こんにちわ。ザブです。
別件でネットを見てたら、
相模原で生後10年のロシアリクガメの捨てカメ発見。引き取り先を探すことになりそう。との情報がありました。
記事を読むと、飼主の体調が良くなくなりカメを捨てざるを得なくなったとの事。
カメと一緒においてあった手紙には「85才のおじさん」と書いてあったらしい。
ロシアリクガメ(ヨツユビリクカメ)は飼育下では25年から30年ほど生きると言われているため、
このカメが本当に生後10年だった場合、あと15年くらいは生きるため、85才の男性よりも長生きする可能性が極めて高いです。
長生きする陸カメを飼っていて、それを捨てる。
という行為はこのブログではあえて触れませんが、地球上に存在する全てのリクガメはワシントン条約の附属書1類(絶滅のおそれが有る種/学術研究目的以外の取引は全面禁止)または2類(種の存在を脅かすような存在/商取引には輸出許可書が必要)に分類されていて、地球にとって非常に貴重な存在です。
人工飼育下で繁殖に成功された赤ちゃんカメがペットショップで売られている場合も有りますが、自然にいた赤ちゃんカメを捕獲して日本に輸出されてくる赤ちゃんカメのたくさんペットショッップにいます。
さて、この件に戻りますが、僕もこの記事に出てくる、ロシア陸カメ(ヨツユビリクガメ/ホルスフィールドリクガメ)を飼って今年の11月で10年になりますが、ウチのカメよりも一回り大きく見ます。
また、記事の写真を見ると、カメの甲羅の成長も良く、何よりも前足が二匹とも丸まると太っているので
、飼主はほんとうに愛情を持って育てていたのだと思います。
ウチのカメも体調が悪くなって痩せだすと足が細くなってきます。
もし、このカメが本当に捨てカメであったら、どなたか引き取って下さい。ウチは、いまカメを増やせるスペースが有りませんです。
写真をみた限りでは健康状態も良さそうなので、引き取り手が現れる事を願います。
相模原北警察署ホームページ
http://www.police.pref.kanagawa.jp/ps/95ps/95_idx.htm
所在地・郵便番号・電話番号
相模原市緑区西橋本5丁目4番25号
〒252-0131
電話番号042(700)0110
この亀の飼育方法を簡単紹介します。
生後10年くらいのカメですので体調と体重が安定していて、飼育は赤ちゃんカメにくらべかなり楽です。
1)エサより温度。
ロシアリクガメは完全草食です。
爬虫類、特に完全草食のこのカメで、この大きさならエサより温度です。
ものすごく極端な例であれば、温度管理用の電球の故障さえ無ければ、3~4ヶ月くらいあるいは半年は何も食べなくても死にません。もちろん、絶食のスタート時点の体重が十分に有る場合に限りますが、爬虫類は生命維持に必要な温度を外部委託してるので、暖かい環境であれば生命維持に必要なエネルギーは極端に少なくなります。
なので、1週間~10日程度の旅行でもエサ無しで行く事も可能です。
2)エサ
前述の通り、完全草食です。
小松菜やキャベツやピーマンなどが好きです。
3)水はいるの??
ミドリガメとかのイメージが強くて、カメの飼育=水を張った水槽というイメージも有りますが、このカメがいた環境は砂漠地域なので、水槽やゲージには水を張る必要は有りません。生息地域は旧ソ連のカザフスタンやアフガニスタンの周辺の地域です。
また、水を飲むかどうかは、個体によって変わりますが、我が家のカメは水をお皿にのせても飲みません。エサの野菜から水分をとっているのだと思います。
もう1つ、重要な点はこのカメは土を掘って潜って寝る習性があるので、赤玉土等をゲージや水槽に深く敷いてあげる必要が有ります。
4)うんちは臭い??
うんちは臭い事は臭いですが、肉食系の動物よりは臭く有りません。
出したての新鮮なうんちは余り臭く有りません。
5)愛着は持てる??
可愛いです。
とくに一生懸命にご飯を食べる姿はいとおしくなります。
それに、ご飯をくれる人を覚えてくれるのか、ぼくがゲージに近づくとよってきます。
6)寿命は?
一般的に生後25年から30年は生きる。と言われている種なので、このカメが生後10年だとしたらあと15年から20年は生きると思います。
7)飼育は大変?楽?
大変や楽というのは、それぞれの主観になってしまうので一概に楽。とも言えませんが、
僕は、犬の散歩やネコのいたずら、そして、体毛の管理にたいして「楽しい」という感情よりも「めんどくさい」という感情を思う可能性が極めて高いです。
そして、哺乳類の寿命の短さに、いつか訪れる。そして、近い将来に訪れる「死」という物に耐えられません。
そういった意味では、カメは良いです。
しかし、カメは鳴かないし、吠えないし、表情も乏しいです。
なので、病気のサインが分かりにくいです。
でも、毎日、愛情をもって、観察していれば、「皮膚の張り、眼のかがやき、ご飯の食べ方、くしゃみ、のどの音、ベロの色、体重、そして行動の全て」などなど、違いが見えてきます。
今日は元気だな。とか、今日は眠いみたい。とか、今日は余りお腹が減ってなさそう。そして、今日はちょっと変。最近ずーっとおかしい、病気かな?
と言う感じになります。
また、カメを見る事が出来る病院は少ないです。
とても、少ないです。
ネコや犬は、可愛いからといって、衝動的に飼う事も可能ですが、カメをはじめとした爬虫類は、長寿命や病院等のいろいろな事を考えてから飼育をはじめる事が必要になります。
=参考図書=
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==参考/ワシントン条約附属書について(ウィキペディアより引用)http://bit.ly/14fOYLG==
附属書Iには、絶滅のおそれのある種で取引により影響を受ける種が掲げられる。そのため附属書Iに掲げられた種の商業目的のための国際取引が全面的に禁止される。ただし学術研究目的(主として動物園や大学などでの展示、研究、繁殖)のための取引は可能(輸出許可書・輸入許可書が必要)である。約900種。
附属書IIには、必ずしも絶滅のおそれのある種ではないが、その種の存続を脅かすような利用を制限するために掲げられる。そのため附属書IIに掲げられた種の商取引の際には、輸出国の輸出許可書(その取引が種の存続を脅かすものではなく、また、その個体が適法に捕獲されたものであることを認めるもの)が必要となる。
附属書IIIは、各条約締約国が、世界的には絶滅のおそれが小さいがその国内では保護を必要とする場合、他の締約国に商業目的のための国際取引の禁止について協力を求めるものである。附属書IIIに掲げられた場合、輸出国の輸出許可書又は原産地証明書(附属書IIIの協力を求めた国以外である証明)等が必要である。
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=記事を引用=
神奈川新聞 ローカルニュース カナコロ
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1304260003/
小学生“捨てガメ”発見、「だれか助けて」手紙も/相模原
2013年4月26日
25日午前、相模原市緑区の公園で遊んでいた小学生が砂場で縮こまっていた2匹のカメを見つけた。そばに手提げ袋が落ちており、飼い主がしたためたとみられる手紙が入っていた。
「10年間陸カメを餓(か)っていましたが体が弱く成って餓(か)うことが出来なくなってしまいました」。小さなメモ用紙には、「85才のおじさん」と称する人物が2匹を放置した理由を、そう記していた。文末には「だれか助けて(略)おねがいします」。
カメは、子どもたちの通報で駆け付けた相模原北署員により保護された。小学5年生の女の子(10)は「自分が他人から大切にしてもらえなかったら嫌になるはず。自分がされて嫌なことをなぜカメにしたのか」と残念がる。6年生の女の子(12)も「飼えなくなっても『捨てる』以外の方法があったのではないか」。
同市中央区の市立博物館の職員によると、2匹はロシアリクガメとみられ、「気温25度以上の環境が必要で、屋外に放置していれば弱ってしまう」。同署が拾得物として2週間保護し、飼い主が見つからなかった場合、「引き取り先を探して保護してもらうことになる」という。
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