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ザックジャパン(61) リニューアルして、香川復活  文科系

2012年12月31日 10時27分12秒 | スポーツ
 60数日ぶりで、香川が怪我から帰ってきた。その第1戦でトップ下を務め「マン・オブ・ザマッチ」に選んだスポーツ紙もあるほどのプレーを披露した。一日遅れでこのゲームを観たが、はっきりとリニューアルと感じたものである。

 まずサンケイスポーツが伝える英国各紙報道は、こんな表現になっていた。
『サンは7点(10点満点、平均は6点)の合格点で「2カ月ぶりの復帰にしてユナイテッドが失っていた一流のパフォーマンスを披露した」。インディペンデントは「状況を打開したのは彼のパス」。エクスプレスは「強い雨のピッチでも簡単に1タッチパス」。マンチェスター・イブニングニュースは「クレバーな動きで中盤と攻撃陣をつないだ。ユナイテッドは2013年、彼に多くを望めそう」と評した。』
ファーガソン監督もこう話したなどと、スポーツナビにあった寺沢薫氏の記事からの引用もお伝えしよう。
『シンジのパフォーマンスには満足している。復帰初戦ということもあって、体力的に厳しいところもあったと思う。だからロビンを投入した。シンジは前半から良いプレーを見せていたし、序盤からハードワークで貢献してくれた』
『現地メディアの評も、概ね監督の言葉の通りか、もしくはそれ以上に高い評価が並んだ。両チーム通じて最高評価の8点を付けた『スカイスポーツ』の短い寸評、「印象的な復活」というひと言が、試合を見ていた記者や評論家の総意だったのではないだろうか。スカイは香川をこの試合のマン・オブ・ザ・マッチに選出し、「すべての中心にいた」とかなりの高評価を与えた。また、この試合は連戦や雨の影響でかなりピッチがぬかるんでいたが、「ピッチコンディションにクオリティーを左右されなかった唯一の選手」が香川だったとした。』

 実際に自分の目で見た新しい彼は、こんな風に写った。
①前よりもさらに簡単にボールをはたくようになった。以前よりももっと良い位置を求めて相手との不必要な接触を避けるべく、周囲をさらによく見るようになったということでもあろう。彼の視野がさらに広くなったというのは、次の改善点にも観られた。
②トップ下という位置にいても前よりももっと、どんどん下に降りるようになっている。これは、前線を後ろと繋ぐ役割をさらに強く、多く意識し始めたということだ。このチームに(スコールズとルーニーがそろわないときは特に)これが欠けてくるということを見抜いているのである。
③それでいて、最前線にも大いに顔を出し、アシスト、シュートにも絡んでいる。現にこのゲーム先制点は彼の実質アシストと呼んで良いものだった。
④自分の役割をこのように広げつつ、なおパスミスがさらに少なくなっているのである。止めて蹴るという基本技術もこの間にすごく磨いていたということだ。ヒデや本田のように特別に身体を鍛える事以上に基本技術の精錬が怪我を少なくする道だと、よくいわれる。そして、②と③を合わせれば走力充実にもいかに励んでいたかが分かるし、「超優秀な選手って、怪我の期間にもこんなに伸びるんだ」という驚きを持ったほどだった。

 リニューアル香川と言って良いと思う。この香川、今までもチームやチームメート個人にいろんな好影響を与えてきたが、さらにチームを活性化していると分かった。最前線のダニー・ウェルベックが見たこともないほど守備に励んでいたのである。この見るからのエゴイストが、全力で走り回って相手ボールに突っかけていた。これは、このチームにとってきわめて大切な大きい変化だ。これまで確か無失点ゲームが3つしかないと聞いていたから、守備の強化が急務だったのである。名将ファギーが香川を評していつも語る「献身性」が、チームに浸透し始めたのである。もの凄い得点力でプレミアリーグのダントツ首位を走っているこのチームに守備力がついたら、ついにあのバルセロナにも勝てるのではないかと、僕は思い始めた。今年のこのチームは、プレミアリーグの他の上位チームと比べて得点も3割近く多いかわりに、失点が5割ほども多いのである。なお、現代フットボールでは、失点を減らすよりも得点力を高める方が遙かに難しい。失点に目をつぶって得点をこれほど増やしてきたという意味で、名将ファギーの慧眼が光る。この得点力増は、ファンペルシーを取ったことだけではとうてい説明できない質の高いものだと思うのである。その最先端を走っているのが、クレバリー、エルナンデス、そして香川らの若手なのだ。

 イングランドの観客はよくゲームを知っている。60数分でファンペルシーとの交代の時、全員総立ちの拍手で送り出していた。彼がマンオブザマッチになったのも、玄人の目と言えると思う。香川はこのゲームによって少なくとも準レギュラーは確定した。よって、2月13日水曜日が楽しみで仕方ない。このチームとスペインのレアルマドリードがチャンピオンズリーグトーナメント1回戦で当たるのである。チャンピオンズリーグ全体でも最も重要な、1回戦最大の見物だ。これに勝って、バルセロナとの決勝戦を是非見てみたいものだ。そこまで香川が活躍するということならば、速くも「メッシと並ぶ選手」? そんな夢も描けるゲームであった。香川は事実メッシと似ていると思う。その次第についてはまたいつかここに書きたい。
コメント (1)
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