夢のLeidi Laidi

着物と宝塚、ほぼ半々

ある意味究極の贅沢

2016-04-27 17:34:14 | キモノ de Gozar
本日のお買い物スタイル。



二部式着物の上着はカーディガンがわりに
なりますね。

私が布を買うのは、京都のノムラテーラーか
大阪では江坂の大塚屋が多いです。
どちらの店も、いつ行っても空いていると
いうことがない。
目当ての生地を見つけても、
店員さんつかまえるのに一苦労です。

麻生地棚の前で、学生さんみたいな若い男の子が
長い時間かけてあれこれ選んでいたり、
手押車につかまらないと歩けないような老婦人が
こだわりで接着芯を注文していたり、
60代とおぼしき男性がバッグやガマグチの
材料コーナーで腕組みしていたり、
「何をお作りになるご予定で?」と
インタビューしてみたい人だらけです。

これだけ何でも安く買える物が豊富に
出回るようになって、多分ほとんどの人が
毎日やたらと忙しい。
百円ショップで買うポーチの方が、
「初めてでも簡単!」なんて手芸本を頼りに
リバティプリント奮発して作るのよりも、
ずっと出来がよかったりするんですよ。

これは手芸以外でも同じことが
言えるかもしれません。
料理とか日曜大工とか。
市販品というのは、ほんとに良くできてるもんです。
なのに、なんでこんなに私たちは
「自分で」作りたいんでしょうねぇ。
結局は時間とお金と材料の無駄になるかもしれないのに。



困ったもんです。






ちょこっとお直し

2016-04-25 16:06:50 | キモノ・マインド
どう考えても自分しか着ないんだから、
内揚げ無しにすればよかったなぁと、
着る度に思う青の保田織着物。
おはしょり始末する時に、特に脇の辺りに
縫い代と揚げの重なりで厚みが出て
しまいます。

いっそ、内揚げとって裾で切ろうかとも
考えましたが、それも手間なので、
脇縫い代の始末だけ変えてみました。

折りぐけしてたのを平らにして耳ぐけに。



少しはマシになるかいな。

さて、「着物で生活する」ことは、
これまで何回か考えてきたけど
(仕事は制服ですが)、なかなか踏ん切りつかずに
きまして…。
豪雨とか酷暑とか考えるとどうしてもね。

ここはひとつ無理をせず、
「洋服を諦める」
これでいこかなと思います。
和服にするといったって、
常時長着に帯を巻く必要はないので、
ほとんど上下セパレートになるでしょう。
早い話が、家の中では作務衣だす。

私は和装する事に、特に高尚な「日本人として」
とかいう精神的なんちゃらかんちゃらは
一切ないです。
和服着たからって「日本人のDNAが蘇る」
とか「日本人だなぁと改めて感じた」
事もない。
たまに前世記憶のある人がいるそうですが、
私の細胞に刻まれている生まれる前の記憶は、
飢餓の歴史のみ。
「お腹いっぱいなのにデザート食べられちゃう~」
って、現代日本では大多数の人に無意味なあれです。

別にTシャツGパン、昼ご飯はコーラとハンバーガーでも、
平たい顔族としてのアイデンティティーは、
毎朝鏡見る度に自動確認されますしね。

あと、和服がエコなんて考えも、まぁ格安衣料を
短期間で使い捨てにするよりはマシかなって
ぐらいだと思います。
ユ○クロなんて頑丈にできてるから、
ベーシックなもの揃えて何年も着るのは可能で、
かなりエコな衣生活が出来るのではないでしょうか。
そもそも、そこに重点を置けば、日本中に
備蓄されてる「お着物」をフル活用したら、
当分は新たに生産する必要も
新品を買う必要もないでしょう。

着物を着るのに伝統だの歴史だの、
ましてや地球に優しく(地球が聞いたら蚤の分際で
何言うかって嘲笑うと思う)だの、
自分らしさだの関係ありません。
結局のところ、ストッキングとハイヒールと
ブラジャーが無理!
それだけ。
和装逃げって手段があってよかったなぁ。






東京日帰り

2016-04-23 00:17:47 | 一人着物部活動報告
東京で開催されているPARISオートクチュール展は
ぜひ行ってみたいと思っていたのですが、
展覧会ひとつ見るために東京往復するのは
さすがに贅沢ではないか…?
と、そこへ国立新美術館で三宅一生展も
行われていると知り、2つなら自分への言い訳も
成り立つな、と行ってきました。



ビル・カニンガム師匠のおっしゃる通り、
「目には何度でも学ばせないと」です。
見応えありました。

そう、実はワタシ
「へー…ルイ・ヴィトンて服も作ってたんだー」
レベルの人間なので、当然今回も
「三宅一生って、
頭の良さそうな芸能人が好きな服だよね~」
レベル。

いやほんとに人間、いくつになっても勉強っていうか
発見ていうか驚きっていうか、
新幹線代使って行ってよかった。
大阪にも来ないかなぁ。
もう一回見たい。

オートクチュール展も、私にしては珍しく、
音声ガイダンスまでいれて堪能しました。

時々考えるんですが、もし宇宙人がやってきて、
この「衣」に関する地球人の情熱を見たら
どう思うんだろうって。
「何?こいつら、わけわからん」なのか、
「あー生き物って、皆一緒ねー」なのか…。

まぁそんな事を考えつつ、東京の街中を
こんなカッコでたらたら歩いておりました。



いくら寒色とはいえ、ウールはそろそろ限界。
メロンシャーベットとオレンジシャーベット2種盛り
コーディネートとか、言い張ってみても無理無理ですわ。

ここから一気に夏が来るんでしょうね。
毎年、小千谷縮で二部式着物を作りたいという
不届きな誘惑にかられるんですが、
まー…これが。
こーれーがーねー…。
私の場合、二部式を平気で街着として着るので、
着用頻度は長着にするより格段に上がるのですが、
なかなかどうして。

反物作ってる人が「いや、面白いやん。やっていいよ」
とでも言ってくれたら踏ん切れるのかもね。



着物にパーカー

2016-04-21 20:10:44 | キモノ・マインド
はい、ちょっとは使えるもん作りました。

背中からニョロニョロだの
ざっくぅだの覗いたりしません。

着物にパーカーインというのをしてみたいと
思ったんですが、
私はスポーツカジュアルというのが
似合わんのですね。
顔の印象がぼへーっとしてるせいか。

なので、いかにも走るの遅そうな印象の女でも
無理のなさそうなパーカー作ってみました。



と言っても着物インナー用の「見せパーカー」
なので、短時間で出来ます。



問題は…



フードがデカすぎた。
ミィくらい入るな…。
入れません、はい。

細い帯の方がバランスいい感じです。
これで三寸です。




タートルやパーカーインのいい点は、
着てて衿元の崩れを気にするストレスが
ない事ですね。
鏡みる度に、半衿が左右同じ幅になってるかとか、
衣紋がかぶってきてないかとか、チェックする
必要がありません。

まぁ、着て動いていれば、シワだのずれだの
当たり前なので、そんなに神経質にならなくて
いいんでしょうけど、どうしても
気になるところではありますしね。

着物にパーカー、衿汚れ防止と
首筋の紫外線避けとして、
夏場になかなかいいのではと思うんですが、
どない?

今度は麻で作ってみようかな。






じゃっ、どう?

2016-04-14 20:26:41 | 一人着物部活動報告
こういうボーイッシュな雰囲気の時は
帯結びは背中にピシッと張り付くような
シンプルなお太鼓がいいよね。



なんて、シンプルでない飾り結びができるかの
ような事を言ってしまいました。

そう、ピシッと張り付くような…

ピシッと…



…なんか盛大に貼りついとるで。


いやいやいやいや。
そこ、「けっ」とか言わない!
消しゴム投げない!

これにも五厘くらいの言い訳があります。

元はと言えば、こちら。



映画はもう10年くらいの前のですかね。
マーク・ジェイコブスのドキュメンタリーです。
私、これ見て初めて「ルイ・ヴィトンて服も作ってるのか」
とか思った……
って、だから消しゴム投げなーい!

これももう、軽く100回はリピートしてますね。
MODE ET MODE は、「マーク・ジェイコブスとルイ・ヴィトンの16年」て
タイトル見てバックナンバー取り寄せました。

映画については、多分検索かけたらレヴューが
いろいろ出てくるので、そちらをどうぞ。

で、この帯が何なんだって話ですがね。
映画の中で、こういうのが出てくる。



ええ…まぁ…
これを帯でやったら面白いんじゃないかと…。
"キュビスト" 帯。




きゃー座布団投げないでー!

そらもう「アホは際限がないな」と、
おっしゃりたい気持ちはわかります。
わかるけどさ、
大変だったのよぅ、これ。
ガマグチから何から全部作ったし、
メタリックのファスナー、いい色のが無かったから、
青と赤買ってきて分解して合わせたんだから。




でもね、本体そのものが重量級だから、
あんまり重たいもの入れないでね。



ひゃっほう!



Wrong Side Is Right Side .
By Marc Jacobs

邪道が王道。

…次は使えるもの作ります