入院騒ぎから2週間になってしまいました。
熱もさほど高くなく前日までまずまず元気でしたのでさほど心配もしない暢気な私です。
幸い熱は2,3日で下がりましたが絶飲食は続いていました。
10日ごろになってやっとゼリーのお許し出たようで,それも1割とか2割とか(多分容器に入っている物)ほんの少量でした。ところがまたすぐに熱が上がり私が測った時には38.4度もあり、また絶飲食でした。
そのまま抗生物質を点滴に入れまだ絶食の状態です。2週間の絶飲食状態。考えただけでも心が痛みます。
先生が病室に見えた時どのような状態か伺ってみました。私が考えているよりずっと深刻な状況であるようで暢気な私もびっくりです。先生の話によると
「肺炎が良くなったと思ったらほんの少し食べただけでまた肺炎をぶり返すという事はもう食事をとる事は無理かもしれない」と言われるのです。
言葉を失いました。
「点滴だけにするか、鼻から栄養を取るか、胃瘻を付けるかどれかになると思います。また後でお話したいと思いますが・・・」というのです。
胃ろうについては自分がその立場になっても絶対に作る事はしないと心に決めています。延命処置はしないでほしいと娘にも伝えてあります。
これが自分の事ではなく夫の最後を決めるとなると重い決断になります。
夫はいつも人一倍健康に気を付けタバコは勿論のみませんしお酒も付き合い以外はさほど飲まず早寝早起き、毎朝1万歩の散歩を日課にしていました。
そんな夫ですから長生きをしたかったのだろうなと思いを馳せます。
ただ、今の状態で食事も自分の力では出来ず、排泄の始末も任せっきり、自分の体の向きも変えられずいつも天井を眺めているだけ。
その上食事も胃や鼻から流しいれるとなると何の楽しみがあるのでしょう。
人間としての尊厳が保たれているのでしょうか?
そう思うとやはり少しの間でも出来るだけ食事を自分の口からとる方法が良いのではないかと思ったり、また胃ろうにして治るのを期待し食事を自分の口からとれる事が出来るのであればそれも選択肢に入ります。
夫の場合病状が良くなる事は期待できそうにありません。そんな状態の夫が胃ろうにしてただ生き永らえる状態が幸せなのか私には判断がつきかねます。
そんな事を考えていると間もなく先生が戻ってきて「今リハビリの方に聞いたらまだ食べられる能力が残っていると云っていました」と伝えて頂きました。
まだ少しの間食べる楽しみが残っていました。多分・・・・。
私の心は少し楽になり、涙があふれて来ました。
ただこれからの体調によって色々変わってくるのかと思うとこれからどんな生き方を選択してあげられるのか・・・
お願いだから自分で決めて!!