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6月の読書 実家は懐かしの本の宝の山!

2016年07月08日 10時41分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ
宮部みゆき、高田郁…
王道で鉄板の時代物を読んで心をほぐし、梨木香歩エッセイでシャンっと背筋を伸ばしつつ清々しい気をもらう。

そのまんまでいられたら幸せなのにな。

2016年6月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2749ページ
ナイス数:1158ナイス

幽霊時代 (講談社文庫)幽霊時代 (講談社文庫)感想
再読)実家発掘本。懐かしい!と思ったのがなんと「あとがき」のみという(^^;どんな作品かすっかり忘れていた。栗本薫という作家をグインや伊集院大介で馴染んだ私にはちょっと戸惑いがあっただろうなぁ、と改めて思う。全部SFではあるけれど所謂普通のこのジャンルの物じゃなくて、なんというかある意味難解で心の中に沈みこんでいくような描かれ方で。今回は「時計台」と「ケンタウルスの子守唄 SCENE3 マザー」が好き。それとあとがき(笑)ガラリと変わる明るさと楽しさと、そして懐かしさが溢れておりました。
読了日:6月29日 著者:栗本薫
美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星 (講談社タイガ)美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星 (講談社タイガ)感想
言葉遊び、というかメンバーのやり取りの妙、というか。そこに乗っかれれば楽しめる物語、かと。軽めの物をと思って選んだのは正解だったかな。それぞれなかなかいない人たちでしたが謎解きは…うーん。。掟上今日子さんのが好みかも。
読了日:6月26日 著者:西尾維新
不思議な羅針盤 (新潮文庫)不思議な羅針盤 (新潮文庫)感想
これで3冊目の梨木さんエッセイ本。今回は自国内のお話で今までで一番身近であったかもしれない。年齢を重ねたせいもある?近づきすぎず離れすぎず。語られる物が私の中で心地よい距離感をもって落とされていく。厳しく容赦ない時も、ああとてもよくわかる、という時もどちらも同様に。そして思った。だから梨木さんの物語を読んで自らの心の動きを確認し、まだ大丈夫だと安心する。そんな状態があるのだな、と。彼女の生み出す物語。選ばれる言葉のひとつひとつが、私にとって羅針盤でもあるのだな、と。
読了日:6月22日 著者:梨木香歩
陰陽師 蒼猴ノ巻 (文春文庫)陰陽師 蒼猴ノ巻 (文春文庫)感想
春夏秋冬。うつろう季節に変わらぬふたり。持ち込まれる事柄は今回穏やかなものが多かったな。読んでいて情景を安心して思い浮かべられるものが多かった。さらりとゆったりと、読み終えました。そしてあとがきにびっくり!続いているなら行ってみたいなぁ。
読了日:6月17日 著者:夢枕獏
出世花 (祥伝社文庫)出世花 (祥伝社文庫)感想
再読)続編を読み終えての振り返り。ほぼ2年ぶり。細かいところがうろ覚えの中、特に正念様の物語をきちんと読み直したくて。人の一生の最後のさいごに立ち会う人々。青泉寺に生きる人たちの日々。絶えず人の「死」と向き合いながら、人の「生」をきちんと見つめ受け止める器の大きさ。身近な死に苦しみ哀しみながら見ず知らずの人の死も悼み慈しむ。お縁が年を重ねるごとに更に更に…。続編を読んだことで改めてまた、この始まりの物語の重さを実感している。
読了日:6月13日 著者:高田郁
蓮花の契り 出世花 (ハルキ文庫)蓮花の契り 出世花 (ハルキ文庫)感想
ずっと長く手元にありながら、なかなか開かなかった一冊。「出世花」の続編。少し不安だったのだが最初の頁を開いた途端に出世花と同じ空気…お縁の世界に一気に入っていけた。母子の因縁とその先、蓮花の契りの意味、人と人のつながり。そしてこれから先。全てがやわらかく丁寧に描かれて読み手の心に染み入ってくる。優しく穏やかにあたたかく。また鋭く哀しく締め付けられるように。読んでいるうちにそっと寄り添ってくれる三昧聖に思わずすがり付きたくなりながら、「了」の文字までをたどった。これもまた大切な一冊になる。
読了日:6月10日 著者:高田郁
夜鳴きめし屋 (光文社時代小説文庫)夜鳴きめし屋 (光文社時代小説文庫)感想
「ひょうたん」の続編。音松とお鈴の子、長五郎の世代になった「鳳来堂」の物語。既に両親は鬼籍に入り、始まりがまずはとても寂しい。そして古道具屋だったお店が夜鳴きめし屋と変わった経緯も寂しくて。長五郎の自らの才を見極めるのもまた大事だと思うけど。どこか煮え切らなくてあと一歩、が欲しいと思ってしまった私は気っ風のよい前作の方が楽しめました。夜鷹のおしのさん、みさ吉さん、駒奴さん、浦田様。そして惣助、長松。魅力的な面々が登場して楽しめたことは間違いないんです、があと一歩…。お勧め頂いた別の作品にいってみます。
読了日:6月8日 著者:宇江佐真理
ひょうたん (光文社時代小説文庫)ひょうたん (光文社時代小説文庫)感想
初作家さん)江戸の町の人々の暮らしを古道具屋の夫婦を中心に描く短編集。なんというか、さらり、とした感触の物語だった。こういう江戸の町を感じたことはいままでなかったので、始めは少し落ち着かず、読み進めて行くうちに馴染めたように思う。気が向いたらふらり、と寄って、でも引き留められない。そんなあっさり…さっぱりとした中に居心地の良さを感じる世界。こういう描きかたもあるのですね。続編に進みます。
読了日:6月6日 著者:宇江佐真理
桜ほうさら(下) (PHP文芸文庫)桜ほうさら(下) (PHP文芸文庫)感想
こういう視点もあるのだなぁ、と思う。大概の時代小説ならばお家騒動に巻き揉まれた主人公は最後はその中心で問題解決して大団円、なのにこの物語は違う。結局最後まで笙之介は彼の持って生まれた気質のままに状況を受け入れオロオロししながらも対応し未来につながるけれどお家騒動に関しては本人の意に関係なくあくまでも傍流のまんまで終わる。彼からしたらそれがベターではあったのかな。でもこれで良かったのかなあとも思ったりして複雑ではある。良かった、んだろうな。すべての出来事が最後にまとまっていくのは「さすが」でありました。
読了日:6月4日 著者:宮部みゆき

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