紫苑（しおん）の花

10月1日は中秋の名月の十五夜だった。
天気予報では雨か曇りだったけど、予報が外れてよく晴れて素晴らしい満月を鑑賞できた。
お月見にお供えするものと言えばススキの穂が有名だけど、紫苑の花とススキの穂を同じ花瓶に生ける地方も多い。まぁ、令和時代では、ほとんど廃れているんだけどね。

紫苑の別名の「十五夜花」はそこから来ている。

紫苑（しおん）という名前は語呂が耽美なためか漫画や小説の名前に多く使われている、でも育てている人が少なくなってきているので実際に花を見たことのある人は少ないだろう。

なぜ少ないかというと、この花は２ｍくらいになる。キク科の花で種が採れない。
鉢植えでは育ちにくい（自分は2度失敗した）。苗があまり売っていない。等々

紫苑の苑とは「集まり」という意味もある、紫の集まりという意味で、中国名の紫苑（Zǐyuàn・ズゥイエン）をそのまま使ったという。紫苑の花はいくつかの花が花束みたいに固まって咲く。

紫と言ってもごく薄い青紫色で「紫苑色」という名前がついていて淡紫のことだと辞書にある。

このお花は近所の農家のお花を撮影した。