厚生労働省が発表した人口動態統計によると、胆のうがん(胆道がんを含む)死亡者数は、2009年には1万7599人(男性:8598人、女性:9001人)でした。
胆のうがんは日本人に多くアメリカ人には少ないそうで、2010年のアメリカ国立がん研究所(NCI)の推計によると、人口3億人のアメリカで、胆のうがん死亡者数はわずか3320人でした。
これは人種的な原因かとも思いましたが、調べてみると、日本以外ではハンガリーやチリで胆のうがん死亡率が高いので、地域的な原因が大きいようです。
日本国内でも、胆のうがん死亡率には地域差があり、かつて新潟県が最も高かった時期があったため、新潟大学の研究によって、水道水中の農薬(ジフェニルエーテル系除草剤のクロルニトロフェン)が胆のうがんの原因であることが明らかにされたそうです。
以前にもご紹介しましたが、1960年代以降、ダイオキシンを含む除草剤が日本中で大量に使用されているので、ひょっとするとこういった農薬が日本のがん死亡者数を増加させてきたのかもしれません。
実際、「社会実情データ図録」というサイトを見ると、単位面積当たりの農薬使用量は日本が最も多く、アメリカの8倍も使われているので、やはり何らかの影響があると考えるのが妥当でしょう。
水道水中の農薬を除去するには、浄水器を設置するしかありませんが、何を買ったらいいか迷っている方には、3万円前後で買えるアルカリイオン整水器をお薦めします。
その理由は、単に農薬が除去できるだけでなく、以前にもご紹介しましたが、厚生労働省が認めた医療機器であり、消化器系の不調を改善する効果もあるからです。
また、野菜の残留農薬については、信用できる自然食品店で無農薬野菜を買うのが一番ですが、通常の野菜でも、皮をむいたり茹でこぼすなどの工夫でかなり残留農薬を減らすことができるそうです。
野菜の残留農薬を減らす方法について詳しく知りたい方は、『万病の引き金 活性酸素に負けない法 スカベンジャー料理が毒を消す』(増尾清:著、農山漁村文化協会:1998年刊)という本を参照してください。
なお、胆のうがんのその他の原因として、唐辛子の摂取が考えられるそうで、家系的に胆のうがんの心配がある方は、唐辛子の摂取にご注意ください。
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