システム管理人

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プロジェクト管理ツール

2008年07月20日 | プロジェクト管理

最近、プロジェクトの庶務担当のような仕事をする機会があり、プロジェクト管理ツールを使ってみることにした。予算が無いので、MS- Projectを購入するわけにも行かず、少し探してみたら、すぐにいくつか見つかった。まだ、いずれも使いこなしているわけではないが、使用条件として、

・日本語が使えること。
・Excel等とのデータ交換ができること
・Windows、Linux両方で使えること。
・入手が容易であること。
・導入が容易であること。
・予算が無いため無料であること。

などを前提条件として調査して、いままでに分かったことをレポートしてみます。
また、分かった都度、更新していきたいと思います。

○GanttProject
 ・Windows、Linux両方あり
 ・javaのバイナリをLinux用のzipファイルで提供。導入は簡単。
 ・日本語が使える。だけど、なぜかフォントが美しくない。
 ・メニュー、項目名も日本語で使いやすそう。
 ・CSV,HTML,PDF,MPXへの変換が可能で、MS-Project等とデータ交換ができる。
○Planner
 ・Windows、Linux両方あり
 ・apt-getで導入可能。導入、削除共に安心。
 ・日本語が使える。ただし、ファイル名の日本語はダメ
 ・HTMLへの変換で公開用の資料が作成できる。
 ・機能は、OpenProjectと比較して弱い。
○kplato
 ・Windows、Linux両方あり。
 ・Kofficeのシリーズの内の一つとして提供される。
 ・apt-getで導入可能。導入、削除共に安心。
 ・日本語が使える。日本語のファイル名も可。
 ・メニューや項目名などは日本語で表示されないところが残念。
 ・XMLで出力することができる。
○OpenProject
 ・Windows、Linux両方あり
 ・debパッケージあり。導入、削除共に安心。
 ・機能は、MS-Project程度に豊富。
 ・直接MS-Projectのファイルが読めるらしい。
  ・Linuxで日本語が通らない。これは致命的でした。

 今のところ、私が使用しているUbuntu8.04での選択として、GanttProject、planner、Kplatoは使いやすいようです。機能的には、簡易的ではあるけど、ソフト自体の機能は似たようなものだが、私のように今までExcelでスケジュール表を作っていた人には、取りあえず十分な機能なのかもしれないと思う。機能よりも他のofficeソフトとの連携などで扱い安さからの選択になるのだろう。

 機能的な違いとしては、リソースの概念が明らかに違う。人とモノの区別があるものと、リソース=人という場合があり、人気のある GanttProjectでは、リソースは人という考え方であり、ある意味正しい。だけど、製品=モノ不在のプロジェクトというのは、別の視点からすると考えにくい。また、リソースを階層的に持てる場合と持てない場合もある。このあたりをどのように使いこなすかが利用者の力量とも言えるかもしれない。

 officeソフトでは、PDF出力機能とXML出力が標準的になりつつある。多分、毎週の進捗状況報告で資料を配布したり、Webで公開するような使い方を想定しているのだろう。

 office製品は、あまりしばしば変更したくないものだが、Kofficeは、他のofficeには無いパッケージが含まれており、今後の開発とサポートに期待する。プロジェクト管理ツールは、ソフトウェアのカテゴリとしては、office製品として分類されるツールであるため、KDE(K Desktop Environment)プロジェクトのKofficeに含まれるKplatoは注目に値する。今後の展開によっては、GNOMEからKDE に乗り換える動機になるかもしれないと思った。次のPCでは、Kubuntuにしてみようか、という気持ちになってきた。