元・花魁のお玉は 身請され 小間物屋「糸玉」を出す
その玄治店と呼ばれる辺りは あの春日八郎のヒット曲「お富さん」の歌詞にもある―粋な黒塀 見越しの松に― そんな造りの日陰の女が多く暮らす場所でもあった
身請してくれた旦那は商売が左前 別れて生きていくことに
生まれて初めてときめいた相手は士官がかない遠くへ行く
姉妹のようにしていたお花は心中
芸者のお喜代は後妻におさまることに
明日はどうなるかなんて 確かなことは わかりはしない
蔑まれる身分でも一生懸命生きていますのさ・・・・ どんな過去持つ女だって幸せになりたいんですよ
そんな声が聞こえてきそうな物語
おちゃっぴいな小梅ちゃんが 成長して立派な芸者になった艶姿 見たい気がします