アンドリュー・V・マクラグレン監督
ジョージ・ワシントン・マクリントック(ジョン・ウェイン)大地主 人望もある
キャサリン(モーリン・オハラ)マクリントックの妻 二年間 家を出ていたが 学校から戻ってきた娘を連れて東部へ行くつもりだと話す
デヴリン(パトリック・ウェイン)開拓民として町に来たが元からの農夫ではなく 父の死により大学を卒業できなかった 知性も気概もある青年
ドラゴ(チル・ウィルス)マクリントックの相棒 家族といってもいい
ベッキー(ステファニー・パワーズ)マクリントックとキャサリンの娘 両親の夫婦仲を案じる 実はデヴリンに惹かれているのだがー
ルイーズ(イヴォンヌ・デ・カーロ)デヴリンの母親 マクリントックがやもめと思い込み住み込み家政婦の仕事を引き受けて 戻ってきたキャサリンにマクリントックとの仲を邪推される
先住民との酋長とも友情で結ばれている大牧場主のマクリントック
政府の決めたことのせいで開拓民たちが不毛の土地に入植しようとする
おりしもマクリントックの大切な娘のベッキーがもうすぐ学校から戻ってくる日
娘の将来についてはマクリントックが考えていることがあった
そこへ二年間別居中の妻のキャサリンが戻ってくる
派手な帽子にドレス
彼女は家政婦のルイーズをマクリントックと愛人と決めつけ高飛車な態度に出る
息子と雇ってもらった恩義がマクリントックに対してあるルイーズはこらえるが 後に反撃に出る
理性的に しかし厳しく
話があるといったキャサリンを置いて町にチェスをしに出掛けるマクリントック
怒ってキャサリンはデブリンに馬車を出させ追いかける
マクリントックはチェスをやめず キャサリンは店で夜明かし 椅子で寝る
マクリントックがチェスに勝ちかけていたが デヴリンはまだ勝てるーと
起きたキャサリンに店の主人は昔の想い出話をし キャサリンはほろりとする
意地っ張りなキャサリンは 実はまだマクリントックを愛している
頑固なマクリントックも
無器用なマクリントックは キャサリンをどうすべきか思いあぐねてはいる
開拓民が娘がいなくなった インディアンがさらったに違いないと インディアンをつかまえてきて首吊りしようとしている
ーと知らせが入る
保安官と共に駆け付けるマクリントック
政府の邪魔にはなるが役には立たないお役人
マクリントックが余り好きではない町の有力者
開拓民の娘は男と遠乗りに出かけ道に迷っただけだった
ここからとっても楽しいマクリントック側と開拓民
そしてキャサリンも加わった大乱闘 殴り合い大会が始まり 皆坂道を滑り落ちドロドロになる
どろんこ状態で帰宅するマクリントック御一行
喧嘩では夫側の味方をし(マクリントックを落とそうと突いて逆に自分が落ちてどろんこになり マクリントックに「わざとやったわね」と怒る場面あり
ー自業自得じゃん・笑 お茶目な奥様である)
なのに帰宅したら 冷たい 女はわからんとぼやくマクリントック 一緒にどろどろになって帰ったのに
ドラゴと泥まみれのまま酒を飲み どうかしている自分達を笑い合う
マクリントックの家で長年 料理人をして マクリントックがルイーズを雇ったから これからは料理をつくらないでい
家族としていてくれーと言われた男も呆れている
娘を駅へ迎えに行ったマクリントックは釈放された友人のインディアンの酋長と会い 政府との交渉の協力を頼まれて快諾する
喜劇調ながら先住民のインディアンを迫害している政府についても描かれている
シェークスピアの「じゃじゃ馬ならし」を下地にした映画ゆえ あまり深刻な戦いは出てきませんが
デヴリンはいきいきした魅力溢れるベッキーに惹かれます
けれど同じ汽車で町の有力者の息子も大学から帰ってきていました
父の死により大学を辞めて 農夫となり 今はマクリントックの使用人である自分
プライドある若い男性には辛い立場です
雇主のお嬢さん
けれどマクリントックは使用人とか身分とか そんなことは気にしておりません
デヴリンを見どころある青年と温かく見守っています
それはデヴリンにとって死んでしまった父親のようでもありました
ルイーズは保安官と付き合っていることから キャサリンの誤解もとけます
つんつんと素直じゃないキャサリンですが
交際を申し込んできた男の馬がいなくなり 馬車で送る事になったデブリン
馬車の中で男と一緒に歌うベッキーの様子がカンに触ります
ベッキーとデブリンは大喧嘩しながら戻ってきました
ー結婚前に男にキスさせるような女はーそうデブリンが怒り(実は好きなベッキーが自分以外の男とキスするなんて許せない)
ベッキーは侮辱されたと怒って 父親のマクリントックにデブリンを撃ってと言うのです
言われた通りデヴリンを撃つマクリントック(ただし空砲で)
撃ったマクリントックにひどいわ!と怒るベッキー
理不尽だ 自分が撃って!とせがみながら
さすが あの母親の娘だわ
かと思えば 夫婦仲を心配し狩りに出た父を追って話しかけるところも
マクリントックは自分の死後 その殆どの土地を寄付するつもりだと話した
ベッキーには 自分がキャサリンと所帯を持った頃と同等の規模の牧場をのこすつもりだと
大金持ちで大地主だと財産目当ての求婚者がひきもきらないだろう ベッキーは美人だし
男が群がってくるだろう
しかしそれはベッキーの為にはならない
この父親の気持ちが いつかベッキーにも理解できるはずだと
マクリントックなりの形でインディアンを助け 持ち上がる揉め事も保安官に協力し解決していくマクリントック
遂に妻とも決着をつける時がきた
形勢不利と見て逃げ出すキャサリン
これは面白い見ものだと キャサリンを追いかけるマクリントックのあとについて回る人々
逃げ続けるキャサリンはドレスも破れ どんどんぼろんちょの姿となっていく
遂に下着姿にまで
(モーリン・オハラさん 綺麗なおみ足です)
保安官とルイーズの所へ逃げ込み隠れてほっとしますが ルイーズがマクリントックに大声でキャサリンの居場所を教えました
かくしてキャサリンはお尻をぶたれてマクリントックからお仕置きを
ベッキーもデブリンにお尻を叩かれても愛を深めたようですし そういう家系なのでしょうか・笑
(私なら たとえ自分の方が悪くてもお尻なんて叩いてきたら 根にもってやりますが)
マクリントックとキャサリンは仲直りをし 平和に夜は更けていくのでした
随所に楽しい場面があるおおらかな西部を舞台にした映画です