「お守り」だったかもしれぬ。それが失われ、かつての過ちを忘れたとき、「やっちまえのあの怪物がこの世に再び現れまいか。それを恐れる》。

   『●沖縄出身脚本家上原正三さん、「民意を顧みず、
     基地を押し付け…沖縄を植民地としてしか見ていない証拠」
    《■「怪獣使いと少年」で問うた人間の心の闇
    《登場人物の少年は北海道江差出身のアイヌで、メイツ星人が化けた
     地球人は在日コリアンに多い姓『金山』を名乗らせた。1923年の
     関東大震災で、『朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ』『暴動を起こした』
     などのデマが瞬く間に広がった市井の善人がうのみにし、軍や警察と
     一緒になって多くの朝鮮人を虐殺したんだ。『発音がおかしい』
     『言葉遣いが変』との理由で殺された人もいる。
     琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない
    《あの回の監督は東條昭平が務めたんだけど、彼が僕の意をくんで、
     演出をどんどん強めていくんだ。例えば、『日本人は美しい花を作る手を
     持ちながら、いったんその手に刃を握ると、どんな残虐極まりない行為を
     することか…』という隊長のセリフは僕の脚本にはなく、東條が付け加えた
     そういう意味では、30歳前後の若者が血気盛んに作ったんだね》
    《でも当初、メイツ星人は群衆に竹槍で突き殺されていた。これも僕の
     シナリオではなく、東條が演出で変えた部分。さすがにこのシーンは
     生々しすぎて子ども番組の範疇を超えると…。それでこの場面は撮り直して
     拳銃に変わり、オンエアされた》

 瞬く間にデマを善人が鵜呑みにし、警察や軍人らと共に狂気の暴走…「怪獣使いと少年」の脚本を書いた上原正三さんは「琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない」と。「関東大震災朝鮮人虐殺事件」は、とんでもない史実であり、反省の意味を込めて、長く記憶され、語り継がれなければならない。歴史を抹消し、修正することは許されない。「数」の議論に落とし込んでよいような事件ではない。「震災死」と同一視して良いものではなく、「人災」と呼ぶ人も居る。悍ましい虐殺だ。
 《やっちまえのあの怪物》をニッポンの社会に解き放ちたいらしい…トファ小池百合子都知事のヘイト体質が奇しくも露見してしまった。そして、トファの小池氏は、《琉球》に対するバッシングを行い、また、《全ては次の犠牲を強要し再生産する仕組み》な「尊い犠牲」論者でもある。

   『●高江破壊: 「沖縄・地域住民弾圧隊」による
      「市民に対する暴虐としか言いようのない異常な光景」
    《リテラ…『酷すぎる安倍政権の沖縄いじめ…米軍属事件対策の
     防衛省パトロール隊が基地反対派を監視!
     小池百合子も沖縄ヘイト』…小池百合子・東京都知事候補も、
     沖縄バッシングに加担してきた人物だ。沖縄担当相だった
     2006年には、「沖縄とアラブのマスコミは似ている。超理想主義で
     明確な反米と反イスラエルだ。それ以外は出てこない」などと、
     百田氏と同様に沖縄メディアを批判。13年3月に開かれた自民党
     国防部会でも、「沖縄のメディアが言ってることが県民すべてを
     代表しているわけではない」と述べている。…沖縄はとやかく言うな
     黙って犠牲となれ。政府も、安倍首相や小池百合子氏といった
     極右議員も、ネット右翼も、結局は沖縄を戦中と変わらない「捨て石」だ
     と見ている。それは「国に、権力に楯突くな」という全体主義の空気と
     密接につながっている問題だ…小池百合子氏の「思いやり予算よ
     という暴言

   『●「選挙上手・戦略家」氏は羽衣の下には剣と鎧を纏い、
                 スネにもお金にまつわる多数の傷が…
   『●宇都宮健児さん、「小池さんが東京でカジノをやろうとしたら、
                 猛烈な反対運動をやらなければいけないな」
   『●2017年都議会議員選挙: 「「安倍政治」を許さない」
          →自民党亜種・トファや公明に投票? 理解不能
    「「ト」な日本会議関連議員らしいし、沖縄ヘイト体質だし、アベ様の
     オトモダチ百田尚樹センセと同じ体質。壊憲志向、権力志向…
     ため息ばかりだ。小池氏は、選挙が終わるや否や直ぐさま、
     トファ代表を辞任し、新代表にその座を譲ったそう。巷間、
     「クラス担任があっさり交代」「学級崩壊」が…。新代表野田数氏って、
     大丈夫ですかね? 《地域政党「東京維新の会」》ねぇ…、
     《アントニオ猪木参議院議員の政策担当秘書》ねぇ…、
     《東京維新の会時代の2012年10月には日本国憲法無効論に
     基づく大日本帝国憲法復活請願を東京都議会に提出》ねぇ…(←ココ)。
     大丈夫か?」

   『●室井佑月さん「小池都知事…考え方は安倍首相に近い」
            「自民党っていう看板を付け替えただけじゃん」
   『●「文書が不存在」…トファ小池都知事の脳内AIという
           超単純回路な「ブラックボックス」で「政策判断」
   『●権力内での席替え: 無言「……」で「のり弁」での
      チョッピリ情報開示…自民党亜種トファ的な情報非公開

    「「のり弁」のブーメラン。無言「……」で「のり弁」でのチョッピリ
     情報開示…まさに、自民党亜種トファ的な情報非公開な予想通りの
     展開。報道機関からのトファ議員へのアンケートなどにも拘束を
     かけているとのことで、この党の体質があらわになっています。
     また、小池都知事は、依頼を受けていた
     関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文送付を断ったそうです。
     小池都知事のヘイト体質も露わになりつつあります」

   『●自民党亜種トファの小池都知事が「震災時に
      朝鮮人が虐殺された史実の否定にもつながりかねない判断」を…

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017082702000141.html

【コラム】
筆洗
2017年8月27日

 「みんな、こいつを生かしておくとなにをしでかすかわかンねエぞ、なんしろ、宇宙人だ」「そうだ、やられる前にやってしまった方がいい」「やっちまえ」-。ト書きはこう続く。(集団の暴徒になっている)▼一九七一年放映の「帰ってきたウルトラマン」の「キミがめざす遠い星」。テレビ放映時のタイトルである「怪獣使いと少年」の方がなじみが深いか。ただ自分の星へ帰ることだけを願う宇宙人と、それを手助けする少年にデマに扇動された一般市民が襲いかかる▼脚本は上原正三さん。一つの事件を題材にしている。一九二三(大正十二)年の関東大震災の朝鮮人虐殺である。「朝鮮人が暴動を起こした」などのデマにあおられた人々によって朝鮮人らが殺された。差別、人間の集団心理の恐ろしさを沖縄出身者として、この作品で描きたかった▼その朝鮮人犠牲者の追悼式。小池百合子東京都知事は歴代知事が応じてきた追悼文の送付を今年は断った。突然の方針転換である▼都慰霊協会主催の大法要ですべての犠牲者に哀悼の意を表しているためとは説明になっていない。「虐殺の事実を否定するもの」と批判されても仕方があるまい▼その追悼文は日本人にとっての「お守り」だったかもしれぬ。それが失われ、かつての過ちを忘れたとき、「やっちまえのあの怪物がこの世に再び現れまいか。それを恐れる。
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●沖縄出身脚本家上原正三さん、「民意を顧みず、基地を押し付け…沖縄を植民地としてしか見ていない証拠」

2016年10月16日 00時00分01秒 | Weblog


沖縄タイムスの磯野直記者によるインタビュー記事【ウルトラマン屈指の異色作 沖縄出身脚本家・上原正三さんが挑んだタブー】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/26034)。

 《少数者への差別など、時に怪獣よりも恐ろしい人間の闇を描いた》。

 《『ウチナーンチュを標榜して、ヤマトゥ(本土)で生きる』が僕のテーマ》という沖縄出身脚本家・上原正三さんのインタビュー。「沖縄差別」は今も続いているし、意地悪く「地域の住民同士を分断」させている。まさに「捨て石」を強いている。
 《「ある日、現場で『復帰おめでとう』と言われた。何がめでたいんだ沖縄があれだけ求めた基地の撤去要求は無視されてさ『復帰』は、米国の一元支配から日米のダブル支配になるだけだと考えていた」 「このままだと、沖縄は翻弄(ほんろう)され続ける…》と言う。その予感は的中したようだ。《薩摩侵攻で、琉球王国を占拠した400年前の強引さが今も続く民意を顧みず、基地を押し付ける政府の態度は沖縄を植民地としてしか見ていない証拠だ。これが差別なんだ》。「本土」はあまりにも無自覚だ。政治的には沖縄の市民の「民意」は明らかに示され、それでも、例えば、辺野古破壊や高江破壊は続く。司法も当てにならず、「本土」マスコミも大きく取り上げることは少ない。《沖縄は翻弄され続け》ている。

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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/26034

ウルトラマン屈指の異色作 沖縄出身脚本家・上原正三さんが挑んだタブー
2016年3月27日 11:00

9秒でまるわかり!
 ☑ウルトラマンを支えた、もう一人の沖縄出身脚本家・上原正三さん
 ☑少数者への差別など、時に怪獣よりも恐ろしい人間の闇を描いた
 ☑盟友・金城哲夫さんの思いを継ぎ、沖縄発のヒーローを企画中

     (「自立する人間になってほしいと願い、子ども番組を作っている」
       と語る上原正三さん=2月22日、神奈川県内)


 沖縄出身の脚本家、故金城哲夫さんが「ウルトラマン」を誕生させてからちょうど50年。特撮の円谷プロで1歳下の金城さんと苦楽を共にした後フリーになり、ウルトラヒーローシリーズ3作目「帰ってきたウルトラマン」を手掛けたのが、同郷の上原正三さん(79)だ。

 2人のウルトラマンは対照的。金城さんが近未来のファンタジーとして描いたのに対し、「帰ってきたウルトラマン」は放送時の、1971年の東京が舞台。スモッグの空や工場地帯、ヘドロの海が戦いの場になり、時に怪獣よりも恐ろしい人間の心の闇もテーマになった。

 特撮界に多大な足跡を残した上原さん。ウルトラマンと並ぶ特撮ヒーロー、仮面ライダーの誕生にも関わったというから驚きだ。米軍占領下の沖縄から上京し脚本家になるまでのいきさつや、ウルトラシリーズ屈指の異色作「怪獣使いと少年」に込めた願い、故郷・沖縄への思いまで、語ってもらった。(聞き手・磯野直)


■疎開船とケチャップの味

―那覇市久米で生まれ育った。

 「父敬和は警察官で、僕は5人きょうだいの3番目。久茂地川が今よりも広くてきれいで、よくガザミを捕って遊んだ」


 ―戦争体験は。

 「1944年7月にサイパンが陥落すると、住民は戦闘の足手まといになるという理由で、日本軍が疎開を奨励した。でも、ウチナーンチュ(沖縄の人)は先祖の土地からなかなか動かない。それで『官公庁の家族から行け』となり44年9月ごろ、父を残して母文子ら家族6人で台湾に向かった」

 「1カ月後、一度沖縄に戻ろうと、10月10日に那覇へ着く予定の船に乗った。途中、急に台風が来て西表に避難している間、那覇が大空襲で壊滅した。僕らの船は行き場を失い、約2週間、海を漂流した」


 ―死を覚悟したか。

 「寝る時は家族6人、手首をひもで縛った。母は『離れ離れにならないように』としか言わないけど、7歳の僕でも死を覚悟した。回りは希望のない顔をした大人ばかりだからね、見れば分かるよ。米軍に制空権を奪われ、潜水艦もうようよいただろう。でも奇跡的に鹿児島に着き、熊本の円萬寺という寺で終戦まで疎開した」

 「2週間の漂流中、食べ物がないからケチャップだけをなめていた。だから、79歳の今もケチャップが食べられない」


 ―お父さんは沖縄で、地上戦を体験した。

 「糸満署長として住民を引き連れ、南部を逃げ回っていたらしい。住民と一緒に亀甲墓に隠れていて、日本軍に追い出されたこともあったという。どこをどう逃げたか全く分からず、摩文仁(まぶに)で死にかけているところ、捕虜になった。戦後、体験を一切語らなかったよ。左耳は全く聞こえなくなっていた。でも、僕ら家族は熊本で『勝った』としか言わない大本営発表をうのみにしているから、父たちが悲惨な戦場を逃げ回っているなんて、思いもしなかった


 ―46年、米軍占領下の沖縄に帰郷する。

 「戦後、父は石川署長になっていて、石川市(現うるま市)で数カ月を過ごした後、百名小(現南城市)の3年生になった。警官の子なのに、学校が終わると米軍基地に潜り込み、戦果アギヤーを繰り返す悪ガキだった」


 ―映画との出合いは。

 「那覇高時代、朝から晩まで映画を見ていた。ヌギバイ(ただ見)でね。『シェーン』に感動し、高校生なのに早撃ちごっこするディキランヌー(劣等生)が観客では飽き足らなくなり、自分で作りたくなった。同級生に『ヤマトゥグチ(標準語)も分からんのに、シナリオ書けるのか』とからかわれたけど卒業後、意気揚々と東京に向かった」


■上京、これが「琉球人お断り」か

 ―55年当時、本土での沖縄差別は露骨だった。

 「高1の時、東京で暮らす親戚が『九州出身』にしていると知った。しかも本籍まで東京に移してさ。これは突き詰める必要があると。『俺は琉球人だ』との気概で東京に乗り込むと、親戚は歓迎してくれない。キャンディーやチョコ、リプトンの紅茶など、基地でしか手に入らない土産を嫌がったな。その後、僕も部屋を貸してもらえなかった。これが『琉球人お断り』かと知った


 ―それでも、ひるまなかった。

 「『ウチナーンチュを標榜(ひょうぼう)して、ヤマトゥ(本土)で生きる』が僕のテーマ沖縄を差別するヤマトゥンチュとはどんな人種なのか俺の目で見てやる。そんな青臭い正義感を抱いて、60年がたつ」


 ―東京で浪人後、中央大学に入った。

 「でも授業には出ず、映研か映画館通いの毎日。アマチュア時代、沖縄戦や基地以外のテーマで脚本を書いたことはない。俺が伝えなきゃ誰がやるってね」


 ―1歳下の故金城哲夫さんとの出会いは。

 「卒業後、東京で同人誌用の脚本を書いていたが肺結核になり、25歳で帰沖した。那覇で療養しながら、テーマを探してコザの基地の街や嘉手納基地周辺をウロウロしていたよ。ある日、母の友だちに『あなたみたいな映画好きがいる』と教えられ、会いに行ったらそれが金城。ちょうど映画『吉屋チルー物語』を編集していた」


 ―どんな印象だったか。

 「俺が沖縄の現実を映画で告発しようと考えている時、金城が作っていたのは遊女の悲恋物語。俺が琉球人として生きる決意した時、あいつは玉川学園で『金星人と握手する会』を作って活動していた。発想のスケールが大きすぎるんだよ」


 ―その後、金城さんは特撮の円谷プロに入る。

 「63年、金城の誘いで東京に行き、特撮の神様・円谷英二さんや長男の一さんに会わせてくれた。一さんは『プロの脚本家になりたいなら、まずは賞を取れ』とアドバイスをくれた」

 「それで沖縄に戻り、沖縄戦をテーマに『収骨』を書いた。国の64年度芸術祭のテレビ脚本部門で佳作入選したんだ。65年1月、鼻高々で円谷プロを訪ねたよ。ちょうど円谷プロ初の特撮テレビドラマ『ウルトラQ』の制作中で、金城は僕のためだけに上映会をしてくれた。見たのは放送前の宇宙怪獣ナメゴン(第3話『宇宙からの贈りもの』)と、巨大サルのゴロー(第2話『五郎とゴロー』)で、僕はただただあんぐり…。『吉屋チルー物語』にも驚いたが、特撮怪獣物には本当に驚いたよ」

     (上原正三さんのテレビ脚本「収骨」が文部省芸術祭で佳作入選した
      ことを伝える紙面(1964年10月9日付沖縄タイムス朝刊)


■「沖縄はタブーだ。テレビではできない」

 ―当時、TBSのエース監督だった円谷一氏は「収骨」をどう評価したのか。

 「円谷プロで再会した一さんは、受賞は喜んでくれたけど『沖縄はタブーだ。政治なんだよ。テレビでは絶対にできないぞ』って…。TBSのドラマは他局より秀でていたが、反戦の名作『私は貝になりたい』などは右翼に攻撃されてね。テレビ局は、政治的なテーマにピリピリしていた。代わりに、一さんは僕に『ウルトラQ』を書けと勧めてくれた」

 「で、書いたのが『オイルSOS』。ヘドロから生まれた怪獣が、石油タンクに吸い付いて巨大化するという話。沖縄戦がだめなら、水俣病をテーマにやってみようとした。一さんのゴーサインが出てね。石油会社を訪ねたら『どうぞロケでお使いください』と言う。あの高い石油タンクの上から景色を眺めると、天下を取った気分になったよ。沖縄は無理でも、公害問題を告発できると喜んだ

 「でも結局、石油会社がロケを断ってね。発注した怪獣ボスタングの着ぐるみが出来ちゃっていたから、急きょ『宇宙指令M774』という話を書き、それが『ウルトラQ』の第21話になった。試写室のスクリーンいっぱいに映像が映し出されたら、感激したよ。これがプロデビュー作」


 ―金城さんの誘いで円谷プロの社員になる。

 「金城が企画文芸室長で僕が副室長。66年1月から始まった『ウルトラQ』がヒットし、さらに66年7月に始まった『ウルトラマン』で、円谷プロは隆盛期を迎えた。金城は常にその中心にいてね。67年10月から始まった『ウルトラセブン』も、『ウルトラマン』ほどではないが視聴率は取れていた。金城の書く作品は本当に素晴らしかったよ。特に、メーンライターを務めた『ウルトラQ』『ウルトラマン』、そして『ウルトラセブン』の最終回は彼の真骨頂だ」

     (円谷プロ時代の上原正三さん=1967年ごろ(上原さん提供))


 ―しかし、怪獣ブームは去ってしまう。

 「円谷プロ初の1時間番組『マイティジャック』が68年4月から始まったが視聴率が悪く、赤字を累積させた。それで円谷プロは金城を降格させ、切った。あれだけの功労者を会社は切ったんだ。金城は見るからに意欲を失ってしまった」

 「そんな中、『怪奇大作戦』(68年9月~69年3月)で、金城がTBSの橋本洋二プロデューサーに『対馬丸事件を題材に、シナリオを一本書く』と宣言したことがある。でも、結局書けなかったよね。金城は沖縄戦の時、家族で南部戦線を逃げ回った。おふくろさんが艦砲射撃で片足を失ってね。あまりにも過酷で、生々しくて…。結局、沖縄戦については何も書かないまま死んでしまったけど、見たかったよな」

 「金城はその後、数本書いたけど、魂のない作品だった。69年2月、失意のまま妻と3人の子を連れて沖縄に帰ってしまった。会社は僕に残れと言ったが『金城のいない円谷に魅力はない』と言って辞め、フリーになった。結婚直前だったけど、もし思いとどまっていたら今の僕はない。退社は69年2月。なのに、妻の光代と5月に結婚し、失業保険で6カ月間暮らした。映画『グレン・ミラー物語』をなぞらえ、お金がなくても幸せになれるんだと妻に言い続けて47年が過ぎたよ」


■仮面ライダー誕生、そしてウルトラ復帰

 ―フリーになり、「仮面ライダー」の誕生にも関わったと聞く。

 「企画の段階で原作者の石ノ森章太郎が、テレビ局ともめていた。テレビ局はウルトラマンのようなヒーローを期待しているのに、石ノ森が作って提案したのはバッタをモチーフにしたキャラクターだったから嫌がり、お互いの意見が平行線だった」

 「そのころ、『柔道一直線』(69年6月~71年4月)を手掛けていた僕に、『話し合いに入って、石ノ森の援護射撃をしてくれ。テレビ局を説き伏せてくれ』との依頼が来た。それで、同じ脚本家の故市川森一と一緒に、話し合いの場に乗り込んだ。控室で『仮面ライダー』の絵を見せられた時は、正直『えーっ、本当かよ…』と絶句したよ。それでも、会議では石ノ森のアイデアがいかに素晴らしいかを力説した」

 「僕が『ウルトラマンのコピーをやってもだめだ。このキャラクターには未来がある』などと演説すると、隣で市川が『そうだ』と合いの手を入れる。当時、僕と市川といえば子ども番組の脚本家として知られつつあったから、テレビ局側も『そんなに言うなら』と渋々認めてくれた。それで、そのまま『仮面ライダー』を立ち上げてくれと言われ、準備を進めた。主役の藤岡弘やヒロインの島田陽子があいさつに来たよ」


 ―しかし、再び円谷プロから誘いが来た。

 「TBSの橋本プロデューサーから『ウルトラマンをもう一度やるから戻ってこい』との連絡が来た。一度は下火になった怪獣物だったが、『ウルトラマン』『ウルトラセブン』が再放送されると人気が再燃していた。それで新作を作ることになり、僕は『仮面ライダー』を離れた」


 ―企画のさなかの70年1月25日、円谷英二氏が亡くなる。

 「それで、長男の一さんがTBSを辞めて円谷プロの社長になり、『新しいウルトラマンで、おやじの弔いをやるんだ』と意気込んだ。『帰ってきたウルトラマン』(71年4月~72年3月)は、お鉢が回るような感じで僕がメーンライターになった。すると、円谷プロは第1、2話の監督に映画『ゴジラ』の本多猪四郎さんを連れてきた。巨匠だよ。まさに円谷プロの決意の表れ、おやじさんの弔いへの熱意の表れだね。でも、俺は何を書けばいいのかとびびってしまった」

     (「快獣ブースカ」を撮影中の上原正三さん(左)と故金城哲夫さん(右)
       =1967年ごろ(上原さん提供))


■2人のウルトラマン

 ―金城さんのウルトラマンとは。

 「無風快晴。一点の曇りもない。彼のウルトラマンは伸びやかさがみなぎるんだ。物事をまっすぐに見つめ、マイノリティーの視点を持ちながらも抑制を効かせ、ファンタジーに収めていた。50年前の作品なのに、今も魅力が全然失われない。現在までいろいろなヒーローが誕生しているが、いまだに初代ウルトラマンを超えるキャラクターはない

 「初代ウルトラマンの第30話『まぼろしの雪山』で山奥に暮らす怪獣ウーを攻撃する科学特捜隊を、少女が猛烈に批判する。金城にもそういう反戦的な部分、圧倒的な力で制圧することへの反発はあったと思う。僕も金城もウチナーンチュだから、無意識の部分でもマイノリティーの視点を持っている

 「でも金城は明るい男。意識的にそういうテーマを表に出さず、抑制を効かせていた。『ウルトラセブン』の第42話『ノンマルトの使者』に沖縄を投影させたという説があるけど、金城はそんなに意識していなかったと僕は思う。ファンタジーの中でしっかりと収めるのが、金城のウルトラマン作品のすごさだ」


 ―それでは、上原さんのウルトラマンは。

 「金城のウルトラマンは一つの完成形。そのコピーでは、やる意味がない。仰ぎ見る主人公ではなく、町工場で働く兄ちゃんが困難にぶつかりながら成長していく物語にした。近未来ではなく、公害が深刻だった70年代の東京を舞台に、リアリティーの追求に腐心した。例えば怪獣がビルを壊すと、僕は人々ががれきの下敷きになる場面を作る。これは金城にはない発想。でも僕はやる」

 「初代ウルトラマンと変身するハヤタは一心同体だけど、意思はどちらにあるのかはぼんやりした設定になっている。それで僕のウルトラマンは、変身する郷秀樹の意思を持つ設定にした。また、初代は仰ぎ見るイメージだけど、僕のウルトラマンは子どもの目線に下げようとした」

 「だから『帰ってきたウルトラマン』は僕をはじめ、いろいろなライターがやりたい放題にやっているよね。初代『ウルトラマン』のような透明感はなく、斜(はす)に見た感じの物語が主流になっていった」


 ―「帰ってきたウルトラマン」の第11話「毒ガス怪獣出現」は、金城さんの脚本だ。

 「金城が東京に出てきた時、一さんが書かせた。当時、大問題になっていた(沖縄の)知花弾薬庫での毒ガス貯蔵をテーマにしたけど、あまりにもストレートな告発で、金城の真骨頂である伸びやかさがない。自分を曲げて書いたのだろう。結局、それが金城のウルトラシリーズ最後の脚本になった。つらかっただろうな。一点の曇りもない『帰ってきたウルトラマン』を書いてほしかった」


 ―放送時の71年、沖縄は「日本復帰」直前だった。

 「ある日、現場で『復帰おめでとう』と言われた。何がめでたいんだ沖縄があれだけ求めた基地の撤去要求は無視されてさ『復帰』は、米国の一元支配から日米のダブル支配になるだけだと考えていた」

 「このままだと、沖縄は翻弄(ほんろう)され続ける。一さんの『沖縄はタブーだ』がずっと胸に引っかかっていて、いつか差別、マイノリティーを真正面から問おうと考えていた。番組も3クール目に入り、安定期に入っていた。やるなら今だと…」


■「怪獣使いと少年」で問うた人間の心の闇

 ―それで、第33話「怪獣使いと少年」ができた。

 「登場人物の少年は北海道江差出身のアイヌで、メイツ星人が化けた地球人は在日コリアンに多い姓『金山』を名乗らせた。1923年の関東大震災で、『朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ』『暴動を起こした』などのデマが瞬く間に広がった市井の善人がうのみにし、軍や警察と一緒になって多くの朝鮮人を虐殺したんだ。『発音がおかしい』『言葉遣いが変』との理由で殺された人もいる。琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない


 ―今見ても生々しく、よく放送できたなと思う。

 「僕が何をやろうとしているのか、TBSの橋本プロデューサーは当初から知っていたよ。だって最初にプロットを見せるから。プロデューサーの権限は絶対だけど、だめと言われたら企画は通らない。でも、『書け』と言ってくれたよ」

 「あの回の監督は東條昭平が務めたんだけど、彼が僕の意をくんで、演出をどんどん強めていくんだ。例えば、『日本人は美しい花を作る手を持ちながら、いったんその手に刃を握ると、どんな残虐極まりない行為をすることか…』という隊長のセリフは僕の脚本にはなく、東條が付け加えた。そういう意味では、30歳前後の若者が血気盛んに作ったんだね」


 ―すんなり放送できたのか。

 「いや、試写室でTBSが『放送できない』と騒ぎ出した。橋本プロデューサーが『上原の思いが込められた作品だから放送させてくれ。罰として、上原と東條を番組から追放する』と説き伏せて放送させた」

 「でも当初、メイツ星人は群衆に竹槍で突き殺されていた。これも僕のシナリオではなく、東條が演出で変えた部分。さすがにこのシーンは生々しすぎて子ども番組の範疇(はんちゅう)を超えると…。それでこの場面は撮り直して拳銃に変わり、オンエアされた。結局、僕はメーンライターを辞めさせられたけど、橋本さんには感謝しかない」


 ―最終回の第51話「ウルトラ5つの誓い」は、上原さんが手掛けている。

 「これはお情けで書かせてもらった。第1話を書いたライターが、最終回を書くという掟があるからね」


 ―放送から45年がたつ。

 「ヘイトスピーチなど、日本は45年前よりひどい状況だと思う。付和雷同した群衆ほど恐ろしいものはない。だから、自分の目で物事を見てどう生きるかを考え、自分の足で立つ子に育ってほしいと願い、子ども番組を作り続けてきたつもりだ」


     (「テレビは社会問題をストレートに描くのは嫌がるけれど、
      怪獣を使って描いたりすれば、結構いろいろなことができた」
      と話す上原さん=2月22日、神奈川県内)


■心の中に謝名親方がいる

 ―子ども番組ではなく、大人のドラマを書こうとは思わなかったのか。

 「ある時、市川森一が『子ども番組を卒業し、東芝日曜劇場を書かないか』と言ってきたんだ。なら、沖縄戦を描いた『収骨』ができるのか。絶対にできないわけだよ。かと言って、ヤマトの人の暮らしぶりを琉球人の自分が書いても、ろくな作品はできない。それよりも、自分を必要としてくれる子ども番組で頑張ろうと決めた。『秘密戦隊ゴレンジャー』(75年4月~77年3月)などは当初、プロデューサーが不安がっていたわけだよ。絶対にヒットするからと説き伏せた結果、今も続く戦隊ヒーロー物の先駆けになった」


 ―沖縄と日本の関係について、どう考えるか。

 「独立も含めて一度関係をリセットし、どうするかを真剣に考える時期が来ている。薩摩侵攻で、琉球王国を占拠した400年前の強引さが今も続く民意を顧みず、基地を押し付ける政府の態度は沖縄を植民地としてしか見ていない証拠だ。これが差別なんだ

 「薩摩侵攻の時に捕らえられ、2年間幽閉されても薩摩への忠誠を拒否したため、処刑された謝名親方(琉球王国の大臣)が僕の先祖。18歳の時、琉球人の誇りを持って東京に来てから60年、僕の心の中にはいつも謝名がいる」


 ―「ウルトラセブン」で「300年間の復讐」という、映像化されなかったシナリオを書いている。

 「武器を放棄した友好的な宇宙人が地球に来て人間と仲良くしようとするけれど、『髪が赤い』という理由で皆殺しにされるストーリーを書いた。これは薩摩による琉球侵攻がヒント。武器のない琉球に、鉄砲で武装した薩摩軍が攻めてくる。赤子の手をひねるような、一方的な虐殺だっただろう


 ―これが映像化されなかった理由は。やはり「政治的」だからか。

 「いや、これは映像化するとお金が掛かりすぎるという、単に予算的な問題だった。テレビは社会問題をストレートに描くのは嫌がるけれど、怪獣を使って描いたりすれば、当時は結構いろいろなことができたんだよ」


 ―残りの人生で、手掛けたい仕事は。

 「金城が沖縄に戻る時、『一緒に帰ろう。企画会社を立ち上げ、沖縄発の作品を作ろう』と僕を誘った。僕はまだペーペーで断ってしまい、彼は37歳で亡くなった。金城がやろうとしたことを今、仕掛けようとしている。しまくとぅばを話すキャラクター番組を、世界中に配信できる沖縄発のヒーローを企画中だ」

 「言葉を奪われた民族はアイデンティティーを失い、従順になりやすい侵略者の常套手段だ。沖縄の子どもたちが番組を楽しみながら、ウチナーグチの勉強ができればいい。それが僕にとっての琉球独立。400年前に奪われたアイデンティティーや言葉を50年、100年単位で取り戻していかないと。その種まきをして、タンメー(おじいさん)は死にたい」


 ―金城さんとの約束を果たすということか。

 「それでは話が美しすぎる。このキャラクターで、金城の初代ウルトラマンを絶対に超えてみせる。今は日本もハリウッドも後ろ向きでコピーばかり。作家の気概がなさすぎるんだ」(了)


 【プロフィル】うえはら・しょうぞう 1937年2月6日、那覇市久米生まれ。中央大学卒。64年、「収骨」が芸術祭テレビ脚本部門で佳作入選。66年、「ウルトラQ」の第21話「宇宙指令M774」でプロデビュー。円谷プロを経て69年にフリーとなり、「帰ってきたウルトラマン」「がんばれ!!ロボコン」「秘密戦隊ゴレンジャー」「がんばれ!レッドビッキーズ」「宇宙刑事ギャバン」アニメ「ゲッターロボG」など多くの子ども番組でメーンライターを務める。著書に「金城哲夫 ウルトラマン島唄」「上原正三シナリオ選集」。
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