![]() | ヒートアップ (幻冬舎文庫) |
中山 七里 | |
幻冬舎 |
麻取ー麻薬取締官の七尾究一郎は薬物が究めて効きにくい特異体質だ
彼は「ヒート」という特殊な薬を売る人間を追っていた
その七尾に近づいてきたのは山崎という男 暴力団宏龍会のNO.3だ
呉越同舟ーと山崎は七尾を口説く
売人の仙道をやっと見つけるが 仙道は殺されており殺害現場に落ちていた凶器に七尾の指紋があり 容疑者として取り調べを受けることになった
護送車から七尾を逃亡させたのは山崎
その山崎も上から疑われて 山崎と七尾は 暴力団・チャイニーズマフイア・警察などから追われる羽目に
七尾はヒートが作られて 今は廃墟のようになっている魔窟へ進む
そこにはヒートを作った会社の社員の本田がいた
ヒートの弾に変化した凶暴な野犬が彼らに襲い掛かる
しかも米軍による改良型ナパーム弾が一帯を焼いていく
この場所から脱出するためにー七尾は禁断のドラッグ「ヒート」を自分に打つ
手負いの七尾の奮闘がすさまじい
ごく普通の会社員にしか見えないし 妻には新しい就職先が極道だとはー言ってない山崎
極道の山崎と公務員(随分と型破りだが)の七尾 友情めいたものが二人の間には生まれる
戦友というべきか
「ヒート」がつなぐ関連作品「魔女は甦る」を書店に行って買ってきました
「ヒートアップ」面白いです
「さよならドビュッシー」シリーズとはまた違う種類の面白さです