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Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●【<金口木舌>二風谷判決と沖縄】: 「わが国の統治が及ぶ前から北海道に住み…先住民族に該当する」

2019年01月01日 00時00分52秒 | Weblog


【<金口木舌>二風谷判決と沖縄】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-845214.html)。

 《「わが国の統治が及ぶ前から北海道に住み、独自の文化を保っており、先住民族に該当する」。1997年3月、札幌地裁で言い渡された判決に原告のアイヌ民族の人々は驚き、涙を流した ▼司法の場で初めてアイヌを先住民族と認めた、二風谷(にぶたに)ダム建設を巡る訴訟の判決だ…▼しかし政府は沖縄の人々の権利保護を求めた国連自由権規約委員会の勧告を無視》。

   『●「なぜ巨大な権力にあらがえるのか。人々は「世代の責任」を語る」
                             「子を守る「風かたか」になる」
    「『前田朗Blog』の記事【国連人権理事会で沖縄の山城博治釈放要求発言】
     (…)によると、《64人の日本の刑事法研究者が山城博治の即時釈放を
     求めている。山城(64歳)は沖縄でもっとも有名な平和活動家であり、
     軽微な犯罪で140日間も身柄拘束されている。昨年10月17日に
     平和への権利を求めて米軍基地反対行動したために逮捕された。弁護団は
     保釈を要求しているが却下された。家族との面会もできない。この身柄拘束は
     国際自由権規約に違反する。われわれは山城の釈放を求める》」

   『●「人治主義国家」「放置国家」アベ様王国ニッポンへの
          国際社会の眼差し…恥ずかしき「非文明的な国」
    「東京新聞の社説【対日人権勧告 聞きっぱなしにするな】」
    《人権問題を扱う法務省は、二〇二〇年の東京五輪に向けて
     「人権大国・日本」を掲げている。このスローガンに恥じないためにも、
     より多くの勧告に耳を傾け、改善に取り組んでほしい》

 番犬様や「在日米軍特権」のために、基本的人権が著しく侵害される沖縄。「日米共犯」で、「森」を殺し、「美ら海」を殺し、さらに、ニッポン政府は、「人殺し」のための米軍基地を沖縄に押し付けている。いま、巨大で恒久的な新基地建設のために辺野古を破壊している。沖縄の皆さんの民意は、何度踏みにじられるのか。

 萱野茂さんについては、Wikipediaから(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%90%B1%E9%87%8E%E8%8C%82)。《萱野 茂(かやの しげる、1926年6月15日 - 2006年5月6日)は、日本のアイヌ文化研究者(博士(学術))であり、彼自身もアイヌ民族である。アイヌ文化、およびアイヌ語の保存・継承のために活動を続けた。二風谷アイヌ資料館(シシリムカ二風谷アイヌ資料館)を創設し、館長を務めた。政治活動面ではアイヌ初の日本の国会議員(1994年から1998年まで参議院議員)。在任中には、「日本にも大和民族以外の民族がいることを知って欲しいという理由で委員会において史上初のアイヌ語による質問を行ったことでも知られる…。息子の萱野志朗は、萱野茂二風谷アイヌ資料館館長、世界先住民族ネットワーク・AINU代表、FMピパウシ運営者、世界先住民族サミット2008の実行委員会最高責任者》。

   『●『ドキュメント 憲法を獲得する人々』読了(4/4)
    「【田中伸尚著、『ドキュメント 憲法を獲得する人々』】……
     その他、「「神主の娘」の意見陳述」の木村さん、
     「揺れる心で「アイヌ宣言」」の多原さん、
     「在日だけど、日本社会の一員だから」の徐さん、
     「沖縄に基地があるかぎり」の中村さん」

   『●「「希望はTPP。」なのか」
      『週刊金曜日』(2013年4月12日、939号)

    「平田剛士氏【アイヌ人骨〝発掘〟研究の実態は依然不明 
     北大のずさんな管理が発覚】・・・・・・」

   『●「安倍首相の暴走と「妄想」」
      『週刊金曜日』(2014年2月7日号、978号)について

    「平田剛士氏【いまだ返還されず 全国12大学にアイヌ遺骨1636体!】、
     「遺骨を返還すれば大学自体も癒される。アイヌも力を得て、
     誇りを取り戻せるはず……より人間的な大学に変わるための
     チャンスととらえることもできる」」

   『●「国が象徴空間に集約することに我慢がならない。
               先祖の遺骨をコタンに返してほしい」
    「「研究目的」(!!)で勝手に盗掘して「大量の遺骨や副葬品が
     返還されないまま」に放置する大学人、そして、政府のいい加減な対応。
     …当事者が「嫌だ」と言っているにもかかわらず、平気で「人権侵害」。
     「墓を暴いて先祖の遺骨を集めた学者たちの責任をあいまいにしたまま、
     国が象徴空間に集約することに我慢がならない先祖の遺骨をコタンに
     返してほしい」と云う叫びにどう応えるつもりか?」

   『●沖縄出身脚本家上原正三さん、「民意を顧みず、
     基地を押し付け…沖縄を植民地としてしか見ていない証拠」
    《■「怪獣使いと少年」で問うた人間の心の闇
    《登場人物の少年は北海道江差出身のアイヌで、メイツ星人が化けた
     地球人は在日コリアンに多い姓『金山』を名乗らせた。1923年の
     関東大震災で、『朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ』『暴動を起こした』
     などのデマが瞬く間に広がった市井の善人がうのみにし、軍や警察と
     一緒になって多くの朝鮮人を虐殺したんだ。『発音がおかしい』
     『言葉遣いが変』との理由で殺された人もいる。
     琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない

   『●沖縄差別・沖縄破壊の「やりたい放題」…
     「歴史的暴言」から想起されるナチソネ氏や「産経のドン」等々
    《日本の近現代史の中で「土人」という言葉が使われていた例で
     僕が思い出すのは、1899年に制定された「北海道旧土人保護法
     という法律だ。アイヌ民族についての「旧土人」という
     表現および法律の内容が差別的であるとの批判が高まり、1997年、
     アイヌ文化振興法施行に伴って廃止された。アイヌ保護を名目とは
     していたがアイヌの土地の没収、アイヌ語使用の禁止、アイヌ固有の
     風習の禁止などが含まれていた》

   『●「差別意識に基づく、官憲による歴史的暴言」…
      ガルトゥング氏「非常に深刻な状況となる兆候…」と警鐘
    《土人とは、土着の人を指す言葉で、軽蔑や侮辱の意味を含んで使われる。
     かつてアイヌの人々に対しても使われたことがある。官憲が沖縄に
     住む人を土人と呼んだことは先例に従えば、琉球民族が日本人とは違う
     歴史を持つ先住民族であると公に認めたことになる

   『●「亡命」させられた辛淑玉さんは「一時帰国するにも勇気がいる…」とは、
                              一体ニッポンはどんな国なのか?
    「ブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊
     辛淑玉さんの裁判を応援する。】(…)では、《…辛さんへの攻撃をはじめ、
     ネトウヨ・ファシスト勢力の沖縄や在日、アイヌ、その他への差別と
     暴力許さないために、力を尽くしたい憎悪を向けられている者が
     泣き寝入りし、逃げていたら、いつか実体的に抹殺される》」

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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-845214.html

<金口木舌>二風谷判決と沖縄
2018年12月7日 06:00
アイヌ 先住民族 琉球人遺骨返還訴訟

  「わが国の統治が及ぶ前から北海道に住み、独自の文化を保っており、先住民族に該当する」。1997年3月、札幌地裁で言い渡された判決に原告のアイヌ民族の人々は驚き、涙を流した

▼司法の場で初めてアイヌを先住民族と認めた、二風谷(にぶたに)ダム建設を巡る訴訟の判決だ。ダムに水没した地域を含め、平取町(びらとりちょう)二風谷沙流川(さるがわ)沿いはアイヌの伝統的な舟下ろし行事「チプサンケ」が伝わる聖地だった

▼町出身でアイヌ民族として初めて国会(参院)議員も務めた萱野茂さん(故人)らが、土地の明け渡しを拒否して法廷で闘った。判決はダムが完成していたことから建設差し止め請求を棄却したが、土地収用の違法性を指摘した

▼判決の根拠の一つに、民族的マイノリティーの権利保護を定めた国際自由権規約27条があった。政府が2008年にアイヌ民族を先住民族と認める前の画期的な判断だ。判例は4日に京都地裁に提起された琉球遺骨返還請求訴訟でも訴状に引用された

旧帝国大学の人類学者が持ち去った遺骨を取り戻す運動もアイヌ民族が先行、一部で返還を勝ち取っている。近代以降の同化政策など、アイヌと沖縄に共通する点は多い

▼しかし政府は沖縄の人々の権利保護を求めた国連自由権規約委員会の勧告を無視している。米軍基地問題を含め、政府は沖縄に対する政策を見直す時期に来ている。
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●「人治主義国家」「放置国家」アベ様王国ニッポンへの国際社会の眼差し…恥ずかしき「非文明的な国」

2017年12月06日 00時00分47秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



東京新聞の社説【対日人権勧告 聞きっぱなしにするな】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017112002000119.html)。

 《五年ぶりとなる国連人権理事会の対日審査で、特定秘密保護法をはじめとする日本の人権状況に関する勧告が相次いだ。政府は謙虚に受け止め、改善に努めるべきだ…本政府や、非政府組織(NGO)が提出した報告書を基に、今回、発言した国・地域は百六勧告数は二百十八だった…見過ごせないのは二〇一三年に成立した特定秘密保護法と、メディアとの関係だ》。

 2016年&2017年、2年連続「報道の自由度ランキング72位」のニッポン。

   『●失われる「メディアの作法、矜持」…
      「権力を監視する機能が失われ」、しかも、アベ様の「思う壺」
    「青木理さん、「権力と距離を置かなくちゃいけないなんていうのは、
     かつてはごく当たり前の作法としてメディア内で共有されていた」」

   『●2016年報道の自由度ランキング72位: 
      「メディアは二流ならば社会も二流」、アベ政治も…粗悪
   『●2016年、17年の「報道の自由度ランキング」、
        2年連続72位なニッポン…「社会と政治も三流」
   『●アベ様や「政府のアシスト」に努める「メディアの欺瞞」と
                「メディアが三流ならば、政治も社会も三流」
   『●「美しい国」の詐称・報道者(本質・アベ様宣伝官)の実情: 
                        犯罪をもみ消してもらえる「仲」
   『●東京新聞社会部女性記者…「菅は周章狼狽。
       常に威圧的に…判で押したような答えでごまかすが、彼女は…」
   『●「そんな当たり前のこと」が通用しない
     最低の官房長官記者会見…「ここは質問に答える場所じゃない…」?
    「望月衣塑子さんの《「当たり前」は、メディアを覆う暗い闇のなかの、
     一筋の希望だ》…「一筋」しかないか細さ、2016年&2017年、
     2年連続「報道の自由度ランキング72位」のニッポン」

 《人権理事会の勧告は、国連の総意ではなく、あくまで各国の意見表明を取りまとめたものだ。政治的な思惑を反映した発言が含まれる、との意見もある》…とは言え、「人治主義国家」「放置国家」アベ様王国ニッポンへの国際社会の眼差し…それは、恥ずかしき「非文明的な国」(室井佑月さん)。
 トンデモの「ト」な自民党壊憲草案の云う「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」、そして、緊急事態条項創設…。(城山三郎さん)《日本は先の戦争で、ほとんどすべてを失ってしまった。唯一、得られたのは、憲法九条だけだ》というのに…。ますます、恥ずかしき「非文明的な国」へまっしぐら。

 《二〇二〇年の東京五輪に向けて「人権大国・日本」を掲げている。このスローガンに恥じないためにも》…まずは、アベ様に大見得・啖呵「議員辞職」を実行してもらうことだ。

   『●原子力「推進」委員会であり、
      「規制」委でもなく、「寄生」委員会(2/2)
    《福島事故後に政府や関係諸機関がとった実際の対応は、
     人権保護の観点からも厳しい国際的批判にさらされている。
     2012年10月に日本で行った調査にもとづく「国連人権理事会
     からの特別報告」(以下「グローバー報告」)は、原発に関する情報が
     国民に共有されない制度の不備と、事故後の政策決定への住民参加の
     不足について警鐘を鳴らし、社会的弱者も積極的に参加できるシステムの
     整備を求めている》

   『●独裁国家・アベ様政権相手に「けんか」できる
      翁長雄志知事の叫び、「うしぇーてぃないびらんどー」
    《5月に那覇市であった県民大会では、約3万5千人(主催者発表)を
     前に「うしぇーてぃないびらんどー」と叫んだ。沖縄の言葉で
     「見くびるな」「なめるなよ」という意味を含む、けんか腰の言葉だ。
     9月にはスイスの国連人権理事会に出席し、「沖縄の人々は自己決定権、
     人権がないがしろにされている」と訴えた》

   『●アホらしき税収不足! 日本の「報道の自由度」72位で、
              「パナマ文書を調査しない国は…と日本くらい」
    《国連人権理事会から特別報告者に選ばれたカリフォルニア大
     アーバイン校教授のデビッド・ケイさんは、一度は去年の12月に
     予定された調査を、日本政府になんたらかんたら理由をつけられ
     先送りされた。しかし、世界で国連の調査を妨害していると日本批判が
     起こったため、今回は予定通りに調査できたみたいだ》

   『●記者排除: 「報道の自由、国民の知る権利の侵害を
          容認する閣議決定であり、強く抗議し、撤回を求める」
    《今年4月に来日した国連人権理事会・特別報告者のデービッド・ケイ氏は、
     日本のメディアの独立が深刻な脅威に直面し、報道が萎縮していると指摘した》

   『●「なぜ巨大な権力にあらがえるのか。人々は
       「世代の責任」を語る」「子を守る「風かたか」になる」
    「『前田朗Blog』の記事【国連人権理事会で沖縄の山城博治釈放要求発言】
     (http://maeda-akira.blogspot.jp/2017/03/blog-post_87.html)によると、
     《64人の日本の刑事法研究者が山城博治の即時釈放を求めている。
     山城(64歳)は沖縄でもっとも有名な平和活動家であり、軽微な犯罪で
     140日間も身柄拘束されている。昨年10月17日に平和への権利を
     求めて米軍基地反対行動したために逮捕された。弁護団は保釈を
     要求しているが却下された。家族との面会もできない。この身柄拘束は
     国際自由権規約に違反する。われわれは山城の釈放を求める》」

   『●世界に「恥」を発信: この現代において、さすがに
        「平成の治安維持法」を強行しようというデンデン王国だ
    《5月18日付で、国連の特別報告者であるジョセフ・ケナタッチ氏
     (マルタ大学教授)が、共謀罪法案について「プライバシーや表現の
     自由を不当に制約する恐れがある」と指摘する書簡を、直接、
     安倍首相宛てに送付したのである。ケナタッチ氏は、マルタ出身の
     IT法の専門家。一昨年より国連人権理事会によりプライバシー権に
     関する特別報告者に任命されている》

   『●「戦前の治安維持法」の亡霊…「共産党幹部の夫のために
              家事をしただけで処罰の対象に」という悍ましさ
    《「果たして先進国の姿なのか」。さすがに驚いたに違いない。
     国連人権理事会の特別報告者ジョセフ・ケナタッチ氏が、安倍首相あてに
     送った書簡で共謀罪法案の問題点をこう指摘していた…》

   『●「国連とは別の個人の資格」な訳のない
      国連特別報告者のアピールを無視?…沖縄でのプレ「治安維持法」
    「今回のアピールに関わるお一人は、以前も、《国連人権理事会
     特別報告者のデービッド・ケイ氏は、日本のメディアの独立が深刻な脅威に
     直面し、報道が萎縮していると指摘》しています」

   『●室井佑月さん「もう嫌だよ。この国の人間として、恥ずかしく思う。
                       …非文明的な国みたいじゃないの」!?
   『●「トンズラ総理」の広報機関やオトモダチ、取巻き連中…
           どの辺が「中間中立」的な立ち居振る舞いなのか?
    《こうした重大な人権侵害に対しては、国連の
     表現の自由に関する特別報告者であるデービッド・ケイ氏が
     「不均衡な重い罪を課している」と指摘する報告書を国連人権理事会
     提出。また、山城さんはジュネーブでおこなわれた国連人権理事会に出席し、
     「自供と抗議運動からの離脱を迫られた」「日本政府が人権侵害をやめ、
     軍事基地建設に反対する沖縄の人々の民意を尊重することを求める
     と訴えた。〈国内で被告人席に座らされた博治が、国連で逆に政府を
     告発する〉という事態となったのだ。このとき、国連スタッフたちは
     「山城議長は人権の擁護者である」「今後も見守っていく。安心してほしい」
     と述べたという》

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017112002000119.html

【社説】
対日人権勧告 聞きっぱなしにするな
2017年11月20日

 五年ぶりとなる国連人権理事会の対日審査で、特定秘密保護法をはじめとする日本の人権状況に関する勧告が相次いだ。政府は謙虚に受け止め、改善に努めるべきだ。

 国連人権理事会は、全ての国連加盟国を対象に人権に関連する問題について、数年おきに審査している。日本が対象国となったのは今回が三回目だ。

 日本政府や、非政府組織(NGO)が提出した報告書を基に、今回、発言した国・地域は百六勧告数は二百十八だった。

 日本弁護士連合会によると、女性や性的少数者(LGBT)、人種、民族的少数者などに対する差別の解消を求める勧告が六十以上、死刑制度の廃止に関連した勧告が三十以上あった。

 社会的弱者に対する日本政府の保護が、まだ十分でないと考える国が多いということだろう。

 また韓国と中国は、旧日本軍の従軍慰安婦問題を取り上げ、誠意ある謝罪と補償、公正な歴史教育の実施を求めた。

 見過ごせないのは二〇一三年に成立した特定秘密保護法と、メディアとの関係だ。ブラジルとベラルーシは、特定秘密保護法が、メディアの独立性に影響を与えているとして懸念を示した。

 米国は、政府による放送局の電波停止権限の根拠となる放送法四条に関連し、「メディアに対する規制の枠組みを懸念する」と発言、政府から独立した監視機関の設立を提言した。オーストリアもメディアの独立性の保証を求めた。

 言論と表現の自由に関してはデービッド・ケイ 国連特別報告者が六月に人権理事会で演説し、日本の報道が特定秘密保護法などで萎縮している可能性に言及して、法改正などを求めている。

 日本政府は「不正確で、不十分な内容」と反論したが、この問題に関心を持つ国は少なくない。

 勧告は、来春の人権理事会本会合で正式に採択される。

 人権理事会の勧告は、国連の総意ではなく、あくまで各国の意見表明を取りまとめたものだ。政治的な思惑を反映した発言が含まれる、との意見もある。

 それでも、勧告を聞きっぱなしにしてはならないだろう。人権問題を扱う法務省は、二〇二〇年の東京五輪に向けて「人権大国・日本」を掲げている。このスローガンに恥じないためにも、より多くの勧告に耳を傾け、改善に取り組んでほしい。
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●「なぜ巨大な権力にあらがえるのか。人々は「世代の責任」を語る」「子を守る「風かたか」になる」

2017年03月16日 00時00分51秒 | Weblog


沖縄タイムスの阿部岳さんのコラム【[大弦小弦]出演者に囲まれて映画を見るという珍しい体験をした…】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/87176)。

 《三上智恵監督の新作「標的の島 風(かじ)かたか」…の試写会。客席に座る多くが抗議現場に通う市民で、眼前のスクリーンにも映っている…▼主役の一人、山城博治さんはいまだに勾留されていて試写会に来られなかった。でも、招待された家族の女性が感想を教えてくれた。「あの時なぜ何もしてくれなかったの、と子孫に問われないように。勝つ負けるじゃない。やらなきゃ」。山城さんも、きっと同じことを言うだろう。(阿部岳)》。

   『●新作『標的の島~風かたか~』の監督・三上智恵さん、 
          「あなたが穴をあけた森はもう元には戻らない」!
   『●映画タイトルは、稲嶺進さんが「我々は、
      また命を救う《風かたか》になれなかった」という嘆きの言葉」から
    《三上智恵監督の新作映画『標的の島 風かたか』の試写に行ってきました。
     前作の『戦場ぬ止み』から2年近く。その2年の沖縄の状況が、
     あますことなく描かれた映画》。
    「《稲嶺進・名護市長が口にした「我々は、また命を救う風かたか
     なれなかったという嘆きの言葉から》映画のタイトルは採られたそうだ。
     《沖縄のことばで「風よけ」のこと》だそうです。
      番犬様には何も言えないアベ様ら。一方で、番犬様にシッポを
      振るために沖縄でやっていることは、「沖縄イジメ」そのもの」

 山城博治さんの御家族の方の言葉《あの時なぜ何もしてくれなかったの、と子孫に問われないように。勝つ負けるじゃない。やらなきゃ》。デンデン王国の「裸の王様」らがやっている沖縄破壊という「暴風」…「本土」は「風(かじ)かたか」になろうともしない。沖縄の人々は、《なぜ巨大な権力にあらがえるのか。人々は「世代の責任」を語る…子を守る「風かたか(風よけ)」になる》。

   『●3.11東京電力原発人災から4年: 
     虚しき「地球にやさしいエネルギー原子力 人にやさしい大熊町」
    《◆広がる生業訴訟 「かながわ訴訟」の原告は、南相馬市小高区から
     横浜に避難した村田弘団長(72)ら百七十四人》
    《「原発事故の時、どこに住んでいたかで国は賠償に差をつけた。
     でも日常生活や地域のつながりを突然奪われた痛みはみな同じ。
     被災者を分断してはならない」》
    《基地、原発「子に継ぐものでない」 久保田さん辺野古集会で訴え
    《「誰も原発事故の責任を取らないのは許せない」との思いで参加に
     踏み切った。久保田さんら沖縄に住む原告たちは「福島と沖縄の問題
     互いに理解を深めていきたい」と…》
    《4日間、座り込みに参加。機動隊に強制的な「ごぼう抜き」で
     排除された。「国は住民の思いを聞かないんだな」と強く実感した》
    《事故収束のめどは立たず、被災者の苦しい生活が続く中、各地で
     原発再稼働の準備が進められている…「住民の反対にもかかわらず
     国はここに新しい基地を造ろうとしている。原発も基地も子どもたちが
     受け継いでいくものではない」》

 《基地、原発「子に継ぐものでない」》、それは《世代の責任》。

 ニッポン中の問題だけれども、特に、沖縄では、「政治判断」しかしない最「低」裁。山城博治さんの《異常な日々》は国際社会でも知れ渡ることに。
 『前田朗Blog』の記事【国連人権理事会で沖縄の山城博治釈放要求発言】(http://maeda-akira.blogspot.jp/2017/03/blog-post_87.html)によると、《64人の日本の刑事法研究者が山城博治の即時釈放を求めている。山城(64歳)は沖縄でもっとも有名な平和活動家であり、軽微な犯罪で140日間も身柄拘束されている。昨年10月17日に平和への権利を求めて米軍基地反対行動したために逮捕された。弁護団は保釈を要求しているが却下された。家族との面会もできない。この身柄拘束は国際自由権規約に違反する。われわれは山城の釈放を求める》。

   『●沖縄平和運動センターの山城博治さん…
      イジメ・見せしめな「反対運動つぶし」「国策捜査」「狙い撃ち」
   『●「国際人権法」違反: 山城博治さん長期「拉致」という
            「独裁的な国家が反対派を黙らせる常とう手段」
   『●東京MXテレビ「沖縄デマ」宣伝…
     「目的がデマの拡散による沖縄の反基地運動への不信あおりにあった」
   『●山城博治さん長期「拉致」…
      「通常なら身柄拘束の必要がない事案。恣意的、差別的な対応だ」
   『●確信犯…「ジャーナリストが極右的言動で
      活躍しはじめたことのほうが、より事態の深刻さを物語っている」
   『●異常な日々…「異常な状態が続く」山城博治さん長期「拉致」、
                        そして、いま、野蛮な辺野古破壊
    《山城博治さん、あなたが辺野古高江の反対運動に絡む三つの罪で
     逮捕・起訴され、名護署の留置場や那覇拘置所に長期勾留されてから、
     6日で113日が経ちました。病を抱える身でありながら、弁護士以外、
     家族さえ接見できないというあまりにも異常な状態が続いてます》

   『●最「低」裁・大谷剛彦裁判長…またしても
      「人権の最後のとりでである最高裁が問答無用で不当な決定」

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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/87176

[大弦小弦]出演者に囲まれて映画を見るという珍しい体験をした…
2017年3月6日 08:25 阿部岳 三上智恵 映画標的の島 山城博治 古謝美佐子 童神

 出演者に囲まれて映画を見るという珍しい体験をした。三上智恵監督の新作「標的の島 風(かじ)かたか」(11日から桜坂劇場で上映)の試写会。客席に座る多くが抗議現場に通う市民で、眼前のスクリーンにも映っている

高江辺野古宮古石垣。米軍と自衛隊の基地建設が同時多発で進む。なぜ巨大な権力にあらがえるのか。人々は「世代の責任」を語る

▼子を守る「風かたか(風よけ)」になる、と「童神」を歌う古謝美佐子さん。「てぃんさぐぬ花」が好きな宮古の若い母親は、祖先の平和の心を心肝に染め」とさらり言う

▼世代をつなぐのは文化である。民俗学を研究する三上監督は石垣のアンガマを例に描く。お盆になれば祖先が帰ってくる。自分も死んだら子孫に会いにいく。無責任に生きられない規範が祭りに宿る

▼「祖先が私たちを思ってくれたと確信できる。だから受け継いだものを汚して子孫に渡すわけにはいかない。その哲学こそ、権力者が持っていない沖縄の強さだと思う」

▼主役の一人、山城博治さんはいまだに勾留されていて試写会に来られなかった。でも、招待された家族の女性が感想を教えてくれた。「あの時なぜ何もしてくれなかったの、と子孫に問われないように。勝つ負けるじゃない。やらなきゃ」。山城さんも、きっと同じことを言うだろう。(阿部岳
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●破滅的思考: 寿命核発電所伊方原発1号機廃炉の代わりのプルサーマル伊方原発3号機再稼働?

2016年08月13日 00時00分00秒 | Weblog


asahi.comの速報【伊方原発3号機が再稼働 新規制基準下で3カ所目】(http://www.asahi.com/articles/ASJ8B6DJVJ8BPLFA00V.html?iref=comtop_8_01)。

   『●「あとの祭り」: 核発電「麻薬」中毒患者、増殖中…
                      どんどん壊れ行くニッポン

 《川内1、2号機(鹿児島県)に続き、計3基…》。

 2016年7月参院選、都知事選、原爆の日平和祈念式典、リオオリンピック、…どさくさに紛れて高江破壊辺野古破壊の再開、そして、伊方原発3号機再稼働。アベ様は、2度目の夏休みを満喫中。

 怒りしか湧かない。狂気です。《伊方原発は、日本一細長いという佐田岬半島の付け根にあり、その西の海側には約五千人が暮らしている》。自公議員、原子力「ムラ寄生」委員会原子力「規制緩和」委員会愛媛県知事、賛成派の「地元」民…言葉は悪いが、アタマオカシイのでは? 「地元」市民「命」より「経済性、経済神話」」を優先、「安全より効率、命より経済」を優先

   『●普通の社会通念: 「安全性の立証責任は電力会社側にあり…
                  原発の安全性の欠如が直ちに人格権侵害」
    「「地元」市民「命」より「経済性、経済神話」」を優先、
     「安全より効率、命より経済」を優先、そう云った「社会通念」で
     良いのでしょうか? 今回も、大津地裁本善彦裁判長は、
     「「安全より効率、命より経済」を優先」という関電の主張を退けました。
     《安全性の立証責任は電力会社側にあり
     現実に起きた東京電力福島第一原発事故と被害を目の当たりにした国民の
     社会通念は、原発の安全性の欠如が直ちに人格権侵害を推認させるもの
     になっている》。関電の「社会通念」を明確に否定。山本善彦裁判長の
     至極真っ当な判断で、ここまでは期待通りです。問題はここからでしょう。
     大阪高裁で、骨のある裁判官に恵まれるか? 期待薄…」

 寿命核発電所 伊方原発1号機廃炉の代わりのプルサーマル伊方原発3号機再稼働? 「沖縄負担軽減」の名の下での高江破壊や、普天間返還のための辺野古破壊といったアベ様や「沖縄負担軽減担当相最低の官房長官のいつものやり方。
 避難計画がいい加減? 事故時の対策が不安? 断層がある? そんなのシッタコトか!…再稼働さえすればいいのだ、という「川内方式」という悪しき先例の下、狂気の再稼働。アタマオカシイ人たちの次のターゲットは上関大間美浜、はたまた、柏崎刈羽でしょうか…。

   『●「怒」、九州電力川内原発再稼働というパンドラの箱:
           国破れて、山河も無し…となってもいいのか?
    「「九州電力が「巨大噴火は予知できる」などと言っていますが、
     あれは大嘘なんです」…命を賭した危険な博打を、
     東京電力原発人災で世界中の人々に迷惑をかけ続けている
     ニッポンがやるなんて、「」」


 東京新聞の記事【伊方原発3号機が再稼働、愛媛 四国電力、新規制基準5基目】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016081201001392.html)によると、《事故時の避難計画の実効性や地震への懸念が全国的に根強いが、川内1号機の再稼働から1年たち、政府は原発活用を加速させたい考えだ。…プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料によるプルサーマル発電を行う国内唯一の原発となる》…そうです。

   『●「原発さえなければ…」:  
       それでも川内原発や伊方原発を再稼働したいの?
   『●「伊方原発は、日本一細長いという佐田岬半島の
      付け根にあり、その西の海側には約五千人が暮らしている」
    「狂気としか言いようがない……《伊方原発は、日本一細長い
     という佐田岬半島の付け根にあり、その西の海側には
     約五千人が暮らしている》。こんなところで一体どんな
     避難計画を作り得るのか? そんな《住民避難計画を了承》した
     そうです。再稼働するためなら、何でもやる「麻薬」患者たち。
     カネの亡者。
      《安倍晋三首相は「万一事故があった場合は政府として責任を
     持って対処する」と強調》……このバカ発言を見て下さい! 
     東京電力原発人災に一切の「責任」を負わず、いまも無策・無責任に
     汚染水を垂れ流し続けているアベ様ら自公議員たちの酷さ。
     それを「信頼」したふりをする「地元」首長・議員たち。
     言っちゃぁ悪いが、頭の回路が切れているとしか思えません」

   『●今中哲二さん「被災した人々にもたらされた災難の大きさは、
                     放射線測定器で測ることはできない」
   『●熊本大地震…「「いつでも、どこでも、強大な地震は起こる」。
                    地震国日本では、これこそ社会通念」
   『●「専門家に「常識が通じない」と言わしめた地震」…
             いま、「減災」に向け立ち止まって考えるべき
   『●原子力「規制」委員会の田中俊一委員長、
       川内原発に「安全上の問題が起きるわけではない」…
   『●高浜「寿命核発電所」延命、「安全より経済優先の時代へと逆戻り」
                            …「規制緩和」委員会(©東新)
   『●「川内原発を地図からトリミング」というのは
       穿ち過ぎかと思ってたら、「アベ様の犬HK」ときたら…
   『●四国電力がそんな破滅的な思考をしていなければ 
      いいのですが…伊方1号機廃炉の代わりの3号機再稼働?
   『●熊本大分大地震の最中、
     伊方プルサーマル核発電所を再稼働…アタマオカシイ
    「熊本大分大地震がまだ続いているというのに、正気か? 
     しかも、プルサーマル核発電「麻薬」患者の救いの無さ。破滅的思考。
     原子力「ムラ寄生」委員会原子力「規制緩和」委員会(©東京新聞)や
     電力会社、自公議員、……、等々、(言葉が悪くて、すみませんが)
     はっきり言って、アタマオカシイのでは?」


 重要な書評だと思うので、付記します。CMLで知りました(http://list.jca.apc.org/public/cml/2016-August/044653.html)。
 前田朗さんのブログに出ていた書評です。前田朗Blogの【根源的民主主義への変革を求める脱原発の哲学 佐藤嘉幸・田口卓臣『脱原発の哲学』(人文書院) http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b214457.html】(http://maeda-akira.blogspot.jp/2016/08/blog-post_10.html)。一部(ほとんど全部ですが…)を以下に引用させて頂きます。

   《「第一部 原発と核兵器」の3章では、原発と核兵器が歴史的に
    同根であり、「等価性」を有することを確認し、「核アポカリプス不感症」の
    現状を指弾し、絶滅技術の正体を撃つ。》
   《「第二部 原発をめぐるイデオロギー批判」の3章では、低線量被曝を
    めぐる「しきい値」イデオロギーを批判し、「安全」イデオロギーによる事故の
    隠ぺいを批判し、「ノーマル・アクシデントとしての原発事故」に
    いかに向き合うかを語る。》
   《「第三部 構造的差別のシステムとしての原発」の3章では、
    電源三法がいかにして地方を服従化させ、周縁地域や原発労働者を
    構造的差別の下に組み入れたかを解明し、その歴史的起源を系譜論的に
    たどりなおし、近代日本国家の「富国強兵」と「殖産興業」にたどり着く。》
   《「第四部 公害問題から福島第一原発事故を考える」の3章では、以上の
    考察を踏まえて、足尾鉱毒事件に遡行し、「富国強兵」と「殖産興業」の
    近代史の悲劇の実相を探り、それがゆえに公害が必ず回帰する
    日本現代史(高度経済成長)の必然性を明るみに出す。四大公害は、
    単に高度経済成長のひずみだったのではなく日本国家と資本の
    必然的帰結でありその延長に福島原発事故があったのだ。》
   《科学、科学批判、技術、技術批判、政治、経済、歴史、環境などあらゆる
    角度から原発問題に迫った末の「結論 脱原発の哲学」では、脱原発、
    脱被曝の理念をいかに構築し、具体化するか、そして脱原発の実現と
    民主主義をいかに考えるか、つまり「脱原発によってどのような社会を
    実現すべきか」に及ぶ。「原子力国家」あるいは「管理された民主主義」から
    分権的で直接民主主義的な根源的民主主義へと変革すること

   『●烏賀陽弘道さん
     『ヒロシマからフクシマへ原発をめぐる不思議な旅』読了
    《核兵器をタブーの領域に押し込めた。双子の兄弟の一人を
     「いないこと」にしてしまった。原発と核兵器の「血のつながり」を
     論ずることはタブーになった》

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http://www.asahi.com/articles/ASJ8B6DJVJ8BPLFA00V.html?iref=comtop_8_01

伊方原発3号機が再稼働 新規制基準下で3カ所目
2016年8月12日09時08分

 四国電力は12日午前、伊方原発3号機(愛媛県、出力89万キロワット)を再稼働させた。これで国内で運転中の原発は九州電力 川内1、2号機(鹿児島県)に続き、計3基となる。

 12日午前9時、伊方3号機の中央制御室で作業員が核燃料の核分裂反応を抑える制御棒を引き抜く操作をし、原子炉を起動させた。15日に発電と送電を始め、9月上旬には営業運転に入る予定だ。

 燃料に使用済み核燃料から取り出したプルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)燃料を使うプルサーマル発電の原発だ。伊方3号機が動くのは、定期検査で止まった2011年4月以来、5年3カ月ぶり

 東日本大震災後の新たな原発の規制基準下では、川内の2基と関西電力 高浜3、4号機(福井県)に続き、3カ所5基目の再稼働となるが、高浜の2基は3月に大津地裁の運転差し止め仮処分決定を受けて停止している。
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●真の司法改革とは?、そして「イヌのイヌのイヌのイヌ」

2014年04月16日 00時00分24秒 | Weblog


CMLの二つの記事【[CML 030638] Re: 佐藤様 Re: 映画「ハンナ・アーレント」の書評の紹介】(http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-April/030655.html)と、
【[CML 030643] Re: 「絶望の裁判所」なり瀬木比呂志 すさまじきかな講談社新書】(http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-April/030660.html)。
前田朗さんのブログ【内側から明かされた裁判官の精神構造の病理】(http://maeda-akira.blogspot.jp/2014/04/blog-post_7.html)。

 「検察は警察権力のイヌであり、そのまた手先の裁判官は「イヌのイヌ」ということになります。もっとも、法学者の中には裁判所の御用聞きみたいなのがたくさんいますから、「イヌのイヌのイヌ」(笑)」・・・・・・ということは、それを持ち上げるマスコミは「イヌのイヌのイヌのイヌ」。

   『●〝犬〟になれなかった裁判官
   『●「絶望の裁判所」: 裁判所の頂点、最高裁からして・・・・・・


 「法曹一元制をとれば、現状の司法官僚制の打破ができます。司法試験合格者はすべて弁護士になり、弁護士経験者の中から裁判官を募るという考え方です。司法修習も、最高裁が恣意的に運営するのではなく、むしろ弁護士会主導でやるべきです」・・・・・・真の司法改革を行うためには。

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http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-April/030655.html

[CML 030638] Re: 佐藤様 Re: 映画「ハンナ・アーレント」の書評の紹介
・・・・・・・・・
2014年 4月 4日 (金) 09:55:00 JST

前田朗です。
4月4日

>   全く、同感です! 最近、元エリート裁判官だった瀬木比呂志氏の『絶望
>の裁判所』(講談社現代新書)を読みまして、裁判官も都教委並みで、権力者の
>「精神的奴隷」である…マスダ節で言えば「イヌ裁判官」(笑)ってことです…理
>由が、よ~~っく、理解できました。私の数々の裁判体験から、ウスウス(笑)は
>感じていたんですけど…
>  この書物はオススメです! しかし、『絶望の裁判所』であることは分かっ
>ていても、ここ以外には人権侵害の救済を法的に求める場所はないのですからねェ…

まだ読んでません。これから読みます。
「イヌ裁判官」(笑)。
人様を動物に例えるのは失礼なことですが、この喩えはかつて裁判官自身が用い
ました。

(以下の引用はすべて私の記憶によるもので、出典確認はしていません。若干の
不正確さを伴うことをご了解ください。)

10数年前に、裁判所の中から、平裁判官による改革運動が起きた時に、「イヌ
からの脱出、解放が語られたことがあります。結局、最高裁事務総局によって抑
え込まれましたが。

それ以前、東京地検特捜部が、警察の犯罪である神奈川県警盗聴事件を不起訴処
分にしたときに、「検察は警察の走狗」に陥っているのではないかということが
検察官自身によって語られたことがあります。「権力の走狗と言われないように」
と。

ですから、検察は警察権力のイヌであり、そのまた手先の裁判官はイヌのイヌ
ということになります。

もっとも、法学者の中には裁判所の御用聞きみたいなのがたくさんいますから、
イヌのイヌのイヌ」(笑)。

自分でみじめだと思わないのか、本当に不思議。

・・・・・・・・・。
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【http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-April/030660.html】

[CML 030643] Re: 「絶望の裁判所」なり瀬木比呂志 すさまじきかな講談社新書
・・・・・・・・・
2014年 4月 4日 (金) 15:58:57 JST

前田朗です。
4月4日

先ほど買ってきましたが、まださわりしか読んでません。


> なぜ解決策として法曹一元? 本書を読んでも分からない。

これは読まなくても、私なりの意見を出せます。
法曹一元制をとれば、現状の司法官僚制の打破ができます。
日本では、司法試験合格後の統一修習(裁判官、検察官、弁護士の供給源)の一
元化ができただけで、
これは法曹一元ではありません。
法曹一元というのは、国によって差異はありますが、
司法試験合格者はすべて弁護士になり、弁護士経験者の中から裁判官を募るとい
う考え方です。
司法修習も、最高裁が恣意的に運営するのではなく、むしろ弁護士会主導でやる
べきです。
弁護士の養成、後継者育成は弁護士会が責任を持ってやるべきです。
これによって、一方で、裁判官を民衆の中から選出するという位置づけにすると
ともに、
他方で同時に、裁判官を官僚制から引き離し、弁護士から裁判官へ、そして逆に
裁判官から弁護士へという流れを作る
もちろん、一定程度の司法行政が必要になり、司法行政に強い人材が生み出され、
司法行政による裁判官支配がなされる危険性は残りますが。
前回の司法改革の時に、学界からは法曹一元の提案がありましたが、
最高裁は法曹一元だけは絶対に拒否し、
弁護士会も責任の重大さから逃げ腰となり、
しかも、裁判員制度法科大学院という奇妙な改革に流れました
学界では法科大学院制度には強い反対があったのですが、
最高裁と弁護士会の結託で制度ができました。
制度ができてしまえば、各大学とも懸命になって法科大学院を作り、宣伝し、維
持しなくてはなりません。
かつて法科大学院構想を厳しく批判していた教授たちが、懸命に法科大学院の授
業をやっているという漫画的な状況です。
あとは裁判官、検察官の天下り先をつくっただけです。
法科大学院制度の制度設計が失敗であり、次々と問題を引き起こしてきたことは
報道されている通りです。
法曹一元が基礎にあれば、法科大学院はもう少しましになったと思います。

・・・・・・。
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【http://maeda-akira.blogspot.jp/2014/04/blog-post_7.html】

前田朗Blog
MONDAY, APRIL 07, 2014

内側から明かされた裁判官の精神構造の病理
瀬木比呂志絶望の裁判所』(講談社現代新書)

「最高裁中枢の暗部を知る元エリート裁判官 衝撃の告発!」「裁判所の門をくぐる者は、一切の希望を捨てよ!」。1954年生まれの著者は1979年に裁判官となり、東京地裁、最高裁に勤務、2012年に明治大学法科大学院教授に転身。30年余りの裁判官生活における実体験を多数紹介しながら、裁判所の実態を描き出す。

政権追随司法人権軽視司法を形成・維持した最高裁司法行政族による青法協攻撃以来の「司法の反動化」は有名である。政治的動機による裁判官弾圧と裁判官統制であり、それゆえ組織が歪み、人間が抑圧されていった。裁判官懇話会も白眼視された。青法協と懇話会は本書に登場する。その後、市民のための裁判官ネットワークもあったが、こちらは本書には登場しない。青法協、懇話会、ネットワーク、それぞれに自由で開かれた裁判所を目指したが、上からの弾圧で潰されていった。

憲法に背を向け平和や人権に冷酷な裁判官をつくりだすための猛烈な工作が、この国のエリート裁判官を堕落させたことは良く知られている事実だ。多数の批判書、研究書があった。黒木亮『法服の王国 小説裁判官(上・下)』(産経新聞出版)も出た。

  http://maeda-akira.blogspot.jp/2013/12/blog-post_10.html

本書が取り上げた話題はほとんど既知のことであるが、著者自身の体験が裏打ちし、説得的であり、随所で「やっぱりそうだったのか」と繰り返すことになる。ただ、著者はそこで立ち止まらない。内側からの分析の強みであるが、「裁判官の精神構造の病理」として、(1)一枚岩の世界、内面性の欠如、内面のもろさ、(2)エゴイズム、自己中心性、他者の不在、共感と想像力の欠如、(3)慢心、虚栄、(4)嫉妬、(5)人格的な未熟さ、幼児性、(6)建前論、表の顔と裏の顔の使い分け、(7)自己規制、抑圧、(8)知的怠慢、(9)家庭の価値意識。ここまで書くか、と思うくらい厳しい批判である。もちろん、著者自身もその世界にいたのであり、そのことを著者は十分に自覚している。

裁判官に常識の欠ける人物が多いことは私も良く知っている。かつて東京地裁の裁判官、東京地検の検察官が参加する研究会に数年間出ていたが、現職裁判官のオフレコ発言はまさにエゴイズム、自己中心性、他者の不在、慢心、虚栄、嫉妬。なるほどその通りである。あまりに気持ち悪いので、数年で出席を止めたが、出席し続けて黙って聞いておけばよかったかもしれない。もっとも、大学に所属する研究者にも変人は少なくないが。

著者は関根牧彦という筆名で数冊の著書を出しているが、それは法律書ではなく、『内的転向論』『映画館の妖精』『対話としての読書』であり、音楽ファンでもある。本書にも、ビートルズ、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーンが出て来る。

Posted by 前田朗 at 6:25 AM
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●「官僚司法とその提灯持ちは改革を拒否し続けている」・・・冷たい司法が続くわけだ

2013年11月19日 00時00分55秒 | Weblog


『前田朗Blog』の記事【最新の刑事訴訟法教科書に学ぶ】(http://maeda-akira.blogspot.ch/2013/11/blog-post_6.html)。

 「最高裁事務総局をはじめ、法務・検察も、刑事法学の主流派も、現在の刑事訴訟がよいものであり、基本的に正しいと開き直っている代用監獄をはじめとする「人質司法」、拷問その他の残虐な行為だらけの人権侵害司法死刑冤罪をはじめとする誤判を、まともに反省すると大改革をしなければならないが、官僚司法とその提灯持ちは改革を拒否し続けている」・・・・・・そうだ。

 「人質司法」だけでも、

   『●『だまされることの責任』読了(1/3)
   『●『官僚とメディア』読了(3/3)
   『●冤罪が増幅されはしまいか?
   『●検察審査会の「起訴相当」: 郷原信郎さんの発言
   『●遠隔操作ウィルス冤罪事件: 「2人は自白まで」させられた
   『●忘れられた最高裁国民審査
   『●冤罪(その2/2): せめて補償を

ざっとこんな感じ。
 そして、「死刑冤罪」も、

   『●『冤罪File(No.06、2009年6月号)』
   『●それは、職業裁判官の怠慢にすぎない
   『●死刑という制度: 「吊るせ、吊るせ」の合唱で何か状況は変わるのか?
   『●冤罪死刑囚の死を待ち、責任を逃れようとする冷酷な人々
   『●血の通わぬ冷たい国の冷たい司法: 「奥西勝死刑囚(87)
                          ・・・・・・死刑囚の心の叫び」は届かず
   『●飯塚事件の久間三千年さんと福岡事件の西武雄さん

といった感じ。
 「官僚司法とその提灯持ちは改革を拒否し続けている」なんて、本当に冷たい司法である。

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http://maeda-akira.blogspot.ch/2013/11/blog-post_6.html

Wednesday, November 06, 2013
最新の刑事訴訟法教科書に学ぶ

内田博史編『歴史に学ぶ刑事訴訟法』(法律文化社)――編者とその仲間たち(主に九州大学大学院出身の刑事法学者)による新しい刑事訴訟法の教科書である。序章から10章まで、全部で11章を分担執筆している。毎日1章ずつ読んだ。よくある分担執筆本と違って、各章の叙述が、文字通り「歴史に学ぶ」という問題意識に貫かれていて、いずれも高い水準となっているので、読み応えがある。近代日本の刑事訴訟法の歴史的教訓をいかに受け止め、いかに反省して、より良い刑事訴訟法に発展させていくのかという観点だが、それは現在の支配層には全くない観点である。最高裁事務総局をはじめ、法務・検察も、刑事法学の主流派も、現在の刑事訴訟がよいものであり、基本的に正しいと開き直っている。代用監獄をはじめとする「人質司法」、拷問その他の残虐な行為だらけの人権侵害司法、死刑冤罪をはじめとする誤判を、まともに反省すると大改革をしなければならないが、官僚司法とその提灯持ちは改革を拒否し続けている。本書は、そうした現状を歴史的にとらえ返して改革の道を探る。また、日本国憲法の基本的人権規定を正しく解釈して、刑事訴訟法の解釈を行う姿勢も鮮明である。国際人権法にも学びつつ、国際水準に照らして恥ずかしくない司法を模索する。執筆者の多くとは、長年、研究会で一緒だったので顔を思い浮かべながら読んだ。とても勉強になる1冊だが、一番の疑問は本書の読者層だ。教科書なので、まずは学生だが、学部学生には水準が高すぎる。普通の教科書を2~3冊読んだ専門ゼミの学生ならなんとかこなせるのだろうか。法科大学院向けでもないだろう。研究者養成の大学院生には向いているだろう。もちろん、刑事法学者、検察官、裁判官、弁護士も主要な対象ではあるだろうが、読む気のないのがたくさんいそうだ。たぶん、私が一番適切な読者だ。SAN CARLO, Ticino,2009.

Posted by前田朗at12:26 AM
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●「原発と司法」、「大阪イジメ問題」、「小出裕章・佐高信対談本」などについての最近のつぶやき

2013年02月01日 00時00分51秒 | Weblog


「原発と司法」、「大阪イジメ問題」、「小出裕章佐高信対談本」などについての最近のつぶやきから、AS@ActSludge

 ・・・もうひとつ、「騙された側の責任」に関して、伊丹万作の「戦争責任者の問題」」については、以下もどうぞ。

   『●戦争と原発: 伊丹万作さん「だまされるということ自体がすでに一つの悪である」
   『●『戦争の世紀を超えて』読了
   『●『スクリーンの日本人 ~日本映画の社会学~』読了(2/3)
   『●『だまされることの責任』読了(1/3)
   『●『だまされることの責任』読了(2/3)

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■『体罰教師 刑事告訴に食らいついた橋下市長と大阪地検』(http://gendai.net/articles/view/syakai/140637 …)/「かつては体罰容認の姿勢を見せながら、この問題をきっかけに支持率をアップさせようという魂胆がミエミエ橋下徹市長はさっそく、反応・・大阪市のトップや検察が利用しようとしている・・」

■今頃何やってるのか。しかも原子力ムラの住人を委員に任命するのだから、ほとぼり冷めて、今頃やっている 『原子力規制委の人事案、国会承認へ 田中委員長ら5人』(http://www.asahi.com/politics/update/0127/TKY201301260333.html …)/「・・事後承認が得られる見通・・・民主党内からも「原子力ムラ出身」との批判・・」

■橋下元大阪「ト」知事がやってることは自分を目立たせるための、教員たちに対する「見せしめ指導」じゃないのか??  『「見せしめの指導は体罰」 義家弘介政務官に聞く』(http://www.asahi.com/national/update/0126/OSK201301260062.html …)/「・・他の生徒への見せしめ・・「指導だ」と言い張っても体罰だと思います」

■『書評/司法よ! おまえにも罪がある [著]新藤宗幸』(http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2013012000018.html?ref=comtop_list …)/「■人事交流が投げかける影 原発の安全性・・伊方原発(愛媛県)訴訟以来・・住民側の勝訴は2例しかない。ほとんどの訴訟で裁判所は、行政の判断を支持・・」

■伊方原発訴訟(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%B0%CB%CA%FD%B8%B6%C8%AF%C1%CA%BE%D9 …)。放射能無主物判決http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%A5%B4%A5%EB%A5%D5%BE%EC …)『書評/司法よ! おまえにも罪がある [著]新藤宗幸』(http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2013012000018.html?ref=comtop_list …)/「原発をチェックできなかった・・裁判所と法務省の人事交流

泊原発の場合、規制委の定義で言うとこれは原子炉など重要な施設の「直上」(『●原発施設と断層、驚きを通り越して呆れる』http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C4%BE%BE%E5 …)なのか、それとも違うのか?  『泊原発にも活断層か 規制委 年代定義拡大受け』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013012702000087.html …

■無節操すぎないだろうか? なにか小泉時代と変わった? 『郵便局長会、参院選で自民回帰 民営化以来8年ぶり』(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C4%BE%BE%E5 …)/「小泉純一郎首相の郵政民営化方針に反発して自民党支持から離反した「郵政」団体が、夏の参院選で8年ぶりに自民党支持に回帰する方針」

前田朗Blog『小出裕章佐高信『原発と日本人――自分を売らない思想』』(http://maeda-akira.blogspot.jp/2013/01/blog-post_25.html …)/「佐高は、彼らは反省しない、と断言する。東電が原発をあきらめることはない、と。それでも、反原発をあきらめずに闘い続け、一つひとつ廃炉を勝ち取っていかなければ・・」

■前田朗Blog『小出裕章佐高信『原発と日本人――自分を売らない思想』』(http://maeda-akira.blogspot.jp/2013/01/blog-post_25.html …)/「・・小出の闘いは、これからも続く。岡部伊都子高木仁三郎熊取六人組田中正造松下竜一らに関心のある人にもお勧め。・・・」

■前田朗Blog『小出裕章佐高信『原発と日本人――自分を売らない思想』』(http://maeda-akira.blogspot.jp/2013/01/blog-post_25.html …)/「・・・もうひとつ、「騙された側の責任」に関して、伊丹万作の「戦争責任者の問題」『映画春秋』1946年8月、が全文紹介されているのが重要。」

■どっちもどっち 『「橋下徹は損得勘定が発達している人間」“行列仲間”丸山和也氏が書いた暴露本の中身』()/「ひと段落すると、橋下市長は自身のTwitterに見解やメディア批判を何度も書き連ねている・・堂々と物申したのが・・丸山和也参院議員」
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