日々これ楽日

桜情報を機に始めたブログがH25年猫は天国に、娘は結婚、夫は認知症と一気に環境が変わって老老介護の記録になって来ました。

地底の森ミュージアム

2012-10-26 22:42:11 | 歴史

10月17日から19日の三日間明治青年大学の大学祭がありました。

1日目は開会式、記念演奏、作品展示など、長寿の方々の祝い授与もありました。学生総数700名余、その内米寿(大正14年生まれ)の方は男性3名、女性6名。傘寿(昭和8年生まれ)男性20名、女性22名。皆さん元気溌剌です。2部はマリンバ鶴岡たみ子さん、ピアノ大泉勉さんの演奏会です。プログラムは私たちがよく知っている童謡からクラシックまで多彩な曲、てんこ盛りでした。

2日目は芸能大会。各部活の方々、又個人的な学習成果発表です。
コーラス、歌謡、詩吟、民謡、民舞、レクダンス、すくぇアダンス、社交ダンス、フラダンス、ファッションショーなど多彩です。
私はコーラスは難しいので、誰でも歌えるクラブ、童謡を歌う会での発表です。何度も練習したはずなのに出だしが揃いません。が、今までで一番揃って歌う事が出来たと思っています。

3日目はダンスパーティ、囲碁、将棋大会、俳句大会、里山自然観察会は地底の森ミュージアムの見学、その後講演会です。

私は里山自然観察会へ参加。

地底の森ミュージアムへ行ったのは3回目ですが周りの氷河の森を歩いたのは初めてです。
   
ここは旧石器人の活動の舞台となった2万年前の風景を「氷河期の森」として復元されています。今より平均気温が7~8度も低くトウヒやダイマツなどの針葉樹に覆われ、シラカンバ、ハンノキの広葉樹も混じっていたようです。ここには鹿などが越冬のためにやってきたので狩りをする最適の場所だったとか。
屋内では今より2万年前は5メートル下に埋もれていた、当時の地形や、植物、生活の様子が実感できるようになっています。初めて見た時もそうですが2万年前の人たちがたき火をしたり、たき火を囲みながら槍をなおしたり、その時代の木の根があったり、鹿の糞なども見つかりそのままの形で保存したアイデアは凄いと思います。

ここは湿地帯であった為、木の根なども腐らずそっくりそのまま残ったのだそうですが、それが偶然に見つけられたのも奇跡です。

一瞬その時代に紛れ込んだような気になり、ロマンを感じます。
今回はカメラを持っていかなかったのでパンフレットからの写真です。

        外観です
       

    復元された2千年前の針葉樹を主とする湿地林

      

      当時の針葉樹が植栽されています。
     
   
屋内の遺跡は針葉樹の根やたき火跡が当時のまま保存されています。

        

      当時の生活の復元図

      

今企画展で、考古学から見た津波の影響や地震などの災害の跡が展示されています。

         

いらした事がない方は是非一度訪ねてみる事をお勧めします。


ねんりんピック宮城・仙台2012

2012-10-15 23:35:37 | その他

 正直、ネンリンピックが何か分からず県政便りに“ねんりんピック宮城・仙台2012 音楽文化祭”なるものがありその中で催し物の第2部に加藤登紀子のコンサートがあり、入場するには応募が必要とあるので早速応募しました。

この“ねんりんピック”は高齢者を中心とした健康と福祉の祭典で種目は多彩でスポーツ、文化(囲碁、将棋、
俳句、健康マージャン)そして音楽文化祭、シンポジウムなどもあり、毎年全国あちこちで催されているもので今回で25回目、それが今回宮城県で催され、8千人もの高齢者が宮城県に集いました。次回は高知県だそうです。
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幸い当選し友達を誘って14日出かけました。
いつも仕事に、3人のお孫さんの面倒見にと全速力で動いている友人に「少し遊ぶのもいいんじゃない」と誘ったのですが、寝るかも知れないという友人に「加藤登紀子さんが出てきたら起こすから休んでいて」と言っていました。
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が、始まると寝るどころではなく、被災地、気仙沼からは“ご当地アイドル・プロジェクト”から生まれたSCKガールズから始まり、元気な小学生から高校生の歌、可愛いく、歌は今時の歌で、高齢者にはちょっと何を歌っているのか???で、世代の格差を大いに感じましたが・・・。

ウイリアムズ症候群という障害を乗り越えての高橋由宇君の「笙YUU」の笙の音色は心にひびきました。
郡山からいらした「郡山男性合唱団ドンカラック」は呑、歌、楽から名付けたとか、女川潮騒太鼓轟会は中学生の位の子も交えての力強い演奏に何故か涙が出て仕方がありませんでした。
演奏が終わってからのインタビューでリーダーを今回の震災で失い、それを乗り越えての演奏と知りました。
       https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/9d/65d75c3f7d0490da57dd11da2bcbad50.jpg
 
多賀城高校の吹奏楽部の演奏、浦浜念仏剣舞は14日から16日までは先祖供養で地区内の家々を訪ね縁側に出された位牌を前にして踊るのだとか、今回も位牌が置かれていました。中でも3歳の子が一生懸命に踊っている姿は大方の目を一身に引き付けていました。これからもこの剣舞は引き継がれていく事、間違いなしでしょう? 

          

         

仙台市太白区の女性合唱団パパラチアのコーラスもありました。最後は山形からの花笠音頭で第1部は華麗に終わりました。 

       

第2部はお待ちかねの「加藤登紀子withみちの空(く)」
真っ赤な衣装でまず「百万本のバラ」、さすがに華があります。  

      

     

“みちの空”は宮城県・桂島に生まれ70年の内海和江さんが、東日本震災直後に綴った1篇の詩。その詩に感銘を受けたヒザシという作曲家が曲を付け、加藤さんに歌ってもらいたいという内海さんの願いで加藤さんに歌ってもらう事になった「わせねでや」。
これを演奏する為に宮城県出身のメンバーで結成したユニットだとか震災が結びつけた歌の絆です。

この「わせねでや」を最後に歌った加藤さん、さらに〆は出場者全員と観客全員でこの歌を歌ってお開き。とても充実した4時間でした。
桂島の方たちのこれからの夢と希望は「NHKの紅白でこの歌を歌う事」だそうですが是非そうなってほしいと願っています。 
  

今回の震災は大きな悲しみでしたが、ただ普通の状況では経験できない事が与えられた1年半だったように思います。多くの方々の暖かい心遣いを感じた日々ですし、目覚めた日々です。


四谷用水

2012-10-10 23:10:17 | 里山

里山の下見で四谷用水の取水口郷六(ごうろく)に行きました。

四谷用水は政宗公の時代、政宗が毛利藩の技術者(今でいうスカウトでしょうか?)川村孫兵衛重吉に命じて、広瀬川から郷六を取水口として水を引き入れトンネルを掘って高台から仙台の町の隅々まで潤す水路を作りました。
その長さは44kmとも言われています。
飲み水には井戸水などをつかったようですが、城下の家庭用水、消防用水、産業用水排水路などの為に作った用水路で、四谷という名前は取水口から城下町までの間に4カ所の谷があった事からとする説が有力とか。

取水口への下り口は雑草に覆われ、こぐようにかき分けて下に降りました。
広瀬川がゆったりと流れています。
               四谷用水郷六入口

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         写真の右端に取水口があります。

          https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/fd/517e0a3d91c806020d4b0f5ec7a23e7a.jpg         

それにしても400年も昔、この水路を作った知恵と工事が出来たという事は驚きです。


この隅の方に取水口があり今でも工業用水に使われているそうです。

道路に戻って少し下ると工業用水道沈砂地があり、ここで砂などを沈めて綺麗な水を流しています。
一体ここに水はどこから流れてきているのかとあたりを眺めると高くなっている宅地の下を通っているらしく立札がありました。

            沈砂池
        https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/0f/89584526cc6e3ea40802cdb0153dc558.jpg  
        綺麗になった水は真ん中の黒い部分に流れています。 

        https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/bc/8d3fc7c3df7b17f2e2845451b60e9d25.jpg  
 沈砂池の3m位上の方にある立札には掘削注意として
 この土地の下にhあ工業用の隧道が設置されていますので掘削する場合には   下記までご連絡下さいと 書いてありました。

        https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/0c/d5e2904717b79fc60d7b4d3b73a4971c.jpg  

沈砂池を覆ってビールに使うホップの野生種カラハナソウが咲いていました。

         

       
さらに大崎八幡宮境内に遺構が残っているという事ですが今回の下見ではパス。

今でも使われている三居沢発電所への取水口も見て来ました。 

       

明治時代、三居沢にあった紡績会社に使われていましたが、その水車を利用して東北地方初の電気の灯りをともしたそうですが、今は東北電力で管理・維持しています。

昨年の東日本大震災の折には一度停止しましたが三日後には再開したそうです。

震災以来エネルギーが何かと取沙汰されている現在、貴重なエネルギーを担っているのではないでしょうか?
 

     アメリカセンダングサ は番山のふもとに咲いていました。

        

       キケマン(黄華鬘)もたくさん咲いていました。

           

         キバナアキギリ(黄花秋桐)も盛りでした。