がんに克つ

父のがんを治すためにがんを研究しました。がんは意外と簡単に治ることを知ってもらえたら、亡き父も喜んでくれると思います。

子宮後屈症

2020-01-18 09:30:15 | 健康・病気

西洋医学は、全般的に病気の原因を治療しないという伝統があり、対症療法によって見当違いの処置を患者に施すことは珍しくないようです。

しかし、不思議なことに、西洋医学を信奉する人は非常に多く、そのため、宗教施設も顔負けの巨大な総合病院や製薬会社のビルが全国各地に立ち並んでいます。

こういった状況を打破するため、今回からしばらくの間、80年以上前に西洋医学の問題点を具体的に指摘した『漢方の味』(鮎川静:著、日本漢方医学会出版部:1939年刊)という本をご紹介したいと思います。なお、この本は国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧可能です。

著者の鮎川静氏は、産婦人科医だったのですが、子宮後屈症がお灸で治ることに驚愕し、漢方医になった人です。

この本は、がんとは直接関係ありませんが、西洋医学の問題点を分かりやすく指摘していて、がんの治療法を選択する際に大いに参考になるのではないかと思います。

◆子宮後屈症

鮎川氏は、産婦人科医だったころ、子宮後屈症の患者に対して、当時の標準的な治療方法だったアレキサンダー手術(後屈した子宮を起こす手術)を施していたのですが、良くなる人は10人中2~3人で、逆に悪化する場合も珍しくなかったそうです。

しかも、子宮後屈症を手術で治した人は、必ず病気が再発したそうです。

なぜそうなるかというと、子宮後屈症は、子宮の病気ではなく、胃や腸が何らかの理由で垂れ下がってくることによってその下にある子宮が圧迫されて後屈するものであり、子宮の位置だけを治すアレキサンダー手術は、まったく見当違いの処置だったからです。

鮎川氏は、子宮後屈症という病名が間違っていて、それに加えて間違った治療をするのであるから、治らないのは理の当然ではなかろうかと、身体全体を診ることを忘れて局所治療で病気を治そうとする西洋医学を痛烈に批判しています。

ちなみに、同じ著者が書いた『漢方医学の知識』(鮎川静:著、日本漢方医学会:1936年刊)という本によると、「命門、腎愈、上中下髎、中脘」という経穴(ツボ)にお灸を施すと、子宮後屈症は1週間程度で完治するそうです。

上記の各経穴の位置は、『鍼灸経穴医典』(玉森貞助:著、日本鍼灸経穴学会本部:1926年刊)という本によると、次のようになります。

・命門(めいもん)=督脈経(背面中心線):第二腰椎と第三腰椎の間

・腎愈(じんゆ)=足の太陽膀胱経:命門の左右

・上髎(じょうりょう)、中髎(ちゅうりょう)、下髎(げりょう)=足の太陽膀胱経:仙骨の左右

・中脘(ちゅうかん)=任脈経(前面中心線):胸骨最下部の剣状突起とへその中間

なお、胃や腸が垂れ下がる原因は、漢方医学によると、瘀血(おけつ=古くなった不要な血液)と水毒(体内の水分が過剰な状態)であり、これらを漢方薬で治療すれば、お灸の場合と同様に子宮後屈症は完治するそうです。このことに気がついた鮎川氏は、子宮後屈症の治療にお灸を使わなくなったそうです。

実は、子宮後屈症のことが書かれている章の表題は「専門医(二)」です。そして、その前の章の「専門医(一)」では、中耳炎を題材に、やはり西洋医学の専門医制度の問題点が分かりやすく説明されています。

それらを私なりに解釈すると、西洋医学の専門医は、自分の専門以外のことに無知であり、病気の真の原因を理解できない、とんだ「ヤブ医者」だということのようです。

本ブログの「がんの再発」でご紹介したように、100年以上前に書かれた『万病根治自然療法』(西川光次郎:著、丙午出版社:1916年刊)という本には、「癌は局部的の病気でない、体質による病気である」と書かれています。

つまり、子宮後屈症に限らず、がんの場合も、身体の様々な部分と密接に関連して病気が発症しているのだと思います。

ところが、西洋医学では、専門医という名の「ヤブ医者」が局所治療でがんを治そうとするため、大切な臓器を切除したり、発がん性のある毒物で腫瘍を殺そうとしたりと、見当違いの処置を患者に施すことが現在も続いています。

がんの治療方法を選択する場合には、「ヤブ医者」に身をゆだねることがないよう、十分お気をつけください。

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