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システム管理人の休日

仕事辞めましたー。毎日が休日です。何しようか思案中の記録です。

Raspberry pi ZEROをNASにして、WindowsPCからファイルが見れるようにする

2019年05月05日 | Raspberry pi

Raspberry Pi ZERO WにGUI無しのRaspbian Stretch Liteをインストールして、Wi-Fi接続に接続した状態でPCのターミナルソフトからRaspberry Pi ZERO Wを操作できるようにしました。また、カメラを取り付けて、静止画と動画が作れることも確認しました。

でも、このままだと、ファイルを取り出すのに、わざわざモニターとキーボードを取り付けて操作しなければならず、操作性が悪すぎます。そこで、解決策として以下の2つが考えられます。

1 Raspberry Pi ZERO WをNASにして、同一ネットワーク上のPCからファイルが見れるようにする

2 Raspberry Pi ZERO Wから自宅のNASにアクセスできるようにして、直接NASにファイルを書き出す

1.は、Wi-Fiが届く屋内で実験的にやってみるのに適しています。2は、防犯カメラみたいに、長時間録画するのに向いていると思います。

今後の展開として、Raspberry Pi ZERO WにUSBストレージを取り付けてみたり、Raspberry Pi ZERO WをWi-Fiのアクセスポイント化できれば、屋外への持ち出しもできるようになって楽しいかな・・でもZEROは非力なんで、どこまでできるのかな・・などと考えているので、今回は1の案でNAS化をやってみたいと思います。

 ○まずはSambaをインストール

sudo apt-get install samba
バージョンの確認
smbd -V
私の場合、「Version 4.5.16-Debian」と表示されました。
WindowsのTeraTermから操作していますが、この方法だと、ターミナルに表示された履歴をPC上で簡単に遡って確認できるので、とても便利です。

○共有するフォルダーを作成
sudo mkdir -m 777 /home/pi/nas/

○sambaの設定
sambaの設定ファイル「smb.conf」はsambaのバージョンによって、記載方法がかなり異なるらしいので、設定ファイルを直接編集するのではなく、SWATというsamba用の設定ツールを使うと楽らしいですが、今回は、GUIが無いので直接編集します。

sudo nano /etc/samba/smb.conf
[global]のすぐ下に、日本語ファイル名に対応できるように、文字コードセットを入れておく。
[global]
unix charset = UTF-8
dos charset = CP932

次はファイルやフォルダ作成時のパーミッションの変更です。デフォルトの設定は高セキュリティに設定されているのですが、一般的な設定に変更しておきます。
下の方に行くと、
#======================= Share Definitions =======================
というところがあります。このブロックで以下の3か所の変更をします。

まず1つ目です。これはファイルの書き込みを許可するように変更する設定です。
# By default, the home directories are exported read-only. Change the
# next parameter to 'no' if you want to be able to write to them.
#read only = yes ←この行をコメントにして、以下の行を追加
read only = no

2つ目はファイルのパーミッションを緩くする設定です。
# File creation mask is set to 0700 for security reasons. If you want to
# create files with group=rw permissions, set next parameter to 0775.
#create mask = 0700 ←この行をコメントにして以下の行を追加
create mask = 0664

最後の項目はディレクトリのパーミッションを緩くする設定です。
# Directory creation mask is set to 0700 for security reasons. If you want to
# create dirs. with group=rw permissions, set next parameter to 0775.
#directory mask = 0700 ←この行をコメントにして以下の行を追加
directory mask = 0775

control + Oで保存、Control + Xでnanoを終了します。

○sambaのユーザ設定
sambaは、raspbianとは全く別の独立したユーザ登録が必要です。
sudo smbpasswd -a pi
New SMB password: [ここでパスワードを入力]
Retype new SMB password: [もう一度パスワードを入力]
Added user pi.
これでユーザ登録が終わりました。

○サービスの起動
sudo service samba restart

この状態で、Windowsのエクスプローラで、「\\192.168.XX.XX\」を右クリックして、ネットワークドライブとして登録を選ぶと、idとパスワードの入力を求められるので、ユーザ名=「pi」,パスワード=「piのパスワード」を入力すると、piのホームディレクトリが丸ごと見える状態になります。

raspiZEROで作成したjpgファイルをWindows側でダブルクリックすると、フォトが起動して写真の中身を見たり、エクスプローラでファイルをコピーすることもできます。

これで、やっとPCからraspberry pi ZEROを遠隔操作できる環境ができました。

うまく動いたら、microSDカードのバックアップを作成しておきましょう。

<参考>

sambaの設定ファイルのマニュアル
ツール・ラボ » 第14回 Raspberry Piのファイルサーバ設定

第6回「ラズベリーパイの中にNASを詰め込む!」

https://deviceplus.jp/hobby/raspberrypi_entry_006/



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