出来た。
何枚目になりますか…。
見た目変わりませんが、毎回「なんか着づらい」
ところがあって、工夫を重ねてきました。
今回ようやく「おっ、いけるかも」
という感じです。
着物好きな人には、あまり評判のよろしくない
二部式…。
たらればを語ればきりがないですが、
もし日本がブータンのように
民族衣装着用の国で、なおかつ現在と同じような
社会発展を遂げていたら、
結構この形、普及していたんじゃないかと
思うんですがね。
帯が解ける心配しながらラッシュの電車に
乗れませんもん。
ま、とはいえ私も、二部式でドレスアップ!
とはならない事はわかってます。
自分が何割かマシに見えるとか、
七難隠しおおせてるなという気は、しません。
しないけど、妙にハマってるというか、
これ着て生まれてきたみたいというか…。
学芸会で「村の悪ガキその1」の衣装を着たら、
笑っちゃうくらい似合ってたというような、
あれです。
反対に、どうやっても似合わない人はいるなぁと、
今回縫っていて気づきました。
私なら、「ルーツ」あるいは「リターン トゥ
マイセルフ」ですが、どうも違和感大き過ぎる
だろうな…という人は、います。
まず、美人は似合わない。
美人とはなんぞや?と真面目に考えたら、
論文いくつも書けそうなややこしい話になりますので、
そんな難しく掘り下げず、普通に
「◯◯さんて美人だよね」で通じるレベルでOKです。
あと、リッチに見える人、も似合わない。
これは本当にリッチかどうかは関係なく、
リッチに「見える」人です。
こういった人たちが着ると、もう逆コスプレにしか
見えない、妙ちきりんな雰囲気になります。
…とすると、もしかしたら
「二部式着物は寝巻きか部屋着。外出なんて非常識」
というのは、別にお高くとまった意地悪発言ではなく、
上記条件に当てはまる人が、二部式を着た我が姿を
想像して、本気で「うわ、あり得ない」と
思っての主張かもしれない…。
同じ事が、木綿やウールの着物についても言える…かな?
「木綿の着物での外出はどこまで許されるか」は論争に
なることがありますね。
私などは、「オール正絹でなければ、徒歩圏内以遠には
出かけられないなんて、あなたは王侯貴族か」と
思ってしまう方ですが、「木綿の着物は近所のスーパーまでよ!」
と断言する人は、もしかしたら小ざっぱりした木綿など着た日にゃ、
フルメイクの叶姉妹がTシャツとジーンズ着たような珍妙な
感じになってしまうタイプの人なのかもしれない……
なんてねー!
なので、カジュアル和服で出かけて何か言われたら、
「そうねぇ、私は大丈夫なんだけど、美人がこういうの
着るとチグハグになっちゃうのよね」と、にっこり笑って
おくのがよろしいでしょう。
ただ、見ず知らずの人から言われた場合は構わないんですが、
友人知人相手の場合は、
この後「だから、あなたもいけるわよ」と続けても、
「だから、あなたには向いてないのよね」と続けても、
微妙な角が立つので、心の中でつぶやくにとどめておいた方が
無難と思われます。