日々これ楽日

桜情報を機に始めたブログがH25年猫は天国に、娘は結婚、夫は認知症と一気に環境が変わって老老介護の記録になって来ました。

カレンダーと予定表

2015-07-18 23:49:17 | アルツハイマー病

アルツハイマー病と診断されてから2年弱、その後大きな手術などがありその折病状は一気に進みましたがそれ以降は大きく症状が進んだとは思えない日々です。
が、時々オヤ!と思う事があります。

カレンダーは夫にとって「命!」と思っているのではないかと思うほど朝起きた時、日中も気づくとカレンダーを眺め、夜もトイレに起きるたびにカレンダーの確認です。

自分の手元にひとつ。手書きの予定表を1枚。 普通の1か月のカレンダー、日めくりカレンダー、そして電波時計。 

そのカレンダーの予定が全部違って来るのです。 

1週間に2回行く事になっている金曜日のデイサービスはとにかく書き入れます。 

もう一回は火曜日ですが本人はそんなに行く必要はないと言うので本人の予定には入っていません。 

その日の前日か当日「明日迎えに行きますから来てくださいと電話が来たよ」と言うとその気になってくれることあり、その気にならない事ありです。 

その気にならない時は時間をおいてまた出直しです。 

「そうか、迎えに来てくれるのか。それでは行かなくては」と可愛く話しに乗ってくる事もあります。

他に病院などの予定も書いておいたらというと書き入れ、2年前までやっていた近くのセンターの予定も書き込み、その内自分で勝手にこの日は行かないと決めて×、予定が終わると×、を書き込みます。  

そんな訳でいくつかあるカレンダーの予定はばらばらになって混乱してゆきます。  

今回はカレンダーをいつの間にか8月にして、日めくりも1ヶ月先の日付けにしてしまい新聞で確かめると日にちが合わないので益々混乱しています。そして一所懸命考えています。

 

  
(どんどんめくって8月13日になっています。まだ綺麗です。電波時計は7月13日)

        

   

「今は7月だから7月分を張っておこうね」とやっと納得して張りますがまたすぐに取り外して8月に。結局混乱を繰り返しています。

今は7月になっています。 

 私には分かりません!!

 自分で決めてね!!

 (7月のカレンダーは30日まで予定が終わってしまいました) 

         

お風呂は自分で毎日沸かしていますが、入らずに寝てしまうことが多く、出かける前日はお風呂の予定が入っていますがその割には寝てしまう事もしばしばです)

     

道で見かけたあじさい。頭すっきりしてください。     

      


2回目のショートステイ

2015-07-04 23:51:42 | アルツハイマー病

前回はお試しショートステイでしたが今回は私が学生時代の同好会の集まりがあり、親しかった友達と会う事を約束して出かけました。 

そのため夫はショートステイということになったのです。

ケアマネさんは2泊という事でしたが2泊もして混乱すると困るので私の出かける時間を遅めにして帰りも送っていただく時間に間に合わせてどこにも寄らずに帰宅しました。

夫には今回は「私の仕事の研修会があるから東京に1泊しなければならないから」と言うと夫は「一人で家にいるから心配ない」と言っていましたがそう言っている間は無視。

また少し時間が経ってから「一人でいると私も心配だし、食事も大変でしょう。丁度老人向きのホテルがあるからそこに泊まるといいんじゃない?」と言うとやっと気が向いて来ました。「そうだな、時には泊まるのもいいな」と行く事に決定。

すぐ忘れるので「予定表に書いておいてね」と書いてもらう。

私も心が痛みながらも嘘が上手になってきました。   

おかげで友達と久しぶりにおしゃべりに花を咲かせ中には卒業以来半世紀もあっていない友達に会う事も出来、楽しい時間が過ごす事が出来ました。 

夫の事は忘れしばしのストレス解消。

ここに参加できた人はある程度健康な方々です。
それでも奥様が腰の具合が悪い、癌を患っている、ご主人の具合が悪い、夫婦とも癌の手術をして理解しあえる?という人、家事をするなんて想像も出来なかった人もしっかり家事をこなしています。

私の友人はだんな様がいつも体を動かさないと落ち着かないようで掃除、洗濯以外は全部やって下さるとか。

「幸せ奥様でうらやましい!!」と言うと「だから困るのよ。夫が先に逝ったらどうしよう?」と贅沢な悩み。
「奥様をなくしただんな様の気持ちね」

私のこれからはどうなるの? 

 

私と友達、他の人も遠くから来た人はそれぞれにホテルを取っていましたがほとんどは東京都内、別れを惜しんでそのまま自宅に向かいました。 

 

もう会う事もないのかなあそんな現実が目の前でちらつく此の頃です。 

 

帰宅してすぐ夫に「どこに行って来たの?」
「どこかに行って来たのか?」

??私、苦労して嘘を考えることはなかったのかも。

(庭に咲くアジサイたちです。今年はいつになくたくさんの花が着きました。)

      

      

  (頬を染めた少女を思わせる私の好きなアジサイです)