ザウルスの法則

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ザウルスの法則

目黒バラバラ事件 part 1:警察の情報操作、池田徳信の写真

2016-07-11 18:54:45 | メディア時評

目黒バラバラ事件 part 1:警察の情報操作、池田徳信の写真

 

そもそもふだんテレビを見ないわたしは、この事件を知人からの電話で知った。ふつうだったらわたしはこうした事件にはさほど興味は持たないのだが、今回は違った。事件の舞台となった目黒区の碑文谷公園は、わたしが生まれ育った実家の目と鼻の先だからである。今回ニュース映像で何度となく映った池も、わたしが釣りやボート遊びで慣れ親しんだ池である。わたしはこの公園を自分の家の庭のような場所として子供時代を過ごしてきたのである。

 

私の予想

事件第一報後、わたしは犯人はすぐに捕まるだろうと思っていた。すぐに遺体の頭部が見つかっていたからである。

 

  

 

まず、被害者はすぐにわかる。被害者の歯を調べればだいたい突き止められるはずだからである。目黒区とその周辺の歯科医にその歯科記録をFAX で送り、協力を要請すればすぐ身元はわかる。行方不明者のリストを使えば、もっと早く絞り込めるだろう と思っていた。実際、警察はこうした作業をすぐに開始していたはずである。

そして、被害者の身元がわかれば、犯人逮捕は時間の問題であろうと思っていた。こうした独り暮らしの高齢者が巻き込まれる事件のほとんどは財産狙いである。そして遺体をバラバラにする最大の理由は、通例、遺体の運搬・遺棄のためである。つまり捨てるために運びやすく、という理由である。しかし、今回の場合、単にそれだけではない可能性がある。

 

 

被害者の身元は、意外なところからすぐに割れた。清掃用具のレンタル業者(ダスキン?)が被害者宅に来ても不在が続いたため、ひょっとしたらニュースになっていた被害者ではなかろうかと思って警察に通報したのである。

 

警察発表 

「捜査員が26日、阿部さん宅を訪れると、玄関は無施錠だが、室内が荒らされた形跡はなく、鍵や財布も残されていた。」 という報道があった。さらに、

「無職阿部祝子さん(88)の切断遺体が見つかった事件で、警視庁が28日に阿部さん宅で行った現場検証でも、室内から血液反応は出なかった ことが、捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、自宅外で遺体が切断された可能性が高いとみて調べている。」 との報道もあり、事件はさらに謎を深めた。

 

被害者と犯人はどうやってマンションを出たのか?犯人はどこで遺体を解体したのか?動機は何か? と謎は謎を呼び、迷宮入りかとも思われた。

しかし、どうやらわれわれは警察の情報操作によって、さんざん振り回されていたようである。まず、被害者の浴室からは血液反応が出ていたのだ。そして、マンションの防犯カメラには実際には数回にわたって犯人の姿が残されていた。そして、公園周辺の防犯カメラにも犯人の姿は映っていた。つまり、警察が「ない、ない」 と言っていたもののほとんどはあったのである。警察はストレートフラッシュの手札を持ちながら、ワンペアくらいしかできていないようなフリをしていたのである。 

 

警察の苦しい立場

警察はおそらく事件第一報から1週間以内にはすでに犯人を絞り込んでいたに違いない。しかし、犯人の逃亡、失踪、そして特に“容疑者の自殺”を未然に防ぐためには、捜査の “順調” な進展を逐一公表することはできなかったのである。つまり、証拠をガッチリ固め、満を持して逮捕するまでは、何としてでも時間を稼がなければならなかったのである。しかし、同時に世間からの警察の捜査進展への期待にも、警察発表・マスコミ報道を通じて多少は応えないわけにはいかない。

というわけで、警察は、犯人を油断させて泳がすために、世間にはガセネタを流し、難事件であるかのようにしておきながら、裏では順調に証拠を固めていたのである。“結果オーライ”ということで、「さすが日本の警察だ」 という称賛はあっても、批判は少ないであろう。

容疑者、池田徳信が連行される写真では、ご多分にもれず頭からパーカーのフードをかぶった様子であったが、その後のパトカーで移送される際の緑がかった車内の写真では横顔が何隠さず映されている。こういう映像、写真を撮らせている警察には、もはや誤認逮捕、冤罪の可能性はゼロであるという並々ならぬ自信がうかがえる。

 

 

動機の解明は難航?

犯人は逮捕できても、動機の解明は難航することが予想される。現時点(7月10日)でも、「容疑者は阿部祝子さんと鉢合わせして、殺した」 という報道と、「容疑者は寝ていた阿部祝子さんを殺した」 という報道がある。

池田徳信は、「金銭目的で阿部さんの部屋に入った」 との供述(7月10日報道)をしているそうだが、これはとても真に受けることはできない。これは犯人が本当の目的を隠ぺいするための供述である公算が非常に大である。今さらながら“普通っぽい犯行” に見せようとしている疑いが濃厚である。

 

目黒バラバラ事件 part 1:警察の情報操作、池田徳信の写真

目黒バラバラ事件 part 2: 池田徳信の心理、動機の解明

目黒バラバラ事件 part 3 : 弁天池下見説 と 2回侵入の計画性

目黒バラバラ事件 part 4: “池の下見” をしていた様子の目撃証言 第2弾

目黒バラバラ事件 part 5: 犯行の動機、目的は?

目黒バラバラ事件 part 6: 池田容疑者、快楽殺人の公算が大

 

 

 

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