昨夜からの雨が上がったので戸を開けた。昨日まであれだけ聞こえていた蝉の声が無い。全く聞こえない。えっ・・いったいどうしたのだろう、と一瞬戸惑うような不思議さを覚えた。しかししばらくして日射しが戻ってくると、“つくつくぼ〜しつくつくぼ〜し”と聞こえ、“しゃおしゃおしゃおしゃお じ〜じ〜じ〜”と声が溢れて来た。まだ夏は留まっているが朝晩の空気は確かに秋色を帯びて来ている。窓を開け放して眠ることは出来なくなってきた。外のガラス戸だけを開けたままにして、内障子で外の気温の調子をとるようにして、紙を透して伝わって来る秋の気配を楽しむいい時季ではある。
今日は九月一日、防災の日だ。災害のない平穏な日々が続いて欲しい。
だが、自然の営みは人知を超えている。備えだけはしておこう。