山ほどの積読本がありながら、十二国記を読みたくなって我慢が出来ず。
でも図書館から来た本は読まなくちゃね、ってことで、冊数は少ないけれどかなり濃い読み方をした月かな。
帰省はあるし夏休みだしでバタバタしている中では上出来です。
今回はどれもおすすめなんだけれど、、
びっくりしたのはさだまさし。まっさんは好きだけどこんな物語も書けるんだ!と思いました。非常に面白い。騙されるし(笑)
そして久々の梨木香歩先生。こちらもまた期待通りで厳しくも優しく力強い世界がそこにある、と思います。表現される言葉の選ばれ方もいつも私は大好きです。
で、やっぱり何よりも小野不由美センセの力量に感服。。分かっていたけれど今回の再読は更に深く十二国記を知り満足感も最高かもしれないです。
2015年8月の読書メーター読んだ本の数:11冊読んだページ数:2980ページナイス数:1424ナイス
うみのいえのなつやすみの
感想図書館)ラジオの朗読がきっかけで。絵がとてもいい。夏らしい元気になる鮮やかさ。海の家。昔行った風景とそっくりでその懐かしさも含めて楽しめた。いまでもこんな感じなのかな?海にはとんと縁がなくなりましたけど、大人は子供時代を思い出せて子どもは海って楽しいね、とわくわくできる一冊だと思う。読了日:8月31日 著者:
青山友美営繕かるかや怪異譚の
感想土地でもない。人でもない。そこに建つ「家」にまつわる怪異を描いた短編が6話。小野作品は「屍鬼」を読んでそのあまりの怖さに怖気づいて以来、十二国記しか手にしてないんだけれど、今回は。読友さんの感想に惹かれて手にしてみた。そして正解だった。怖い。本当に鳥肌立つくらい怖い。なのだけれど私はこの世界は好きだ。こういう世界は読んでいて納得する、、というか受け入れられる。営繕かるかやの尾端が「家に問題があると応えます。家は本来、自分を守って包み込んでくれる場所ですから」という言葉がとても印象的。(続)読了日:8月26日 著者:
小野不由美風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (新潮文庫)の
感想再読)上巻で辛くて下巻でも辛い。それでもその先に希望を見いだせるこの物語が好きだ、と思う。だからこの巻は一気読み。陽子の王としての強さ、柔軟さ。改めて彼女のそばに二人の少女(…といっていいのか、な。いいよね。実年齢はあってないような物よ、ね?)がいてくれることに感謝する。出会った後は本当に絶妙のバランスの3人。それにしても陽子。男前だな。この先の慶国をずっと見ていたい気持ちに駆られる。読了日:8月26日 著者:
小野不由美風の万里 黎明の空(上) 十二国記 (新潮文庫)の
感想再読)3人の少女たちの悩み。毎回一番カンに障るのは鈴(笑)なんだけれどでも。今回は何だかそれぞれの少女たちの悩みを「そうだよね」と納得して理解しながら読んでいることに自分で驚いた。先を知っていても今まではかなりイライラしてたんだけどな。そして。後半になるにつれて読むペースが遅くなる。。鈴が慶に向かって旅立ちその先にあることを思うと何だか辛くて読めなくなる。こういうことも初めてでそしてやはり。その場面に涙が止まらなくなる自分を見る。少年や少女が命を落とすのは辛い。苦しい。いつでもどこでも。。ね。読了日:8月26日 著者:
小野不由美本所ななふしぎの
感想図書館)ラジオの朗読をきっかけに。本所七不思議をこうして読んだのは初めて。時代小説にはよく使われるので知ってはいましたが。絵本なのであっさりなのか、口伝えだからこんな短いものばかりなのか?こども向けにくっきりとした色使いの絵本なので怖さは全くなく、むしろ楽しんで読みました。あ、でも。こどもからしたら怖いかな?表情豊かな様々な方々、です。読了日:8月18日 著者:
斉藤洋雪と珊瑚と (角川文庫)の
感想久しぶりの梨木作品。その変わらない世界観にほうっと一息つかせてもらいました。出会った人びとと自然と、そして大切な娘と共に成長していく一人の女性を、穏やかにおおらかに、その実、苛烈に激しく容赦なさも含みながら描かれた物語と感じます。時に頷き、時に憧れ、時に打ちのめされながら、珊瑚と一緒に歩みました。きっと一読では分からない、気付かないものが沢山あって今後もまた何度でも読み返すのだろうな、と思いながら読了。その現す言葉を選ぶときの丁寧さにもとても惹かれます。読了日:8月17日 著者:
梨木香歩丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)の
感想再読)なんだか打ちのめされた。国が倒れること。立ち上がること。この世界の仕組みはその時情け容赦ないのだ。人間だけではなく山も木も草も動物も鳥も虫も…。1話読み終える度に考え込み次を読んでまた打ちのめされ。安易に某国の終焉を見てみたい、なんて言っちゃいけなかったなぁ…と凹み。それでも人びとも自然も生きようとして足掻いてもがいて前に進む。王が立っても直ぐに整うわけでわない世界の中で、天の気が整い始め燕の雛が多いことに希望と喜びを見いだしながら。涙が溢れる短編4話である。。。読了日:8月13日 著者:
小野不由美東の海神(わだつみ) 西の滄海―十二国記 (新潮文庫)の
感想再読)あら?意外なことに2年も開いてましたか、再読(笑)もっと頻繁に読み直しているような気がしていた延国の物語。この大国の王と麒麟に魅せられたのはアニメーションがきっかけではあったのですが原作はそれ以上に魅力的で。彼らの出会う昔とそれから20年後の今を組み合わせて描き出されるこの国の創世。壊滅状態から立ち上がってくるための王として尚隆はなんて適任なのだろう。六太はなんてぴったりなんだろう、と毎回同じことを思う。そして更夜の存在がそこに厚みを付けるんだよなぁ。。と。王と麒麟。二人でひとり。文字通りの1人。読了日:8月9日 著者:
小野不由美夜な夜な短歌集 2015年夏号 第5巻の
感想あ、でたでた!読まなくちゃ!\(^^)/からそのまま読んでしまいました(笑)今回のテーマ「祭」は読んでいるわたしも元気になれる、元気をもらえるものが沢山で、どの方のどれがよかったって選べません。わくわくとドキドキと。31文字のなかにある、あついあつい世界にお邪魔できて嬉しいです。読了日:8月3日 著者:
夜な夜な短歌コミュ図南の翼 十二国記 (新潮文庫 お 37-59 十二国記)の
感想再読)一気読み。もうWH版から何度も読んで、その都度あちこちであだこだ感想を言ってきてるから…もーいい加減なんも出ないだろう?と自分に聞いてみた、が。ありましたね。まだ。なんとも言えない感動をまたまた味わわせて頂きました。珠晶。彼女のあふれでる生命力に今回は本当に力をもらった。元気がでるなぁ。そしてあまりに魅力的な十二国記の世界に…また、抜け出せなくなりそうな自分がいる。ま、仕方ない、ですよね?それが、この世界なんだから(笑)読了日:8月2日 著者:
小野不由美はかぼんさん: 空蝉風土記 (新潮文庫)の
感想なるほどなぁ。流石にラストの物語は違うね、って思ったけれど、それぞれ短編の核になる部分は全くの創作。そこの周りを本物がうまく囲んでひとつの世界を作り上げる。あれ?これは有川浩せんせと同じだな、と思いつつ、騙されながら楽しんでそして丁寧に読みました。民俗学のような世界。どこかでふと、半村良の世界を感じたのもあながち間違いではなかったみたい?(解説読んで)強いて上げれば「鬼宿」が好きかな。「同行三人」もその世界観が好き。多忙な人ですが是非続編を、と遠慮がちに期待して(笑)読み終えました。読了日:8月1日 著者:
さだまさし読書メーター