ZZR1400GTR's Tagebuch(日記)

主に独逸・墺太利・瑞西・南チロルの欧州事情を発信。

雨宿りの快

2011-06-18 20:22:25 | ZZR1400
これは南ドイツのバイエルン州の州都のミュンヘンに繋がるアウトバーン上での 「雨宿り」 です。この直前まで雨続きでしたが、朝から何時間も雨合羽を着込んでいたので、昼飯時に脱いでせいせいしていたのですが、食後の天気予報チェックで 「この先の降水確率20%」 を信じて、一か八かそのままで走り出しました。結果は、10キロも行かないうちに突然の大雨、時速150キロ位で後ろに雨粒を吹き飛ばせるようなヤワイ雨ではなく、その速度でも太ももに直接に雨粒が叩きつけられる様な強さだったので、慌ててアウトバーン上の陸橋の下に停車して雨をやり過ごすことにしました。しかし、10分、20分と待っても雨の勢いは一向に衰えず、「ええい」 で革ジャンを守る為に合羽の上だけを羽織って飛び出しました。

「なぜ下を穿かなかったのか」 は、長ブーツの下に膝から下を覆うプロテクターを着込んでいて、合羽のズボンの足首の出る口が狭いので、いろいろと脱がねばならず、「面倒くさかった」 のと、 「後は家まで300キロを切っていた」 ので、「濡れてもいいや」 だったのです。それでも、なるべく膝下が濡れないように大型免許試験を彷彿させるかのような 「ニーグリップ」 をして、後は飛ばすのみでした。結果は、膝上が腰下までビチョビチョ、でも膝下はそんなでもありませんでした。途中で給油の為に停まるも、「ここまで濡れたら今更ズボンを穿いても無駄」 とばかりに、家までそのままにして腰から下がだいぶ冷えてしまい、家に着いて10分後には熱~いお風呂にドボン。意外にこれは気持ち良いものでした。まるでサウナで茹だった後で水風呂にドボンするような爽快さでした。

こういう事があると、「全天候型」 の上下(ゴアテックス等)の方が良かったかなとも思いますが、防水性能のある新生地は手入れが面倒(シーズン終りの丸洗い、シーズン始めの特殊スプレー噴霧)で、夏場は当った虫や花粉が生地の目に入ってこびり付き 「汚く」 見えます。また、新生地は水は通さないものの、かなりの水を吸って重くなるのも難点です。そして、そんな服を着てレストラン等に入り難く、たとえ上着は脱げても下を脱ぐわけにはいきません。ライダーにとって、「天候に左右される」 「天気を先回りで読まねばならない」 は、 「面倒臭い」 反面、「種無しの梅干が物足りない」 と思う人が居る様に、「種のある梅干の入っているお結び」 の方が 「より美味しく」 感じられることがあり、返って 「食欲も湧く」、 と似たような理屈かもと思います。本来は苦となるライダーにとっての 「雨宿り」 も、「また楽し」 と考えることも出来そうです。

怪しい光

2011-06-18 10:47:30 | ZZR1400
「1400GTRに新たな光」 を与えてみました。材料費(極細電光菅4本、耐熱接着剤、緩衝剤、ビス、耐熱シリコン充填剤等)は邦貨で約1万円、作業時間約5時間、振動軽減・熱対策・風圧・防水などを考慮して、事前の加工や取付位置や固定の仕方を工夫してあります。既に千キロ位を、未舗装路、気温30度の中での渋滞、時速250キロ、大雨で試しましたが、「合格」 のようです。

エンジンをかけると通電するようにしてありますが、スイッチも見えないところに防水で付けてあります。ドイツではこの様なアクセサリーを走行中に点灯させるのは違反だからです。ハーレーやゴールドウィングなんかの電飾に比べれば可愛いものだと思いますが、彼等には超法規的な 「市民権」 のようなものが既にあります。些細な罰金も点数も積もればなんとかですので、これも工夫でしょう。

実際に点灯させてみると、「雰囲気」 を感じます。アメリカ映画の様に 「ロード」 を照らすことも考えましたが、1400GTRは「カウルのエラ」 が極端に大きく開口しているので、取付場所をここにしました。正解だったと思います。これで夜の街を流したりするとバイクが騒音だけではない+要因になるようで、アウトバーンでも追い抜きざまに相手のクルマの乗車員らの目を引くようです。

でも、一番楽しいのは、夜ツーの際に路肩に止めてちょっと一服なんて時にエンジンの音を聞きながら 「ボー」 っとこの 「怪しい光」 を見ることだったりします。ヘッドライトは明るすぎて興ざめする強さですので、こいつには 「緑色」 と相まって 「ちょうどよさ」 を感じます。バイクはよく 「相棒」 と呼ばれたりしますが、相棒からの 「シグナル」 のようなものが増えて楽しくなりました。