夫が旅立って40日。
今はまだまだ書類の整理や役所への手続き、49日の準備に追われる日々です。
お葬式は一応仏式でやり仏式に則った毎日を過ごしています。
こんなコロナ禍の時代なので近所にも伝える事無く家族葬にしましたが”人”が大好きな夫だっ
たのでそれが良かったかどうかは分かりません。
夫がアルツハイマー病と診断されて9年近く。
入院生活になって3年近く。そして後半1年7か月はコロナの為面会禁止。私たちは勿論夫は今
までの知り合いと接する事はなく、それどころか私たち家族も認識出来ませんでした。
そんなわけでやはり家族葬の選択です。
ただ近所で夫の具合が悪くなった時お世話にった方で夫が市民センターで立ちあげた〇〇ご
っこという会のメンバーでもある方だけにはお伝えしました。
その方が会の設立時にお世話になったメンバーにお知らせして下さりお葬式当日何人も来て
下さり思いがけず賑わいのあるお葬式になりました。
「家族葬にすると後で次々とご焼香に見えるので大変」と聞いていましたが確かに後からぽ
つぽつと訪ねて来て下さる方がいます。
ただ大変な事ばかりではなく夫の在りし日の知らない姿を思いがけず聞く事が出来ます。
夫が町内会のお世話役をしていた時、近所の方の中学生くらいの引きこもりがちだった息子
さんに時々声をかけてもらって有難かったとか。
又民生委員をやっていて夫をいつも気にかけて下さって居る方は東日本震災時皆さんの安否
確認をしたりボランティアで小学校で炊き出しがあった時みんなに声をかけてくれて温かい
物を食べられ有難かったと話して頂きました。
〇〇ごっこの会の方は今もたくさんの方が集まり楽しく行く場所を作ってくれて有難く思っ
ていると言って頂きました。
その中のお一人は昨年11月にコロナでご主人を亡くしたとか。道でお会いするといつも夫の
心配をしてくださっていたのに・・・。夫が知ったらどんなに悲しんだことでしょう?
10数年たった今も楽しく集える会に育っていて思い出して頂く事に私も感謝です。
夫も喜んでいるのではないかと思いを馳せています。
退職後の時間を有意義に皆さんに助けられて一番楽しんでいたのは夫でした。
そんな風にお葬式当日では聞けなかった話を後からゆっくり聞く事が出来、家族葬も良かっ
たなと思っているこの頃です。
お父さん!お父さんの〇〇ごっこの会は今もたくさんの方が集って楽しく活躍していますよ!!
いつ迄も見守って下さいね!!