夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

名も知らぬ遠い彼の地で

2015年07月17日 | 音楽


マーチンのガットギターを使う人は少ない。
人通りの少ない裏通りの小さな楽器店で見つけた時、まるで探し求めていた恋人に出会ったような感動があった。

自転車とギターを扱っていたユニークなお店は今はもうない。
アメリカから買い付けてきたマーチンを主としたギター類は目を惹くものが多かった。

ハワイアン・コア・ウッドやハカランダでできたいわゆるレアものは、楽器そのものが人を呼んでいるような発信力がある。
弾き込まれたマーチンはリペアを要する状態だったが、希少性だけでも十分価値を見出せる。

このギターはちょうどガットギターを探していたMさんに紹介して彼女の宝物になった。
ウィンドショッピングで見つけて紹介した楽器の多いことよ。

ウィリー・ネルソンのボロボロのガットギターは彼のトレードマークとして有名だ。
とても豊かな音とは言えないサウンドは、しかし味がある。

そして語りかけるような歌が心に響く。
広大なアメリカで焚き火を囲んでバーボンを傾けながらポツリポツリ歌が出てくる光景を想像してみる。


さてリクエストがあってシェリル・クロウを取り上げた。
ギブソンの大きなギターから出てくる音を聴いていると、「ドロップD」チューニングだなとわかる。

昔このチューニングを気に入っていたこともあって5弦、6弦の強力な響きを聴けばうなづける。
おそらくこのチューニングで弾きながら出来上がった作品ではないだろうか。

この曲を「ドロップD」で弾くギターと、ウクレレで弾いた場合のサンプルを聴いてもらった。
そしてシェリル・クロウとウィリー・ネルソンのデュエットを聴いてみた。

名も知らぬどこか遠くの彼の地で、と思いを馳せるワルツが素晴らしい。

2013年のデュエットアルバム「To all the girls」
聴いてみたくなってきた。

「♪Far away places
  Callin' Callin' Me ♪





Willie Nelson & Sheryl Crow - Far Away Places (2013)

Sheryl Crow - Every Day Is a Winding Road - live - 2002 - lyrics


Emmylou Harris, Mary Chapin Capenter & Sheryl Crow Flesh And Blood

Willie Nelson & Sheryl Crow - "Far Away Places" (LIVE HD)

Crazy - Willie Nelson and Sheryl Crow