書きかけだった京都旅行記のつづきです。
最後に書いたのが4月9日の「随分前のような気のする京都旅行記(その7)」ですから、1か月以上も空いてしまいました また、京都旅行に出かけたのが、大震災から間もない3月19~21日でしたから、もう2か月近く前の話です。
そんなわけで、シリーズの名前も「いったいいつの話だ?の京都旅行記」変えることにしました。
前回の記事「その7」では、旅行2日目の午後、北野天満宮に行ったところまで書きました。
ちょっとおさらいとして、旅行当日の夜に書いた「京都旅行ダイジェスト(2日目)」から、この日の旅程を載せておきましょう。
ホテル⇒徒歩⇒大津駅⇒JR琵琶湖線⇒京都駅⇒近鉄京都線・橿原線
⇒西ノ京駅⇒薬師寺⇒西ノ京駅⇒近鉄橿原線・京都線⇒京都駅
⇒地下鉄烏丸線⇒今出川駅⇒路線バス⇒北野天満宮⇒徒歩⇒金閣寺
⇒徒歩⇒龍安寺⇒徒歩⇒龍安寺駅⇒嵐電北野線⇒帷子ノ辻駅
⇒徒歩⇒太秦駅⇒JR嵯峨野線⇒京都駅⇒徒歩⇒ホテル
というわけで、北野天満宮参拝のあとは、徒歩で金閣寺⇒龍安寺と、高校の修学旅行の追体験(修学旅行の時は当然ながらバスで移動)を続行しました。
北野天満宮の北門を出た私は、西大路通のダラダラとした上り坂を歩き、金閣寺を目指しました。
コインランドリーも、花屋も、食堂も、銭湯も、み~んな「金閣寺」です
そして、左大文字を間近にみながら、
金閣寺に到着
「鹿苑寺 通称 金閣寺」には駐車場がありますが、馬で来ても大丈夫なようです(ただし、3頭まで)。
拝観料というか、「参拝志納料」400円をお納めすると、お札(おふだ)をいただけました。
これは実用性の高い「入場券」です
さて、お札(おふだ)にも名前が登場する「金閣舎利殿」、大変に美しゅうございました。
武家造りの二層(潮音洞:ちょうおんどう)と禅宗仏殿造り風の三層(究竟頂:くっきょうちょう)の「昭和大修復」を経て、張り替えられた金箔がきれいですが、私にとっては、寝殿造りの初層(法水院:ほっすいいん)の焦げ茶の柱や梁と白壁との対比が大変に気に入りました。
しかも、法水院の金碧障壁画がかすかに見えたのも、かなりうれしい
ところで、以前から金閣の写真を見るたび、「軒下から伸びる棒」が気になっていました。
これデス。
間近からしげしげと眺めて、この「棒」の役割を理解することができました。
なんのことはない。雨だれから柿葺(こけらぶき)の屋根を守るための雨どいだったんですな。
それはともかく、ここにあぐらをかいて、ビールでも飲みながら庭園を眺めたら、さぞかし良い気分になれることでしょう。
「眺め」といえば、ここから眺めると「夕日に映える金閣が殊(コト)に佳(ヨク)い」という茶室「夕佳亭(せっかてい)」からの眺めがこちら。
う~む、、、曇り空がうらめしい…
ところで、夕佳亭の前に賽銭箱が置かれていて、しかも、かなり傾いていました。
なぜ茶室の前に賽銭箱が、しかも、こんな妙な風に置かれているのでしょうか?
このちょいと間抜けな眺めよりも、こちらの夕佳亭の風情の方が素敵かもしれません。
こうして庭園を一周した私は、抹茶ソフトを味わった後、次の目的地・龍安寺を目指してきぬかけの路を歩き始めたのでありました。
高校の修学旅行で金閣寺に来たときの記憶は、さっぱり残っていません
それほど当時の私には印象の薄い「観光地」だったのでしょう。もしかすると、キンキラキンに対する反発と、そうは思いながらも先入観と当時の経年劣化した金閣との落差にがっかりしたのかもしれません。
でも、歳をとって再訪してみると、なかなか見どころのある、インパクトの強いところでした。
個人の邸宅&庭園だったという事実と、創建当初はかくあってであろう金閣の輝き…。やはり第一級の観光地です
ただ、願わくば、方丈の中も拝観したかったデス…
つづき:2011/05/14 いったいいつの話だ?の京都旅行記(その9)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます