憧れのなんばHatchでバインを観るために大阪にやってきたのは、確か5月下旬のこと。それからたったの4ヶ月で、再び大阪でバインを観ることになるだなんて、あの時Hatchで「10th Aniversary Live決定!」の貼り紙を見るまで思いもしなかった。そしてその日が、こんなにあっという間に訪れるのだということも。
今回は「アニバーサリーライブだから3時間半とかやるかもよ!」と勝手に期待を膨らませ、Tさんと1泊の遠征で予定を組んだので、当日14時すぎに新大阪に到着すると、まずは大阪城公園近くのホテルにチェックイン。そして、曇り空を気にしつつも近くのコンビニでお酒と食べ物を調達すると、公園をぶらぶら歩きながらいざ大阪城野音へ向かう。
春のSLS中継などで観たことのあった大阪城野音は、日比谷野音をそのまま一回り小さくしたような会場でした。椅子は長椅子じゃなくて、昔の遊園地とかにありそうなプラスチック製の椅子がつながったやつ。ステージが低い分とても近くに感じられるのがステキ。
というわけで我々は5列目の上手側スピーカー前あたりに着席すると、買ってきたお酒を呑みお菓子をつまみながら、ゆるーくスタンバイ。野外でバインのワンマンを観るのはこれが初めてなので、このシチュエーションでしかできない楽しみ方をしたかったのですよ。そして、まるでフェスのときのように気持ちよく酔いが回り始めた頃、定時の午後5時を少し過ぎてステージには、渋谷のときと同じシャツに身を包んだ5人が登場です。さあ、ここからがお祭りの本番だ!
そうして始まったライブは、本編に関しては渋谷と全く同じセットリストという内容。しかし、渋谷とは見えたものも聴こえた音もまるで別物でした。
まず、視界が思いがけず抜群。ステージからはかなり角度があって、高野さんなんかは死角ギリギリだったのですが、フロント3人はすばらしく斜め1列に見え、特にいちばん手前の西川さんは足元までめちゃめちゃ良く見える。音のほうも、スピーカー前ということもありややベース&バスドラが強すぎましたが、渋谷の音が物足りなすぎたことを思えば問題のないレベルでひと安心。
そんな状態で、いきなりいけすかない→カーブ、としょっぱなから西川さんの炸裂っぷりを見せつけられては、テンションが上がらないほうがおかしいというものです。主に左手、そしてエフェクターを踏む右足の動き、そればっかり見とれながら、鳴り響く音に酔いしれることしばし。ああ、今日はきっといいライブになるに違いないや。
そして、白日でやっと冷静さを取り戻したと思ったら、今度は西川さんの先に亀ちゃんがよく見えることに気づく(←遅い)。おおお、上半身のみならずリズムを刻む左足まで亀ちゃんを鑑賞できるだなんて、いまだかつてあっただろうか。熱のこもったプレイをしているのが、遠目にもよくわかりましたよ。おかげで特に前半は、田中氏を観た記憶がほとんどありません。
その後、そらでの西川さんコーラスを素晴らしく堪能し、覚醒ブロックに突入したあたりでプチアクシデント。さっき呑んだ氷結アセロラの酔いが、ここにきてピークに達してしまい、ふと眠気に襲われる。おいおいダメだろうと己に気合を何度も入れてはみたものの、やはりこの覚醒ブロックの微妙なゆるさには耐えられませんでした。Trough Timeあたりでは、半分寝てたかもしれません。「覚醒」のタイトルとやってることが真逆だろう!と自分で自分にツッコまずにいられないこの不始末。ああ申し訳ないっす兄さんたち。
しかしRUBBERGIRLが鳴り始めたあたりで、なんとか酔っぱらいモードから脱出。渋谷ではまったく楽しめなかったパブロフも、無事満喫することができました。いやあ、やっぱりパブロフは好きすぎます。欲を言えば、普段のツアーみたくこのあたりにもう少し重みのある曲をつなげると、ちょうどあたりが闇に包まれたあの時間帯にものすごくしっくりきたような気もするのだけど。フィギュアとか、坂の途中とか。
光についてのあとのMCでは、田中が「・・・ちょっと前になるけども、西原誠が脱退して、それからこの2人が手伝ってくれています。」と言いながら金やん&高野さんのほうをちらり。場内大拍手。で、そこから思いついたかのように「じゃあ今日はメンバーにもMCを振ろうかなあ・・・アドリブには強いと思うんで!」と言い出したものだから、内心ガッツポーズ。「じゃあまずは、アニキー!」きたー!それでこそ大阪まではるばる来た甲斐があったというものですよーー!(←馬鹿)
みんなの注目をいっせいに浴びた西川さんは、チューニングをしながらぽつり。「えー、今次の曲のハモのことで頭がいっぱいで・・・まさか10年やってきて、こんなタイミングでMCを振られることになるとは、思ってもいませんでした。今日はありがとうございました!」そして、苦笑。あああもう、西川さーーん(爆笑)
その後の亀ちゃんは確か「今日はこんなに集まってくれてありがとうございます・・・えー、また10年後会いましょう。」みたいな感じだったと思います。「また10年後」という言葉の唐突さに、10年選手らしからぬ素朴さが垣間見えたような気がしました。
・・・しかし田中よ、なぜこの流れで高野さんと金やんにもMCを振らなかったのですか。もともとはサポートの2人の話題から始まったMCじゃなかったのかおい(笑)
そんな笑いを折り込んだあとは、超える。イントロのギターだけでぎゅーっとバインらしさを感じずにはいられない、さりげなくステキすぎる新曲です。西川さんがあんなことを言うものだから、途中からすっかり西川さんのコーラスに意識を持っていかれてしまったのですが、これから先どんどん聴きこんで惚れこんでいきたい1曲ですよ。
その後のスロウ→Soul Foundation→ニアラズ、という渋谷では「これ微妙じゃないか?」と思った流れも、「こういうセットリストなんだな」とわかっている状態で聴くとさほど違和感も感じず。やっぱりライブ中は余計なことを考えないほうが楽しいや。
そういえば、ニアラズの西川さんソロの前で、田中が歌詞を変えて「やはりこういうのは・・・アニキー!」と振ってくれたのは最高でした。ちなみに今回、角度的に西川さんのお姿はほぼ左半身しか見られなかったのだけど、それゆえたまーに上手側を向いてくれてギターを抱えた姿が確認できるたびに、ひそかに大喜びしてたりしました。どこまでも西川マニアの視点ですみません。
BLUE BACKでは、亀ちゃんのドラムを凝視しながらアレンジの変化を楽しみ。ラストのFLYでは、田中のボーカルにただただ身を任せる。そして本編終了。あああ、これぞバインライブ。
本編のセットリストは渋谷と同じだったから、アンコールくらいは変えてくるかなあと期待しつつ、アンコール。そしたらばなんと、渋谷ではアンコールのラストだったふれていたいを、いきなり「これが僕らからの気持ちです」という田中の言葉とともにやってくれたものだから、うっかり大感激。恋なーらではー、超えてゆけーそしてー、終わらんねえ!!きゃーーー!(←何)
そして、その熱気が会場に残る中で、風待ち→TIME IS ON YOUR BACK。意外にもこの流れがすごく良かった。渋谷のときは最初に風待ち→TIME IS~の順だったけど、ふれていたいを頭に持ってきた今回のほうがなんつーか、とてもアンコールっぽくて。こういう細かい修正をばちっとキメてくれるあたりもさすがだなあと、つくづく噛み締める。
TIME IS~後に田中が、「今の『TIME IS ON YOUR BACK』は、デビュー前に100円カセットでタワレコで売っていたやつで・・・」と口を開く。が、その直後。「いかん、時間がない!」と慌てて話をぶったぎり。そして「西原誠に。」と、渋谷のとき以上にぶっきらぼうに一言つぶやいてから、最後に窓。ネタバレを観てない大阪参戦組の人たちにとってはたぶん、この1曲は渋谷組以上に面食らったのではないでしょうか。あの流れで、あんなバタバタで、まさか最後にあんな1曲が待ってるだなんて。
自分は大阪ではこの曲をしっかりと耳に刻んでいこうと思っていたので、高音を響かせる田中の声や5人の音、厚みのあるコーラス、そして思いが伝わってくるかのようなアウトロでの田中のギターソロに、ただただ聴き入っていました。ああ、リーダーは今回の10周年ライブをどこかで観ててくれたのかなあ。そうだったらいいなあ。
なんとも言えない余韻をステージの上に残して、アンコール終了。もうこの時点でお腹はいっぱいだったのですが、田中がTシャツを脱がずにステージを去ったので、どうやら渋谷ではやらなかったWアンコールがあるらしいとわかる。しかしこれだけの曲をやって、いったいどの曲で締める気だ。初期の名曲はほとんどやっているしなあ・・・。
そのWアンコール予想に答えが出ないうちに、慌しくメンバー再登場。そして「もうちょっと時間あるらしいから、あと1曲やらしてくれ!」と田中が言うと、亀ちゃんが鳴らし始めたのは3拍子のリズム・・・here!ああああ、この曲があったか!!
力強いグルーヴ、「この場所」に対する思いのあふれる歌詞を歌い上げる田中の声、夜の野外に響く、その圧倒的な音といったらもう。私の足りないボキャブラリーじゃ、あのhereをこれ以上どう表現していいかわかりません。ただただ、なんてこのバンドはすごいんだろう、いったいどこまでいくんだろう、そんなことを思いつつ、ちょっと泣いたりしながら、ステージ上の5人をぼんやりと見つめておりました。
曲が終わり、ライトが点いて、田中がいつものようにTシャツを脱いで、ライブは全て終了。2時間半弱、アニバーサリーライブとしては決して長くはないけども、ホームタウンである大阪への思いをさりげなくたくさん感じられた、10周年らしいとても良いライブでした。10日前に渋谷で感じた無念や納得のいかない思いはどこへやら。ああ、大阪まで来て本当に良かった。田中が何度も「ありがとうー」と言っていたけども、お礼を言うのはこちらのほうだよ。ファンになった6年前より、今のほうがずっとずっとバインが好きだ、そう思わせるバンドでいてくれて本当に感謝。
というわけで、新曲のプロモーションはまだ残っていますが、バインの10周年祭りはこれにてほぼ一段落。年明けのアルバムリリースからここまで、本当にお疲れさまでした兄さんたち。また10年後もぜひ、同じような形で盛り上がりましょうね、亀ちゃん約束だぞ。
今回は「アニバーサリーライブだから3時間半とかやるかもよ!」と勝手に期待を膨らませ、Tさんと1泊の遠征で予定を組んだので、当日14時すぎに新大阪に到着すると、まずは大阪城公園近くのホテルにチェックイン。そして、曇り空を気にしつつも近くのコンビニでお酒と食べ物を調達すると、公園をぶらぶら歩きながらいざ大阪城野音へ向かう。
春のSLS中継などで観たことのあった大阪城野音は、日比谷野音をそのまま一回り小さくしたような会場でした。椅子は長椅子じゃなくて、昔の遊園地とかにありそうなプラスチック製の椅子がつながったやつ。ステージが低い分とても近くに感じられるのがステキ。
というわけで我々は5列目の上手側スピーカー前あたりに着席すると、買ってきたお酒を呑みお菓子をつまみながら、ゆるーくスタンバイ。野外でバインのワンマンを観るのはこれが初めてなので、このシチュエーションでしかできない楽しみ方をしたかったのですよ。そして、まるでフェスのときのように気持ちよく酔いが回り始めた頃、定時の午後5時を少し過ぎてステージには、渋谷のときと同じシャツに身を包んだ5人が登場です。さあ、ここからがお祭りの本番だ!
そうして始まったライブは、本編に関しては渋谷と全く同じセットリストという内容。しかし、渋谷とは見えたものも聴こえた音もまるで別物でした。
まず、視界が思いがけず抜群。ステージからはかなり角度があって、高野さんなんかは死角ギリギリだったのですが、フロント3人はすばらしく斜め1列に見え、特にいちばん手前の西川さんは足元までめちゃめちゃ良く見える。音のほうも、スピーカー前ということもありややベース&バスドラが強すぎましたが、渋谷の音が物足りなすぎたことを思えば問題のないレベルでひと安心。
そんな状態で、いきなりいけすかない→カーブ、としょっぱなから西川さんの炸裂っぷりを見せつけられては、テンションが上がらないほうがおかしいというものです。主に左手、そしてエフェクターを踏む右足の動き、そればっかり見とれながら、鳴り響く音に酔いしれることしばし。ああ、今日はきっといいライブになるに違いないや。
そして、白日でやっと冷静さを取り戻したと思ったら、今度は西川さんの先に亀ちゃんがよく見えることに気づく(←遅い)。おおお、上半身のみならずリズムを刻む左足まで亀ちゃんを鑑賞できるだなんて、いまだかつてあっただろうか。熱のこもったプレイをしているのが、遠目にもよくわかりましたよ。おかげで特に前半は、田中氏を観た記憶がほとんどありません。
その後、そらでの西川さんコーラスを素晴らしく堪能し、覚醒ブロックに突入したあたりでプチアクシデント。さっき呑んだ氷結アセロラの酔いが、ここにきてピークに達してしまい、ふと眠気に襲われる。おいおいダメだろうと己に気合を何度も入れてはみたものの、やはりこの覚醒ブロックの微妙なゆるさには耐えられませんでした。Trough Timeあたりでは、半分寝てたかもしれません。「覚醒」のタイトルとやってることが真逆だろう!と自分で自分にツッコまずにいられないこの不始末。ああ申し訳ないっす兄さんたち。
しかしRUBBERGIRLが鳴り始めたあたりで、なんとか酔っぱらいモードから脱出。渋谷ではまったく楽しめなかったパブロフも、無事満喫することができました。いやあ、やっぱりパブロフは好きすぎます。欲を言えば、普段のツアーみたくこのあたりにもう少し重みのある曲をつなげると、ちょうどあたりが闇に包まれたあの時間帯にものすごくしっくりきたような気もするのだけど。フィギュアとか、坂の途中とか。
光についてのあとのMCでは、田中が「・・・ちょっと前になるけども、西原誠が脱退して、それからこの2人が手伝ってくれています。」と言いながら金やん&高野さんのほうをちらり。場内大拍手。で、そこから思いついたかのように「じゃあ今日はメンバーにもMCを振ろうかなあ・・・アドリブには強いと思うんで!」と言い出したものだから、内心ガッツポーズ。「じゃあまずは、アニキー!」きたー!それでこそ大阪まではるばる来た甲斐があったというものですよーー!(←馬鹿)
みんなの注目をいっせいに浴びた西川さんは、チューニングをしながらぽつり。「えー、今次の曲のハモのことで頭がいっぱいで・・・まさか10年やってきて、こんなタイミングでMCを振られることになるとは、思ってもいませんでした。今日はありがとうございました!」そして、苦笑。あああもう、西川さーーん(爆笑)
その後の亀ちゃんは確か「今日はこんなに集まってくれてありがとうございます・・・えー、また10年後会いましょう。」みたいな感じだったと思います。「また10年後」という言葉の唐突さに、10年選手らしからぬ素朴さが垣間見えたような気がしました。
・・・しかし田中よ、なぜこの流れで高野さんと金やんにもMCを振らなかったのですか。もともとはサポートの2人の話題から始まったMCじゃなかったのかおい(笑)
そんな笑いを折り込んだあとは、超える。イントロのギターだけでぎゅーっとバインらしさを感じずにはいられない、さりげなくステキすぎる新曲です。西川さんがあんなことを言うものだから、途中からすっかり西川さんのコーラスに意識を持っていかれてしまったのですが、これから先どんどん聴きこんで惚れこんでいきたい1曲ですよ。
その後のスロウ→Soul Foundation→ニアラズ、という渋谷では「これ微妙じゃないか?」と思った流れも、「こういうセットリストなんだな」とわかっている状態で聴くとさほど違和感も感じず。やっぱりライブ中は余計なことを考えないほうが楽しいや。
そういえば、ニアラズの西川さんソロの前で、田中が歌詞を変えて「やはりこういうのは・・・アニキー!」と振ってくれたのは最高でした。ちなみに今回、角度的に西川さんのお姿はほぼ左半身しか見られなかったのだけど、それゆえたまーに上手側を向いてくれてギターを抱えた姿が確認できるたびに、ひそかに大喜びしてたりしました。どこまでも西川マニアの視点ですみません。
BLUE BACKでは、亀ちゃんのドラムを凝視しながらアレンジの変化を楽しみ。ラストのFLYでは、田中のボーカルにただただ身を任せる。そして本編終了。あああ、これぞバインライブ。
本編のセットリストは渋谷と同じだったから、アンコールくらいは変えてくるかなあと期待しつつ、アンコール。そしたらばなんと、渋谷ではアンコールのラストだったふれていたいを、いきなり「これが僕らからの気持ちです」という田中の言葉とともにやってくれたものだから、うっかり大感激。恋なーらではー、超えてゆけーそしてー、終わらんねえ!!きゃーーー!(←何)
そして、その熱気が会場に残る中で、風待ち→TIME IS ON YOUR BACK。意外にもこの流れがすごく良かった。渋谷のときは最初に風待ち→TIME IS~の順だったけど、ふれていたいを頭に持ってきた今回のほうがなんつーか、とてもアンコールっぽくて。こういう細かい修正をばちっとキメてくれるあたりもさすがだなあと、つくづく噛み締める。
TIME IS~後に田中が、「今の『TIME IS ON YOUR BACK』は、デビュー前に100円カセットでタワレコで売っていたやつで・・・」と口を開く。が、その直後。「いかん、時間がない!」と慌てて話をぶったぎり。そして「西原誠に。」と、渋谷のとき以上にぶっきらぼうに一言つぶやいてから、最後に窓。ネタバレを観てない大阪参戦組の人たちにとってはたぶん、この1曲は渋谷組以上に面食らったのではないでしょうか。あの流れで、あんなバタバタで、まさか最後にあんな1曲が待ってるだなんて。
自分は大阪ではこの曲をしっかりと耳に刻んでいこうと思っていたので、高音を響かせる田中の声や5人の音、厚みのあるコーラス、そして思いが伝わってくるかのようなアウトロでの田中のギターソロに、ただただ聴き入っていました。ああ、リーダーは今回の10周年ライブをどこかで観ててくれたのかなあ。そうだったらいいなあ。
なんとも言えない余韻をステージの上に残して、アンコール終了。もうこの時点でお腹はいっぱいだったのですが、田中がTシャツを脱がずにステージを去ったので、どうやら渋谷ではやらなかったWアンコールがあるらしいとわかる。しかしこれだけの曲をやって、いったいどの曲で締める気だ。初期の名曲はほとんどやっているしなあ・・・。
そのWアンコール予想に答えが出ないうちに、慌しくメンバー再登場。そして「もうちょっと時間あるらしいから、あと1曲やらしてくれ!」と田中が言うと、亀ちゃんが鳴らし始めたのは3拍子のリズム・・・here!ああああ、この曲があったか!!
力強いグルーヴ、「この場所」に対する思いのあふれる歌詞を歌い上げる田中の声、夜の野外に響く、その圧倒的な音といったらもう。私の足りないボキャブラリーじゃ、あのhereをこれ以上どう表現していいかわかりません。ただただ、なんてこのバンドはすごいんだろう、いったいどこまでいくんだろう、そんなことを思いつつ、ちょっと泣いたりしながら、ステージ上の5人をぼんやりと見つめておりました。
曲が終わり、ライトが点いて、田中がいつものようにTシャツを脱いで、ライブは全て終了。2時間半弱、アニバーサリーライブとしては決して長くはないけども、ホームタウンである大阪への思いをさりげなくたくさん感じられた、10周年らしいとても良いライブでした。10日前に渋谷で感じた無念や納得のいかない思いはどこへやら。ああ、大阪まで来て本当に良かった。田中が何度も「ありがとうー」と言っていたけども、お礼を言うのはこちらのほうだよ。ファンになった6年前より、今のほうがずっとずっとバインが好きだ、そう思わせるバンドでいてくれて本当に感謝。
というわけで、新曲のプロモーションはまだ残っていますが、バインの10周年祭りはこれにてほぼ一段落。年明けのアルバムリリースからここまで、本当にお疲れさまでした兄さんたち。また10年後もぜひ、同じような形で盛り上がりましょうね、亀ちゃん約束だぞ。