がんに克つ

父のがんを治すためにがんを研究しました。がんは意外と簡単に治ることを知ってもらえたら、亡き父も喜んでくれると思います。

増感放射線療法

2022-02-04 14:56:57 | 健康・病気

今回は、『免疫療法を超えるがん治療革命』(小川恭弘:著、光文社:2019年刊)という本をご紹介します。

この本は、増感放射線療法(KORTUC)の仕組みと効果を説明した本ですが、これについては、神戸新聞NEXTの「オキシドールで乳がん治療」(2015年4月8日配信)という記事で紹介されていたので、私も以前から関心を持っていました。

がん治療に対する私の基本的な考え方は、「がんは簡単に治る」というサイトでご紹介していて、標準治療を否定していますが、治療をお急ぎの人もおられるでしょうから、その際にこの本はとても参考になると思います。

この本によると、放射線によるがん治療は、医学界でも効果が低いと評価され、補助的な位置づけがなされていたそうです。

その理由は、がん組織にはペルオキシダーゼという抗酸化酵素が多く含まれていて、放射線に対する抵抗性を有しているからだそうです。(つまり、放射線照射によって生じた活性酸素が、がん細胞を攻撃する前に中和されてしまうということのようです。)

著者の小川氏は、このペルオキシダーゼをオキシドールで失活化させることを思いつき、皮膚の表面に露出した進行再発がんに対して、オキシドールを浸したガーゼを当てて放射線を照射した結果、がん組織は約3か月で消失したそうです。

その後、小川氏は、ヒアルロン酸ナトリウムに低濃度のオキシドールを加えた注射液を開発し、これによって作家の藤原緋沙子氏の乳がん(ステージ3期B)を治療したほか、1期、2期の乳がん患者72名に対して、5年生存率100%、無病生存率97.1%(2名が再発か?)という好成績を残したそうです。

また、この本には、乳がん以外にも、ステージ4の卵巣がんやステージ3の直腸がんの治療例も載っていて、基本的にすべてのがんに有効なようです。

小川氏によると、この治療法の欠点は、薬価が安すぎて利益が出ないため、製薬会社による臨床治験に至らないことだそうです。

したがって、この増感放射線療法を開発した小川氏は、金儲けではなく、困っている人を助けたいという誠実な心で行動していると思われますから、この本は、がんの治療法を模索している人にお勧めの一冊だと思います。

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