夢のLeidi Laidi

着物と宝塚、ほぼ半々

亀でもへっちゃら!

2014-04-07 14:22:37 | ゼーゼマン家

「お嬢様」

「あら、ごーぶーさーたー。どっか修行の旅にでも出たのかと思ったわ」

「ま、そうおっしゃらず…。
修行ってほどではありませんが、研修旅行くらいはしていたようですねぇ」

「いいじゃなーい。楽しそうでー」

「ご機嫌直して、この季節お出かけの際に何か1枚はおるものに
お困りと聞いて…とのことですわ」

「ふーん。なかなか気がきくじゃないの。
春先って、ほんと着るものに困るのよね。
上着要らないかと思ったら、いきなり寒くなったりするし」

「定番ならトレンチコートですが…」

「あれね。あんまり好きじゃない。
形が似合わないし、何より色がねぇ…。
ロンドン~とか、パリ~とか、トキオ~とかならいいかもしれないけど
ナニワの空気の色には合わないんじゃない?
私ならダサ色のトレンチより、菜っ葉色の作業着選ぶわね」

「ナニワの男前キャリアウーマンが怒りますわよ」

「似合う人は、空気の色ごとき、物ともせずに似合うって話よ」

「…ここがナニワかって問題はさておき、じゃナニワの空気の色に合うのは?」

「そりゃ、ヒョウ柄とゼブラ柄よ!」

「それはようございました。
きっとお気に召しますわ」



「何これ。ストールじゃないの?しかも…亀柄…?」

「一応、ボレロ型になってます」






「亀…に見えなくもないですが、
ヒョウ柄と言ったもの勝ちですわ。
トレンチが似合うのは闘うオンナ。
お嬢様がお似合いにならないのは、むべなるかな。
でも、これくらい闘って、『これはヒョウ柄』と世間をねじ伏せなさいまし!」


…普通のがいいよね、お嬢様。
ワタシが闘ってみるから、ちょっと待ってて。

でも春だし、勢いで行ってみるのもグー →








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