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明日を模索する過渡期の時代   文科系

2017年10月12日 11時46分21秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
『 20世紀から21世紀にかけてのエポックに、日本は「構造改革」「構造改革」と絶叫し、強者が強者として生きていく競争社会をめざしてきた。人間は利己心に支配された「経済人」であり、競争原理に支配された市場という神の見えざる手に、人間の運命をゆだねなければならないと教唆されてきた。
 そうした構造改革は、人間の社会を破局へとみちびきつつある。人間への信頼や人間のきずなが喪失し、凶悪な犯罪、自殺、麻薬など社会病理現象には枚挙のいとまがない。
 人間は経済人ではなく、「知恵のある人」であることを忘れてはならない。未来社会のめざす約束の地は、知恵のある人としての人間が、人間として生きる社会でなくてはならない。
 このエポックを越えると、知識社会というひとつの時代がはじまる。しかし、それは人間が自然にはたらきかけ、自然から有用物をとりだすという経済の本質が変化して、マネーゲームに明け暮れる社会が始まるわけではない。
 人間と社会との物質代謝を最適にするために、知恵のある人である人間が、それぞれのもつかけがえのない能力を発揮し、幸福を追求する社会の黎明である。人間の幸福は、人間と人間とのふれあいのうちにしか見出せない。人間が自然にはたらきかける、はたらくということは、人間が愛しあい、ともに学び、ともに遊ぶことによる、ふれあいのうちに幸福を見出すための手段に過ぎない。』

 これは、2006年第15刷発行の「人間回復の経済学」(神野直彦東京大学大学院経済学研究科教授著)最終第7章「人間のための未来をつくる」冒頭の言葉である。

 国政選挙です。こういう時こそ、昨日明日とか、ここ10年前後とかだけを見せられるのではなく、上の神野さんの思考のように少なくとも30年ほどのこの世界を考えたいものと自戒してきました。特に冷戦が終わったこの30年ほどは、神野さんが「エポック」と表現したようにかなり特殊な世界、社会だと考えます。マネーゲームという弱肉強食によって、人間同士がこんなに対立し合い脚を引っ張り合って、結局大部分の人々がどんどん貧しくなっていくような社会を、子孫に残して良いはずがないと愚考してきました。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-10-13 17:16:17
当の、元民進(民主)な連中は、来週以降の「職」しか考えていないようですが?
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