のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

居眠り磐音シリーズ

2011年02月23日 21時17分35秒 | ☆本☆
侮りがたし・・・・。

そろそろ、手元の積読本たちに手を伸ばそうか。。と思うのだけれど、
どうにも、再読から抜け出せないで居る。

読んでいる途中では、

「これが終わったらあっちの推理小説にしよう」
「いや、懐かしい児童書の文庫版にしよう」
「小さい劇団借金返済物語読まなくちゃ!!」

とか思うわけです。

なのに。


読み終わると、次に手にしているのはやっぱり。。
磐音さんの次の巻。


ううーん。
いま、24巻。
もうじき読了。


さて。
どうしよう。



・・・・・いっそ2月は

「居眠り磐音シリーズ強化月間」
にしてしまおうか。


・・・・・BShiで「陽炎の辻2」の再放送が始まるし・・・・・
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「姥捨ノ郷」~居眠り磐音江戸双紙~ 

2011年02月03日 22時01分40秒 | ☆本☆
佐伯 泰英 著 双葉文庫


読み終わった今、無償に第一巻「陽炎ノ辻」を読みたくなっている。
なんでかなあ?
と思ってふと気づく。



以下、ネタバレありです。ご注意くださいませ






今回の物語。
いままで辿ってきた磐音さんの過去が一気に集束する。
いや、磐音さんだけじゃない、周りの人々にとっても。
家基様の影警護をしていなければ、今の彼らは存在していないかもしれない。。という所まで。

そんなこんなで過去の回想シーンも多く、
それが余計に1巻から読み直したくなってしまう気持ちにさせられるのかもしれない。


けれど。
それは決して過去を懐かしんで振り返ってばかりいるのではなく、
そこがあったから今があり、そしてこの先がある。
自分達の未来を見据えて、先に進むための振り返り。
逃避行は非常に今回特におこんさんにとって厳しいもので。
けれどそれすらも、自分達が生まれ変わるために必要なことだったと言い切れる。
そんな前向きな物語。

この先へ。
ちょっと雰囲気がここ数巻と違う「動き出す前」という位置にあるお話だった。


速水さまは甲府勤番に左遷になり、命を奪われることがなくてほっとひと安心・・・。
小田平助さんが影警護として甲府までつき従ってくれたのも嬉しい。
(この影警護の場面、良かったなあ。今津屋の御寮でただ主の帰りを待つだけでなく、待つ側には待つ側の戦いがある、っていうことまで描いてくれていた。平助さんは密かに大ファンなのでっ。いつかまた、見事な餅つきを見せてもらえることを祈っている。)

今津屋吉右衛門さんはお艶さんとの大山詣で持ち帰った木太刀を幸吉に託し、
今回は金兵衛さんに幸吉、武左衛門が付き添っての大山詣。
お艶さまの名前が思いがけず出てくるし、そうすると一気に記憶は「雨降ノ山」へ遡る。

あの時お艶さまを背負った背に、磐音さんは今回身重のおこんさんを背負って隠れ郷へ。
その姥捨の郷に受け入れてもらえたのは、家基さまの影警護を務めたお陰といってよく。
それは霧子を助けた弥助のお陰ともいえて。
因果は巡る。
過去の行いが現在に還って来る。
それだけを描けるほどに長い時間がこの物語の中には流れているのだなあ・・・と思う。
身重のおこんさんにとってはあまりに過酷な旅程であり、
文字通り、命を賭けて乗り越えなければならない旅になったけれど。

高野山の懐深く隠された里で、
弘法大師さまの深い守りの中で、
磐音さんとおこんさんの次の命が誕生する。

なにやらあまりに恐れ多い・・・ようにも感じてしまうのだけれど、
このふたりならば、それもありか?と納得させられてしまったり。
嫡子誕生。
赤ちゃんは男の子だった。おめでとうございますです。

この先、まだ数年。。ん?4.5年くらい?
磐音さん一家にとって大変な時期がつづく。
息子の手を引いて江戸に帰れる日はいつ?
金兵衛さんや今津屋の面々、柳次郎さん一家に大手を振って会えるのはいつ?

でも。
物語が動き出す。その直前のゆったりとした日々。
あと1冊くらい、磐音さん夫婦とかわいい赤ちゃんのほのぼのな日常を読んでみたいなあ。。とも思ったりして。
(いや、主旨が違うだろーって石が飛んできそうですが、ね。)

長い時間が流れた・・・と思っていたけれど、実はまだ辰平が関前から武者修行の旅に出て2年なんですね。
(辰平、利次郎の合流場面は、田沼に知られないか?とハラハラしましたですよっ。でも、このふたりの上にもとてもいい時間が確実に流れていた。まっすぐに突き進む若者のエネルギーはきっと磐音さんにもいい刺激になるんだろうな。)
坂崎から佐々木磐音になり、おこんという伴侶を娶り・・・でも数瞬も落ち着いていられない日々のまま今は高野山に。
思い返すとなんとも激動の行き方なのに、その時々の坂崎磐音という人物は、その時々に居場所を見つけそれなりに馴染みほっこりとしつつ生きている。そう思わせつつ緊張の連続だった日々。

姥捨の郷で、少しでも磐音さんの、おこんさんのこころの安息も得られますように。
郷を離れたら始まるであろう、戦いの日々の前に少しでも。


2回繰り返して一気に読んで、もう1回行くか?と思いつつ、
すこし遡った1冊を手にしている。
丁度、「紅椿ノ谷」にポチっと頂いたっていうこともあり。
最初はそのままストレートに「紅椿」と思ったけれど、ふと、その1冊前を手に取った。

・・・・・出だしがお艶さまの三回忌法要の前だった。

なんか、「縁」だ・・なんて思うのは、、考えすぎ、かな
コメント (5)
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1月の読書

2011年02月01日 23時00分23秒 | ★★★毎月の読書まとめ
明るい「妖怪・物の怪」月間みたいな
江戸時代から現代まで、多種多様な地球の生き物!なのだ~
え?なにか違うって?

ま、いいじゃない。
怖くない物の怪話ばっかりっ。
(磐音さんもある意味伝奇っぽいところあるからなー。今回は薄いけどさ。高野山の霊場で守られる彼ら!だっ)



2011年1月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3442ページ

■姥捨ノ郷-居眠り磐音江戸双紙(35) (双葉文庫)
尾張が安住の地ではないとは判っていたけれど、こんなに早く出ることになるとは思っていなかった。速水さまの処置は少しだけほっとしたけれど、見送る面々と老分さんの気持ちが辛い。姥捨ノ郷でほんの少しの間でも磐音夫婦と霧子ちゃん、弥助さんがホット出来ますように・・・と思ったら!そうですか。でぶ軍鶏とやせ軍鶏くんも合流ですか!佐伯先生、ほんとにこの先どんな展開になるんでしょう?という訳で、読み終わった途端に2回目突入。
読了日:01月31日 著者:佐伯 泰英

■吸血鬼のための狂騒曲 (吸血鬼はお年ごろシリーズ) (集英社文庫)
気楽~~~に一読。吸血鬼もいろいろだ~(笑)
読了日:01月29日 著者:赤川 次郎

■水妖日にご用心 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社文庫)
相変わらず肩に力の入らない、ひたすらドラよけお涼様を追いかければよいお話。苦笑いと大笑いと。。警視庁が舞台ってところが某作品と重なって・・・書き手が違うとこうまで違う!今回もきっちり単純に楽しめました。泉田くんはいつになったら気づくのかな?こそっと控えめな恋心。
読了日:01月28日 著者:田中 芳樹

■妖怪アパートの幽雅な日常5 (講談社文庫)
再読一周完了(笑)。こうしてみると5巻は本当に夕士が安定して、学園ドラマに比重が移ってるなあ~。思いがけず魔を背負って生きることになった彼のこの先を楽しみにしよう。千晶先生もどう絡むのかがとても楽しみ!でも妖怪アパートの面々のエピソードもよろしくです!「いってらっしゃい」「おかえりなさい」の華子さんも妙に気になる今日この頃。
読了日:01月26日 著者:香月 日輪

■妖怪アパートの幽雅な日常4 (講談社文庫)
2巻以降全部高校2年生。夕士の生活が濃い分、描かれる中身も豊富になってるね。夏休みもレベルアップな修行と格闘して葛藤を乗り越えて、バイト先ではコミュニケーション不全な新人のドアをたたき、締めは小学生の面倒を見て。なんつー濃い夏!いやー、親の耳にイタイことも書かれたりしてやっぱりこの作品は子どもだけじゃなくて大人も読まなきゃもったいない!と思う。それぞれの年代でそれぞれの立場で切り取れる部分があるように再読で思ってる。
読了日:01月24日 著者:香月 日輪

■妖怪アパートの幽雅な日常3 (講談社文庫)
シビアな内容も盛り込まれてるのに、ほこっとしてしまう。。のは妖怪アパートの大人の面々のおかげだなあ。るりるり。。おなかが空きました!!!
読了日:01月22日 著者:香月 日輪

■妖怪アパートの幽雅な日常2 (講談社文庫)
帰れる場所がある幸せ。そこがどんなに特殊な場所でもそこに居るものたちにとってはそれが「普通」魔道師修行も始まって、ますます各キャラが立っています。なんつうか、、ほんっとにいろいろあっていろいろいい。ほっこりとさせてくれるシリーズだなあ。
読了日:01月18日 著者:香月 日輪

■妖怪アパートの幽雅な日常1 (講談社文庫)
最新巻を読んだらそのまま1巻に逆戻り。今、この物語がとても私にしっくりくる。1巻の夕士くんはこんなに子どもだったんだなあ~とある意味びっくり。ひっかかりは若干あるけれどほっとさせてもらえるシリーズ。視点はひとつではないということを改めて思う。
読了日:01月15日 著者:香月 日輪

■妖怪アパートの幽雅な日常5 (講談社文庫)
アパートでの不思議生活はすっかり「日常」になったんだなあ。学校生活がメインでいろいろ頑張る(? )夕士。生徒会長と英会話部長に拍手っ。
読了日:01月15日 著者:香月 日輪

■いっちばん (新潮文庫)
妖たちの世界ではなく、人としての長崎屋の離れという小さな世界から、少し外に向かって広がっていく若だんな。人としての世界もこれから少しずつ広がるように。兄やたちの心配もまた広がるだろうけれど頑張れ!
読了日:01月14日 著者:畠中 恵

■最後の忠臣蔵 (角川文庫)
映画に行った後で読み始める。吉右衛門の生き様の厳しさを望み、表題作以外の3作に心が動いた。。表題作も原作ならば花嫁御陵の行列が自然に入ってくる。こういうお話だったんだ。。と納得。忠臣蔵で3作あるようで、他の2作品にも興味が向く。それにしても大石内蔵助の器の大きさ深さよ・・・。
読了日:01月11日 著者:池宮 彰一郎

■護国の剣―御算用日記 (光文社時代小説文庫)
遡って読んでくると、この1冊は面白いなあ。緩急自在とうかなんというか読んでいて退屈しない。リズムが私の感覚に合っているってことか。
読了日:01月04日 著者:六道 慧


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