がんに克つ

父のがんを治すためにがんを研究しました。がんは意外と簡単に治ることを知ってもらえたら、亡き父も喜んでくれると思います。

食物で病気は治る

2015-05-17 14:45:47 | 健康・病気

『食ひ改めよ -無病健康法-』(久留弘三:著、体行会:1937年刊)という本をご紹介しています。今回は第6回目です。

◆食物で病気は治る

この本の著者の久留弘三氏は、病気に対して次のような考え方を持っています。

「病気は人間が人間として定められた、正しい食物を取らないことから起るのである。即ち、唯(ただ)眼や口を喜ばせる様なものばかり嗜好することから起るのである。これは生理的罪悪の酬(むく)ひである。従って病人とは罪人といふことである。」

これはなかなか辛辣(しんらつ)な意見ですが、少なくともがんを含む生活習慣病を経験された方は、思い当たることがあるのではないでしょうか? やはり、「眼や口を喜ばせる」前に、人間は何を食べるべきかということを真剣に考えるべきだと思います。

久留氏の批判は西洋医学にも向けられ、

病気を対症としてこれを治療する「治療医学」は、医学の発展段階から云へば最下位にあり、それから中位にあるのが病気を予防する「予防医学」而して最上位が絶対に病気にかからない方法を教へる「自然医学」である。

食養道は医学から云へばその最高峰にあるものであり、西洋医学は未だその最下位を彷徨するものである。

と、かなり手厳しい意見を述べていますが、確かにいくら進歩しても病人が減らないような医学は、実は本当の医学ではないのでしょうね。

また、久留氏は、ある富豪の妻が、中耳炎と皮膚病と子宮病を患っていて、それぞれの専門医に治療してもらっていたが、急に容体が悪くなり、近所の医者に診てもらったところ、心臓をひどく病んでいることが判明し、とうとうそれで亡くなった事例を示して、

「極端なる医学の専門化は、対症療法にのみ没頭して、全生命を守ることを忘れしめたのである。」

と、西洋医学の専門化を痛烈に批判しています。がんに関しては、80年近く経った現在でもこの批判は正論で、患者の生命全体を診てくれる医師が極端に不足していると思います。

そして、久留氏は、生命は食物によって養われているのであるから、身体の異状は食物摂取の異状から来ていて、ただ食物を正常に摂ることさえ教えれば、病気は自然に全治する、食物による治療は全体的治療であり、根本的治療であるから、絶対に再発しない、と断言しています。

この言葉は、食養道(すなわち、玄米菜食)ががん治療に適している理由をよく説明しているように思われます。皆さんも、もしがんの治療法を選択するのなら、ぜひ絶対に再発しない治療法を選択していただきたいと思います。

次回は最終回、食養道の「憲法」についてのお話です。

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