Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

風とロックFES「風の日」@渋谷CLUB QUATTORO

2007-07-09 23:56:56 | LIVE
早くも本年度自分内最優秀新人賞受賞はもはや確実の、我らが池ちゃんことレキシ。このすばらしきアーティストのパフォーマンスを、まさかバンド形式で、しかも豪華対バンの場で見られることになろうとは。ファンキー大百科のステージも素晴らしかったけど、今回はそれ以上にすごいものが見られそうだ。バンドって誰が出るんだろう、わーい。

というわけでいそいそとクアトロに到着すると、いきなり入場口で長髪・グラサン・ヒゲ姿の怪しい男性からオレンジのタオルを手渡される。ぱっと見はタワレコタオルなんですが、よく見るとロゴプリントが「風とロック」となっているもの。こんな参加特典がいただけるとは思ってもなかったので簡単にうれしくなってしまい、足取りも軽くフロアに向かいました。その男性をさほど不審にも思わずに。

開演時間になると、クアトロの上手側後方スタンディングスペースの壁に用意されたスクリーンに突然、長澤まさみ嬢、港カヲルさん、松岡修造からのビデオメッセージが流れまして。全員風とロックに縁の人物らしいのですが、カヲルさん以上に修造の出演映像がえらいことになってて、しょっぱなから場内大爆笑。なんてまさかのオープニングだ。やはり売れっ子クリエイターのやることは違いますね。

そして最初にステージに登場したのは、スネオヘアー。まさか今回のメンツでスネオさんがトップバッターだとは思っていなかったのですが、フロアにはスネオファンが多かったので、ライブが始まるやいなやナイスな盛り上がりっぷり。確か、5曲くらいやってくれたんじゃないかと思います。

私はスネオさんを観るのは多分去年のジャパサー以来だと思うんですが、例のシニカルな爆笑MCが堪能できたのと、№1をはじめて生で聴けたことがすごくうれしかったです。あと、やっぱりスネオさんはとにかく声がステキだなあと再認識。なんつーか、ただ「いい声」とか「巧い」とかじゃなく、曲と声がものすごくがっちり噛み合ってるなあと思うのです。

スネオさんに続く2番手は、リップスライムのSUさん。私はリップって全然詳しくないもんで、きっと普段ソロでDJか何かやってるんだろな、だから今日はその手のパフォーマンスを披露してくれるもんだ、と勝手に思っていたのですよ。そしたらば。

突然流れ出した、館ひろしの「泣かないで」のイントロに合わせてステージに現れたのは、何とさっき入場口で我々にタオルを配布していたあの怪しい男性。え、えええ?まさかあれがSUさんだったのおお!?そんな有名人が怪しい変装をしてスタッフと一緒に仕事していたとは。やるほうもやるほうだが、やらせるほうもやらせるほうだろそれは(笑)

そんなSUさんは、そのままカラオケで「泣かないで」をすばらしく歌い上げたあと、長髪のヅラを取ってから箭内さんと2人でトークショーをやってくださいました。基本的にものすごくゆるいトークで、それだけでもじゅうぶん面白かったのだけど、「風とロックは出演者もお客も全員ダメ人間だから」と断言してみたり、SUさんが「これプロピアなんだよね~」といいながら口ひげを取って客席にプレゼントしてみたり、なんつーかあまりにも自由すぎて最高で。最後には、箭内さんに半ば強制されて、かの名曲「Danger Zone」(映画『トップガン』のアレです)を再びカラオケで熱唱(笑)。いやあもう、めちゃくちゃ爆笑させてもらいました。

すっかり場が盛り上がったところで、いよいよレキシの出番。こないだのファンキー大百科では相当後ろの席だった私としては、今回これは前に行っとかなければ!ということで、出囃子SEが流れ始めたあたりで思い切って前方に進出してみました。で、さあ問題のバンドメンバーは?顔を上げステージ上を確認して、そして驚愕。

そこにいたのは、100sからギターのまっちいとドラムのトムくん、そしてバタ犬からベースのトモシコと、ギターを手にしたシャカッチ!えええ何このバンド、マジっすか?予想以上に豪華すぎて、いやああもうどうすればいいのおおお(←落ち着け)

いきなり脳内ネジがぶっとんだところで池ちゃんが現れると、始まった1曲目は、Good Bye ちょんまげ。100sライブのとき同様に、いきなりどファンクをかましてくれましたよ。もちろん今回も最後はお客全員に「マゲ」コールを促す展開だったのですが、1ヶ月前よりも明らかに煽り方がエスカレートしてたのには爆笑してしまいました。「もう言わなくていい、心の中で言え!」って、しょっぱなから無茶苦茶すぎです池ちゃん。

長い長い1曲目がやっと終わると、池ちゃんの口から最初のゲストのレキシネームが呼ばれる。つぼねえと、パープル式部!ということでキュートな着物を身にまとったかわいすぎる郁子ちゃんと、レキシTシャツを着た小谷さんが現れると、まさかこれを聴けるとは思わなかった、Let'忍者を歌ってくれました。いやあ豪華でしたねえ。わざわざこの1曲のために、しかも「ハーイ煙~♪」とかコーラスするだけのために、歌姫が2人も来てくれるとは。これも池ちゃんの人徳のなせる業か。

2人がステージを去ると、入れ替わりに呼ばれた次のゲストは、切腹さん。そうですさっきのスネオさんですよ!ということは次の曲は、HiMiKo!

まさか、あのゴージャスなシャンソンショーのような楽曲を、本気でライブでもやるとは予想していなかったのだけど。いざ始まってみればこのHiMiKo、もう素晴らしいのなんのって。バンドの音は申し分ないし、池ちゃんの歌はもちろんステキだし、何と言っても圧巻だったのが、切腹さんのコーラスですよ。曲に華やかさを与えてくれた、終始に渡る美しい高音といったらもう。思わず「スネオさん、美声の使い道を間違えてないか?この曲で無駄遣いしてないか?」という思いが脳裏によぎったのはここだけの話。

しかし、曲が終わったあとで池ちゃんと2人でシカオちゃんの陰口を言っていたのはどうなんだ(笑)スネオさん、シカオちゃんの耳に入ったらまた本人から「おまえなー」って言われちゃいますよー。

そして最後のゲストはもちろん足軽先生!そしてまさかまさかの、バンド生音での歴史ブランニューデイ!イントロのチャイムのメロがギターですよー(笑)。もちろんより一層テンションは上がり、ひたすら踊りまくったのは言うまでもありませんが、このお祭り騒ぎにとどめを刺してくれたのは、曲の最後でのコール&レスポンス。

「平家の?」「へいけの!」「落武者?」「おちむしゃ!」
「たいらの?」「たいらの!」「きよもり?」「きよもり!」
「みなもと?」「みなもと!」「よりとも?」「よりとも!」
「よこはま?」「よこはまー!?」「たそがれ?」「たそがれー!?」

・・・あああもう、みんなバカだ・・・(←人一倍大声で叫んでた人間)

レキシ最後の1曲は、ゲストをもう1度全員呼び込んでの(でもなぜか切腹さんだけ出てこなかった)、LOVEレキシ。この曲も最後はフロア全員に歌わせて締めとなりました。いやあ池ちゃんって、ほんとにお客を巻き込み上手ですよねえ。「全員やるまで帰れません!」とか無茶言っても、みんな笑って池ちゃんにつき合ってくれるし。ああもう楽しかった、是非またライブ観たいよレキシ。100sライブ以外にも出てくれないかなあ。

ちなみに、今回ものすごく久しぶりに、「至近距離でファンキーギタリスト永積タカシを観る」という体験をしたのですが、やっぱいいっすねえタカシくんのギター。ライブ中「うわあああやっぱカッコいいわあ」と本気で惚れ直してしまいました。忍者の衣装着てたのに、仮面舞踏会みたいな変なラメのメガネかけてたのに。

最後のカエラちゃんのステージは、下手側後方からのんびり鑑賞。ギターがアイゴンだったのがすごくうれしかったです。視界の関係でカエラちゃんが見えにくかったせいもあって、気づけばライブ中はアイゴンばっかり観てました。やっぱりカエラちゃんは音がカッコいいっすねえ。あと、ライブを観るたびにボーカルもステージングも堂々たるものになってきてる気がします。

そんな感じで。気づけば3時間以上に渡る長丁場イベントでしたが、全く長さを感じさせないとても楽しいライブでした。1度は参加を見送るつもりのライブでしたが、ギリギリでチケットを確保してほんとに良かった。もしこれを観なかったら、泣くほど後悔しただろうなー私。池ちゃん、箭内さん、ステキな夜をありがとうです。

ちなみに、今週末配布予定の風とロック最新号。表紙はスマイル全開の松岡修造だそうです。いやはや風とロックってこんなにも最高なメディアだったのか、知らなかった。これからはぜひ熱く注目していたいと思います。

コメント (6)
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