ぼくにとってユーミンと中島みゆきは、母と父のようなもの。そしてパンとお米のようなもの。「すきなアーティストは?」と聞かれその名をわざわざ上げないほどぼくにとって当たり前の音楽だったのだ。
しかし。コロナが始まって、「ん?こりゃなかなか終わらんのう。」と思い出したくらいから全く中島みゆきを聞かなくなった。100/0でユーミンの音楽を聞いていた。そしてその傾向は、病気をしてからますます強くなった。
なぜか。「物事に抗う(あらがう)エネルギー」を全く受け入れられなくなったのだ。背中を押されるのもまっぴらになっていた。中島みゆきの言葉に全くピンと来なくなったのだ。だいすきだった『ファイト!』の中の、川の流れに逆らって登っていく小魚たちの描写も都合いいように解釈してるように思えた。
ただあるがままの風景を受け入れ、その中に一瞬の美しさを見つける・・・。そんなユーミンの音楽を愛した。1日の時の移ろい、光と影が作り出す一瞬の風景、そして地球・・・。
もうぼくは自分の命も自分のものとは思ってなくて、友達や家族や治療してくれてる病院の人たちのものだと思ってる。なんとなくもう自分の意思より全てを自然の流れに任せてしまったのだ。
それでも十分に美しいものが地球にはある。
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