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のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
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退職の日。

2005年07月01日 17時13分35秒 | ぽつぽつぽつ
父が昨日、勤めていた会社の株主総会を最後に引退しました。
地元の銀行に就職してからいままで、銀行を定年退職した後もいくつかの会社をまわり、今回がほんとうの「退職」です。

銀行に勤めていた頃は、当然月~土まで出勤で、帰りも遅い。日曜日は接待でやっぱりいない。
母が、「せめて朝だけは全員そろって食事をする!」といって、学校が休みの日でも、毎朝我が家の朝食は父と一緒に必ず食べていました。そうでもしないと、一週間父親の顔を見ない生活だったんですね。当時は。
それが週休二日になっても我が家の生活はあまり変わらず、父はやっぱり休みでもいない人でした。
銀行を勤め上げて別の会社に移ってからは、今度は子どもたちも育っちゃってますからバッラバラな生活ですし、改めて考えてみると、なが~い日常を一緒に過ごすってことは、サラリーマンの家庭ではないことなんですね。

何より仕事第一の父。怖い父。頑固な父。
だまってそんな父に従ってきた母。

反発しつつ、両親の生き方、考え方に少なからぬ影響をうけ、私もこうして今、一応家庭を持って生きている。

改めて深く感謝しつつ、でも、老け込まないでね、と娘の立場で願っています。
なにより、父は職場が中心の52年間を送ってきたわけで、家庭が中心になって果たしてじっとしていられるか??という大きな疑問を持ってますので。

今日は一日、さだまさしの「夢の轍」を聞いていました。
「退職の日」という歌が入っているアルバム。お気に入りのそれを、少しいつもと違った気持ちで聴いています。父の退職の日。私はここにいて、その姿を見ることはできなかった。でも多分、全然変わらない「行ってきます」を母に言って出かけたんだろうな、と。

夕べ電話をしたら、「今夜はタイの尾頭付きだぞ~」とちょっと酔った声が答えました。
お祝いしようね。お父さん。すぐにはだめだけど、孫まで一緒で必ず、ね。

4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (うえぽん)
2005-07-01 20:59:34
お父様、長い間お疲れ様でしたね。

ちなみに、私の父方の祖父は77歳で他界するまで、サラリーマンでした。某大手鉄鋼会社に勤め、子会社の社長なんかもやっていたらしいのですが、定年退職後に「ボケ防止のために」友人が経営していた町工場で働いていたんです。他の家のおじいちゃんもみんなそうなんだと思いこんでいて、ウチの方が特殊だったんだと気がついたのは、だいぶ後のことでございます(笑)。

私の父は来年で定年ですが「ウチにいてもやることないし、定年延長してもらうか、何か(仕事)やろうかなぁ」なんて言ってまして、母も「お金のこともあるから大いに働いて。ウチにいても邪魔だから!」と大いに賛成してます(笑)。
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ステキな (ソーダ水)
2005-07-02 07:47:18
ご夫婦、ご家庭ですね うちは家庭環境が悪くて、父親がいるにも関わらず母の手ひとつで育ってしまった感じなんで、ちょっと憧れる図です



さださんが父を歌う歌って、視点が優しい。親のお陰で成長した子が、いまは親を慈しんでいる、みたいな印象を受けます。

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うえぽんさん~ (ゆき@管理人)
2005-07-02 14:36:06
あら、TBしていただいてますね。ありがとうです~。(実はまだ仕事中なので、後でお邪魔します~)

死ぬまで現役。それは実際幸せなことだと思います。父の場合、地域の仕事の「長」を今年度からおおせつかり、そのあまりの忙しさに「じゃあ、会社はリタイアするか」と決めたらしく・・・

でも、ゴルフくらいしか趣味のない人なので、何か仕事を持っていたほうがいいんじゃないかな、と子どもたちは考えてます。
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ソーダ水さん~ (ゆき@管理人)
2005-07-02 14:40:34
うーん・・どうなんでしょ。仲良くやってくれるといいんですが。。。亭主関白を地で行く父なので、これから毎日顔をつき合わせていると、母が倒れそう・・(爆)

だんだんに折り合ってきてはいますけれど、昔はよく、私たちが寝た後けんかしてたしなあ。。たはは。



まっさんの歌を自分の環境と重ねて聞ける歳になってしまったのねー、とちょっとしみじみしてしまいます。

気持ちが萎えてるときは、やっぱり私にとって一番の活力になるんだろうな、とも。。



さーて、働かなくちゃ~~~
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