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ありまさんへ、実践概念を巡って その2 文科系

2016年12月12日 08時39分56秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 このテーマが原因なのだろうが、昨日のアクセスが200を越えた。この昨日のエントリーの元となった一昨日の『益川敏英さんの著書から』もこのアクセス増に繋がったと見ている。この機会に、実践というこの概念から見ても右翼とかナショナリズムというものが人類を不幸にする必然性を持っているということを改めて展開してみたい。あれまさんもこのような心配していることだし。

『 私が懸念するのは、トランプ現象に見られる世界史的な狭隘価値観の蔓延です。ヨーロッパでの排除の論理の拡大、わが政権に於いての危険な綱渡り的対外対内政策などがそれに相当します。
 要するに、100年、200年の時代が浄化作用をもたらすという楽観論はさておき、いまここでのアゲインストの営為を抜きにしては、人類の悲惨は決してなくならないということです。』

 文中の「世界史的な狭隘価値観」をあれまさんと同じように恐れている僕は、これに関わってこそ、こんなコメントをここでずっと書き続けてきた。直近のそれは、同じエントリー『益川敏英さんの著書から』に付けられたあれまさんの上記コメントのすぐ一つ上に、こう書いたものがある。

『当ブログ議論史から (文科系)2016-12-10 18:29:29
 このブログはブログ名に反応するのだろうが、今活発なネットウヨク諸君が思い出したように次々と訪れて来る。彼らと一〇年やり合ってきて、今振り返ってつくづくと感じることが、上記益川さんの思考、発想のちょうど逆の思考だなということだ。
 まず、日本のことしか知らない。例示すれば、日朝史を知らないで朝鮮嫌い、批判の言葉だけを語る。世界的な金融グローバリゼーションの大きな流れを何も見ないで、日本の目先の景気、否、単なる株価だけを、基本安心なものとして語る。さらには、世界史の近代民主主義の流れにもほとんど触れることがないからこそ、国連さえ踏みにじるアメリカの所業が全く見えないことになっている。
 国連と言えば。この世界組織が、平和組織として発足したことも知らないし、そもそも国連のことは何も語らない。
 なによりも、それでいて(むしろそれだからこそ)彼らは「人間世界から戦争は無くならない」とだけは暗黙の「自明の理」としているのである。
 上のような益川さんの言葉をエントリーにしたのは、ネトウヨ諸君の脳内をこのように照らし出す積もりもあった。』


 さて、ありまさんも今問題にされた保護主義や、これと結びついて当面伸張していくはずのナショナリズムは、こう言う意味でも誤りを宿命付けられていると言いたい。アメリカだろうが、イギリス、ドイツだろうが、もちろん日本であろうが、自国をしか見ていない目が正しい政治的実践などをもたらすわけがないのである。時はグローバリゼーション時代であって、イギリス、アメリカの動向が1日で日本の政経を激震させるのである。
 ただ、こう語っているだけでは、有馬さんも心配するようなナショナリズム、「狭隘価値観」が歴史的に犯してきた大罪、歴史的大悲劇の数数が今後もう無くなると保証されるわけではない。

 でもまーありまさん、僕はここで10年、こういうことを語り続けてきたんですよね。入れ替わり立ち替わり入ってくる元気な右論客の方々をお相手として。そんな歴史からは、彼らのことが実に多く学べました。どういう「理論」を背景に持ち、どこがどう誤っているかなどなどを誠実にきちんと語って来た積もりです。「問題外」と切って捨てるのではなく、こんな付き合い方も大事だと思いましてね。
 ありまさん、こんな僕の10年も一つの社会的実践と思うのだが、どうでしょう。政治的かつイデオロギー的実践であって、このネット時代には特に重要になっていると考えてきました。「九条」の名をくっきりとさせた諸個人のブログとしては、案外健闘しているとさえ自負してきました。そうでなければ、これだけの根気良い勉強は自分でも出来なかったと思います。

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