ZZR1400GTR's Tagebuch(日記)

主に独逸・墺太利・瑞西・南チロルの欧州事情を発信。

デジタルカメラの功罪

2009-05-28 20:56:14 | ZZR1400

これは、ある雑誌用の撮影現場でした。機器はデジタルカメラのみ。それも大判は無論、中判カメラも、ポラも無し。最近は、「安っぽい単体露出計を持っていても、高額な色温度計を持っていないプロが多い」は、私だけの感想では無い筈です。でも、カメラ内蔵の何を基準にしているのか分からない 「オート機能」 に頼り、露出補正用の標準グレー紙も持っていない、は普通になってしまいました。

バシャバシャ撮って、後で直す。事前のバイクの洗車もいい加減なら、水着の女の子のお毛毛処理も、寝不足の赤い目も、何でも後で修正すっから構わん、早く終わらせようぜ、てな感じです。フィルム撮影の時の様な、一期一絵的な真面目さや緊張感やプロのみが持つ的確な知識の欠如は、デジタルカメラの罪でしょう。画面上の切った貼っただけにたけたような、カメラマンならぬオペレーターのような職人が多くなって来ています。

ただ、デジタルカメラの 「功」 は、環境問題からカメラ人口増加まで、いろいろとあり、プラマイだと全体的には+だとは思っています。しかし、フィルムを買わなくなる分、大幅に経費削減になるような事が鼓舞されましたが、まだまだ進化途中のデジタルカメラの定期的な買い替えや、昔は無かった経費としてのPC関連投資で、逆にフィルムにこだわっていた方が得だった、少なくとも今年、来年位まではフィルムにすべきだったとも夢想します。

発展途上のものに付き合うと、期待と現実が少し乖離していても、「これだけ投資したから」とか「後もう少しのはずだから」で、途中下車できない事があります。それが吉と出るのか凶と出るのかは、すべてが終わってみないと知る事ができません。この撮影を見ながら、「タイヤの汚れくらいは落とせよ」とか、「跡が付かないように引き回せないのかな」なんて、考えていました。後で、チョロチョロっと、画面で消せるから良いのでしょう、きっと...

 


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