夢のLeidi Laidi

着物と宝塚、ほぼ半々

ダメダメ月間

2017-03-04 18:49:54 | 治療覚え書き
約3週間の放射線治療が終わりました。

もうね、どんだけいい加減な患者か
バレるってなもんですよ。

手術が終わって職場にも復帰して、
次の診察日が2週間後くらいに
迫った頃、ふと事前に貰った
治療ガイドブックを開いてみたらば…
「温存手術の場合は術後に放射線治療が
必要となります」

ふーん…また週に1回とか2回とか
行かないといけないのかなぁ。
予約制だったら待ち時間少なくて
済むかなぁ。

なーんて思って読み進んだらアナタ。
「3〜4週間、週5日」
て、何それつまりほぼ毎日?

慌ててネットで調べてみると、
高齢者で再発率が低いとかで
一部除外される人もいるけれど、
今の医療では乳がんで温存治療は
もれなく放射線治療5週間、週5日。

ガイドブックの3〜4週間と微妙に
違うけど、結局やっぱり毎日?

ひえーー
どーいうことかしらーーー

…と、あんまり頭良くない感じで
ジタバタしましたが、
職場にも配慮いただき、どうにかこうにか
クリアしました。

一般的には5週間だそうですが、
私のかかっている病院では、放射線量を
調整して3週間コースが設けられていて
とてもラッキーでした。

最終日に1人祝杯。




術後3ヶ月ほど経過した今、まだイラッとくる
痛みも、鉄の塊が入っているような違和感も
皮膚の麻痺も続き、洗濯物は片手で干すし
引き戸の開け閉めは反対側の手でします。
ナマケモノには怠ける格好の口実アリアリ状態。
ほんまに千葉敦子さんがちゃぶ台返ししそう。

病み上がり席に居座りつつ、
来月の着物写真撮影会の定員枠に
滑り込んだので、忙しいのワタシ。



というわけで、皆様ご自愛くださいませ。

俺がトンカチだ

2017-02-05 18:10:00 | 治療覚え書き
100均で陳列されてる時点で壊れたりしてると
もう未来は無い感じ。
いえ、100均でなくても同じですが。

残2個の自転車マグネットが両方とも割れておりました。




でもねー
ただの飾りだし、耐久性はそれ程高くなくていいし
ウチには何でもどんとこいな接着剤があるので
「割れてるけど構いません」と
買ってきたのは、ただの感傷です。

どんとこい。




さて、先日の薬飲み忘れ防止対策が
ざっくりしすぎていたので仕切り直します。


自転車マグネットと一緒に、100均で
マグネットボード、
額縁、スタンド、ガラスタイル、
テープマグネット等を購入。

個別にできるピルケースが欲しかったけど
見つけられなかったので、無印で買いました。



一個一個にカレンダー切り抜いた日付を
レジンで貼り付け。



更に裏側にマグネット貼り付け。
ひー…。


額縁サイズにマグネットボード切り抜いて
縁にガラスタイル貼って…。
ひー…。




丸ガラスが足りなかったので、
お土産に貰ってたボタンと、
これまたお土産に貰って長年冷蔵庫の扉に
鎮座してたカニマグネットを日曜日に。



奇しくも私、蟹座なんですよね。



はい、お薬ボード完成。



日々オープンしていっても、
出てくるのは薬ってのは残念ですが
致し方ない。

買い忘れるなよカエル。





ここまでしないと飲み忘れるのかって、
ここまでしても飲み忘れますよきっと。

そしてまた、このエネルギーを他に向ければ論も
持ち上がってくるわけですが
毎度のことながら
マイク・ハマーのように言い切りましょう。

「理屈じゃあないんです」











それなりに現状…

2017-01-26 21:07:00 | 治療覚え書き
どうも時間が細切れになって、
あれこれ作りたい物が頭に浮かびつつ
取りかかれずにいます。

私の体験談て、多分誰の役にも立たないと
思うので、書かないでおくつもりでしたが、
初めての経験は「びっくりしたなぁもう」が
それなりにあるもので、捨てちゃうのも
惜しいなって貧乏性起きてきたので、
たまに書こうかな。

あのさー。
初期でリンパ節取らない乳ガンて、
わりかし楽チンで職場復帰もすぐで
へっちゃらー…
とか、たまに見かけるけど、
それなりに痛いで。
いたわれっちゅうねん。

と思いつつ、偉そうに出勤続けてます。

ようやく再発防止治療スタートになりまして。

薬をね、毎日忘れず飲まなきゃならない。

ならない…。

できるのだろか。

というわけで。
これなら忘れまい。
どだ。




うーん。
もう少し大きいカレンダーにすべきだったかな。
日付見えない…。
効果あるかしらね、これ。





HA!HA!HA!

2016-12-08 12:45:00 | 治療覚え書き
これについては書かないでおこうかとも思ったけれど、
私が経験者ヅラできる場面なんて、
この先二度と無さそうなので、いっぺんだけ書いておこうと思います。

9月に受けた乳ガン検診でひっかかり、
エコーを受けて、要精密検査となりまして。

組織を採取しての検査を経て
最終結果が出たのが、もう11月半ば過ぎ。
「最初にお渡ししたパンフレットお持ちですか?
ここがこうなっててこういう性質で…
あ、つまり初期の乳ガンです」
「……はぁ…」

たまげましたね。

エコーで要精密検査となった際
「結果出るまで時間かかるから、その間にCTも撮っときましょう。
転移を見るための全身骨レントゲンも。
あ、今日は血液検査受けて帰ってね」
と言われた時点で、
この手回しの良さは、もしやクロかなって気はしたんですけどね。

「あなたの場合は初期で転移も見られないので、術前術後の半年の抗ガン剤治療、これ要りません。
来月あたまに手術予約取れてますから」
って、ほぼ二週間先?
休み取れるんかしら?
シフトまだ決めてないけど。

と混乱しつつ、
「えーと…。
手術というのは、えー…
日帰りとかで…?」
「はぁっ?💢」

…順調なら一週間弱から10日くらいの入院。
あらま。

人生初入院、初手術。
このまま未経験で逃げ切ろうと思ってたけど、
そうは問屋がおろさなかったようです。
この問屋がおろさないって、
そういえば最近あんまり聞かない言葉だなぁ。

さて、入院&手術が決まったはいいけれど、
10日も休むなら、職場の上司に報告をせねばなりません。
こういう時、常識ある社会人としての適切な報告って、
どんなんでしょうね。

私の職場の都合上、直属の上司とは毎日顔を合わせるわけではないので、
早急にとなると電話するしかありません。
「えーと…今お電話大丈夫ですか?
えーと…私事で申し訳ありませんが、
ガンが見つかっちゃったんで、来月10日間ほど休みます」
「……は…?」

やっぱり男性の上司に「乳」って言いにくかった。
「乳」って。

と、無事報告も済ませて、あっと言う間に入院手術。

あれ?
どこにも「経験者としてのアドバイス」みたいなものが出てこないぞ。

私の場合、初期で見つかって、腫瘍も組織診で全部取れちゃうんじゃないかってくらいの小ささだったのと、
リンパへの転移が無かったこと、
比較的おとなしいタイプのガンだったこと、
抗ガン剤治療も必要ない(ホルモン治療になるそうです。
そうですって他人事だな)
と、ラッキーだったため、
何もかも「お任せしまーす」と、非常に意識低い系患者であり続け、
考えてみたら語るべき事が何も無い。


そうだそうだ。
ひとつだけ、今回の経験を通じて言える事は
「『何となく』を信じよう」ということです。

既に大病を経験して、常日頃から気をつけている人とか、
そうでは無いけどいつも心配で、気が付いたら
休みは病院ばっかり行ってるとかって人は、別です。

私のように「人間ドックなんか行ったら
病気が見つかるかもしれないしー」タイプの人、
「あーそうだなぁ。検査、行っとこうかなぁ」と思ったら
迷わず行って下さい。

そんな気になる事自体が稀なら
それはお母さんやおばあちゃんやひいばあちゃんや、
ひいひいおばあちゃん(いや、じいちゃん系列も)の遺伝子が
アナタを守ろうとしてアナタの心に送ってるサインかもしれません。

ちなみにこの度の私の乳ガン発覚の経緯は、
まず会社の健康診断に指定日に行けず、センターで受診したところ、
問診医がとても熱心に「あなたの年齢で
まだ乳ガン検診を受けていないなら、是非とも受けるべき」
と勧められ、いつもなら聞き流すのに、その日に限って
「それもそうだなぁ」と思ったこと。

そこで、普通にマンモグラフィ受けに行けばいいものを
「でもあれ、痛いっていうしなぁ」と、往生際悪く「最初からエコー受けりゃいいじゃん」などと考えて
もう十数年前に行った、初老の先生が感じ良かった婦人科で
エコーをしている事を知り、そこへ行くことにしました。

行ってみたらば、初老の感じいい先生は
ほんまもんのおじいちゃんになっておりました。
ちょっと年季の入った機械をゴトゴト持ち出して診察し
「えーまぁ、ここのしこりね、これくらいだったらな、なんとも言えんわな。
自分で触ってみて、大きくなるようだったら、3ヶ月後でも半年後でも来なさい」と。

一抹の不安は感じましたが、
乳ガン触診模型とか触らせて貰って
「こんなしこりは無いしなぁ。まぁ大丈夫か」と
会計して帰ろうとしたところで、
看護師さんが「あなたの年齢なら無料でマンモグラフィ受けられるんだから
受けなさい」と、帰りのバス停真ん前の検診センターを
教えてくれました。

この時も「そうだなぁ。帰り道だし」と
その足で立ち寄って予約、そしてマンモグラフィ受けた後
一週間もたたないうちに「精密検査を」の連絡がありエコー
「大学病院に紹介状を書きます」となりました。

不思議なことに、最初のマンモグラフィ予約から
精密検査まで、私の融通効かないシフト休みを
利用しての検査希望日が、すべて第一希望日が
すんなり通ってるんですね。
とんとん拍子。

親戚にも乳ガン患者はいないし
「まさかねー」と長年検査も受けずにきた私が最初の受診をするまで、
大きなチャンスが与えられ、
しかもそのチャンスをみすみす逃した私に
助け舟まで出してもらって
ちゃっかり舟に乗り込んだ結果、
手術終わってベッドの上で
「3日も惰眠を貪ると、ほうれい線薄くなるのねー」と
アホな事を考えている今に至る、と。

皆様、「常々気をつけて、早期発見に努めましょう」などと
私には言う資格はありません。

が、「ふとその気になった時」は
アナタを守る何かが、命綱を投げかけてくれている時かもしれません。
掴むんだ!!

長々ご静聴ありがとう。

「直感を信じよう」
私の言いたい事は以上です。