夢のLeidi Laidi

着物と宝塚、ほぼ半々

風には負けぬ

2017-06-28 19:20:37 | キモノ de Gozar
二部式着物のマイナスポイントといえば、
どうしたって普通の着物と帯のスタイルに比べて
見た目が質素というか素朴というか
単にビンボくさいというか…。

反対に優れている点は、もちろん着用が
簡単で動きやすいといった点ですね。

ただ、以前にも書きましたが、
スカート部分は長着と同じく
巻きスカート状態なので、強風に弱い。
身軽だからって調子に乗って両手に大荷物
提げてたりすると、突然の強風に慌てる事が
あります。

機動力を重視するなら、ズボン型にしてしまうのが
手っ取り早いけど、どうも作務衣っぽくなるしね…。

そこで、ミャンマーのロンジーなんかどうだろかと。
筒状の布を腰のところでたくしこむだけで
縫うのも簡単だし。
と思って着用動画を見てみたんですが、
これ独学でピシッと着るの、結構難しそう…。
しかも、慣れてないと歩いてる最中に
ずり落ちたりしたらえらいこっちゃ。

というわけで、紐付けて東スカート型に
落ち着きました。



長方形の布を縫ってくけて紐付けて
と、作り方はいたってシンプル。
裾除けの東スカートとほぼ同じですが、
ウエストに数カ所タックとってます。
あと、裾すぼまりになりやすいように、
腰紐はまっすぐでなく、下前で2寸
上前で1寸、斜めに下げて付けてます。
まぁまぁタイトなシルエット。




歩幅はここまでOK。



一瞬で元通り。



台風の日のお出かけでも安心でございますよ。




明治ザチョコレート帯留

2017-06-17 15:08:00 | 一人着物部活動報告
お値段ちょいといい感じなので、
そうそうは買わないのですが。



確かにこのパッケージ、捨てるには
惜しいんですよね。

と思っていたら、ネット上で様々に
工夫を加えたアート作品を見かけまして…。

影響受けやすいもんで、私もやったるかと。

まず切り抜いて、指先で軽く全体にカーブを
つけます。
先っちょの所、切り落とさないよう注意です。



しっかりした紙なので大丈夫かもしれませんが
念のため裏表に防水スプレーをしました。
この後レジン加工するので、色が変わっちゃうと
残念なのでね。
靴とかに使う普通の防水スプレーでOKです。

まず、裏側をレジンで補強。




表もレジンで固めます。



私はレジンについては適当自己流なので
正しい方法か分かりませんが、
わりと広い面積で枠や型が無いので、
筆を使って薄く塗っては照射を
繰り返しました。

ちょっと手間かかるけど、そこは
頑固職人気分で。

満足いく厚さのガラスっぽさになったら、
周囲にヤスリかけて
裏に金具付けたら帯留めの出来上がり。
裏面の模様も嬉しいですね。



このままでも十分きれいなので、
何も加えない方がオシャレ。

とは思うけど、ヒカリもん好きの性は
どうしようもなく、
ゴールド混ぜたレジンをもうひと塗り
重ねて、スワロフスキーをポツポツと…。






これがチョコのパッケージだったとは
お釈迦様でも…
いや、小学生でも分かるわな。

みんなも試してみてねー!



それを冷やかしと言う

2017-06-16 09:13:00 | 一人着物部活動報告
浴衣・夏着物の新作展示販売イベントや
新しい試みのポップアップショップの
お知らせが魅惑的な季節になりました。

前々からうっすらと感じていましたが
私はデザイナーやブランドが、はっきり分かるような着物が
どうも似合わない…ような気がします。

販売イベントなんかで何度か羽織らせて貰ったこともあるのだけれど、
「私じゃなくて、他の人が着た方が似合うんじゃないかなぁ」という感じ。

別にどこがおかしいと言うわけでもないので、
普通の店員さんなら「お似合いですよー」と、
そんなに良心の呵責無しに言って下さるレベルかもしれません。

ただ、私の中の「パリ(ミラノとかでもいい)の服売り場の店員さん」が
「ノンノン、それダメ。似合わない。
あなたには売れません」
と言うわけで。

どうも本体のパワー不足のせいか「あ、〇〇さんデザインの着物が歩いてる」になってしまうのですね。
私が額縁。

そんな事情で、着物自体が強い個性を持っている物は
買えないのですが、
見るのは好きだ!
見るのは、「こんなん着てどこ行く?」
くらい強烈なのを見るのが大好き。
人が着てるのを見るのも好き。
華やかな新作展示販売イベントなんか、めっちゃ見に行きたい。

着ないものを見に行ってどうするんだって
話ですが、それはまぁ、作品買って帰れなくても
ルーブル美術館展とか若冲展とか、見に行くじゃございませんか。
それと一緒です。
インパクトのある着物や、それを試着するお客さんをぼーっと眺めながらビール飲んだりできたら、
もっといいんだけどなー。

…イベント主催の皆様におかれましては
「ほへー。ゴージャスですなー」と、ぬらりひょんじみた女が売り場を
うろついていたら、見て見ぬふりで泳がせておいて頂けると有難いです。

もしかしたらいつの日か、強烈な個性を放つ着物と
人生の厚みのない存在感の希薄な女が
奇跡のベストマッチを果たして
お買い上げー!
てなこともある…かもしれませんし…ね。





阿波しじら浴衣完成

2017-06-15 10:33:54 | 一人着物部活動報告
完成~。



忍び寄る老眼との戦いって感じになってまいりましたよ。
まだ針に糸は通せるけれど、ピンクとかベージュの糸だと
指先に同化してイラッとくることがあります。
これは濃い色で助かった。

写真だと保多織りのと殆ど同じに見えますね。
もう揚げ縫っちゃって紐つけて着ようかな。
せっかく夏向きの軽い生地なので、できるだけ涼しく着たいし。

補整は基本的に、しない派です。

「補整無しで着ると、ほらこんなにブサイク~」な
before & after 写真には怯むけど、
まぁ…誤差範囲ですってば。

「人様の目に涼しげにうつるように、
シワもダブつきも一切無しで」って
頑張るのもアリですが、
私の場合はそもそも、どんな格好してても人様の視線は集めないので、
「夏はざくっとさらっと」を目指そうかなと
思っております。








阿波しじら浴衣

2017-06-03 16:50:53 | 一人着物部活動報告
着物が生活着だった頃は、「浴衣はひと夏だけのもの」
とも言ったそうです。

「指が入らなきゃいいのよ!」な
縫い目でざっくざく半日くらいで仕立てて、
補整だ衣紋だおはしょりだと面倒な事
言わずにわっさーと着て、夏の終わりには
「来年は外出着には無理だわね。まぁまだ部屋着なら
いけるでしょ」となるまで着たおす…のが、
あるべき姿だったのかも。

今は「ちょっと張り込んだ夏のドレス」
感覚でしょうか。
我慢度数からいうと、超よそ行きと言っても
いいような…。
浴衣にお太鼓結んでるビールのCMなんか見ると、
私は「このあっついのにお疲れ!」
などと思ってしまうけれどなぁ。


で、この阿波しじらはざっくざく仕上げるつもり
だったけど、数年前に買ってあった和裁本を
ついつい開いてしまいまして…。



ワイルドになりきれず進めております。

いっぺん三分くらいの縫い目で
ざくーっと、しかしながら仕上がりは
びしーっとした浴衣を縫ってみたいものです。