20世紀FOX 監督ヘンリー・キング 音楽ライオネル・ニューマン
荒野を馬に乗って長い旅をしてきたらしい男は 街に入ろうとして制止される
止めたのは銃を持つ見張りの男「何処へ行く」
止められた男 ジム・ダグラス(グレゴリー・ペック)は答える
リオ・アリバに死刑の執行を見にきたのだと その為に160キロも旅してきたと
持っている武器を渡して町へ入るのを許可されて 保安官事務所へ連れていかれる
ジムは自身の留守中に妻が襲われて強姦されて殺された 金も盗まれていた
絞首刑になる4人が その犯人だと ある人間の言葉から思っている
保安官はこれ以上の揉め事はごめんだと思っており ジムの滞在も許す
処刑は明日の6時
処刑に備えた絞首台も完成しつつあった
4人組に銀行へ強盗に入られた銀行家のルーミは ジムのことを処刑の為に来た執行人のシムズと人違いして声をかけてくる
シムズでないことがわかると 奴等の仲間ではーと色をなしジムを取り囲む人々
ジムは寄っただけで泊まれるところを捜しているーと
ジムを囲み騒ぐ人々を止める保安官
近くの店ではトムと親しく話す店の娘エマ
エマがトムと親しくすることを良しとしないエマの父親は トムにエマにはもっといい結婚相手を考えているー
かなり意地の悪い表現で言い渡します
ホテルへ案内され入るジムの姿を認めた女性ジョセファ(ジョーン・コリンズ)は 追いかけてホテルへ入ってきます
5年ぶりの再会でした
嬉し気に懐かしそうに話しかけるジョセファ「私にビールをおごらせて」
父が死んで旅に出られなくなってー父親の後を継ぎ 女ながらに大牧場を切り盛りしていると
運命の人に出遭えない 大牧場は女性の手に余るーとも
ジム「理想が高いんだ」
「父にもそう言われたわ」とジョセファは答えます
ニューオリンズには夫を捜しに行ったのーと
ジムが結婚したと聞き 寂し気な表情になるジョセファ
早々に別れを告げ ホテルから出ていきます
処刑人らしき男は 様子がおかしく ホテルに入ってきてジムと同じテーブルに着きます
「ひとり呑みは嫌いで」
ホテルを出てジム 保安官に声をかけます「木に吊るしてやればいいのに」
保安官「処刑はリンチじゃない」
留置場で4人の囚人たち
女好きのビル・ザッカリー(スティ―ヴン・ボイド)などは「女を差し入れてくれ」などと言っています
心当たりがあるんだーと保安官に囚人たちに会わせてくれと頼んだジム
囚人たちの顔を ーこいつらが俺の妻を殺したのかーそう思いながら見るジム
保安官に「ありがとう」と言って去る
見張りの男「今夜は教会へ行きたい」
保安官「分かった 考えておこう」
囚人たちは ジムに見覚えなく「さっきの男は誰だ」と話し合う
聖アントニウスに祈る日
夜の教会には町の人々が集まっている
エマとエマの父にトムも
ホテルのジムへ ジョセファが教会に行こうと誘ってくるも 断るジムに
驚いた表情で「残念だわ がっかりした」とジョセファ
部屋を出ていく
追いかけてジム「送っていこう」
留置場の小さな窓から外を覗いていた囚人
外に居る死刑執行人のシムズのふりをした仲間(タッカー)に気付く
教会に向かって歩きながらジョセファ「子供はいる? かわいい」
娘はいる 妻は死んだと答えるジム
ジョセファ「お気の毒にー 奥様を心から愛していたのね」
ジム「今も だよ」
有難う 女性と話せてよかったと言って 教会へ入るジョセファを見送るも 考え直して自身も教会へ入る
死刑執行人のシムズのふりをしているタッカー「さて悪党どもに会うかね」と保安官事務所へ入る
シムズが来たので 保安官は見張りのプリモに教会に行っていい 早く戻れよと
プリモがいなくなり タッカーは保安官の背中をナイフで刺す
囚人たち脱走
教会から店に戻ったエマは盗みに入った囚人たちと鉢合わせ
女好きのビル・ザッカリーに捕まり人質にされる
他の男達が女は逃げるのに邪魔だから置いていけと言うのに 逃げるのに楯にするーと手放さない
教会の中では神父は4人の囚人たちにもゆるしをーなどと話す
「囚人たちは人生の幕を引きます 祈りましょう」
誰が祈るか あんぽんたんーそんな表情のジム
(あくまで個人の感想です・笑)
よろめきながら保安官が教会へ入ってくる「留置場で襲われた」
逃げる囚人たち
町の外の見張りの男を殺して 町を出ていく
町は大騒ぎ
店に戻ったエマの父親とトム
エマがいない 「エマが連れ去られてしまった 助けてくれ」
すぐに追いかけようという人々
ところがジムはジョセファに言う
「長い戦いになる 一晩寝てから追いかける」
ずっと長いこと 妻の敵を4人を追ってきたジム
ホテルの部屋でロケットの妻の写真を眺める
心なしか その妻の顔はジョセファによく似ている
逃げた囚人の中でルーファン(ヘンリー・シルバ)は冷静
沙漠へ逃げても干乾びるだけだと谷へ逃げると
追いついてきたジムを プリモは信用し指示を仰ぐ
夜道で距離を詰める作戦
トムはエマが心配 「二人で先に行こう」とジムに言う
本物のシムズの死体が見つかる
ジムは囚人たちを眠らせないようにトムに「5分ごとの発砲を」
(エマが襲われないように)
銃声に浮足立つ囚人たちだが 冷静ルーファン「眠らさない為の罠さ 安心して眠れ 殺されることはない」
追手たち 囚人たちの夜営のあとを見つける
「出発して間もない」
囚人たちが谷を下る足跡も見つかる
追われる囚人たちは 追手の中で賢いのは一人だけだ
留置場に自分たちの顔を確かめにきた男と
その男ジムを殺す為に残されるパウル(リー・ヴァン・クリーフ)
(後年 マカロニウエスタンなどで渋さを見せるクリーフ氏ですが 今回のお役では渋さは全くありません
思うにクリーフ氏の渋さは頭髪減少と共に増していったのではー
鋭い目つきと贅肉ない締まった体 印象的な俳優さんでした)
前方の草が動いていることから誰かが待ち伏せているとジム
犠牲を出さない為の作戦を立てる
草の動きでパウルがいる場所の見当もつけたジム 背後に回る「来たぜ」
殺された妻の写真を見せ「見覚えは?」
「無い」と答えるパウル
「知らない 殺さないでくれ」と
ジム「お前だろ 全員でやったんだな」
憎しみが抑えきれずパウルを殺すが心は晴れない
教会でジョセファは神父からジムの事情を教えられる
放牧から牧場に帰ると 家は襲われ 妻は強姦されたうえに殺されていた
ジムの不在で娘は使用人が世話している
ジョセファは言う「その娘が自分の娘のように思えるの
昔 ジムに結婚を申し込まれた でも踏み切れなかった」
神父「(ジムのことを) いい男だよ」
神父にジムの牧場の場所を尋ねるジョセファ
その頃 脱走囚人たちの一人 ティラー(アルバート・サルミ)はジムを片付けようと撃ち続けるも弾切れ
投げ縄でジムに捕らえられ木に吊るされる
残る二人の脱走囚人 女好きビル・ザッカリーと冷静ルーファンは食べ物と馬を求めて鉱夫が暮らす石の家に向かう
鉱夫は言う 馬は6キロ先の牧場に」
押し入った男達は食べ物を求めて漁る
「掘ってくる」と石の家を出る鉱夫
ルーファンとザッカリーに何か持って行ったと気付かれ 撃たれる
その何かを確認に行ったルーファン 死んだ男が握りしめている袋を奪い 自分のシャツの中に隠す
石の家からはエマの悲鳴 女好きザッカリーがとうとうエマを襲っている
人が近付く姿に気付いたルーファン ザッカリーに「急げ」と声をかける
逃げ出す男達
ジムの牧場に向かっていたジョセファ
単独行で囚人たちを追っているジムと遭遇
ジョセファはジムに言う「過ぎたことより 子供のことを考えて
犯人だという確証は?」
ジムは石の家に住む鉱夫の死体を見つける「隣人のバトラーだ 優しい男さ 奴等が殺したんだ」
バトラーの死体を石の家へ運ぶ
石の家でジョセファ エマを見つける
「もう安心してエマ 何も心配ないわ トムもお父様もいる」
囚人を追う町の人々も追いついてくる
石の家を出るジムを追いかけてジョセファ
「あなたの気持ちが分かった あの人達をつかまえて お願い 殺してちょうだい」
男に襲われたエマの姿を見て 漸く分かったジョセファ
暴力の無慚さに それがどれほど酷いことか
保安官助手に国境へ向かうよう指示
自分は近い自分の家で馬を取り換え追いかける
川で会おうとジム
牧場ではとても可愛い幼女がいる ジムの娘ヘレン
帰ってきたジムにヘレンの世話をしている使用人の女性が謝る
二人の男が馬を盗んでいったけれど 何もできなかったと
ジム 娘のヘレンに「ジョセファ 仲良しなんだ一緒に留守番を」
ジョセファ「心配ないわ 娘と思って接する」
ジム「悪いパパだな 行ってくる」
ジョセファにもキスするジム
ジョセファ「神のご加護を」
脱走囚人二人は国境の川を渡ってしまった
保安官助手「国境は越えられない」
自分は違うとジム 川を渡っていく
女好きビル・ザッカリー 酒場で女を横に飲んでいる
そこに入ってきたジム
ザッカリーは仕留めるが ルーファンには逃げられる
ルーファンを追うジム
ルーファンには妻子があった
息子は熱を出して病気
ルーファンは水を汲みにいく
その留守に追いついたジム
ルーファンは言う ジムの妻は見覚えない女性
ルーファンの家にある金の袋は ジムの家にあったもの
その金の袋はー石の家の鉱夫のバトラーが持っていた
ということはジムの妻を強姦して殺し金を盗んだのは 優しい隣人のはずだったバトラーだったのか
だからジムの留守を狙って?!
幼い息子がいるルーファンをジムは殺せない
まして身に覚えがないとはっきり否定されては
男達4人を見たバトラーが嘘を言ったのか
町へ戻ってきたジムを歓迎する町の人々
襲われた娘エマも立ち直り 店を手伝うトムを呼ぶ
ジムは教会で神父に懺悔
妻の敵ではない人達を殺してしまった
悪人だが 妻の死に関しては無実
神父「長旅だったな」
ジム「神父様 くじけそうだ 」
神父「正義の勝利と町の人々は喜んでいる」
ジム「分かってない 違うんだ 奴らがこの町で犯した罪とは関係ない
復讐だ しかも勝手な思い込みだった
自分が裁判官になったつもりで
判決を下し 死刑を執行した
膝をつき懇願した男もいた 助けてーと
耳を貸さず 無実の罪で殺した」
神父「ーそうか
君は打ち明けてくれた それだけで大きく前進したはずだ
罪がゆるされるわけではないが 言い訳しなかっただけ 立派なものだ
死刑が決まっていたと 普通は開き直る」
ジム「そうかもしれないが 気休めにはならない 過ちを犯した」
神父「そうかな」
ジム「ええ」
神父「祈りは救いになる」
ジムを迎えにきたジョセファとヘレン 教会の入り口でジムを待っている
ジムに駆け寄るヘレン
一つの家族のようなジムとヘレンとジョセファ
教会の外にはジムを英雄として見る人々
保安官「皆さん 紹介するまでもない 非常時に現れ 町を救った男だ
ダグラスさん あなたは我々の為に尽力してくれた
ずっと感謝し続けます あなたのことは忘れない」
ジム「ありがとう 皆さんも祈りを 頼みます」
ここで映画は終わるわけですが
大牧場の女主人ジョセファ
規模は大きくないようだけれど自分の牧場あるジム
もし二人が一緒になるなら その後どうするのでしょ
5年前ジムの求婚を断ったことをずっと後悔していたらしいジョセファ
ジョセファに似た面影の女性と結婚していたジム
映画の本筋以外のところが気になったりしてね