のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

映画『すずめの戸締まり』

2022年12月15日 13時38分00秒 | テレビとか、映画とか、
『すずめの戸締まり』行って来ました。
時間が出来たぞじゃ、行くか。と軽い気持ちで。
今では大人気、有名監督になられた新海誠監督作品。
「君の名は」はブレイク直前に行って、いやこりゃ面白い〜!!とお気に入り。
「天気の子」はTVでしか見なかった、実はあまり好きではない作品。
で、今回。
ガリレオ新作を映画館に見に行って予告編に引っかかり、某金曜ロードショーで冒頭12分が流れ、ほぉ〜やぱなんかおもしろそ?となり、うん。

行きまして、いま。
何だろうな。怖かった。打ちのめされて、押しつぶされた…。
災厄が出てくる「後ろ戸」を締めていくお話。昔から生業としている一族の男性と、そこに巻き込まれた少女の物語。
どこかに宮崎駿作品へのリスペクト?など感じつつ、お話は大きくうねって進む。
わかりやすい運びでズンズン入って気持ちを持っていかれる。

のよ。うん。「雲の向こう 約束の場所」とかさ、よりすっきりわかりやすいなぁ、なのよ。

面白かった、よ。うん。
と、同時に。何だか分からない怖さが残ったのです。その怖さが楽しんだという気持ちよりも強い。
今まで描かれてきた作品よりもぐっと現実に近い世界のお話で、
それが自分の中の日々気付かないふりで生きている、不安や怖さ、揺らぎを引っ張り出してしまった感じ。

面白かった、で単純に終われない、自分には重い作品でした。




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2022年11月の読書 ああ、読めない…

2022年12月02日 21時35分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ

だけど、この2作品、がっつりと心に刺さる作品だった。

大好きな作家さん。

11月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:824
ナイス数:193

花下に舞う (光文社文庫 あ 46-13)花下に舞う (光文社文庫 あ 46-13)感想
ますます目が離せない。そこに繋がるのか!と最後までドキドキしながら読み終える。信次郎の亡くなっている母上が過去から絡み、人殺しの元の更にその先を信次郎が解き明かす一端になる。一本の扇が見事だ。そして木暮信次郎という人間の由来、えーっと、根っこ?なんだ?も垣間見えた気がした。清之介の危うさはもう本人が認める揺らぎになって、受け入れた事を切なくもどこか納得して、更にこのまま地に足をしっかりと付けて欲しいとも願う。おこまちゃんを泣かさないで…と祈る。一つの事件の謎解きとしても、2人の主人公の生き方としても→
読了日:11月19日 著者:あさのあつこ
童の神 (ハルキ文庫 い 24-7 時代小説文庫)童の神 (ハルキ文庫 い 24-7 時代小説文庫)感想
「童」という言葉が蔑称であったことに驚く。そしてその一文字、を意味を変えて旗印とした彼の心内を思う。読み進む先に救いはなかなか見えず、結末はどうにもならない事に辛くて何度も読む手が止まりながら、でも目が離せず。千年後に想いを馳せて生を駆け抜けていった彼ら彼女らに震えるほどの感動と哀しさをもつ。その千年後の今、少しは変わったのだろうか?重くもあり哀しくもあるが、ワクワクする活劇で魅力あふれる世界でもある見事な今村翔悟さんの世界だった。大江山の酒呑童子…。実は三部作とのこと。次、を楽しみに待とう。
読了日:11月13日 著者:今村翔吾

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