私が住み着くようになった30年前はまだ、
自然のままの里山が広がっていたのに・・・
助けを求めてやってきたハナやサクラ(犬)とお散歩コースにしていた里山は、
鶯と鳴き比べをしながらいつまでを時を忘れる遊び場だったのに・・・
ケ~ン ケ~ンと鳴いていた雉の番は何処へ行ったのだろ。
あの山もこの山も太陽光パネルが乱立・・・自然が消えてゆく。
夜明けのコーヒーを飲む幸せな空間は今、
工場が建ち並び道路は県道になり、
一級河川が1メートル宅地の下へ寄ってきた・・・自然を選んだ筈なのに。
今はまだネムのお花さん達に逢えるから、
早朝に車を走らせた。
県道の山道だから、家の近くでも歩くのはしんどくて・・・
目の前の丸裸になった小山が、
私の心には哀れに映る。















