二人のこれから

日常を、つれづれに・・・

梅ほころぶ頃の思い出

2018-03-01 | 日記

2月が駆け足で過ぎていきました。庭の梅もほころびはじめました。
義父の十七回忌が終わり、義父と過ごした日々を思い出しています。

義父は95歳の最期までしっかりとしたお方でした。

亡くなる5日前まで意識はあり、夜の往診に来られた医師に対してきちんとお礼を言いました。医師の方は部屋の灯りに点滴をぶら下げて応急措置をしながら、気もそぞろに緊急入院の手続きの電話をかけてくれました。
Tさんと私・大学生だった息子Sが義父をおぶって車にのせ、連絡のついた病院へ急ぎました。医師もご自分の車で、連絡をとった病院まで付き添ってくださいました。

病院の途中の桜並木の所では「ああ・・・もうすぐ桜だな~」と、  この言葉が終いの言葉になりました。
時期は2月の末、緊急入院から5日目に義父は息を引き取りました。

 

 

 

Tさんと結婚して義父を「おとうさん」と呼びました。西宮に住んだ7年間と義父の最晩年を、一つ屋根の下で過ごしたことになります。
若い頃海軍で過ごした義父は、生活態度がきちんとしていて、理不尽な怒り方などすることもなく、息子の嫁の私に対しても優しさを示してくれる方でした。

法事に出席してくれた皆に、義父のことを少しだけ話して聞かせました。
息子や姪たちは、まだ知っていても、その子供たちになると、生まれていなかったんですものね。

この子たちにも、我が家の先祖、義父のことを知ってほしい・・・と、思います。今までになくこんな思いになるのは私も齢を重ねたということでしょうね・・・