こんにちは。
どう考えても合理性に欠けるものが身の回りに有ります。
その1つがこれです。
↓
「ジュースのプルタブを集めて、福祉施設に車いすを贈ろう!」運動。
簡単に説明すると、缶ジュースのプルタブをみんなで集めて、そのプルタブを金属買い取りリサイクル業者に売って、その売ったお金で車いすを買い、福祉施設に寄贈しよう。という、福祉と環境を考える運動の1つです。
概ね、商業施設や大規模オフィスビルの自販機コーナーの横にプルタブを入れる箱を置いて、缶ジュースの空き缶のプルタブを入れてもらう訳です。
(プルタブを取った空き缶はゴミ箱に。)
そこで前から疑問に思っていた事が有ります。
「プルタブだけじゃなくて、アルミ缶全部を回収した方がゴールに早くつけますよ。」
この運動の目的(ゴール)は車いすを福祉施設に寄贈する事が目的です。
だったら、一日でもはやくこの目標に到達したいですよね。
だったら、アルミ缶を集めた方が早いですよね。。。
ぼくが小学生くらいだった頃もこう言った福祉運動がありました。
その当時は、缶ジュースのボディはほとんどがスチール缶でした。
でもプルタブの部分や上のフタの部分だけはアルミ製でした。
当時も今も鉄よりアルミの方が高く買い取ってくれます。
アルミは原料からアルミを製造するのに、ものすごい電力を使います。なので、高いのです。
しかし、アルミは融点が低いので、アルミ缶を溶かして、もう一度アルミ缶を作るコストはそれほど高く有りません。
なので、アルミの商品価値は高いので、そのアルミのプルタブをたくさん集めよう。ということになったんだと思います。
しかし、今は、ミルクティーやミルク入りコーヒー(=ブラックコーヒー以外の缶コーヒー)以外の缶ジュースはほとんどがアルミ製です。
缶飲料の生産過程において加熱処理が必要なミルク入り飲みもののように、缶本体に過度な負担がかかる物以外の缶飲料はほとんどがアルミ缶です。
だったら、チマチマとプルタブなんかを集めるよりは、缶全体を回収した方がゴールに近づくと思います。
という訳で、試算しました。
1)プルタブの重さは??
→1個だけでは、重さが量れなかったので、20個集めて計りました。
20個で6gです。
1個の重さは0.3gです。

2)アルミ缶の1つの重さは??
→350mlの炭酸飲料1缶で19gです。

3)アルミ缶はいくらで買い取ってくれるの??
→ネットで見つけた業者は1kgあたり125円です。
http://www.kk-abcabc.com/hitetsu/kakaku/alumi.php#k2
4)車いすはいくらなの??
楽天とAmazonで探しました。
(※標準的な自走式車いすです。どちらも送料無料。)
楽天:1万7700円(送料込み)
↓
アマゾン:1万3850円(送料無料)
↓


自走式標準形車いす(スチール製・介助用ブレーキ無・ガードル掛け標準装着)MW-22ST-CNV
という訳で、思ったより値段が違ったので、足して2で割りました。
1万7700円+1万3850円=3万1550円÷2=1万5775円
このブログでの車いすの値段は1万5775円とします。
5)車いすを買うには何キロのアルミが必要なの??
→車いす代の1万5775円を集めるには、126.2kgのアルミが必要です
1万5775円÷125円(買い取り価格)=126.2kg
6)んで、結局、空き缶はどれくらい集めなければいけないの??
a) 126.2kg分のプルタブは42万667個のプルタブが必要です。
126.2kg÷0.3g(プルタブ一個の重さ)=42万667個
b) 126.2kg分のアルミ缶空き缶は6,643個の空き缶が必要です。
126.2kg÷19g=6,643個
c) 当然ですが、アルミ缶1缶にはプルタブが一個ついています。
ゴミ箱に捨てていた42万667個分のアルミ缶で、なんと63台の車いすを買う事ができます!
420,667プルタブ÷6,643缶=63.3車いす
6)結論
いかがでしょうか。。。
プルタブだけを集めて車いす1台を買う間に、実は車いす63台分の空き缶をゴミ箱に捨てていたんです。
いままで、いかに無駄な努力をしていたかをはっきりと分かると思います。
このブログを読んで頂いている人のなかに、もし、プルタブ集めを推奨している立場の人がいれば、可及的速やかにプルタブ集めではなくて、アルミ缶集めに変更した方がよいです。
7)補足
空き缶のゴミ箱に入れられた、アルミ缶は、いろいろなルートを通って、リサイクルされています。
リサイクルの大きな輪は完成しており、回収して金属買い取り業者に売った人がそのお金を手にしています。
その人が車いすを買っているかどうかは不明です。
=追記=
参加人数による目標達成日数の試算。
アルミ空き缶が1つ19g。
ある程度の規模の事務所などで毎日10本の空き缶が出るとしたら、
6643個÷1日10個=663日(約2年)
毎日20本の空き缶が出る事務所なら約1年、毎日40本の空き缶が出る事務所なら約半年で車いすが買えます。
会社等で福祉/慈善/チャリティー関係の地域貢献活動を考えているなら是非いかがでしょうか??
どう考えても合理性に欠けるものが身の回りに有ります。
その1つがこれです。
↓
「ジュースのプルタブを集めて、福祉施設に車いすを贈ろう!」運動。
簡単に説明すると、缶ジュースのプルタブをみんなで集めて、そのプルタブを金属買い取りリサイクル業者に売って、その売ったお金で車いすを買い、福祉施設に寄贈しよう。という、福祉と環境を考える運動の1つです。
概ね、商業施設や大規模オフィスビルの自販機コーナーの横にプルタブを入れる箱を置いて、缶ジュースの空き缶のプルタブを入れてもらう訳です。
(プルタブを取った空き缶はゴミ箱に。)
そこで前から疑問に思っていた事が有ります。
「プルタブだけじゃなくて、アルミ缶全部を回収した方がゴールに早くつけますよ。」
この運動の目的(ゴール)は車いすを福祉施設に寄贈する事が目的です。
だったら、一日でもはやくこの目標に到達したいですよね。
だったら、アルミ缶を集めた方が早いですよね。。。
ぼくが小学生くらいだった頃もこう言った福祉運動がありました。
その当時は、缶ジュースのボディはほとんどがスチール缶でした。
でもプルタブの部分や上のフタの部分だけはアルミ製でした。
当時も今も鉄よりアルミの方が高く買い取ってくれます。
アルミは原料からアルミを製造するのに、ものすごい電力を使います。なので、高いのです。
しかし、アルミは融点が低いので、アルミ缶を溶かして、もう一度アルミ缶を作るコストはそれほど高く有りません。
なので、アルミの商品価値は高いので、そのアルミのプルタブをたくさん集めよう。ということになったんだと思います。
しかし、今は、ミルクティーやミルク入りコーヒー(=ブラックコーヒー以外の缶コーヒー)以外の缶ジュースはほとんどがアルミ製です。
缶飲料の生産過程において加熱処理が必要なミルク入り飲みもののように、缶本体に過度な負担がかかる物以外の缶飲料はほとんどがアルミ缶です。
だったら、チマチマとプルタブなんかを集めるよりは、缶全体を回収した方がゴールに近づくと思います。
という訳で、試算しました。
1)プルタブの重さは??
→1個だけでは、重さが量れなかったので、20個集めて計りました。
20個で6gです。
1個の重さは0.3gです。

2)アルミ缶の1つの重さは??
→350mlの炭酸飲料1缶で19gです。

3)アルミ缶はいくらで買い取ってくれるの??
→ネットで見つけた業者は1kgあたり125円です。
http://www.kk-abcabc.com/hitetsu/kakaku/alumi.php#k2
4)車いすはいくらなの??
楽天とAmazonで探しました。
(※標準的な自走式車いすです。どちらも送料無料。)
楽天:1万7700円(送料込み)
↓
アマゾン:1万3850円(送料無料)
↓
自走式標準形車いす(スチール製・介助用ブレーキ無・ガードル掛け標準装着)MW-22ST-CNV
という訳で、思ったより値段が違ったので、足して2で割りました。
1万7700円+1万3850円=3万1550円÷2=1万5775円
このブログでの車いすの値段は1万5775円とします。
5)車いすを買うには何キロのアルミが必要なの??
→車いす代の1万5775円を集めるには、126.2kgのアルミが必要です
1万5775円÷125円(買い取り価格)=126.2kg
6)んで、結局、空き缶はどれくらい集めなければいけないの??
a) 126.2kg分のプルタブは42万667個のプルタブが必要です。
126.2kg÷0.3g(プルタブ一個の重さ)=42万667個
b) 126.2kg分のアルミ缶空き缶は6,643個の空き缶が必要です。
126.2kg÷19g=6,643個
c) 当然ですが、アルミ缶1缶にはプルタブが一個ついています。
ゴミ箱に捨てていた42万667個分のアルミ缶で、なんと63台の車いすを買う事ができます!
420,667プルタブ÷6,643缶=63.3車いす
6)結論
いかがでしょうか。。。
プルタブだけを集めて車いす1台を買う間に、実は車いす63台分の空き缶をゴミ箱に捨てていたんです。
いままで、いかに無駄な努力をしていたかをはっきりと分かると思います。
このブログを読んで頂いている人のなかに、もし、プルタブ集めを推奨している立場の人がいれば、可及的速やかにプルタブ集めではなくて、アルミ缶集めに変更した方がよいです。
7)補足
空き缶のゴミ箱に入れられた、アルミ缶は、いろいろなルートを通って、リサイクルされています。
リサイクルの大きな輪は完成しており、回収して金属買い取り業者に売った人がそのお金を手にしています。
その人が車いすを買っているかどうかは不明です。
=追記=
参加人数による目標達成日数の試算。
アルミ空き缶が1つ19g。
ある程度の規模の事務所などで毎日10本の空き缶が出るとしたら、
6643個÷1日10個=663日(約2年)
毎日20本の空き缶が出る事務所なら約1年、毎日40本の空き缶が出る事務所なら約半年で車いすが買えます。
会社等で福祉/慈善/チャリティー関係の地域貢献活動を考えているなら是非いかがでしょうか??
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