ポピーと薄荷とブルーエルフィンのブログ

ゆんやおブログ。ポピーと日本薄荷、そしてブルーエルフィンを中心にサボテンとかハイビスカスとかの栽培日記です。

朝顔(北京天壇)と木原博士の話

2014-10-02 10:18:16 | 朝顔(北京天壇)
アサガオ北京天壇は日本アサガオの原種

こんにちは、ウンチクのブログ管理人の「ゆんやお」です。今日もウンチクで参りましょう。

 日本アサガオは、奈良時代に下剤の漢方薬として中国から伝わったという。
可憐な花なのに便秘の薬だったとは驚きだ。

 漢方薬として栽培されていたが花がきれいなので次第に観賞用として広まった。
日本で観賞用として栽培され始めた頃の姿を浮世絵などから選抜復元して再現し、固定化した品種を「アサガオ東京古型標準型」という。

 さらにこれより古く、日本に伝わった当時の原種が、「アサガオ北京天壇」


朝顔(北京天壇) 撮影2014.10.2

北京天壇とは、中国の北京市郊外にある天壇公園のこと、明の時代の永楽帝が、天を祭るための儀式を執り行う場所として建立した。
 具体的には、雨乞いや豊作祈願の儀式が行われたといわれている。

 天壇は、陰陽学や天文学を基礎に設計されているらしく興味をそそる。


朝顔(北京天壇) 撮影2014.10.2

そんな聖地だからこそ、奈良時代の朝顔の原種がひっそりと残っていたのかもしれない。

 今は、天壇公園は、世界遺産に登録されている。


朝顔(北京天壇) 撮影2014.10.2

朝顔(北京天壇)は、木原均博士が1938年に天壇公園で発見され命名された。

木原均博士っていうのは、遺伝学者なんだけども、ゲノム理論を定義したり、小麦の原種を発見したり、種無しスイカを開発したり、朝顔の研究をしたりと多才な学者さん。
 北海道帝国大学の学生のときに日本で最初にスキーを教わった生徒の一人で、冬季オリンピックの選手や、全日本スキー連盟の会長になったりと、まあスゴイ人。

 昭和32年に横浜市南区六ツ川に木原生物学研究所を設立したが後に移転したため、現在その場所は、こども植物園となっていて、園芸好きな人たちの聖地になっている。

 元々、朝顔(北京天壇)はこの木原生物学研究所の一角で栽培されていたという。

 こども植物園は、「こども」と名づけられているが3ヘクタールもある広大な植物園で園芸好きなら1日楽しめる。

 木原博士の記念碑は、公園内の花木園に建立されている。


朝顔(北京天壇)は、しぼむと紫色になる。




朝顔(北京天壇) 撮影2014.10.1


朝顔(北京天壇) 撮影2014.10.1


 
北京天壇の種が欲しい人は、メールくれれば送付する。
yunnyao@mail.goo.ne.jp