日々これ楽日

桜情報を機に始めたブログがH25年猫は天国に、娘は結婚、夫は認知症と一気に環境が変わって老老介護の記録になって来ました。

ドングリ採種&植樹地草抜きツアー

2013-11-30 23:13:53 | 防潮堤


11月28日やっと主人が退院でき、ほっとしました。

11月16日(土)・17日(日)の二日間、今年6月11日だったでしょうか?植樹に参加した岩沼の「千年希望の丘」の草抜きツアーがあると言うので参加しました。

我が家のご主人様は11月22日から未だ入院中でしたがあの6月に植えた木は今年の暑さや大雨にどうなっているか気になって、かねてから植樹に一緒に行った友達と「どうなっているか行って見たいね」と言っていたのでこれはとても良い機会。

又次の植樹の為の苗の元となるドングリ拾いもしたいので是非参加したいと友達も誘って、思いきって参加しました。

時間も1日目は午後から、2日目は朝早くからでしたが午後からの参加に変更してもらっての参加です。

 このところご主人様は7月の検査から始まって入院、いったん退院。そしてまた手術の為に入院、この時は早めに退院。2週間ほど家にいて又入院とずっと主人の病気に付き合い少し心が萎えてきていたので、家に帰りたがっている入院中の主人には用事があるとだけ言っての参加です。

実際には千年の丘の木々は大きく育ったという実感はまだありませんでしたが、あの暑さ、あの大荒れの台風などにも負けず、枯れている木もほとんどなく無事に育っている事に感激、安心。
この木が10年もたつとかなり大きな木になって、20年もすれば命を守る防潮堤の役割をはたしてくれるでしょう。20年後
まで見守る事は期待出来ませんが、せめて10年後どんな形になっているか見られたらと生きる望みが出来ました。  

         千年希望の丘の植樹した木々

            

         
         
 私たちが植樹したあたりの木々

          

私たちが草抜きをした場所は1昨年実験的に瓦礫を使って植樹したという場所です。1年ちょっと経った木々はかなり大きく育っていました。草抜きと云っても輪王寺の方々がかなり草抜きをしているとかで大きな雑草はあまりありません。
 
    
1年ちょっとたった木はかなり大きく育っていました
         

早めにここを発って岩沼の神社に行きましたが、まだ時期が早いのかさほど採取出来ず、角田に向いました。ここには大きなウラジロガシの木があり17000粒くらい拾いましたが、まだ拾いきれない内に日が落ちてきて薄暗くなり心を残して採取終了。

最後にみんなで袋を持って写真を撮りましょうと言う時、私はこの袋を手に取って皆さんの所に行こうと思った途端足を絡ませてこの袋を落としてしまい、又袋に入れ直し。日が落ちてきたこの時間。皆さんごめんなさい。またまた年を実感。

             17000粒のどんぐり

          
  
           
 まだまだ落ちているどんぐり

          

このドングリはどれでも良いのではなく植樹する土地の母樹のどんぐりが、その土地で強く育つのだそうです。
だから団地や公園などに植樹されたものは出身地?がわからないので適さないとか。
同じ種類でも遺伝子がその土地に適応するように変化してくるのだとか。自然はしたたかです。

 

次の日は榴ヶ岡、青葉神社に参加。ここは去年も参加した場所です。  

          細川元首相を囲んで記念撮影
       
         

青葉神社には細川元首相も参加。一緒に拾いました。

普段は上がれない三越屋上で閉会式。今回のドングリは98600粒。これが育苗されて何年後かに又植えられる事になります。  

               閉会式

         

実際に津波で役に立つことが無く、癒しの森になってくれればと願って、久しぶりに楽しんだ1日でした。


森の防潮堤 タブノ実採取ツアー

2013-08-30 23:12:54 | 防潮堤

8月も残すところ後1日。
やっとあの猛暑も少~し和らいできたのかと思い始めたら、また今日は30度超えの暑い1日でした。

28日(水曜日)友達3人と連れ立っていのちを守る森の防潮堤推進東北協議会で募集していたタブノミ採取ツアーに昨年に引き続き参加しました。

昨年は一人での参加でしたが、植樹祭に参加した友達が賛同してくれて今回は4人での参加です。

また去年は8月13日でしたがまだ早すぎたのか10カ所以上もまわり採取する事が出来たのは石巻だけ。
今年は24日から30日までの期間ですが私達が参加するのはこの28日だけです。

今年は輪王寺の方が予め下見してきたようです。
協議会から2人、輪王寺から2人、私達4人と計8人で8時チョットすぎに輪王寺を出発。

七ヶ浜の吉田神社にまっすぐ行く事になりました。お天気がよく、青く波も無く静かな海でした。
友人の一人が震災前お蕎麦を食べに来た事があるという海の近くのお蕎麦屋さんは流されて土台だけ残っていました。

      

吉田神社は人家の続く高台にあります。大きな木が聳え立ち海が見える見晴らしの良い所で、タブノキは3本ありましたがどれも大きく実がたわわになっていました。

          吉田神社入り口
      

   タブノミは茎が長く赤いので全体が赤っぽく見えます。
        

            赤い茎のタブの実

           https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/f1/0b2e47f52dc0d6f5b63a08045d389dd8.jpg
 
(黒い実はまだ果皮がついたまま、白い実は果皮を鳥が食べて大豆位の種子が落ちています。黒い果皮の部分をそっと口に入れてみましたが香りは柑橘系、味は?無味でした)   

               

       下の方に海が臨めます。

      
9時過ぎだったと思いますがすぐに作業開始。最初はなかなかはかどりませんでしたが慣れると無尽蔵にあるのではないかと思われるくらい。去年とは違って拾っても拾っても拾いきれないほどたくさん落ちています。

この日は日差しが強く、暑くなるのではないかと案じましたがタブノキが大樹で日陰になり、海に近い事もあり風もあったので気温もさほど上がらず、汗をかく事も無く快適に過ごす事が出来ました。

1カ所でたくさん拾えて成果は上がりましたが同じ姿勢で続けることは疲れますし、飽きてしまいました。
根気がない!!これも年のせい?
      
3時まで「もう拾うのがないね」と言うほどきれいに拾いつくして??終了。
もっとも木にはまだたくさんの青い実がなっていましたが・・・。

ビニール袋18袋半。一袋1500~2000粒だという事ですので3万粒くらい採取出来た事になり、疲れましたがよく働いた1日でした。 

      
      
友達は次の機会も参加してくれるでしょうか?


森の防潮堤 岩沼「千年の希望の丘植樹祭」

2013-06-11 23:45:15 | 防潮堤

6月11日この日も快晴過ぎるほどの快晴でした。

3千人で3万本を植える大イベント岩沼「千年の希望の丘植樹祭」の日です。  

        

七日の日も準備の手伝いに行き、縄を運んだり、押さえたり。道具をそろえたりして裏話も少しお聞きできました。

    7日の準備

1.縄を区分ごとに分ける作業

       

2.これは中国から来た藁で30キロ近くに束ねてあります。これをこのダンプの若い女性の運転手さんは持ちあげ、小型車に移していました。

      

3.これは8日の日だと思いますが縄を区分けした広さによって縄を切って杭に縛れるように、またすぐ解けるように結んであります。

       

色々話を伺っていると「倉木麻衣さんという歌手がボランティアで来るという」ことが発表になると4千人くらいの応募があったという事で相当な混雑が予想されると云われ、私は友人と3人少し早めに出かけました。

この日も暑い日でイベントが始まったのは10時。
岩沼市長、森の防潮堤の理事長の元首相細川さんのご挨拶。
国会議員、そして他の関係者の紹介など1時間近くかかり暑いさ中で日陰になるものは無く、じりじりと照りつける太陽のもと、子供たちは飽きるし、私の友達はふらついていました。
頑強な大人でもかなり疲れたのではないでしょうか?  

       植樹に集まった人々

       
 

         細川理事長           

            

       倉木麻衣さん

           

最後に主役宮脇昭先生の植樹の指導を受け、植物の名前を覚える様にと配慮頂き何度も名前を云って名前は覚えましたがどんな木なのか遠くて分からなかったのは残念です。

結局参加者は4500人くらいだったようです。

植栽の方法はなかなか徹底するまでにはいかなかったようですが始まると1時間くらいであっという間に終わってしまいました。  

       植樹終了

    

      遠くに見える第1号の希望の丘       

     
    
         希望の丘第1号の碑

           

この丘に上がってみると記念碑がありそこからは海が見えますがその手前にはコンクリートの堤防がすでに出来ていました。
これはたしか農水省で作った物。

 白い所がコンクリートの堤防。
その手前には1,2メートルくらいに茶色の盛土がされています。
ここは国土省の土地でおそらく松が植えられるのではないかという事です。
海はこの希望の丘からでも少しだけ見えています。

       

奥の方に見える山二つが瓦礫でこの様な瓦礫を埋めて今回の岩沼市の森の防潮堤、希望の丘を作っています

  
           

これら三重の堤防で守られたこの土地は万全になるという事でしょうか?
この3つの堤防はそれぞれの団体がそれぞれに行われているようで、皆が協力してやる方法はなかったのか、税金が無駄に使われているのではないのか、素人の私にはそう思えてなりませんでした

 復興はかなり遅いように思いますがそれにはその地の方たちの思いいれがあるのでしょう。

今回の希望の丘の中にもまだ岩沼市には売られていない土地もあるのだそうです。

 今回植樹された3万本の苗はどのくらい枯れずに残るか分かりませんが切磋琢磨して強い木が残り森になります。
この森が「命を守る森の防潮堤」になります。
20メートルくらいになる森は見る事は個人的には望めませんが、未来の世代を守る森に成長する木を少しでも植え続け、せめて根付いた小さな森を見たいと願っています。

それにしても今回も宮崎、福岡や群馬の方は準備からずっとボランティアで携わって下さっているとか。もっと遠くからの方たちもいると思います。

ここに来た人達だけでなく裏方で大勢の子供たちもこの苗木を育てるプロジェクトに携わっています。
偶々栃木県鹿沼市の小学生が育てた苗が車で届けられました。
ここは私が高校に通った土地で、繋がりを感じ嬉しくなりました。

       
  

来賓のどなたかの挨拶の言葉に風評と風化が怖いと言っていましたがまさに風化されつつある状態で私自身もこの植樹に携わっていないと忘れてしまいそうになります。

今回の岩沼のプロジェクトはこれから10年間300キロ、15の丘を目指しています。
いつまでお手伝いできるでしょうか??

幸い今回の場所は仙台空港駅から間近に見られる所ですので何年かしたらその成長を眺めてみたいと思っています。
それまで元気でいなくちゃ!!


森の防潮堤  岩沼市「千年希望の丘」植樹祭準備

2013-06-05 11:20:05 | 防潮堤

6月4日快晴。

空は真っ青、海の傍は日差しも厳しく、午後からは風も出てきて日差しとは関係なく、千年の希望の丘に登ると手が冷たく感じるような気温です。

朝9時集合。
集まったのは50名くらい。植樹祭の準備工として集まった人です。

6月9日、第2回岩沼市「千年希望の丘」植樹祭が行われます。
募集は3000人。植樹本数は3万本という規模の大型プロジェクトです。

左手に見えるのが千年希望の丘でここを中心に植樹が行われる様です。丘の向こうには静かな青い海が見えます。

        

先日の荒浜の植樹の際、準備が大変だったのではないかと思いましたが今回の規模は前回の10倍。準備はさらに大変なのでは?と思いどんな風にするのか見るしかない!!
3日から8日までの期間準備工募集があったので応募しました。
私にいかほどの事が出来るか分かりませんが参加する事に意義ありです。
6日間通して参加する事は出来ませんので4日と7日の2日間です。

仙台空港から歩いて15分くらい。仙台空港は目の前で飛行機も大きく見える場所で、あの3月11日には飛行機が流された場所です。      

飛行場の近くに被災家屋が残っていますが1階部分からはすっかり向こうが見渡せます。

       

       

集まったのはほとんどが岩沼市のシルバーセンターから派遣されてきた年配の男性。
若い方は主催者側の東京などから来た人たちです。ボランティアの中には福岡の神主さん、神奈川の女性などもいて泊まりがけ、自費でいらしている方もいました。
皆さんの熱い思いに感動、感謝です。

作業の二日目の4日は苗木の仕分けです。
というのは3万本、17種類?だったと思いますがそれを77カ所に区分けした場所に植える際、苗木が偏らないようにあらかじめ仕分けしておくのです。その場所の広さに応じて1箱24,5本の苗木をちりばめて置いて行きます。この日はまず中心となる大、中木です。
アラカシ、シラカシ、アカガシ、ウラジロガシ、トベラ、サクラ、ツバキ、ネズミモチ等などです。
その他に各地に依頼して育てて貰ったタブノキ、小木を後日足してゆくようです。 

        作業前の準備風景 
     

緑の袋に20本の苗木が入っています。50本から100本、決められた場所まで運び箱に分けて入れます。

     

斜面に杭が打たれていて植樹祭当日ここに植樹する事になります。  

    

       仕分けが終わった苗木達

     

     愛知県から送られて来た苗木の包み

      
兎に角この日までにも準備は着々と進められてきたようです。
 
4日4時この日の作業終了。
今日5日は腿が痛みます。

 

 


命の森の防潮堤 植樹

2013-05-03 23:25:07 | 防潮堤

昨日2日は日差しは暖かいのですが風が強く途中からぽつぽつ雨が降ったり不順な天候でした。

そんな中荒浜小学校のすぐ傍で植樹が行われました。
これは以前に瓦礫を活かす森の長城プロジェクトでドングリ拾いに行きましたが今回は同じプロジェクトで植樹です。
前回のドングリの芽が出て大きくなった訳ではありませんがそれ以前のドングリから育てたものを使って400名の人が集い、3000本の木を植えました。
今回はあまり他の方とお話する機会はありませんでしたが東京は勿論大阪や山梨から来て下さっています。

大きな悲しい災害でしたがいつも大勢の方たちの暖かい心を感じています。 

         荒浜のまばらになった松林         

      

今回の植樹は10年をかけて完成させるのだとか、まだまだこれから長い月日がかかります。私もせめて健康で出来るだけ長くかかわっていきたいと思っています。


今回は細川護煕元総理、この命を守る森の防潮堤の提唱者の宮脇 昭先生も見えて植え方の指導をして頂きました。 

     今回植樹した14種類の苗木 

          

        宮脇先生と細川元総理

     

それにしてもこれだけのイベントをやる為の準備は大変だったのではないでしょうか。
私たちは植樹をするだけですが、行った時には3000本の苗木、その根を支えるための木端?さらに上に敷き詰める藁、最後は打ち付けられてある竹に縄を渡して苗木が倒れないように、藁は雑草が出ないための工夫のようです。これを準備するだけでも大変そうです。
 
    植樹するために整地されて区画が分かれています
        

    
雑草が生えてこないように苗木の周りに藁を敷き詰め土が見えないようにします

      
 

苗木が倒れないように、また藁が飛ばされないように縄で抑えます。

      


それにしてもこれらの準備はどなたがなさったのでしょう?下準備の為のボランティアの方がいらしたのだと思いますが「ここ迄の準備が大変だったでしょうね」と一緒に参加した友人と感心しました。 

          集まったボタンティアの人たち

      

大勢の人でやると三千本の苗木はあっという間に植え終わりました。

小牛田農林高校、柴田農林高の生徒さん達も貸し切バスで参加。若い人たちはまだまだ続く力となる大切な人たちです。有難う!!

集合写真を撮って散会。
何せ400名が一堂に入った写真には写っているかどうか疑問ですが、豆粒のようでも植樹に参加出来た事に感謝です。

何年後かに強く根付いて人々の命を守る森に成長した木々に会いたいと話しながら帰宅しました。


いのちを守る森の防潮堤 どんぐり採取ツアー  

2012-11-13 23:51:57 | 防潮堤

9日から11日の3日間“ドングリ採取ツアー”があり、私は最初と最後の2日間参加しました。 

         https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/06/61b2217a0ccf09ed1accfc16867fd8fb.jpg

        https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/3d/8e599cf1b78fd0b5410f490b2516e9e0.jpg

 


このツアーは3月11日の津波で出た瓦礫を活かして瓦礫と土砂を混ぜて埋め、植樹地(マウンド)を作りその土地に自生する広葉樹の種から育てた苗を植樹をして、森の防潮堤を作る為の準備です。
この植樹の為にはポット苗つくりを、その前にまず種子を集めなければなりません。
私は桜の種子、タブノキの種子、そして今回はドングリ拾いの3回目の参加です。
これはまさに防潮堤を作る為の第一歩です。 

被災地名取の館腰神社の境内。1日目最後のここでやっとどんぐりがびっしりと落ちていて嬉しくなるくらい拾えましたが、今年は不作なのか実があまりついていない木がほとんどでした。

3日目は午前中榴ヶ岡公園でしたが木にはびっしりとなっていましたがまだ早いのか落ちていませんでした。恨めしく上を眺め、揺らして落そうとしている人もいましたが無理に落としたものは発芽率が悪いのだとか。自然にはなかなか厳しいおきてがあるようです。

         

今回拾ったのは多くはカシの種類でした。

       https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/fd/acec476ea1ece264b3e2c066dbeee9ce.jpg

今回はツアーとして組まれていて、私がちょっと話した人だけでも、北は北海道、南は熊本、東京は勿論、神奈川、静岡の方々、総勢約100名の参加です。
ドングリ拾いの為に全国から手弁当での参加です。
北海道からいらしていた方は皆に物好きだと言われるそうですが「あの津波の映像を見たら何かしなくてはいられなかった。丁度自分にもできそうな事があったので参加した」と、他にも神奈川からいらした方が全く同じ事を言っていました。
遠くから被災地を思って駆けつけてくれる方々、このプロジェクトを立ち上げて下さった方々に感謝です。

私も家人には物好きだと言われながらもこのプロジェクトに感動、私にも出来る事があるのではと思っての参加です。

最終日の午後は青葉神社。ここからこのプロジェクトの理事長細川護煕さん、理事のロバート・キャンベルさん、楽天のマスコットキャラクターの「クラッチ」、仙台おもてなし集団伊達武将隊、輪王寺の植樹マンなども参加。
ドングリ拾いなので子供たちもたくさん参加して大喜び。
未来のプロジェクトを引き継いでくれるでしょうか。   

 (左からクラッチくん。ロバート・キャンベラさん。伊達家当主・伊達泰宗さん(仙台・伊達家のお殿様)。どんぐりを持つ細川理事長(熊本のお殿様)。会長の輪王寺ご住職・日置道隆さん)         

              

         (河北新報夕刊より)

         https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/e2/15def7b5cabe1b51eae94d5bd2643256.jpg 

        (輪王寺のお地蔵様にもどんぐりが・・・)

        

 (3日間で採取したどんぐりは総数約10万粒。このうち芽が出るのは3分の2くらいだそうです。それにしても小さな人の力も集まると大きい!!)

        

興味のある方はいのちを守る森の防潮堤ホームページhttp://www.morinobouchoutei.com/に詳しく書かれていますので是非ご覧になって下さい。

 森の長城はまだまだこれから10年間の予定で施行されるそうです。


森の防潮堤 タブノキの種子採取ツアー

2012-08-13 23:50:29 | 防潮堤

8月11日(土)7時半に輪王寺に集合。
11日、12日は森の防潮堤を作る本命の”タブノキの種子採取ツアー”に参加しました。私は一日だけの参加です。
去年も今頃行ったようですが、今年は少し遅れているようだという事でした。  

輪王寺にあったミニダム(水をためて使うようです)

              

(輪王寺の脇の方にあったボタンヅル。蔓性の花で葉がボタンに似ているから付いた名前のようです。センニンソウがよく似ていますが葉の形と蕾の先が丸いので見分けられます。)
     

車2台、11人のメンバーで出発です。
女性は私一人。横浜から見えている方もいました。

まず行ったのは七ヶ浜、全く種子は無いとの事。塩竈、その他、7,8カ所も尋ねましたが「去年はたくさんなっていたのに」と言っていましたがどこにもなく、結局石巻日和山公園迄向かいました。

           タブノキの大木
       https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/87/4d98fef744dcb22c16134f83d5a77694.jpg

    実がなっているのは遠くから見ると葉の先が赤く見えます。

        https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/e1/a1483e3782eb0cf6dd56b8df7a74f710.jpg

            タブノキの葉
               

   葉の先が赤く見えるのは茎が赤くその先に実がつくからです。
         https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/f1/0b2e47f52dc0d6f5b63a08045d389dd8.jpg
    

ここはあの津波震災の折何度もテレビで見た場所です。
私は初めて行ったのですがここの鹿島御児神社(かしまみこじんじゃ)という神社がありその本殿の裏にたくさんの実がなっていました。
私には分かりませんでしたが遠くから見てもほぼ分かるようです。
    
神社の方に事情を話して後ろの方に回ってみると、叢でしたが、たくさんの実が落ちていました。
今まで何カ所回ってもほとんどなくどうなる事かと思っていましたが、ここで見つかった時の嬉しかった事。
ここがなかったら単なる被災地ツアーになるところでした。

       草むらをかき分けて実を拾っています。
     https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/06/f2daae93b3b1b90164bab70304824eee.jpg   

          公園から見た石巻 

     https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/a5/4bf872ce33b53323473f6c1685f503f2.jpg

(センニンソウが空き地に咲いていました。花はまだ小さいのですが蕾の先がとがっています。)
     
      

どこにあるか綿密な情報に基づきあちこち回ったのですが結局はその年によって違いがあるのだと結論付けられていました。

(石巻だったでしょうか海岸近くにあるタブノキをみに行ったらここもまったく実がなっていませんでした。
近くの漁師の家族の方とお話ししていると帰り際ゆでていた蟹をいただきました。それもたくさん!!
後で分ける予定でしたが私は途中で下車したので、もらってくるのを忘れてしまいました。残念!!)

          

         トベラの実がたくさんなっていました。

         

その後、女川まで回りここも空振り。結局14,5カ所は回って、種子を拾ったのは1か所だけでしたが、実がついていながらがまだ早すぎた場所が2か所。拾えるあてがつきました。
走行距離は240キロくらいになったようです。

家に帰りついたのは8時過ぎ。
お腹の空いているご主人様はかなりご機嫌斜めでした。

面白かったのはタブノキの種を撒いても関東などではその年に芽が出なければそれで終わりですが、仙台では撒いて芽が出なくても次の年に出たり、春先でなくても少し遅れて出たりするのだそうです。
DNAが東北向けに変化して行くのだろうという事でした。 

自然界の生き物はなんとしたたかに、逞しく生きているのかと感心しました。


いのちを守る森の防潮堤 苗木づくり

2012-08-01 23:48:50 | 防潮堤

もう8月。暑い日が続いています。
加えて7月27日からはロンドンオリンピックが始まり夜中まで見入って寝不足気味です。

7月30日の事になりますが先日種拾いに行った“命を守る森の防潮堤推進東北協議会”で苗木づくりの講習会があるというので輪王寺に行ってみました。

今回はこの協議会の名誉会長である宮脇昭先生の直接のご指導があるという事で、
10時輪王寺境内が集合場所でしたが着いた時にはもう大勢の人が集まっていたのでちょっとびっくりしました。約160名くらいだそうですが、何より北海道、九州、横浜、岩手とわざわざ遠くからも参加しているのには驚きです。           

(輪王寺の正門から入ったところは以前は杉林でしたが道路計画で伐採されそのあと、8年前に植樹された木々が大きく森を作っていました。本堂からみた正門までの参道)
       

どこかで指導をなさっている方もいるらしく、「帰ってから指導するのですからしっかり見て行って下さい」との事。
私はよくわからず参加しましたが色々な方が参加しているようでした。
ただ私もそうですがボランティアとして参加なさった方がほとんどだったように思います。 
(本堂前で今日の苗づくりの説明をする宮脇先生と日置ご住職)

                      

昼食時に隣になった方とお話していると、宮脇先生の講習会が受けられる機会はめったにないからと今の仕事とは関係ないのに会社を休んで横浜から来た男性、やはり横浜から相馬にボランティア来たついでに来た女性、おばあちゃんと一緒に参加していた小学生もいました。

前回私も参加した桜の種も苗木作りに使われているようなので、これは是非やりたいと思っていましたが種も少なかったのか私が行った時には早めに終了となっていました。
残念!! 
    
(タブノキの実とポット。ポットはプラスチックではなくピートなどの有機物で出来ていて穴がたくさんある方がいいのだそうです)
        https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/d7/0826b716f8495373ba8a0913cd84c274.jpg  

(スダジイの発芽したもの。植え替えるのは双葉が出た物を、根を切らないようにそっと取り出し鉢に植える)      

         https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/df/578f5283cc7262ca49ae942fbe836cdb.jpg     

(トベラの苗を植え付け。鉢の上部まで土をかけトントンと鉢を上下させ土を落ち着かせる。押しつけるのはダメ!)  

          https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/34/f634ca517c51eefe88f15d97dbe7a98c.jpg

(出来上がったポット苗。鉢の上には乾かないように稲わらの切ったものや松葉をびっしりと敷く)  

          

 (種をまいたポットに松葉を敷き詰めたもの)  

           

種植えはタブの木、ヤマザクラ、鉢上げはスダジイ、トベラです。
種植えは種の撒き方。鉢上げは芽の出た苗木をポットに移す作業のやり方の実      習です。炎天下でやりましたが暑さも忘れて2時間ほど作業を楽しみました。 

(昼食後本堂で宮脇先生への質疑応答が活発に行われました。瓦礫を使用するので放射能への対処や瓦礫全般に関してメタンガスの心配など)
       

         https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/fd/6b1fca26193f7f98cc7bd77cb70d37ec.jpg

今回作った苗木は「いのちを守る防潮堤」に生かされるとか、先の長い話ですが「自然を支配する文明」から「自然と共に生きる文明」へと変わらなければならないとお聞きしました。
全くその通りだと思いますし、この防潮堤も未来に残るであろうと思うと桜の種ひとつ、小さい力、でも参加できればと改めて思いました。 

(境内で飼われているロバが3頭いました。名前はリンリン、ノンノン、ジンジン(全部合わせて輪王寺)、人懐こく好奇心旺盛です)

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          (参道に佇むお地蔵様)  
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森の防潮堤への第一歩 種拾い

2012-07-06 23:51:35 | 防潮堤

今夜は仙台でも大雨が降っています。

一昨日夕方輪王寺のご住職から突然の電話がありました。
用件は先日野草園での森の防潮堤のお話を伺った折、「苗を作る為の種拾いをしているけれど人手が足りない」とお聞きしたのでそのくらいなら私にも出来るのではないかとメールでお尋ねしていたのですが、その後何の返信もなかったのでもう人手も十分になったのだろうと思っていたのです。
その種拾いの件で「明日行くが都合はどうだろうか」という事でした。
丁度予定がなかったので早速参加させていただく事にしました。

そして昨日、亘理方面に出かけたのです。
朝起きた時は雷が鳴り大雨でこんなお天気なのに出掛けるのかと心配でしたが何の連絡もないので出かけるのだろうと思って準備、近くまで車を回していただき9時ころには出発。
輪王寺の職員の方とお坊さん2人、ボランティアの方と私の5人で出かけました。女性は私一人で、
私以外はみな長靴姿です。
その謎は現場に行って納得。
今回は桜の種?を拾うのだとか。それも山桜、かすみ桜の種限定です。
もう花も終わった今頃どのようにするのかと思っていたら葉でわかるのだそうです。

あらかじめ何日か前あちこち山を回って下見をしたのだとか。

まず行ったのは深山山麓少年の森、ここには山桜の木があってその種を拾うのです。

さてその種ですが、辛子の種位の小さい物で、色は砂と同じようは灰色。
あたりは砂利が敷いてあり見分けが大変。私がその砂の中から見つけたのは何粒もなく山際からやっと少し拾う事が出来ましたが、私にも出来そうと思ったのはまったくの予測違い。却ってご迷惑になるのではないかと思ったほどです。
一時間くらいは拾い集め、全員で10
00粒くらいは拾っただろうと云う事でした。
私は50粒あったでしょうか?

次に行ったのはすぐ近くまで津波が襲ってきた場所でカスミザクラです。先ほどよりずっと大きいけどやっぱり見つけるのは大変です。
ここは下は草で覆われ、雨の後という事もありぬかるみです。
ここで長靴が威力を発揮です。虫よけジェルも用意されており、お坊さんは蚊に襲われないように頭に手拭いを被っていました。手袋をしたのでは種を拾う事は出来ず、素手で草をかき分け拾うので手は泥だらけです。
虫もたくさんいてお昼寝のところ御免なさいと言いながらかき分けます。 

遠くに見えるのは松林?手前は田んぼだったのでしょうか?雑草が生い茂っています。

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雨の後の湿ったところにあるカスミザクラの種。小豆の3分の1くらいでしょうか?

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杉林は塩害で枯れています。その後方の桜は元気です。

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荒れ地の中のあちこちのケシの花が咲いています。

            

  お化けのように枯れかかっている雑草

        

  次の葉は山桜?アケボノ桜?分かりますか 

       

     

       
       (上が山桜だそうです) 

車の通りぬける道路脇で2か所。 

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よく見つけたと思うほど山の中にもありました。

気になる所があると見に行くと山桜とカスミザクラの混合種。これもOKなのだそうです。

ここでなぜその2種類なのか、お聞きするともともと北国で咲いていたのはこの2種類でこの防潮堤を作るのにあたってその土地本来の樹種が選択の基本なのだとか。その為にこの2種類にこだわっているのだそうです。

また雨でも出かけなくてならないのは雨が降ると種が流されてしまうので兎に角拾わなくてはならないのだそうです。

森の防潮堤を作るという考えに共感して何かお手伝いしたいと思って今回参加させていただきました。が、手伝いになったかどうか疑問です。
「まず参加する事に意義がある」と言っていただきましたが・・・。

この種を蒔き発芽してそれを苗にして植えて防潮堤になるまでには多くの人手と年月がかかり、私の生きている間に見る事は叶わないと思いますがこの種ひろいが防潮堤への第一歩。人を救う防潮堤への思いが募ります。