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夢のLeidi Laidi

着物と宝塚、ほぼ半々

人のフン○シで…

2014-09-12 07:22:07 | ゼーゼマン家
「お嬢様…」

「ごっぶさった~」

「そんなふてくされないでくださいな」

「別にふてくされてなんかいないわよ。
あらチネッテ、新しいドレスを持ってきたとか、
私の目の錯覚かしら?」

「錯覚じゃございません。
そういえばお嬢様、老眼の方はまだ大丈夫ですの?」

「嫁入り前の乙女に何てこと言うのよ」

「あー…嫁入り…で…ございますか…。
嫁入り…ねぇ…」

「もういいから、さっさと見せなさいよ!」



「ふーん…なかなかいい感じじゃない。
裾もヒラヒラ盛大に広がって、優雅な気分になるわ」

「それはようございました。
せめて気分だけでも優雅になって頂きませんと…」

「チネッテ、おまえ最近、嫌味がきつくなってきたわよ」

「気のせいですって。
こちらのスカートは、リサイクルショップで見つけた物を
リメイクしたそうです。
もともとはウエストゴムだったのを切り替えにして、
裏地と裾にレースをつけてペチコート風にしていますわね」

「えー結局、古着ーい?」

「何をおっしゃいますの。
古着といっても、素材が違います。
単純にゴムでギャザー入れただけでなく、裾に向かって
かなりフレア入ってますし、フリルもギャザーではなく
フレアで、三つ折りで始末してあります。
裾のラインも凝っていますわ。
素人がイチから作るより、断然上等ってなもんですわ」

「そうねぇ…見えないけど、追加したレースも幅広でゴージャス
だしねぇ…。




…って、ちょっと今、何て言ったのチネッテ。
素人…?
素人に私のドレス作らせてるの?」

「細かい事気にしてると、行き遅れに拍車がかかりましてよ、お嬢様。
さ、キラキラヒラヒラジャラジャラさせて、リサイクルならぬ
リターンマッチですわ!」



愛と敬意を込めてリメイクしたから、お嬢様。
そう、復活戦のゴングは、いつ鳴らしてもOK!

こんなイメージで、くるくる回ってみて!



亀でもへっちゃら!

2014-04-07 14:22:37 | ゼーゼマン家

「お嬢様」

「あら、ごーぶーさーたー。どっか修行の旅にでも出たのかと思ったわ」

「ま、そうおっしゃらず…。
修行ってほどではありませんが、研修旅行くらいはしていたようですねぇ」

「いいじゃなーい。楽しそうでー」

「ご機嫌直して、この季節お出かけの際に何か1枚はおるものに
お困りと聞いて…とのことですわ」

「ふーん。なかなか気がきくじゃないの。
春先って、ほんと着るものに困るのよね。
上着要らないかと思ったら、いきなり寒くなったりするし」

「定番ならトレンチコートですが…」

「あれね。あんまり好きじゃない。
形が似合わないし、何より色がねぇ…。
ロンドン~とか、パリ~とか、トキオ~とかならいいかもしれないけど
ナニワの空気の色には合わないんじゃない?
私ならダサ色のトレンチより、菜っ葉色の作業着選ぶわね」

「ナニワの男前キャリアウーマンが怒りますわよ」

「似合う人は、空気の色ごとき、物ともせずに似合うって話よ」

「…ここがナニワかって問題はさておき、じゃナニワの空気の色に合うのは?」

「そりゃ、ヒョウ柄とゼブラ柄よ!」

「それはようございました。
きっとお気に召しますわ」



「何これ。ストールじゃないの?しかも…亀柄…?」

「一応、ボレロ型になってます」






「亀…に見えなくもないですが、
ヒョウ柄と言ったもの勝ちですわ。
トレンチが似合うのは闘うオンナ。
お嬢様がお似合いにならないのは、むべなるかな。
でも、これくらい闘って、『これはヒョウ柄』と世間をねじ伏せなさいまし!」


…普通のがいいよね、お嬢様。
ワタシが闘ってみるから、ちょっと待ってて。

でも春だし、勢いで行ってみるのもグー →







デニムといえば

2013-09-05 17:45:12 | ゼーゼマン家
「お嬢様、久々に…」

「あら本当に久しぶりね。とっくに廃業したかと思ったわ」

「またそういう縁起でもない事を。
なんですか、とにかくとんでもない猛暑で、やる気も何も
すっからかんだったそうで…。
自分用に作ったものだけど、お友達とのランチなんかに、よろしければ
どうぞ、とのことです」




「…いくら気の張らないランチったってねぇ。
こういう庶民派な素材は、私にはどうかと思うわ。
ランチというより、ガーデニングって感じじゃない?」

「あら、確かに竹箒が似合いそうですわ、お嬢様」

「ゼーゼマン家の跡取り娘が、竹箒が似合っちゃ困るでしょうよ。
しかもこれ、なんだかパクりの匂いもしてよ」

「一般への販売目的では無いので、問題は発生しないと思いますわ。
しかも需要があるとは思われませんし」

「チネッテ、あなたそういう、誰も着たがらない作業服みたいなものを
私に着ろと言うわけ?
この前作りかけだった、面倒くさそうな刺繍はどうなったのよ」

「刺繍糸が在庫切れで、買い足すまで続行出来ないそうです」

「ビンボくさい話ねぇ」

「まぁまぁお嬢様、今日び高嶺の花より隣のミヨちゃんが受ける時代ですわ。
これを着て、甲斐甲斐しくお庭の掃除でもしてみれば、どこぞのペーターが
だまくらかされるかもしれませんわよ」

「うるっさいわねぇ。
私が目指してるのは、サザエさんに続くほのぼの
ファミリーワールドじゃないわ!
なんたって薔薇の運命(と書いて『さだめ』と読む)に生まれちゃってるんだから、
狙いはフェルゼンよ!
総シルクのドレス持ってらっしゃい!!」




…お嬢様の野望の前に、庶民のユニフォーム、デニム玉砕…。

めげずにこのイメージで着てみます
(あくまでイメージ。歌詞の意味、まるでわかってません)












女はHotに 男はCoolに そしてDRY!DRY!DRY!

2013-05-30 13:52:17 | ゼーゼマン家
「…女性は冷え性多いですからねぇ」

「そういう問題? それより仕立屋、ただでさえ私生活カラッカラのくせに、
ドライとか言ってる場合かしら」

「お嬢様、人の事言える立場じゃございませんでしょう。
ま、梅雨入りもしましたしね」

「ああ、そうそう。チネッテ、湿気取りゾウさん買っておいてね。
布団も干しにくくなるしね」

「お嬢様、いい加減、部屋の隅に煎餅布団敷いてお休みになるの、
おやめ下さいまし。ちゃんと天蓋付きベッドがあるというのに…」

「あれ、落ち着かないのよ。柔らかすぎるベッドは腰に良くないって
言うじゃない?
あんなので寝たら、背中もバリバリよ」

「背中といえば、お嬢様、お手入れの方は大丈夫でしょうね」

「中谷式ツボ押し器でバッチリよ。


急にどうしたの?」

「久々に納品がありました」

「あら、本当に久しぶり」

「ようやくものになってきたパートに逃げられたとか、
ブツブツ言ってましたけど…」

「分からないわねぇ。だから二足わらじなんか履いてないで、
私の衣装係り専業にしてればいいじゃないの」

「いや~それだけじゃやっぱり、女一人、生活ってものもありますしねぇ…」

「何それ。ゼーゼマン家の雇用条件に不満があるって言うの?
…あら、確かにこれは、思い切りよくばっくりいってるわね」








「今をときめく大女優も、背中見せは勇気が要るとか申しますわ」

「ふふん、なめてもらっちゃ困るわね。背中も二の腕も、
いつでもネクストスタンバイOKよ!」

「ネクスト…。いつ now がありまして?」





ほんとに dry なのはチネッテ。
願わくば、お嬢様に一匙の sweet を…。








なんて言いながら、私は DRY!DRY!DRY!




こうでなきゃ

心は Loving&Loving

2013-03-17 19:16:11 | ゼーゼマン家
「お嬢様、こんな感じでいかがでしょう」





「あらやだ、試作品なんて持ってこられても困るわ。
ちゃんと完成品でみせて頂戴」

「何やら作者が申しますには、これで不発だった日にゃ
足の踏み場がどうとか…」

「わからないわ。私のクローゼットに入れておけばいいじゃないの。
まだYOSAKOIソーラン5チームくらいが踊れるスペースが
空いていてよ」

「……まぁとにかく、ご覧になって下さいな。
裾部分は、ダナ・キャランの2013春夏物からパクって…
いえ、参考にしてみたそうですわ」




「なんだか節操のない話よね」

「作者曰く、似ても似つかぬ仕上がりになってるので
問題ないと…」

「それもどうなの?
でも…いいんじゃないかしら。かなりマトモだわ。
今度のダンスパーティーまでに、この方向で進めるように
言っておいて。
色は…そうねぇ…水色かオレンジか、とにかく明るい色がいいわ」

「かしこまりました。でもお嬢様、そのダンスって…?」

「もちろん、YOSAKOIよ!今年はゼーゼマン社中が優勝いただくわよ~!」

「……」

お嬢様の軌道修正なるかチネッテ。

ていうかこれ、作る勇気無いんですけど。







とりあえず、愛にあふれた気分で行ってみましょか。

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